低用量ピルを処方してもらうには?

低用量ピルを処方してもらうには、婦人科や産婦人科など専門の医師の指示による処方せんが必要となります。薬局・ドラッグストアでは、市販のお薬として販売はしていないお薬になります。低用量ピルによって、保険適用されるものと、保険適用されず、実費負担となるものがあります。

低用量ピルにはどんなお薬がある?

現在、日本で処方される代表的な低用量ピルには下記があります。

■保険適用外

・アンジュ
・トリキュラー
・ラベルフィーユ
・マーベロン
・ファボワール
・シンフェーズ
など

■保険適用

月経困難症と診断された場合に処方されるお薬で、避妊目的の服用では、保険適用外となります。
・ルナベル
・フリウェル
・ヤーズ
など

低用量ピルの効果

低用量ピルには、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲスロン(黄体ホルモン)の2つの成分に似た成分が含まれています。服用することで、擬似的に体が妊娠したようなホルモン環境を作ることができます。そのことにより、
・排卵を抑制する
・子宮頸管粘液の性状を変化させる
・子宮内膜の増殖を抑える
などの作用があり、避妊効果はもとより、月経困難症や子宮内膜症の治療などにも使われます。

なぜ、ピルは「低用量」なの?

ここでいう低用量は、ピルに含まれているエストロゲンの量を示しています。

エストロゲン量が50μg以下→低用量
エストロゲン量が50μg→中用量
エストロゲン量が50μg以上→高用量

現在、よく使用される低用量ピルのエストロゲンの量の多くは35μgとなります。昨今だと、超低用量ピルとよばれるエストロゲンの量が20μgのヤーズとよばれるお薬も販売されています。

体への負担や副作用のリスクを下げるため、含まれているホルモンの量を少なくし、最低限の量で、効果が出るものが開発されています。そのため、現在は、安全性が高い低用量ピルが一般的に処方されます。

低用量ピルの「1相性ピル」とか「3相性ピル」の意味

ピルによっては、1相性、2相性、3相性という種類があります。1相性は、21錠のお薬が全て同一の場合のことをいいます。
お薬によっては、21錠の同じお薬の中でも、2種類、3種類と分かれていることがあります。同じお薬でも、含まれているホルモンの量を調整したもので、
ホルモンの量を段階的に変えることで、より自然なホルモンバランスに近づけていくためになります。2種類に分かれているものを2相性、3種類に分かれているものを3相性といいます。

低用量ピルには、21錠タイプと28錠タイプがある理由

低用量ピルの副作用

ピルには、1シートのお薬が、21錠タイプと28錠タイプがあるものがあります。

低用量ピルの服用方法として、基本的には、生理周期に合わせるために21日間毎日服用し、7日間服用を休むようにします。そのため、7日間服用をストップするため、毎日1錠飲むという習慣がくずれ、再開時など飲み忘れをしてしまう可能性があります。そこで、習慣をくずさないように偽薬(成分が含まれていない)を7日間分服用することで、飲み忘れを防止する効果があります。

飲み忘れをしないようであれば、21錠タイプ、28錠タイプ、どちらでも効果に差はありません。
副作用の出方には個人差があり、お薬によっても差があります。ここでは一例の紹介となりますので、何かいつもと違うような症状が出た場合は、すぐに主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。

主な副作用

低用量ピルの主な副作用として、少量の不正出血、吐き気、頭痛、腹痛、乳房の不快感、などがあります。
特に飲みはじめは、一時的なホルモン環境の変化により、不正出血などの副作用を起こしやすいとされています。2−3ヶ月続けていき体が慣れていくと、症状が和らいでいきます。

副作用に、眠気や?太る?などの症状は?

頻度としては少ないですが、体重増加や眠気などの副作用症状の報告があります。ただ、不眠症や体重減少といった副作用症状の報告もありますので、個人差が大きいようです。体内のホルモン環境の変化により、様々な症状が出る可能性はあります。症状が気になる場合や、ひどい場合には、主治医に直ぐに相談するようにしましょう。

重大な副作用

頻度はまれですが、低用量ピルの注意すべき重大な副作用のひとつに「血栓症」があります。

また、頻度は非常にまれですが、どのようなお薬でも起こりうるアレルギー症状のひとつ、アナフィラキシーの副作用があります。

薬を服用後、短時間(30分以内)で症状があらわれることが特徴です。発疹などの皮膚症状から、消化器症状、呼吸困難から、血圧低下による意識障害など命に関わる危険な状態になることがあります。服用後、何かいつもと違うような症状が出たら、すぐに病院にいきましょう。


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おわりに

低用量ピルの効果と、副作用症状について参考になりましたでしょうか?

指示どおりにしっかり服用することで高い避妊効果と、ホルモン環境を整えることによる生理痛の軽減などの効果が期待できるお薬になります。

副作用には個人差がありますので、気になる症状が出た場合には、必ず主治医や薬剤師に相談するようにしましょう。