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ルネスタはアモバンの改良版?作用・副作用の違いを解説【睡眠薬】

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2026/8/13
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アモバンを服用されている方、最近、アモバンからルネスタに変更された方など、実際にアモバンとルネスタがどのように違うのか、どちらが自分に合っているのか分からず相談される方も多くいらっしゃいます。

アモバンもルネスタも、「超短時間型の睡眠薬」に分類されます。

ルネスタは、2012年にアモバンを改良して販売された薬で、作用としては似ている薬になります。しかし、似ているといっても、作用時間や安全性、薬の味などで違い、それぞれ特徴があります。

今回は、アモバン、ルネスタの睡眠薬としての位置付けを解説するとともに、アモバン、ルネスタの作用や副作用などの違い、さらに、眠りをサポートしてくれる市販薬についても説明していきます。

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睡眠薬の中でのアモバン、ルネスタの位置付け

 



現在、睡眠薬としてよく使用されている薬には、「ベンゾジアゼピン系」と「非ベンゾジアゼピン系」があります。

アモバン、ルネスタは、非ベンゾジアゼピン系に分類される睡眠薬です。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、しばしばその依存性や筋肉を弛緩させる作用によるふらつきなどの副作用が問題となります。一方で、非ベンゾジアゼピン系は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に比べ、依存性を起こしにくく、ふらつきの原因となる筋肉を弛緩させる作用が弱いのが特徴で、転倒の危険がある高齢者にも使用しやすい睡眠薬とされています。

また、アモバン、ルネスタは、作用持続時間が短い超短時間型に分類され、なかなか寝付けないタイプの人に効果的で、翌朝に眠気が持ち越されることが少ない薬です。

このように、アモバンやルネスタなどの非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、効果がよく、比較的副作用が少ないことからよく処方されています。

アモバン、ルネスタの作用の違い

 



ルネスタは、アモバンの改良版とよくいわれますが、どのような違いがあるのか見てみましょう。

アモバンの作用

アモバン(ゾピクロン)などの非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳内のGABA-A受容体と結合し、「GABA(γ-アミノ酪酸)」の働きを強めます。GABAは脳の興奮を抑え、リラックスさせる働きをする神経伝達物質です。

さらに、GABA-A受容体には、ω(オメガ)1受容体、ω2受容体があり、眠りを促す作用は、ω1受容体が関与しており、抗不安作用や筋弛緩作用はω2受容体が関与しています。

アモバンは、ω1受容体に選択的に作用するため、眠りを促す作用がありますが、抗不安作用や筋弛緩作用は弱い睡眠薬です。

そのため、筋弛緩作用によるふらつきなどの副作用が少なく、催眠効果を示します。

また、アモバンは服用後、約1時間で血液中の薬の濃度が最高値に達し、血液中の薬の濃度が半分になる時間(消失半減期)は約4時間と短く、「超短時間型」に分類されます。

消失半減期からおおよその薬の作用時間を予測することができます。

効果が早く現れ、作用時間が短いため、なかなか寝付けない人に向いています。
さらに、眠りを深くする効果もあり、睡眠の質の改善効果もあります。

ルネスタの作用

アモバンの有効成分ゾピクロンは、その構造に、S体とR体という鏡像異性体が同じ量ずつあります。しかし、薬としての作用を持つのはS体のゾピクロンということがわかっています。

ルネスタはそのゾピクロンのS体のみを取り出した薬で、作用はアモバンと同じく、脳内のGABA-A受容体に結合し、GABA(γ-アミノ酪酸)の働きを強めます。

その作用は、同じくω1受容体に選択的であるため、眠りを促す作用を示しますが、抗不安作用や筋弛緩作用は弱いです。

ルネスタは、服用後、約1~1.5時間で血液中の薬の濃度が最高値に達し、その濃度が半分になる時間は約5時間で、「超短時間型」に分類され、寝つきをよくする効果があり、さらに、途中で目覚めてしまう人への効果も期待できます。

作用の違いまとめ

アモバンとルネスタの作用はほとんど同じですが、ルネスタの消失半減期は、アモバンよりも若干長く、ルネスタは、アモバンに比べて作用時間が長くなっています。そのため、なかなか寝付けない人に加え、途中で起きてしまうタイプの人にも効果が期待できます。

消失半減期(薬の作用時間) 苦味 効果
アモバン 約4時間 感じる GABA(γ-アミノ酪酸)の働きを強める
ルネスタ 約5時間 感じる(アモバンより若干軽い) GABA(γ-アミノ酪酸)の働きを強める


アモバン、ルネスタの副作用の違い

 



アモバン、ルネスタの副作用として、味覚異常が挙げられます。どちらも、服用後に苦味を感じることがありますが、ルネスタの方が軽いのが一般的な見解です。

アモバンの副作用

アモバンの有名な副作用といえば、「味覚異常(苦味)」です。

服用後しばらくしてから翌朝まで口の中の苦味が続くというものです。これは、薬の成分が体内へ吸収された後、唾液中に少しずつ分泌されるためではないかと考えられています。


ルネスタの副作用

ルネスタにも味覚異常(苦味)の副作用はありますが、苦味の程度は、アモバンに比べると軽くなっています。

苦味は、薬の成分によるものであるため、薬の成分量が増えると苦味は増します。

ルネスタは、アモバンの成分の効果がある部分だけを取り出して作られていますので、アモバンに比べ、少ない成分量で効果があります。薬の量が少ないため、苦味も少なくなっています。

副作用の違いまとめ

アモバンにもルネスタにも味覚異常(苦味)の副作用がありますが、ルネスタの方が苦味を感じる人は少ない傾向にあると報告されています。

しかし、苦味の感じ方は、個人差があり、気にならないという人もいれば、耐えられないという人もいます。その場合、主治医に相談し、他の睡眠薬への変更も検討してもらうとよいでしょう。

アモバン、ルネスタ、その他の違い比較


非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ベンゾジアゼピン系に比べて、依存や耐性を起こしにくいといわれていますが、アモバンは、長く使用しているとやはり、薬に対する依存性や薬を増やさないと効果が得られなくなる耐性が見られる場合があります。

一方、ルネスタは、外国での臨床試験において、長期投与でも依存性や耐性の形成は認められなかったとの報告もあり、依存性や耐性が起こるリスクはより少なくなっています。

アモバンは、「第三種向精神薬」に指定されていますが、ルネスタは「処方箋医薬品」です。

第三種向精神薬に指定されていると投与期間の制限や個人輸入の禁止、海外持ち出し制限など規制が厳しくなります。

他に選択肢となる睡眠薬は?

アモバンやルネスタの苦味がどうしても気になるという人には、同じ非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬として、マイスリー(ゾルピデム)があります。

作用はアモバン、ルネスタと同じで、脳内のGABA-A受容体に結合し、GABA(γ-アミノ酪酸)の働きを強めます。

マイスリーもアモバン、ルネスタと同様に「超短時間型」の睡眠薬で、早く効き、体内に長くとどまらないタイプです。そのため、なかなか寝付けないタイプの人に向いています。

その他にも、多くの薬があります。ご自身の症状について主治医とよく相談し、薬を処方してもらうようにしましょう。


睡眠のサポートに効果的な市販の薬はある?


最近、寝つきが良くないので気になる。けれども、睡眠薬には抵抗があるし、医師の診療を受ける時間がすぐにはとれないという方も多いです。
市販薬にも、眠りをサポートしてくれるものがありますのでご紹介します。

薬剤師おすすめ
薬王製薬

スリーピン

最安値 299円 (税込)

一時的な不眠に素早く溶けるソフトカプセル

アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン成分を配合しています。その作用で眠くなることを利用して、睡眠改善薬として広く用いられています。寝つきが悪い、眠りが浅いなどの一時的な不眠症状を改善していきます。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 ジフェンヒドラミン塩酸塩
タイプ ソフトカプセル
何歳から服用可能か 15歳以上
服用回数 1日1回
有効成分・含有量 10点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 10点|10点中
薬剤師おすすめ
伊丹

ウット 12錠

最安値 818円 (税込)

精神の興奮や神経衰弱などの鎮静を目指して

ドキドキする不安緊張状態の鎮静に作用がある成分と眠気を引き起こす成分を配合しています。ストレスによる精神の興奮や神経衰弱などによる症状を改善してくれる薬です。

分類 指定第2類医薬品
有効成分 ブロモバレリル尿素/アリルイソプロピルアセチル尿素/ジフェンヒドラミン塩酸塩
タイプ 錠剤
何歳から服用可能か 15歳以上
服用回数 1日1~3回
有効成分・含有量 10点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 10点|10点中
薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒

最安値 2,717円 (税込)

ツムラ12 漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 48包

高血圧による不眠やイライラからくる不眠に

精神的な不安定により、動悸や不眠等を伴う方の「高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)」、「神経症」等に用いられています。便秘の解消にも効果を発揮します。服用しやすい顆粒です。

分類 第2類医薬品
有効成分 日局サイコ/日局ハンゲ/日局ケイヒ/日局ブクリョウ /日局オウゴン/日局タイソウ/日局ニンジン/日局ボレイ /日局リュウコツ/日局ショウキョウ
タイプ 顆粒
何歳から服用可能か なし
服用回数 1日2回
有効成分・含有量 10点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 10点|10点中
薬剤師おすすめ
小林製薬

漢方ナイトミン 72錠

最安値 1,485円 (税込)

心身の疲れや不眠が続いている方に適した薬

5つの生薬からなる漢方薬です。 不眠症状が続いている方、週に何度も眠れない日がある方のためのお薬です。その中でも特に「心身が疲れ弱って眠れない」、「疲れているが、神経が高ぶって眠れない」という方に適しています。

分類 第2類医薬品
有効成分 酸棗仁湯エキス(サンソウニン/チモ/センキュウ/ブクリョウ/カンゾウ)
タイプ 錠剤
何歳から服用可能か 15歳以上
服用回数 1日3回
有効成分・含有量 9点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 8点|10点中
薬剤師おすすめ
クラシエ

加味帰脾湯

最安値 1,049円 (税込)

クラシエ加味帰脾湯エキス顆粒 24包

貧血や疲れやすい方の不眠に適応する漢方薬

イライラした時でも気持ちを落ち着かせ、精神を安定させる作用があります。血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、不眠、焦りなどの神経症状がある方、スッキリ眠れない方などに使用されます。

分類 第2類医薬品
有効成分 加味帰脾湯エキス粉末
(ニンジン/ビャクジュツ/ブクリョウ/サイコ/サンソウニン/リュウガンニク/オウギ/トウキ/サンシン/オンジ/タイソウ/カンゾウ/モッコウ/ショウキョウ)
タイプ 顆粒
何歳から服用可能か 2歳以上
服用回数 1日3回
有効成分・含有量 10点|10点中
コストパフォーマンス 9点|10点中
即効性 8点|10点中

市販の睡眠薬 比較一覧


商品画像
薬王製薬
ウット 12錠
伊丹
ツムラ12 漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 48包
ツムラ
漢方ナイトミン 72錠
小林製薬
クラシエ加味帰脾湯エキス顆粒 24包
クラシエ薬品
商品名 スリーピン ウット 12錠 ツムラ12 漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒 48包 漢方ナイトミン 72錠 クラシエ加味帰脾湯エキス顆粒 24包
特徴 一時的な不眠に素早く溶けるソフトカプセル 精神の興奮や神経衰弱などの鎮静を目指して 高血圧による不眠やイライラからくる不眠に 心身の疲れや不眠が続いている方に適した薬 貧血や疲れやすい方の不眠に適応する漢方薬
最安値

299円(税込)

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

818円(税込)

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

2,717円(税込)

送料:要確認 楽天 詳細を見る

1,485円(税込)

送料:要確認 楽天 詳細を見る

1,049円(税込)

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こんな時は病院へ

 



自宅での不眠対策で効果が出ず、「睡眠問題が長期間(1ヶ月以上)続く」「日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出現する」の状態がどっちも見られるときは専門医に相談しましょう。

睡眠薬服用の注意点

 



薬は決まりを守って飲んでこそ、効果を発揮します。正しく服用する事こそ、不眠改善の近道です。注意点を確認して安全に服用しましょう。

服用は寝る直前に

睡眠薬を服用後、作業をしたり、動き回ったりしていると、そのうちに薬が効いてきて、ふらついて転倒したり、意識なく行動したりする場合があります。危険ですので、服用後は、速やかにベッドや布団に入り横になるようにしましょう。

睡眠薬とアルコールは併用しない

睡眠薬とアルコールの併用は、お互いの作用が強く出てしまい危険です。睡眠薬を服用する際は、お酒は控えましょう。

睡眠薬に関するQ&A


不安や不快を解消するための睡眠薬だからこそ、疑問や不安な点を解消して、不眠を改善しましょう。

アモバン ルネスタ マイスリーではどれが一番強いですか?
成分の違いから、一概に強弱を比較することは出来ませんが、日本精神科評価尺度研究会によるとアモバン7.5mgは=ルネスタ2.5mg=マイスリー10mgと換算されるとのことです。
アモバンは向精神薬ですが、なぜルネスタは向精神薬ではないのか?
アモバンは麻薬及び向精神薬取締法において向精神薬として指定されているため、乱用防止の措置として、医療機関においては鍵の掛かる場所で保管する、投与日数の制限など規制が掛かります。一方で、ルネスタが向精神薬でない理由は、アメリカの向精神薬リストに指定されていないためとされています。
家族も不眠症です。薬を譲ってもいいですか?
不眠症にもタイプがあり、年齢や症状によって、必要な量も異なります。あなたに合っているから、家族にも合うとは限りませんので、譲り渡しはしないでください。
睡眠薬で多幸感を感じられますか?
精神的な辛さなどから、薬物を大量に服用する事で、多幸感が得られるという、インターネット上の情報も見られますが、アモバン、ルネスタの国内の副作用報告では、多幸感の報告は見られません。
非専門家からの情報に惑わされないように注意しましょう。
睡眠薬は一度飲めば止められない?
睡眠薬は、症状が改善したならば、中断を検討するべき薬です。睡眠薬の効果で、睡眠状態が改善し、翌日の活力が戻ったならば、医師の指示のもと薬を中断する方もいらっしゃいます。ただし、薬の服用方法の調整は自己判断ではなく、医師と相談の上で行いましょう。

まとめ

 



アモバン、ルネスタなど非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、超短時間作用であるため、翌朝も眠気がとれない、ぼーっとするなど翌朝への効果の持ち越しは起こしにくいといわれていますが、夜中遅くに薬を飲んだり、肝臓が疲れていて薬の代謝が遅れたりすると、翌日まで効果が残ってしまうことがあります。投与量の減量が必要な場合もありますので、このような症状が見られた場合は、主治医に相談しましょう。

ルネスタは、アモバンを改良した睡眠薬で、苦味が軽減され、依存性や耐性をより起こしにくい製剤ですが、あくまでも睡眠薬は、一時的に睡眠を助けてもらう薬と考え、漫然と使用することは控えることをおすすめします。
病院にいけないとき、睡眠薬には抵抗があるという方にも睡眠をサポートする市販薬もあります。今回はおすすめの5種類をご紹介しました。


※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • くすりの窓口薬剤師 薬剤師

    執筆・監修者

    くすりの窓口に所属する薬剤師。 役に立って、明日から使える「くすり」の知識を、わかりやすく解説します。正しい「くすり」の知識を身に着けることで、もっと病気とうまく付き合えると信じています。

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