1.カフェイン錠剤の効果とは?

カフェイン錠剤は、市販で購入することができ、デスクに常備しておけば、いつでも飲める手軽さがメリットです。錠剤タイプからドリンクタイプなどもあります。市販薬の詳細は店舗でご確認下さい。

 

それではカフェイン錠剤は服用すると、どのような効果があるのでしょうか?そもそもカフェインとはどのようなものなのかを見ていきましょう。

 

カフェインは、コーヒーや紅茶、緑茶と言ったお茶類やカカオ、ガラナなどに含まれている成分です。古くから気付け薬(きつけぐすり=意識をよびもどす)として利用されており、実は、体に害があるという認識が生まれたのは最近のことです。天然の成分であり、中枢神経を興奮させる働きがあります。中枢神経が興奮すると一時的に脳の機能が高まり、集中力が増したり、眠気を抑制したりします。

 

カフェインの主な利用目的は、中枢神経を覚醒させることによる、「集中力の向上」「眠気、倦怠感の抑制」です。そのほか、代謝を向上させる働きなどもあります。カフェインを摂取することで、脂肪燃焼の効率が高まり基礎代謝も向上します。日常的にカフェインを摂取することで、脂肪が燃えやすい体を作ることにも貢献します。また胃酸分泌を促進させる作用もあるため、食後のコーヒーは胃の調子を整えるために理にかなっています。

 

カフェイン錠剤を服用することで、以上のような効果を得ることができます。カフェイン錠剤は純粋なカフェインであるため、即効性が高いことが特徴です。

 

2.カフェイン錠剤を飲むタイミング

カフェイン錠剤を飲むタイミングはそれこそ千差万別です。

 

集中したいタイミングに適宜服用するようにすると、仕事や勉強、試験などのパフォーマンスが高まるでしょう。服用してから15分から30分ほどで徐々に覚醒効果が高まっていきます。また、午前中にどうしても眠くて作業に集中できないときに服用するのもおすすめです。

カフェインの体内での半減期(量が半分になるのにかかる時間)は5時間ほどです。正午を過ぎて15時ほどにカフェインを摂取してしまうと、半減するのがおおよそ20時になる計算です。正午を過ぎてからカフェイン錠剤やコーヒーを大量に服用・引用すると、脳の興奮が就寝時間まで続き、不眠に繋がる可能性もあるため注意するようにしましょう。

 

3.カフェイン錠剤を摂りすぎるとどうなる?

3-1. 様々な悪影響

カフェインに対する感受性(反応のしやすさ)は個人差があります。どの程度のカフェイン摂取が過剰なのかは一概には言えません。

しかし、その人のカフェイン許容量を超えて摂取すると、様々な悪影響が現れます。カフェインには中毒があり、大量にカフェインを摂取した場合はカフェインの急性中毒に当てはまります。カフェインの急性中毒の症状には以下のようなものがあります。

 

・吐き気

・めまい

・心拍数の増加

・頻脈

・紅潮

・頭痛

・頻尿

・手足の震え

・不安感

・緊張感

・不眠

 

カフェイン中毒は稀ではありますが、死亡例も確認されています。カフェインを摂りすぎていると、初めに吐き気や気持ち悪さ、頭痛などが生じてくるはずなので、その時点で摂取を控えるようにしましょう。

 

4.カフェイン耐性と依存症

また、カフェインを摂取し続けると体内で「カフェイン耐性」が生じます。今までと同じ量ではカフェインの効果を得られなくなり、より大量のカフェインを求めるようになります。カフェイン錠剤やコーヒーなどのカフェインが含まれたものを欲しくてたまらなくなってしまったら、それはカフェインへの依存が生じている可能性もあります。

 

カフェイン依存症になると、カフェインを一定時間摂取しないと集中力が低下したり、やる気がでなくなったり、不安や緊張したりする症状が現れます。そこで、カフェインを摂取すると一時的にその症状は治まりますが、徐々にカフェインの耐性が増し摂取するカフェイン量も増加していきます。カフェインは摂りすぎなければ非常に有用ですが、摂りすぎてしまうと急性中毒や依存症を生じる可能性があります。

 

5.こんな症状が現れたらカフェイン錠剤の摂りすぎかも

カフェインを大量に摂取すると第3章で述べたような様々な症状が現れます。カフェインを適切に摂取しているならば、中枢神経が覚醒し、頭がすっきりしてきます。

 

しかし、摂りすぎるとまず頻尿のような症状が現れるようになります。カフェインには利尿作用があるため、摂取量が多いとトイレへ行く回数が増えます。

 

そして、さらに摂取すると頭痛や吐き気、倦怠感、手足の震えなどの症状が現れるようになっていきます。カフェイン錠剤を服用して、明らかにトイレへ行く回数が増えたらちょっと摂りすぎかもしれません。頭痛や吐き気が現れたら、もうその日はカフェインをなるべく摂取しないようにしましょう。

 

6.まとめ

・カフェインには中枢神経を興奮させる働きがあり、集中力を高め眠気や倦怠感を抑制する

・カフェイン錠剤にも同じ効果がある

・集中したい15分から30分ほど前に摂取すれば効果的

・正午を過ぎてから摂取すると、寝付きづらくなる可能性もある

・カフェインを短時間で摂取するとカフェイン中毒を発症することも

・大量のカフェイン摂取が続くとカフェイン依存症になることもある

・頻尿や頭痛、吐き気が現れたらその日のカフェインの摂取は避けること