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今回は実際に市販されている水虫薬を購入するときに知っておきたい市販薬の選び方のポイントについてまとめたいと思います。
水虫薬と言ってもかなりたくさんの種類があります。
主成分だけ考えて選んでもダメなんです。
市販の水虫薬の選び方
水虫の薬を分類する上でポイントになるのは以下の3種類です。
・主成分(メインとなる抗真菌薬の成分)
・補助的な成分(症状を緩和する成分など)
・塗り薬の形(軟膏、液剤など)
これら1つずつについて選び方のポイントをまとめていきますね。
主成分(抗真菌薬)
前回の記事にまとめたように市販されている水虫の薬には様々なものがあります。最近ではスイッチOTCと言って、医療用の強力な成分が市販されるようになっています。その代表的なものが以下の成分です。
・ラノコナゾール
・テルビナフィン
・ブテナフィン
・アモロルフィン
自身で水虫の薬を購入する際は、これらの成分の中から選んでもらえばと思います。いずれも1日1回で効果を発揮することができます。
もう1つ、大事なポイント。
薬を塗っても水虫が治らない時です。水虫薬を変更するのであれば、主成分が異なるものを選ぶのが大切です。抗真菌薬によって倒せる白癬菌の種類が異なるので、効果がない場合は成分を変更することで、効果が出ることがあります。
補助的な成分(抗真菌薬以外)
最近の市販薬の多くは抗真菌薬以外の成分も含んでいます。水虫の原因となる白癬菌を倒しつつ、かゆみなどの水虫の症状を緩和させることが可能になっています。
つまり、その成分自体では水虫を治すことはできないけど、治療の中で補助的な役割を果たしてくれる成分ということです。
・痛みや痒みを和らげる:リドカイン
・痒みを抑える:ジフェンヒドラミン、クロルフェニラミン、クロタミトン
・炎症を抑える:グリチルレチン酸(グリチルリチン酸二カリウム)
・清涼感を与える:l-メントール
・硬くなった皮膚を柔らかくする:尿素
・臭いの原因となる菌を倒す:イソプロピルメチルフェノール
などが代表的なものです。
同じ抗真菌薬を含む薬でも、これらの補助的な成分の組み合わせが異なる商品がいろいろと販売されているので、自身の症状に合わせて選んでもらえばと思います。
大事なのは、単純に成分が多ければいいというわけではないことです。不要な成分を使用しても、体に合わなければアレルギーや皮膚炎等の副作用の原因になるだけです。
また、かゆみ止め等の症状を抑える効果を期待して、1日に何回も使用したいのであれば、上にあげた水虫薬の主成分は1日1回のタイプなので、水虫薬とかゆみ止めの塗り薬を別々に使用した方がいいですね。
尿素は少しご注意を!
特に尿素に関しては症状による使い分けが大切です。角質増殖型でよく見られる、踵が硬くガサガサになるタイプには尿素の皮膚を柔らかくする効果により抗真菌薬を奥まで浸透させることが可能となり、適しています。ですが、尿素は粘膜部に使用すると刺激感があるので、ひび割れてしまった部分等には注意が必要です。
塗り薬の形
市販されている水虫薬には様々なタイプがあります。こう言ったタイプの違いを剤形と言います。
大きな分類としては、軟膏、クリーム、液の3つの剤形。
その派生として、スプレー、エアゾール、パウダースプレーなどがあります。
軟膏
油性の基剤(塗り薬のベースとなる薬効成分を持たない賦形剤)に有効成分を混ぜたものです。
塗布した場所にとどまる性質が強いため、患部を保護したり、保湿する効果が高いです。また、クリームや液剤に比べて刺激感も少なくなっています。
その反面、塗った場所がべとつくため、使用感はあまり良くないです。
どのタイプの水虫にも使用できますが、かかと等がカサカサになる角質増殖型に適しています。
クリーム
軟膏よりも柔らかい基剤を使用しているため、伸びが良く、広範囲に塗りやすいです。また、塗布後のべとつきも軟膏より少ないため使用感も悪くないです。
ただし、軟膏に比較すると、多少の刺激感があります。
これもどのタイプの水虫にも使用できます。最も使用しやすい剤形だと思います。
液剤
液状タイプのため浸透力が強く、すぐ乾くので使用後の不快感もほとんどありません。その反面、刺激が強く、粘膜部への使用には向いていません。
浸透力が高すぎるため薬剤が塗布した場所にすぐ吸収されます。そのため、手で広範囲に塗ることを考えて作られておらず、ピンポイントに滴下(てきか)できるようにした商品が多いです。ですので、足の指の間にできる趾間型の乾燥している時、もしくは水疱がつぶれていない小水疱型への使用が適しています。
スプレー(エアゾール)
液状タイプの薬剤をスプレーで広範囲に塗布できるようにしたものです。特徴としては液剤と同じですが、より広範囲に使用しやすくなっています。
パウダースプレー
パウダー状の薬剤をピンポイントでスプレーするものです。範囲は広くありませんが、グジュグジュした患部を保護・乾燥しやすくなっています。
グジュグジュになった趾間型への使用に適しています。
そのほか
ゲルやジェルなどは液剤の浸透力にクリームの使用感を持たせたものと考えてもらえればいいと思いますが、各社商品ごとに対象とする症状に合わせた特徴を持たせています。なので、そこから判断してもらえればいいと思います。
最近では、パウダー状の薬剤をゲルに配合したパウダーゲルなんてものもあります。伸びの良さとパウダーによる使用感の良さが両立している剤形になります。
まとめ
市販の水虫薬と言ってもいろんな成分、補助的成分、剤形の組み合わせで莫大な数の商品が販売されています。自身の水虫の症状、部位、種類によって適したタイプを選ぶことが大切です。
市販薬の中では主成分はラノコナゾール、テルビナフィン、ブテナフィン、アモロルフィンの中から選んでもらうのが無難だと思います。
それに加えて、自身の症状に合わせた補助成分。これは治療の過程で変わっていくこともあると思います。
さらに、部位やタイプに合わせた剤形。
これらを組み合わせて水虫薬を選んでくださいね。購入時に薬剤師や登録販売者に相談するとしても、これらの知識を持って準備することで、より適切に薬を選んでもらえると思います