1.一包化とは

一包化とは、朝・昼・夕など、服用するタイミングが同じお薬や、1回に複数個服用するお薬を、1袋ずつパックにすることです。

袋には、患者さんの希望に応じて、名前や、飲むタイミング、日付などの印字をすることができます。

一包化してもらうためには医師の指示が必要となります。医師に相談する、若しくは薬剤師に相談し、医師に確認をとってもらいましょう。もし、医師の指示が得られない場合でも、実費負担になりますが、ほとんどの薬局で一包化することは可能です。保険適用で一包化してもらう条件については、後ほど詳しく説明します。

複数の医療機関でもらっているお薬も相談すれば、合わせて一包化することができます。その場合は、日数調整が必要となります。

保険適用される場合の費用の参考

42日分以下の場合 7日分ごとに32点(320円)
43日分以上の場合 一律220点(2200円)
保険適用されますので、1割〜3割負担になります。
例)28日分の一包化 320円×4週間×1割負担  約130円
  56日分の一包化 2200円×1割負担  約220円

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2.一包化ができる条件(保険適用)

基本的には医師の指示が必要

一包化の保険適用を受けるためには、医師の指示が必要となり、処方せんに一包化指示の記載が必要となります。又、医師の指示がない場合は、薬剤師に相談し、医師の了解をとってもらうこともできます。医師に相談できなかった場合は、薬剤師に気軽に相談してみましょう。

場合によっては保険適用にならないことも

基本的には下記の条件が、一包化の保険適用になります。例外もありますので、詳しくは、主治医や薬剤師にご相談下さい。

・2種類以上のお薬が処方されており、飲み方が2つ以上(朝食後、朝夕食後など)、服用時点が重なっている場合
・又は飲み方がひとつでも3種類以上のお薬が出ている場合

2枚以上の処方せんがある場合は、処方せん内容を合わせて条件を満たせば、保険適用になります。

お薬によっては一包化ができない

お薬によっては、一包化に適していない又は、できない場合があります。吸湿性が高く湿気に弱いお薬や、特別な管理が必要なお薬、効能・効果により他のお薬と分けたほうがよいもの、など理由は様々ですが、一包化に適さない場合があります。ご自身が服用されているお薬が一包化できるかできないかは、薬剤師の専門的判断が必要となりますので、相談するようにしましょう。

3.一包化のメリット

お薬を一包化することで様々なメリットが考えられます。

お薬をシートから取り出さなくて良い

手が不自由の方で、薬をシートからうまく取り出すことができない場合、一包化されたお薬は、シートから一つ一つ取り出す手間なく、袋から簡単に出すことができるので、便利です。

飲み間違いや紛失を防げる

1回分ずつ袋に入っているため、飲み間違い(服用するタイミング、服用の数量)や紛失を防ぐことができます。飲むタイミング(朝食後、夕食後)も袋上に印字されています。
より分かりやすく判別できるように、服用するタイミングによって色をつけたり、日付を印字してもらうことも可能です。

特に、ご家族の方がお薬を管理する場合は、その1回分を本人に飲んでもらうように渡すだけなので分かりやすく、間違えを防ぐことができます。ご家族にとっても管理しやすいというメリットがあります。

また、介護サービスなどの施設を利用しており、お薬を施設の方に依頼している場合は、一包化が適しています。というのも、施設の方がお薬を管理しやすいということもありますが、お薬の袋に、名前が印字されていますので他の方のお薬と取り間違えるというミスを防ぐことができます。そのため、施設の方から一包化を依頼されるケースもあります。

4.一包化のデメリットと対策

一包化は便利な面が大きいですが、デメリットもあります。

お薬がわからなくなる

1回分ずつ、袋にお薬がまとまって入っているため、どのお薬が何の効果を持っているのか、分かりづらくなります。調剤薬局でもらうお薬の説明書を保管し、お薬に変更があればしっかりと確認しましょう。

お薬の変更・追加には調整が必要

又、お薬に何か変更や追加があった場合に、調整が必要だというデメリットもあります。残っているお薬を一旦薬局にもっていき、変更になったお薬の部分を調整して、再度一包化してもらうようにしましょう。

長期で保管はできない

一包化するにあたり、本来、お薬を保存しているシートから取り出して行っているため、使用期限に制限があります。本来のお薬の使用期限は専用のシートに入った状態での使用期限になります。そのため、シートから取り出してしまうとその期限が保証できなくなり、早めに服用しなければお薬の質が保てなくなります。
そのため、処方されている日数を使用期限と考え、古くなってしまったお薬は、薬剤師と相談し、処分し、服用しないようにしましょう。

薬局で一包化するのに時間がかかる

また、一包化は、薬局にある機械によって、1袋ずつパックにするため、通常のお薬よりも出来上がるまで時間がかかってしまいます。

・時間に余裕がある際にお願いする
・一旦処方せんを出し、時間を置いてから薬局に行く
・処方せんのネット予約・FAX予約などのシステムを上手く活用し、待ち時間をなくす
など、時間がかかること前提に対策をするようにしましょう。薬局の方に相談されると良いでしょう。

5.お薬カレンダー、お薬ケースの利用

多くの調剤薬局では、お薬カレンダーやお薬ケースの販売をしています。曜日ごと、飲むタイミング(朝・昼・夕・寝る前)ごとにお薬をセットできるようになっています。

一包化されたお薬をセットしておけば、その時に飲むお薬が一目で分かり、また、飲み忘れがないかもしっかりと把握することができます。ぜひ、ご活用下さい。

6.おわりに

本人、またはご家族の方でもお薬が管理しきれない等のお悩みをお持ちでしたら、薬局で相談することで、お薬を一包化してもらうことができます。

ただし、お薬の種類によっては、一包化できないものもありますので、薬剤師にご相談下さい。その他にも、お薬についてのお悩みは、かかりつけ薬局の薬剤師にぜひご相談してみてください。