1.リングルアイビーはどんな薬?

1-1. リングルアイビーの主成分

リングルアイビーの有効成分は「イブプロフェン」と呼ばれる成分です。
イブプロフェンは「非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)」という分類の解熱鎮痛抗炎症薬で、痛みや熱を引き起こす物質である「プロスタグランジン」の生成を抑制することで効果を発揮します。

 

1-2. 製品の特徴

・1カプセル中に頭痛・生理痛などの痛みや発熱に効果を発揮するイブプロフェンを150mg配合し、1日3カプセルまで服用できます。
*「リングルアイビーα200」、「リングルアイビー錠α200」は1カプセル/1錠中にイブプロフェンを200mg配合しています。


・「液体inカプセル」という有効成分のイブプロフェンがすでに溶けている特殊な剤型を採用し、素早く溶けて良く効きます。


・飲みやすい小粒のジェルカプセルで、眠くなる成分も入っていません。飲みやすい小粒の普通の錠剤タイプの「リングルアイビー錠α200」もラインナップされています。

 

1-3. リングルアイビー の正しい使い方

空腹時を避け、1回1カプセル服用します。


1日3回までを限度とし、連続して使用する場合は4時間以上間隔をあけてください。
リングルアイビーα200、リングルアイビー錠α200の場合は、1日2回を限度とし、再度症状が現れた場合にのみ、3回目を服用してください。服用間隔は同様に4時間以上あけてください。


*プロスタグランジンには様々な種類があり、中には胃の保護に役立っているものもあります。
イブプロフェンは、胃の保護に貢献しているプロスタグランジンの生成も抑制してしまうので、空腹時に服用すると胃に負担がかかってしまいます。

 

1-4. 使用する上での注意事項

・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の方は服用しないでください。
 もともと胃潰瘍、十二指腸潰瘍にかかっている方は、症状を悪化させる可能性があるため、
 胃に負担のかからない別のお薬を選んだ方が良いでしょう。

 

・15歳未満の小児は服用しないようにしましょう。
 リングルアイビーは、小児の服用に関しては安全性が確立されていないため、服用しないよ
 うにしましょう。

 

・解熱鎮痛剤や風邪薬を服用してぜんそくを起こしたことがある方は服用しないでください。
 「アスピリン喘息」という、解熱鎮痛剤を服用した際に現れる喘息があります。
 詳しい発生メカニズムは分かっていませんが、解熱鎮痛剤に対する過敏反応により起こる
 と言われています。このような体質の方は服用を避けましょう。

 

・出産予定日12週以内の妊婦の方は服用しないでください。
 胎盤を通過した薬剤が胎児に悪影響を与える可能性もないとは言い切れないため、服用は避
 けましょう。

 

・他の解熱鎮痛薬、風邪薬、鎮静薬と併用しないでください。
 他の解熱鎮痛剤と一緒に服用すると、過剰投与となってしまうため、副作用を起こしやすく
 なってしまいます。
 また、ほとんどの風邪薬にも解熱鎮痛剤が配合されているため、風邪薬にも要注意です。

 

・長期間連続して使用しないようにしましょう。
 長期連用することも副作用を起こしやすくしてしまいます。
 また、その場しのぎで痛みなどを抑えることで、重大な疾患のサインを見逃してしまう危険
 もあります。しばらく服用しても良くならない場合は、医療機関で受診しましょう。

 

・服用する前、服用した後には飲酒はしないでください。
 アルコールはお薬の効果を弱めたり、逆に過剰に強めたりすることがあります。
 また、アルコールと併用することは想定されていないため、どんな悪影響があるか分かりま
 せん。

 

2.リングルアイビーの副作用

2-1. よくある副作用

イブプロフェンだけでなく、NSAIDsに分類される解熱鎮痛薬に共通してよく見られる副作用は胃腸障害です。
イブプロフェンを含めたNSAIDsは、プロスタグランジンの生成を抑制することで解熱鎮痛効果を発揮しますが、痛みや熱の原因となるプロスタグランジンだけではなく、胃の保護に関与しているプロスタグランジンの生成も抑えてしまいます。


保護が弱まった胃は、胃酸や刺激に弱くなり、不快感や痛みを生じることがあります。

 

2-2.  滅多にない危険な副作用

注意すべき副作用として「スティーブンス-ジョンソン症候群」、「中毒性表皮壊死融解症」というものがあります。
リングルアイビーの有効成分であるイブプロフェンだけでなく、NSAIDsに共通した副作用です。


両方とも皮膚が剥がれ落ちる症状が特徴で、スティーブンス-ジョンソン症候群では皮膚の剥離が全身の10%未満だけに生じますが、中毒性表皮壊死融解症では皮膚の剥離が全身の30%以上と、かなり広範囲に広がります。
滅多にありませんが、万が一起きた場合は命にも関わるため、早急な対処が必要です。

<症状>
はじめに高熱、頭痛、全身の倦怠感、咳、目の充血などが現れます。
続いて発赤、発疹、紅斑、びらん(ただれ)などが口唇、口腔、眼、外陰部などを含む全身にに発生し、広がっていきます。発疹が大きくなって広がると、中心部に水疱が現れます。
眼の病変は重症化すると最悪の場合失明する可能性もあります。

 

<治療法>
早期発見、早期治療がとても重要です。
基本的には入院での治療が必要となり、原因となる疑いのある薬剤の使用を全て中止し、「ステロイド」と呼ばれる強力な抗炎症剤を全身に投与します。

 

<後遺症>
スティーブンス-ジョンソン症候群の成人の死亡率は約1~5%、中毒性表皮壊死融解症の死亡率は25%にも上ると言われており、皮膚のただれの跡が残ったり、視力低下、呼吸器障害、外陰部の癒着などが後遺症として残ることもあります。

3.副作用を回避するには

副作用を回避するには正しい用法用量で適正に使用することが一番です。
症状を早く改善させようと一度にたくさん飲むことや、予防のためにと長期間服用し続けることは絶対にしてはいけません!
また、解熱鎮痛薬は痛みや熱を抑えるだけの対症療法であり、なんとなくで使用していると、何か重大な疾患の症状を見逃してしまう危険性もあります。

 

4.こんなときは早めに病院に

イブプロフェンの副作用で最も多いものは胃腸障害です。
薬が原因で胃潰瘍、十二指腸潰瘍になる場合もあり、重症化すると出血することもあります。
服用後にいつもと違う胃の痛みが続くようであれば、医療機関で受診することをお勧めします。


また、稀ではありますが、「スティーブンス-ジョンソン症候群」、「中毒性表皮壊死融解症」といった恐ろしい副作用もあります。服用後に初期症状である高熱、頭痛、全身の倦怠感、目の充血などを感じたら、飲んだ薬のパッケージや説明書を持ってすぐに医療機関で相談しましょう。早期に対策することが何よりも大事です!

5.終わりに

安全性が高く、手軽に入手できるリングルアイビーにも、副作用はあります。
しかし、正しく使用することで副作用のリスクは大幅に低減させることができます。
副作用にはどのようなものがあるのか知ったことで、万が一の時にしっかりと対策ができるようになったかと思います。
この記事を読んで、皆様が医薬品をより上手に便利に安全に活用できるようになればと願っております。

 

<参考文献>
• 難病情報センターHP http://www.nanbyou.or.jp/entry/4074
• リングルアイビー製品紹介HP https://www.ringl.jp/products/?id=ringl
• MSDマニュアル https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/17-皮膚の病気/過敏症と炎症性皮膚疾患/スティーブンス-