コンタクトレンズをしているときに目薬はOK?
一般的には、コンタクトレンズは、医療用・市販薬に関係なく、できればはずして、点眼することが望ましいとされています。眼鏡をコンタクトレンズと併用して利用されている方は、疾患中は、眼鏡を利用されるのが賢明です。
ただ、コンタクトレンズの種類や、目薬の種類によっては問題がない場合もあります。
お薬の添付文書(説明文書)上では、ソフトコンタクトレンズに関しては注意の記載が多いですが、ハードコンタクトレンズの場合については触れられていないことが多いため、大抵の目薬では、ハードコンタクトレンズなら問題はないと考えられます。ただ、ハードコンタクトレンズにも種類があるため、注意が必要です。そのことについては下記で説明していきます。
ソフトコンタクトレンズをつけたままの目薬の点眼
目薬の多くには、使用中に細菌が繁殖をするのを防ぐために、成分のひとつに「防腐剤」が含まれています。目薬を開封しても1ヶ月程度使用することができるのは防腐剤のおかげです。
主な防腐剤の成分には、
・塩化ベンザルコニウム
があります。
例えば、下記は、花粉症の時期に処方されることが多い、「リボスチン点眼液0.025%」の添付文書(説明文書)の“重要な基本的注意”の記載になります。
「本剤はベンザルコニウム塩化物を含有するため、含水性ソフトコンタクトレンズ装用時の点眼は避けること。」
このように、ソフトコンタクトレンズでは、目薬に含まれる防腐剤がレンズに吸着し、濃度が高まり、角膜との接触時間が長くなることで、角膜障害の原因となることがあります。また、レンズ自体が変性し、レンズの寿命を短くしてしまう可能性があります。
ワンデータイプのソフトコンタクトレンズは、1日で使い捨てるため影響が少なく、医師によっては、点眼してもトラブルが少ないと判断している場合もあります。
ハードコンタクトレンズをつけたままの目薬の点眼
ただ、ハードコンタクトレンズにも2種類があり、酸素透過性(現在、主流)と非酸素透過性のタイプがあります。
酸素透過性のハードコンタクトレンズの場合、ソフトコンタクトレンズと同様に、防腐剤の吸着がみられることもあるため、点眼する場合は、コンタクトレンズをはずしたほうが望ましいでしょう。
又、成分がゲル化する目薬(チモプトールXE点眼薬、リズモンTG点眼液)
など、目薬によってはコンタクトレンズを外して使用しないといけない場合があります。医師や薬剤師の指示に従い、点眼するようにしましょう。
コンタクトレンズを外して、点眼する方法
コンタクトレンズを外して点眼をした場合は、5分〜15分、可能であれば15分間隔をあけてから、コンタクトレンズを装着するようにしましょう。お薬によっては、“15分の経過が必要”と、添付文書に記載されているものもあります。お薬の成分が吸収される時間を考慮し、時間をおく必要があります。
また、ゲル化するタイプの目薬(チモプトールXE点眼薬、リズモンTG点眼液)や、眼軟膏を使用した際には、できれば、時間を長くあけるだけではなく、コンタクトレンズの使用を控えたほうが良いでしょう。
防腐剤が入っていない目薬
代表例だと、“ソフトサンティア”があります。涙の成分に近い性質をもった人工涙液のため、レンズ装着時の不快感、目の疲れ、目のかすみ、目のかわきなどに効果があります。こちらは、薬局・ドラッグストアで購入することができます。
また、市販薬の目薬では、ソフト・ハードコンタクト専用の目薬もあります。それらの目薬は、コンタクトレンズをしたまま点眼しても問題ありません。コンタクトをつけている方は、必ず専用の目薬を使用するようにしましょう。
注意点
★コンタクトレンズを普段つけている方は、目薬が処方された場合、目薬を受け取る際にコンタクトレンズをはずして点眼したほうが良いかどうかは、医師や薬剤師に必ず確認するようにしましょう。
冒頭で説明しましたとおり、コンタクトレンズをしている際の患者さんへの点眼の可否については、医師や薬剤師、製薬メーカーによっても見解が異なる場合があります。必ず、処方医や薬剤師の指示に従うようにしましょう。
