溶連菌感染症とは?
溶連菌って何?
感染経路は、主に接触感染です。特に急性期の感染については家族内で起こるものが最多とされています。 感染している人の咳やくしゃみなどによる感染(=飛沫感染)、食べ物や手などを介して口に入ることによる感染(=経口感染)などの経路も考えられます。インフルエンザ等で使われるような予防用のワクチンは現状ありませんので、予防には感染している人との接触を控えたり、うがい・手洗いなどが重要になります。
溶連菌かどうかの診断は、まず医師が溶連菌感染症らしいか判断することから始まります。具体的には、①38℃以上の発熱、②咳がないこと、③扁桃腺が白くなっている(白苔といいます)、④痛みを伴う前頚部リンパ節の腫れ、がそろえば溶連菌感染症らしいと言えます(Centor基準)。この基準を2つ以上満たすような場合には、次に述べる検査にうつります。
検査は、溶連菌迅速診断キット(咽頭A群レンサ球菌迅速抗原検査)および咽頭細菌培養検査などがあります。前者の方が5~10分で結果が出るため、よく使われています。
溶連菌感染症の症状は?
・発熱(38度〜39度)
・のどの痛み
・嘔吐
・かゆみを伴う赤い発疹(体や手足)
・舌にブツブツができる(イチゴのようなのでイチゴ舌と呼ばれる)
・リンパ節の腫れ
・手足の皮がふやけ、むける(上記症状がおさまった後)
重要な点として、のどの痛みがあまりにもひどいとき(人生最大の痛み)、つばが飲み込めない、声がいつもと違う、息をすると音がする、といった場合は重症に陥っている可能性が高いので注意が必要です。
溶連菌感染症に効果のあるお薬
お薬:抗生物質について
・効果を十分に出すため(症状の改善が1日程度早くなる)
特に、溶連菌感染症の合併症として、リウマチ熱 などの重大な疾患があります。途中で治療を止めてしまうと、効果が不十分になり、合併症を引き起こすリスクも高まります。症状がすっかりよくなって、元気になったとしても、処方されている日数分は必ず飲みきる必要があります。医師の指示に従い、最後まで治療を続けるようにしましょう。
溶連菌感染症に有効な代表的な飲み薬としては、
■ペニシリン系抗生物質
サワシリン(アモキシシリン)、パセトシン(アモキシシリン)など
■セフェム系抗生物質
ケフレックス(セファレキシン)、メイアクト(セフジトレンピボキシル)など
■マクロライド系抗生物質
エリスロマイシン(エリスロマイシン)など
があります。
基本的に10日間の治療ですが、セフェム系抗生物質は5日間の治療が可能とされています。ただし、耐性菌の出現や消化管での吸収の懸念があることから、第一選択はペニシリン系抗菌薬であることを明記しておきます。 アレルギー歴によっては、他の抗生物質が処方されることもあります。これらは医師の指示による処方せんがないともらうことができないお薬で、市販では購入することができません。
お薬:解熱鎮痛剤について
溶連菌感染症に市販薬は効果があるの?
治療せずに放っておいたり、治療が遅れてしまうと、症状が悪化したり、感染している細菌によって、他の病気が起きることがあります。そのため、溶連菌感染症の症状が出た場合、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
感染を拡げないためにも、早めに受診することがとても重要です。
おわりに
溶連菌感染症は、主に発熱とのどの痛みの症状からはじまり、その後に発疹やイチゴ舌などの症状が現れます。お子さんに感染することが多く、学校などで集団感染を起こすこともあります。大人にも感染しますので注意が必要です。治療としては、主に抗生物質と熱やのどの痛みなどの症状を和らげるお薬が処方されます。
市販薬では、治療することができないため、症状が悪化する前に、できるだけ早く医療機関を受診することが重要になります。

