1.小児用バファリンとは

バファリンシリーズは同じバファリンという名前でも、有効成分がそれぞれ異なっており悩まれることが多いと思います。この小児用バファリンに関しては、医療現場でも小児に対して比較的安全に使用されている「アセトアミノフェン」を有効成分として配合しています。アセトアミノフェンは食事の影響もありますが、約30分で最高血中濃度に達します。そのため、効果の実感も比較的早く感じることができると思います。


購入に関しては、第二類医薬品のため、薬剤師がいなくとも登録販売者から購入できます。

1-1. ラインナップ・価格

商品名 規格 参考価格(税抜)
小児用バファリンCII 16錠 500円
32錠 910円
48錠 1,260円
小児用バファリンチュアブル 12錠入 650円

1-2. 効果・効能

(1)悪寒・発熱時の解熱
(2)歯痛・抜歯後の疼痛・頭痛・打撲痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・ 筋肉痛・肩こり痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛

 

1-3. 成分・分量

小児用バファリンCII(1錠中)

アセトアミノフェン 33mg

小児用バファリンチュアブル(1錠中)

アセトアミノフェン 50mg

1-4. 用法・用量

小児用バファリンCII

年齢 1回量
11才以上15才未満 6錠
7才以上11才未満 4錠
3才以上7才未満 3錠
※ 3才未満は服用しないこと

 

小児用バファリンチュアブル

年齢 1回量
11才以上15才未満 4錠
7才以上11才未満 3錠
3才以上7才未満 2錠
※ 3才未満は服用しないこと

1-5. 副作用

皮膚:発疹・発赤,かゆみ
消化器:吐き気・嘔吐,食欲不振
精神神経系:めまい
その他:過度の体温低下

重篤副作用(サイン:高熱、目の充血、広範囲の発疹、息切れ、動機等)
アナフィラキシーショック、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症、腎障害、間質性肺炎、ぜんそく

2.小児用バファリンを使っている時に気を付けることはある?

基本的には、医師の診断を受け、他の薬を飲んでいる場合には一度購入前に薬剤師や登録販売者に相談しましょう。

服用中止を判断する基準としては、5~6回服用しても症状がよくならない場合や副作用の欄で記載したサインが現れた場合です。そのような場合は服用を中止して、医師,歯科医師,薬剤師又は登録販売者に相談するようにしてください。

3.小児用バファリンに関するQ&A

ここからはよくある質問に回答していきます。

3-1. 大人も飲めますか?子供用のを買っておけば良いかなと思っているのですが。

小児用バファリンシリーズの対象年齢は3歳から15歳となっています。11歳~15歳の服用量は成分としてはアセトアミノフェン 約200mgです。医療現場でもアセトアミノフェンは使用されており、鎮痛や解熱目的であれば15歳以上でも1回200mg~300mg程度で処方されることが多いです。

ただし、この商品はあくまで15歳未満が対象となっています。この使用法から外れて服用してしまい、重篤副作用などの不都合があった場合は、国の補償(副作用救済制度)の対象外になってしまいます。

3-2. チュアブルと普通錠の違いは何ですか?

チュアブル錠はかみくだくか、口の中で溶かして服用する必要があります。口の中で溶かしても不味くないようにオレンジ味もついていますので、子供でも服用しやすいと思います。

3-3. 低用量のバファリンは脳梗塞予防にもなると聞いたことがあります。大人がこの商品を飲めばその効果がありますか?

たしかに、処方箋医薬品にバファリン配合錠A81という医薬品あり、脳梗塞の血栓・塞栓形成予防で使用されています。しかし、この医薬品の成分はアスピリンであり、小児用バファリンに含まれる成分とは別の成分です。また、血栓の予防は自分で行おうとせず、必ず医師の指示のもと、処方箋医薬品で行うようにしてください。

3-4. 子供がよく虫歯になります。子供の歯痛にも効きますか?

子供の歯痛にも効果が期待できます。ただし、虫歯の進行を抑えているわけではない為、なるべく早く歯科医師を受診してください。

3-5. 小児用バファリンを飲ませるべき基準はありますか?

発熱は、身体が外来物質と戦うために(免疫を活性化させるために)体温を高くしている状況でもあります。そのため、38.5℃未満では熱をむやみに下げる必要はないという考えもあります。それ以上になった場合は脳の機能を守るために解熱剤を使用しましょう。


ただし、38.5℃以下でもお子様が辛そうであれば服用させ、なるべく早く医療機関を受診しましょう。

4.まとめ

3歳から15歳を対象とした小児用バファリンは、アセトアミノフェンを配合し、解熱や鎮痛の作用をもちます。

子供のうちは熱を出しやすく、虫歯にもなりやすいため、ご家族も大変だと思います。そのため、小児用の薬をお家に1つ常備しておくとよいかもしれません。ただし、熱や痛みを抑えても、原因を根本から治しているわけではないということに注意し、必要であれば医療機関を必ず受診しましょう。

出典元:https://www.bufferin.net/products/kids-pain.htm