目次
リンデロンの種類や効果・強さについて
リンデロンには4つの種類があり、強さや効果が異なります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
リンデロンの処方薬にはどんな種類・特徴があるの?

医療機関で処方されるリンデロンには『リンデロンDP』『リンデロンV』『リンデロンVG』『リンデロンA』の4種類あります。
どのリンデロンも「ステロイド外用薬」と呼ばれる塗り薬です。ステロイド外用は以下の4つの作用があります。
・皮膚の炎症を抑える作用
・炎症を引き起こす細胞を増やさない作用
・血管を収縮させて患部の赤みを鎮める作用
・炎症を起こす免疫機能を抑える作用
ステロイド外用薬の作用には強さがあり、5段階に分類されています。

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ステロイドの強さは?

ステロイド外用薬は作用の強さで5段階で分類されています。
ウィーク<マイルド<ストロング<ベリーストロング<ストロンゲスト
リンデロンDP、リンデロンV、リンデロンVG、リンデロンAのうち、最もステロイド作用が強いのは『リンデロンDP』です。
リンデロンDPの主成分「ベタメタゾンジプロピオン酸エステル」はベリーストロングに分類されており、市販では発売されていません。また、市販ではベリーストロング以上の強さのステロイド外用薬は2023年現在発売されていません。
最も弱いのは『リンデロンA』で、主成分「ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム」はウィークに分類されています。同成分の市販薬は発売されていませんが、ウィークに分類されるステロイド外用薬はいくつか発売されています。
リンデロンが使える部位・症状について
医療用のリンデロンには4種類あり、ステロイドの強さの違いと抗生物質が入っているかの違いがありました。 それぞれの特徴を活かして使用できる部位が変わります。
顔・陰部などの皮膚が薄い部分に使える?

顔面や陰部などの皮膚が薄い部分は、ステロイドが吸収されやすい傾向にあります。そのため、どの強さのステロイドであれば使用できるのか、注意が必要です。 一般的にはステロイドの強さがストロングまでのものは使用できます。
ただし、目や目の周り、デリケート部分の粘膜には使用を控えてください。医師によって見解はさまざまなため、病院で処方されたステロイド外用薬の場合、医師の指示に従って使用しましょう。
化膿や水ぶくれには使える?

ステロイドは炎症症状を抑える以外にも、免疫機能を抑制する効果があります。化膿している=細菌感染している時、ステロイド外用薬を使用し免疫機能が抑制されてしまうことで、さらに細菌感染が強くなってしまう場合もあります。
処方されたリンデロンを使用し、症状が悪化する場合は、すぐに皮膚科に受診してください。一般的に、化膿している場合、抗生物質の入ったステロイド外用薬が使用されます。
虫刺されやかゆみ止めとして使える?

リンデロンは虫刺されやかゆみにも使用できます。
ただし、ステロイドはかゆみ止めという効果があるのではなく、炎症を止める作用のお薬です。炎症を止めた結果としてかゆみが止まります。かゆみが出たらすぐにステロイド外用薬を利用するのではなく、ステロイド以外の痒み止めの使用も検討するようにしましょう。
特にステロイドの強さがベリーストロングのリンデロンDPの場合、常に使用することで副作用が起きる可能性もあります。医師の指示を守って使用してください。
やけど・ただれに使える?

やけどや皮膚のただれで皮膚が弱っている状態だったり、細菌感染があったりする場合、ステロイドを使用するとかえって症状が悪化することも。皮膚症状によって使用する塗り薬も異なるため、皮膚科医に相談してください。
皮膚症状によって、軟膏タイプかクリームタイプかローションタイプか、使い分けをすることもあります。
なお、市販のリンデロンVs等の市販のステロイドの塗り薬は「やけど」が効能効果に含まれておらず、使用できません。
リンデロンV、リンデロンVG、リンデロンAと同じ成分の市販薬はある?
リンデロンVsには軟膏、クリーム、ローションの3種類があるので、皮膚症状によって使い分けることが重要です。
リンデロンVGは主成分にステロイドの「ベタメタゾン吉草酸エステル」と抗生物質の「ゲンタマイシン硫酸塩」の2種類配合されています。ステロイドの「ベタメタゾン吉草酸エステル」はリンデロンVsと同じですが、リンデロンVsには抗生物質である「ゲンタマイシン硫酸塩」は含まれていません。
結果として『リンデロンVG』と同じ成分の市販薬はありません。ただし、リンデロンVGと同じステロイドの強さ+抗生物質の塗り薬であれば存在します。
リンデロンAは主成分がステロイドの「ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム」と、抗生物質の「フラジオマイシン硫酸塩」です。『リンデロンA』と同じ成分の市販薬は存在しません。ただし、リンデロンAと同じステロイドの強さ+抗生物質の塗り薬は存在します。
リンデロンVと同じ成分・強さ・効果の市販薬 3選
医療用医薬品リンデロンVの主成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」のみです。ステロイドの強さの分類は5段階のうちストロングに分類されます。全く同じ成分の市販薬に「リンデロンVs」があります。リンデロンVsには軟膏、クリーム、ローションタイプがあるのでそれぞれの特徴に合った商品を選びましょう。


こんな方に
医療用と同成分の外用ステロイド軟膏がほしい方に
医療用と同成分の外用ステロイド軟膏
医療用リンデロンVのスイッチOTC。同成分で日常的な湿疹やさまざまな皮膚炎効果を発揮します。主成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」の一種類だけ。早く引いてほしい湿疹に一気に直せるステロイド外用薬です。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg) |
| 効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日1回~数回 適量を患部に塗布 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし。 乳幼児は使用期間や使用量に気をつける。使用前に医師(かかりつけの小児科医など)薬剤師、または登録販売者に相談してください。 |
| ステロイドの強さ | ストロング |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、陰部の粘膜は省く |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | × |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |


こんな方に
クリームタイプのステロイドで医療用と同成分のものがほしい方に
医療用ど同成分の外用ステロイドクリーム
医療用リンデロンVのスイッチOTC。クリームタイプで伸びが良く、広範囲にも使用できます。主成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」の一種類だけ。ベタつきがないので、夏場の肌に使用しても不快感が少なく利用できます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg) |
| 効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日1回~数回 適量を患部に塗布 |
| タイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし。 乳幼児は使用期間や使用量に気をつける。使用前に医師(かかりつけの小児科医など)薬剤師、または登録販売者に相談してください。 |
| ステロイドの強さ | ストロング |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、陰部の粘膜は省く |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | × |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | × |


こんな方に
頭部やデリケートゾーンにリンデロンVsを使用したい方に
医療用と同成分の外用ステロイドローション
医療用リンデロンVのスイッチOTC。ローションタイプはクリームよりも伸びが良く、頭部などの髪の毛の中に使用するときも毛にまとわりつきづらいタイプです。主成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」の一種類だけ。頭皮やデリケートゾーンにも使用できます。※粘膜部を省く
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg) |
| 効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日1回~数回 適量を患部に塗布 |
| タイプ | ローション |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし。 乳幼児は使用期間や使用量に気をつける。使用前に医師(かかりつけの小児科医など)薬剤師、または登録販売者に相談してください。 |
| ステロイドの強さ | ストロング |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、陰部の粘膜は省く |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | × |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | × |
リンデロンVGと同じ成分・強さの市販薬 3選
医療用医薬品のリンデロンVGの主成分は「ベタメタゾン吉草酸エステル」と「ゲンタマイシン硫酸塩」です。リンデロンVに抗生物質であるゲンタマイシン硫酸塩が配合されています。ベタメタゾン吉草酸エステルはリンデロンVと同様にステロイドの強さの分類は5段階のうちストロングに分類されます。
同じようにストロングの強さに分類される成分、効果の市販薬を3つ紹介します。


こんな方に
いっきに直したい日常的な湿疹に使用したい方に
きちんと、一気に治したい時にフルコート
「きちんと治そ」「いっきに治そ」でお馴染みのフルコートf。フルコートシリーズの中でもステロイド分類はストロングで、医療用リンデロンVGと同等です。抗生物質のフラジオマイシンも配合されているので、化膿を伴う皮膚炎にも効果を発揮します。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 フルオシノロンアセトニド(0.25mg)、フラジオマイシン硫酸塩(3.5mg) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患: とびひ、めんちょう、毛のう炎 |
| 用法・用量 | 1日1回~数回 適量を患部に塗布 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中の方:狭い範囲に短期間使用可能※かかりつけの産婦人科で相談ののち 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから使用可能 ※赤ちゃんや幼児(小学生以下)は、皮膚のバリア機能が未熟なため薬剤が浸透しやすいので、『フルコートf』よりも効き目が穏やかなタイプのステロイド外用剤(コートf AT、コートf MDなど)を使うとよい |
| ステロイドの強さ | ストロング |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、顔の広範囲は× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | ○ |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |


こんな方に
化膿した皮膚にステロイドを利用したい方に
化膿に伴う湿疹や皮膚炎に優れた効果
ベトネベートN軟膏ASには抗生物質が配合されており、化膿した皮膚症状に使用できます。患部を保護する油脂性の基剤がジュクジュクと化膿した皮膚も保護します。(※ただれがひどい人は医師、薬剤師、登録販売者に相談してください)
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 ベタメタゾン吉草酸エステル(0.12g)、フラジオマイシン硫酸塩(0.35g) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患: とびひ、めんちょう、毛のう炎 |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中の方:主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください 授乳中の方:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし ※児に使用する場合は、保護者の指導監督のもと |
| ステロイドの強さ | ストロング |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、粘膜、顔の広範囲は× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | ○ ※水疱瘡や水虫には× |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |


こんな方に
ステロイド外用薬を子どもに使用したい方に
しっかり治したい子どものかゆみに
フルコートシリーズのうち、子ども向けの商品。ステロイド5段階の強さのうちマイルドに区分されているので、子どもや優しい使用感を求める方にも使用できます。主成分には他にも3種類。イソプロピルメチルフェノールは患部を殺菌します。リドカインは痒みを抑え、トコフェロール酢酸エステルは血行を良くし肌の回復を助けてくれます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、リドカイン(10mg)、イソプロピルメチルフェノール(1mg)、トコフェロール酢酸エステル(5mg) |
| 効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん |
| 用法・用量 | 1日数回、適量を患部に塗布 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中の方:主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください 授乳中の方:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 幼児〜小学生以上 |
| ステロイドの強さ | ミディアム |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目の周り、粘膜には× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | × |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |
リンデロンAと同じ成分・強さの市販薬 3選
医療用医薬品のリンデロンAの主成分は「ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム」と「フラジオマイシン硫酸塩」です。リンデロンAが使用されるのは ・耳の炎症症状等 ・耳鼻咽喉科領域の術後処置 ・眼の炎症症状等 となっており、2023年10月現在、同じ成分、効果の市販薬は存在しません。なお、ステロイドの分類は、ウィーク(弱い)に分類されます。
以下では、リンデロンAと同様にステロイドの分類がウィーク(弱い)+抗生物質が配合された市販薬を3つ紹介します。


こんな方に
幅広い効能を求める方に
効能が広いので家庭に1つあると便利
2種類の抗生物質のバシトラシンとフラジオマイシンを配合。効能が広いので化膿しそうな皮膚やかきくずしにも利用できます。入っているステロイドはウィークなので年齢制限なく使用できます。(※小児に使用する場合は保護者の管理下のもと)
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 バシトラシン250単位、フラジオマイシン硫酸塩(3.5mg)、ヒドロコルチゾン酢酸エステル(2.5mg) |
| 効果・効能 | 化膿性皮膚疾患: とびひ、めんちょう、毛のう炎 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、 じんましん |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中の方:主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください 授乳中の方:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし ※小児に使用する場合は、保護者の指導監督のもと |
| ステロイドの強さ | ウィーク |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※顔の広範囲× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | ○ ※水疱瘡や水虫には× |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |


こんな方に
あせもやかぶれに悩む子どもをお持ちの方に
医療用医薬品と同成分のウィークステロイド
1957年に医療用のテラ・コートリルが発売され、1975年市販用としてテラ・コートリルが発売されました。グラム陽性菌及び陰性菌などに広い抗菌力を示すオキシテトラサイクリン塩酸塩を配合した、ステロイド分類ウィークのステロイド+抗生物質の外用薬です。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 オキシテトラサイクリン塩酸塩(30mg)、ヒドロコルチゾン(10mg) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患: とびひ、めんちょう、毛のう炎 |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布するかガーゼなどにのばして貼付 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし 小児:主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください |
| ステロイドの強さ | ウィーク |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り、顔の広範囲は× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | ○ ※水疱瘡や水虫には× |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |


こんな方に
弱いステロイドの外用薬を利用したい方に
かき壊してしまった湿疹、あせも、虫刺されに
抗炎症作用のヒドロコルチゾン酢酸エステルと効能の広いテトラサイクリン塩酸塩を配合した軟膏。かきこわした湿疹やあせも、虫刺されに効果を発揮します。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 テトラサイクリン塩酸塩(30mg)、ヒドロコルチゾン酢酸エステル(10mg) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患: とびひ、めんちょう、毛のう炎 |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布するかガーゼなどにのばして貼付 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし 小児:主治医、薬剤師又は登録販売者に相談してください |
| ステロイドの強さ | ウィーク |
| 顔・陰部への使用 | ○ ※目、目の周り× |
| 化膿や水ぶくれへの効果 | ○ ※水疱瘡や水虫には× |
| 虫刺されへの効果 | ○ |
| やけど・ただれへの効果 | × |
| 薬のべたつき | ○ |
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市販薬リンデロンが使える部位・症状について
結論として、粘膜や皮膚がひどく傷ついて弱っているところには使用できません。
また、リンデロンVsの効能効果は「しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん」となっています。その他の症状には使用しないでください。
顔・陰部などの皮膚が薄い部分への使用

顔面や陰部などの皮膚が薄い部分は、ステロイドが吸収されやすい傾向にあります。そのため、どの強さのステロイドであれば使用できるのか、注意が必要です。
市販のリンデロンVsは、顔のうち目や目のまわりには使用できません。
またデリケート部分(陰部)は、粘膜には使用しないようにしてください。 病院で処方されたステロイド外用薬の場合、医師の指示に従って使用しましょう。
化膿や水ぶくれへの使用

市販のリンデロンVsは、化膿や水ぶくれには使用できません。リンデロンは炎症症状を抑える以外にも、免疫機能を抑制する効果があります。
化膿している=細菌感染している時、リンデロンを使用し免疫機能が抑制されてしまうことで、さらに細菌感染が強くなってしまう場合も考えられます。 しっしんとの見分けがつかない場合は、薬剤師や皮膚科医に相談してから使用しましょう。
化膿している場合、抗生物質の入ったステロイド外用薬であれば使用できる場合があります。 市販薬の効能効果をよく読み使用上の注意を守って使用しましょう。
虫刺されやかゆみ止めへの使用

市販のリンデロンVsは、虫刺されやかゆみにも使用できます。効能効果にも「虫刺され、かゆみ」に効果があると記載されています。
ただし、ステロイドはかゆみ止めという効果があるのではなく、炎症を止める作用のお薬です。炎症を止めた結果としてかゆみが止まるので、かゆみが出たら常にステロイド外用薬を利用するのではなく、ステロイド以外の痒み止めの使用も検討するようにしましょう。
やけど・ただれへの使用

市販のリンデロンVs等の市販のステロイドの塗り薬は「やけど」が効能効果に含まれておらず、使用できません。
やけどや皮膚のただれで皮膚が弱っている状態だったり、細菌感染があったりする場合、ステロイドを使用するとかえって症状が悪化することも。皮膚症状によって使用する塗り薬も異なるため、皮膚科医に相談してください。
こんなときは病院へ

・市販のリンデロンVsを含むステロイド外用薬を使用しても改善しない。
・市販のステロイド外用薬を使用したらますます皮膚症状が悪化した。
・塗った時に痛みがある。
・市販のステロイド外用薬を塗ってもいいのかわからない。
上記のような場合は、自己判断で使用せず、近隣の皮膚科医を受診しましょう。
また、下記でも紹介していますが、市販のステロイド外用薬の使用目安は約1週間です。(リンデロンVs公式サイトより)
『リンデロン』に関するQ&A

以下では、よく耳にするリンデロンやステロイド外用薬に対する疑問についてお答えします。 一般的にはリンデロンを含むステロイド外用薬の使用方法は、かかりつけの皮膚科の指示に従うようにしてください。
もし不安な場合はかかりつけの皮膚科医に相談をおすすめします。

ただし、市販のステロイド外用薬を使用する際、以下のような症状が出た場合、皮膚科へ受診してください。
・市販のステロイド外用薬を5〜6日使用しても改善しない場合
・使用後、痒み・赤み・湿疹が悪化する場合
・塗った際に痛みが出るなど皮膚に異常が出た場合


また、市販のリンデロンVsシリーズでは、下記の場所には使用できないとされています。
・水ぼうそう、みずむし、たむしの患部
・化膿している患部
・目および目の周囲
・デリケートエリアでは粘膜
・にきび、おでき
皮膚のぶつぶつがあり、湿疹なのか、水ぼうそうなどの症状なのか見分けができないときは、近隣の皮膚科医に相談してください。


軟膏を使用するメリットは以下です。
・油なので水に強くとれにくい
・皮膚の保湿、保護作用がある
・クリームに比べて刺激が少ないので皮膚が弱い人にも使える
クリームを使用するメリットは以下です。
・伸びが良いので広範囲に使用できる
・水洗いで落としやすい
・軟膏のベタつきが嫌な人にも使いやすい
なお、軟膏とクリームの違いは、リンデロンに限らず、すべての軟膏やクリームに当てはまります。 皮膚の症状や、自分が使いたいテクスチャを考慮して選択してみましょう。

まとめ

医療機関で処方されるリンデロンという名前がついたステロイド外用薬には、リンデロンDP、リンデロンV、リンデロンVG、リンデロンAの4種類ありました。それぞれの特徴はステロイドの強さが違うこと、リンデロンVとVGは同じ強さではありますが、ゲンタマイシンという抗菌作用の成分が入っているか否かの違いがあります。
2023年10月現在、リンデロンDP以外の成分は、同様のステロイドの強さの成分が含まれている市販薬が存在しています。強さや種類、特徴を見て症状にあった塗り薬を使用しましょう。
市販のステロイドを使用しても症状が改善しない、もしくは悪化する場合は、その症状にステロイドが合っていない可能性があります。すぐに近隣の皮膚科を受診してください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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中須賀 美奈子 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら病院、調剤薬局、ドラッグストア、派遣など様々な現場を経験。管理薬剤師、学校薬剤師、ラウンダー、地域救急センター薬剤師に参加するなど活動の範囲も幅広い。現在は派遣薬剤師として、現場で働きながらWEBライターとし...























