1.腸内環境を整えることの大切さ

私たちはときに便秘になったり、下痢になったりとお腹の調子が悪くなることがあります。

この原因は、腸内環境の乱れからくるものです。

便が、腸内細菌の善玉菌や悪玉菌のバランスが悪くなっていることを私たちに知らせているわけです。

便秘や下痢の放置、つまり、腸内環境の乱れの放置は体にどのような悪影響をもたらすのでしょうか?

腸内細菌のうち悪玉菌が増えると、腸内にアンモニアやインド―ルなどの有害物質が増え、便を排出させる蠕動運動が低下します。

便の排出が遅れると、腸に溜まった有害物質が血管を介して全身を巡ります。

全身に回ってしまった有害物質は体に異変を起こさせたり、肌を刺激して肌荒れを発生させてしまうという、体調だけでなく美容的にも悪影響を与えることになります。

 

もう一つ重要なのが、腸は体内における免疫システムの最大の機構だということです。

この度(2020年)、新型コロナウイルス感染者が世界各国で続出し、各個人の免疫力の強さが話題になりました。

免疫力の低下はウイルスや細菌の感染を容易にし、あらゆる病気に罹りやすくなる大きな原因といわれています。

 

このようなことから、腸内環境の乱れを正すことは、お腹の健康維持だけでなく、体全体の健康を向上させることに他なりません。

 

次は、腸内環境を整える薬、メディズワン・ミヤフローラEXという整腸剤のご紹介をいたします。

2.メディズワン・ミヤフローラEXとは?

メディズワン・ミヤフローラEX(以後、ミヤフローラEX)は大手のドラッグストア「ツルハグループ」のPB製品です。

 

製品名にもなっているフローラという言葉ですが、たくさんの腸内細菌が群生している様相がフローラ〔植物相〕を連想させることから「フローラ」とか「腸内フローラ」と名づけられました。

 

2-1. 指定医薬部外品に分類(コンビニで購入可)

現在、医薬品は薬局やドラッグストアでしか取り扱われないものがほとんどですが、

これからご紹介するミヤフローラEXは、コンビニでも手軽に購入できる指定医薬部外品に分類されています。

 

2-2. どんな効果があるの?

・整腸作用

・お腹が張る、ゴロゴロする、ガスの貯留の改善

・便秘・軟便の改善

・消化促進

・消化不良の改善

・消化不良の諸症状(胃もたれ・胸のつかえ・胃や腹部の膨満感)の改善

 

2-3. ディズワン・ミヤフローラEX配合成分

・整腸剤:宮入菌末

・消化促進剤:ウルソデオキシコール酸

 

①1日の各成分含有量

・宮入菌:300㎎(6錠中/日)

・ウルソデオキシコール酸:60㎎〔6錠中/日〕

 

その他、乳糖水和物・トウモロコシデンプン・結晶セルロース・ステアリン酸マグネシウムが添加されています。これらの添加物は製剤上、欠かせない物質です。

 

2-4. 服用可能年齢・服用量と服用方法

8歳以上から服用できます。

 

・8~15歳未満:1回1錠

・15歳以上:1回2錠

 

上記の量を1日3回、食後、あるいは食間に服用します。

 

2-5. 副作用や使用上の注意点

ミヤフローラEXの添付文書には目立った副作用の掲載はありませんが、表示してある服用量や服用回数を超えると、何らかの異常が見られる可能性があります。必ず、表示されている服用量や服用回数を厳守してください。

 

(使用上の注意)

小児の場合、服用の必要があるかないかは保護者が判断し、保護者の指導監督の上で服用させてください。

 

下記のような方は、服用する前に医師や薬剤師、登録販売者に御相談をお願いいたします。

 

○医療機関を受診されている方

○妊娠中、あるいは妊娠の可能性を否定できない方

 

その他、約2週間服用しても症状の改善がみられなければ、服用を中止して、医師や薬剤師、登録販売者に御相談をお願いいたします。

 

(保管、その他の注意点)

 

○直射日光や高温加湿を避けて、小児の手の届かない場所に保管しましょう。

○必ず、密栓してください。

○誤用、品質の劣化を防止するためにミヤフローラEXを別の容器に移したりしないようにしましょう。

○使用期限を超過した製品の服用は止めてください。

○ミヤフローラEXは原材料の性状により、特有な匂いが出ることがあります。

 

2-6. 規格と販売価格

○84錠入り  1,078円(税込)

○230錠入り  2,508円(税込)

○420錠入り  3,938円(税込)

3.メディズワン・ミヤフローラEXの特徴

成分の宮入菌とウルソデオキシコール酸の特徴についてわかりやすく解説いたします。

 

3-1. 腸内環境を良好にする

ミヤフローラEXの整腸効果は、宮入菌(酪酸菌)によるものです。

 

生きたまま辿り着くことができる宮入菌

宮入菌という酪酸菌は、1933年に宮入近治博士によって発見されました。

体にとって有益な腸内細菌などの微生物をプロバイオテックスといいますが、宮入菌はプロバイオテックスの一つです。乳酸菌やビフィズス菌も同様です。

 

因みに食物繊維やオリゴ糖はプレバイオテックスといわれ、有益な菌を増やしたり、有害な菌の増殖を抑えたりすることができます。

 

一般的なヨーグルトに含まれる乳酸菌などは酸性度の強い胃液にさらされると死んでしまうため、腸にたどり着いたときには菌数がかなり減少していると考えられています。

ただ、死んでしまった乳酸菌は無益ではなく、他の腸内細菌のエサとなります。

一方、宮入菌は胃液の強い酸の影響を受けることなく、生きたまま腸にたどり着くことができます。

 

また、腸内細菌から作られる短鎖脂肪酸といわれる酪酸、酢酸、プロピオン酸があります。なかでも酪酸は大腸粘膜上皮のエネルギー源として知られています。

 

酪酸菌である宮入菌は、酪酸を生成する働きをもっています。

大腸の粘膜にはミネラルや水分の吸収、また、バリア機能の維持など重要な働きがあります。そのため、大腸粘膜の正常化を促す酪酸を生み出す宮入菌は、腸内環境を良好にできる因子の一つとなります。

 

3-2. 消化を促進させる効果がある

ミヤフローラEXは整腸剤だけでなく、消化を促進させる薬も含まれています。

 

消化不良の症状を鎮めるウルソデオキシコール酸

 

ミヤフローラEXに配合されているウルソデオキシコール酸は、医療機関でもよく使用される薬です。

 

人間は5種類の胆汁酸をもっていますが、そのうちの一つがウルソデオキシコール酸です。ミヤフローラEXには、体内にも存在するウルソデオキシコール酸が配合されていることになります。

 

ウルソデオキシコール酸は体内に入ると、腸管から吸収され、胆汁酸として働きます。胆汁酸は脂肪の消化吸収に必要な成分です。

そのため、ウルソデオキシコール酸を配合したミヤフローラEXは、消化不良や胃の不快症状を改善することができます。

4.類似品:ビオスリーHi錠との比較

ミヤフローラEXとよく似たビオスリーHiという整腸剤があります。

2019年、東亜薬品工業株式会社から販売されています。

 

4-1. ビオスリーHiとはどんな薬?

ビオスリーHiは医薬部外品に指定されています。(ミヤフローラEXは指定医薬部外品)

ビオスリーHiにはラクトミン(乳酸菌)、酪酸菌、糖化菌が配合されています。

 

効能効果は整腸作用、また、便秘、軟便、腹部膨満感の改善となっています。

 

指定医薬部外品と医薬部外品の相違点

 

医薬部外品とは、効能効果を有する成分が配合され、ヒトに対する作用が穏やかであると認められた製品のことです。

また、作用が穏やかで安全性も高いと認められたことで、医薬品から移行した製品を「指定医薬部外品」といいます

 

4-2. メディズワン・ミヤフローラEXとビオスリーHiとの相違点

ミヤフローラEXとビオスリーHiの類似点は、どちらにも酪酸菌が配合されていることです。

(但し、ミヤフローラEXは宮入菌といわれる酪酸菌)

相違点は消化吸収を助けたり、胃の不快症状を改善するウルソデオキシコール酸がミヤフローラには配合され、ビオスリーHiには配合されていない点です。

従って、ミヤフローラEXの効能効果には整腸作用だけでなく、胃の不調改善なども表示されています。

5.おわりに

ツルハグループのPB製品「メディズワン・ミヤフローラEX」のご紹介をいたしました。宮入菌という優れた整腸成分だけでなく、胃の機能を回復させる成分も配合されており、適応症状の範囲が通常の整腸剤よりも広くなっています。

 

自宅の救急箱にいつも備えておき、家族の健康管理に活用されてみてはいかがですか?

2週間、服用しても改善の兆しが見られなければ、医療機関を受診しましょう。

 

 

参照;

https://www.info.pmda.go.jp/ogo/J0601012980_03_02
https://shop.tsuruha.co.jp/blog/products/detail.php?product_id=194889
http://www.miyarisan.com/probiotics.htm
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00061259
https://t-urso.jp/mechanism/02/
http://www.toabio.co.jp/general/product/detail/4