目次
すねが痛いときに効く市販薬によく含まれている成分
すねが痛む際に使用することができる市販薬には中枢で作用し鎮痛効果を発揮するアセトアミノフェンや抗炎症作用をもつNASIDsが含まれています。
①:NSAIDs

筋肉や骨の炎症による痛みには、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)が有効です。NSAIDsは痛みや炎症の原因物質の生成を抑えることで、炎症による痛みに対して速くすぐれた効果を発揮します。
一方で、NSAIDsは効果の過程で胃粘膜保護に関わる成分の生成も同時に抑えてしまうため、胃が荒れてしまうことがあります。胃への負担が気になる方には、胃の保護成分を配合したものがおすすめです。
②:アセトアミノフェン

アセトアミノフェンは脳の中で痛みの情報を伝達する成分を抑える作用により鎮痛効果を発揮します。また、胃の粘膜に関連する成分には関与しないため、NSAIDsに比べ胃への負担が少ない点も特徴です。
市販のNSAIDs内服薬の多くは成人(15歳以上)から使用できるのに対し、アセトアミノフェンは使用可能年齢が3歳や7歳などに設定されており、小さい子どもでも服用することができます。
すねの痛みを緩和できる市販薬の選び方・ポイント
今回は、それぞれの市販薬の特徴を踏まえ、選び方のポイントを解説していきます。
内服薬を選ぶ時のポイント

内服薬の解熱鎮痛薬は販売されている種類も多く、ポピュラーな剤形です。早ければ数十分から1時間ほどで効果が出てくるため速効性にも期待できます。
また、内服薬はコップ1杯程度の水で服用する必要があります。通常、水がないと服用ができませんが、現在は水なしでも服用できるタイプや液体タイプも販売されているため使いやすさがより向上しています。
内服薬は胃への負担を軽減するために、なるべく空腹時をさけて服用することが望ましいです。
外用薬(貼り薬)を選ぶ時のポイント

鎮痛薬の貼り薬は、痛みのある箇所に直接貼って使用します。市販されている外用タイプの鎮痛薬は患部に直接作用し、体内に吸収される量は内服薬に比べ少ないという特徴があります。そのため、内服薬よりも胃への負担が軽減されています。
貼り薬には大きくパップ剤とテープ剤が存在しています。パップ剤は肌への負担が少なく、テープ剤は剥がれにくく目立ちにくいため使うシチュエーションによって使い分けをすることができます。
外用薬(塗り薬)を選ぶ時のポイント

鎮痛薬の塗り薬は貼り薬と同様に痛みのある患部に直接塗って使用します。塗り薬タイプも体内に吸収される量が少ないため、胃への負担は内服薬に比べ軽減されています。
市販されている鎮痛薬の塗り薬にはゲルタイプやローションタイプ、スプレータイプなどがあります。その中でも、ローションタイプやスプレータイプは手を汚さずに使用でき、持ち運びもしやすいためおすすめです。
ただし、添加剤としてアルコールが含まれることがあるため、アルコールに過敏症をお持ちの方は購入時に注意が必要です。
【厳選】すねの痛みを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
ポイント①:おすすめの内服薬 3選
まずは、内服薬のおすすめから紹介します。今回はその効果だけではなく使い勝手の良さも踏まえた医薬品を選びました。

こんな方に
すばやく痛みを抑えたい方に
眠くならない鎮痛薬を探している方に
液状成分がつらい痛みに早く効く
有効成分のイブプロフェンを市販薬承認最大量含有しています。また、液状に溶けているためすばやい効果が期待できます。眠くなる成分は入っていないため、お仕事や車の運転をされる方も眠気を気にせず服用することができます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1カプセル中 イブプロフェン(200mg) |
| 効果・効能 | ●頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛 ●悪寒・発熱時の解熱 |
| 用法・用量 | 成人(15歳以上)1回1カプセル、1日2回まで(再度症状がある場合には3回目の服用が可能) |
| タイプ | ジェルカプセル |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 相談すること ※出産予定日12 週以内の妊婦は使用できません |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 薬の風味 | 無味 |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
すぐにつらい痛みを抑えたい方に
水なしで服用できる薬を探している方に
水なしですぐ飲める液体タイプの痛み止め
有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物が痛みの原因となる物質を抑え、痛みに速く効きます。飲み切りで使用する液体タイプの鎮痛薬なので、水なしでいつでもどこでも服用することができる点がポイントです。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1本(10mL) ロキソプロフェンナトリウム水和物 (68.1mg) |
| 効果・効能 | ●頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛 ●悪寒・発熱時の解熱 |
| 用法・用量 | 成人(15歳以上)1回1本、1日2回まで(再度症状がある場合には3回目の服用が可能) |
| タイプ | 液剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 相談すること ※出産予定日12 週以内の妊婦は使用できません |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 薬の風味 | 無味 |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | ○ |

こんな方に
子どもも服用できる鎮痛薬を探している方に
胃にやさしい医薬品を探している方に
7歳以上から服用できる胃に優しい痛み止め
有効成分はアセトアミノフェンのみで、7歳の子どもから服用できる解熱鎮痛薬です。小粒の錠剤が、すばやく溶け痛みに効きます。眠くなる成分が含まれていないため、眠気を気にされる方でも服用できます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アセトアミノフェン(300mg /2錠中) |
| 効果・効能 | ●頭痛・関節痛・咽頭痛・耳痛・筋肉痛・肩こり痛・腰痛・神経痛・歯痛・抜歯後の疼痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛 ●悪寒・発熱時の解熱 |
| 用法・用量 | 空腹時を避けて服用。服用時間は4時間以上あけること。 ・成人(15歳以上):1回2錠、1日3回まで ・7歳以上15歳未満:1回1錠、1日3回まで |
| タイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:相談すること 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 7歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント②:おすすめの貼り薬 3選
次におすすめの貼り薬を紹介します。今回はすねに貼るため、大きいサイズだけではなく患部がそれほど大きくない場合に使いやすい小さいサイズの貼り薬も選んでいます。

こんな方に
痛み止めの効果を持続させたい方に
すぐれた浸透力で24時間効果が持続
有効成分にジクロフェナクナトリウムを配合し、すぐれた経皮吸収性があります。徐々に有効成分が放出され、1日1回の使用で24時間効果が持続します。伸縮性があり、貼りやすく、貼り直しもしやすい点もポイントです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 膏体100g中 ジクロフェナクナトリウム1g 1枚(7cm×10cm)あたり膏体量1.5g ジクロフェナクナトリウム15mg配合 |
| 効果・効能 | 腰痛,肩こりに伴う肩の痛み,関節痛,筋肉痛,腱鞘炎(手・手首の痛み),肘の痛み(テニス肘など),打撲,捻挫 |
| 用法・用量 | プラスチックフィルムをはがし,1日1回1~2枚を患部に貼付 |
| タイプ | テープ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 色 | 肌色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | △ |

こんな方に
つらい痛みに効かせたい方に
つらい痛みに芯まで浸透してよく効く
有効成分ロキソプロフェンナトリウム水和物をロキソニン外用薬シリーズ最高濃度配合(2023年1月現在)。鎮痛補助成分、血行促進成分も追加配合しつらい痛みによく効きます。薄型設計で、目立ちにくい点もポイントです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 膏体100g中 ロキソプロフェンナトリウム水和物(8.10g)、トコフェロール酢酸エステル(2.3g)、l-メントール(3.5g) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 表面のライナー(フィルム)をはがし、1日1回1〜2枚を患部に貼付 |
| タイプ | テープ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:相談すること 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 色 | 肌色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | △ |

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こんな方に
子どもにも使える貼り薬を探している方に
子どもから大人まで幅広く使える貼り薬
消炎鎮痛成分のサリチル酸メチルと血行促進成分のビタミンE酢酸エステルが深く浸透し痛みに効きます。貼っていても目立ちにくく、かどが丸くなっているため衣類などで擦れてもはがれにくい点もポイントです。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 膏体100g中 サリチル酸メチル(10.0g)、ℓ-メントール(3.0g)、ビタミンE酢酸エステル(2.0g) |
| 効果・効能 | 肩こり、腰痛、筋肉痛、筋肉疲労、打撲、ねんざ、関節痛、しもやけ |
| 用法・用量 | 1日数回患部に貼付 |
| タイプ | テープ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 色 | 肌色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | △ |
ポイント③:おすすめの塗り薬 3選
最後におすすめの塗り薬を紹介します。特に使い勝手の良いローションタイプを中心に、広範囲に塗布することができるスプレータイプも選んでいます。

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こんな方に
痛い時にサッと塗りたい方に
手を汚したくない方に
痛いところに速乾性の成分をサッと塗れる
有効成分のロキソプロフェンナトリウム水和物が痛みに浸透して効きます。ローションタイプなので、手を汚さずに患部へ塗ることができます。速乾性であるためベトつかず、無香料・無色透明なので塗った場所も目立ちません。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 ロキソプロフェンナトリウム水和物(1.13g) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 1日3~4回、適量を患部に塗布 |
| タイプ | ローション |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:相談すること 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | △ |
| 色 | 無色透明 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | × |

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こんな方に
つらい痛みによく効く医薬品を探している方に
塗りやすく、つらい痛みにすぐれた効果
有効成分ジクロフェナクナトリウムがつらい痛みにすぐれた効果を発揮します。l-メントール入りで、爽やかな使用感。容器は塗りやすさと持ちやすさを追求したオリジナルボトルで患部に使いやすいです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 ジクロフェナクナトリウム(1.0g)、l-メントール(3.0g) |
| 効果・効能 | 腰痛、筋肉痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、ねんざ |
| 用法・用量 | 1日3~4回、適量を患部に塗布 |
| タイプ | ローション |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| スーッとする成分 | l-メントール |
| 染みるタイプ | △ |
| 色 | 無色透明 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | ○ |

こんな方に
広い患部へ塗布できる医薬品を探している方に
スプレー式で広範囲の痛みにすばやく噴射
有効成分ジクロフェナクナトリウムが患部にすばやく浸透し、すぐれた鎮痛効果を発揮します。スプレータイプなので、広範囲にすばやく噴射することができます。l-メントール入りで、爽やかな使用感です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 原液100g中 ジクロフェナクナトリウム(1.0g)、ℓ-メントール(3.0g) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 1日3~4回適量を患部に噴射塗布 |
| タイプ | スプレー |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| スーッとする成分 | l-メントール |
| 染みるタイプ | △ |
| 色 | 無色透明 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | ○ |
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使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?

NSAIDsを配合する内服薬は胃腸障害が生じる恐れがあるため、空腹時をさけて服用することが望ましいとされています。もし、空腹時に服用する場合は多めの水で服用するようにしましょう。
貼り薬や塗り薬に関しては、使用部位で赤みや痒みなどの症状が出現することがあります。無理に使用を継続してしまうと、さらに症状が悪化する恐れがあるため、その場合は使用を中止してください。
また、ローションなどの塗り薬にはアルコールを含有しているものがあるため、使用・保存の際は火気に近づけないようにしましょう。
こんなときは病院へ

市販薬を購入し、5~6日間使用しても症状がよくならない場合は使用を中止し、医薬品の説明書を持って受診をするようにしてください。
すねの痛みに対して市販の鎮痛薬を使用する場合、出現している痛みの原因を根治しているのではなく、一時的に改善するための対症療法として用いている場合が多いです。鎮痛薬を使用していないとつらい痛みが継続する場合や、鎮痛薬を使用しても改善されない痛みである場合はすぐに受診が必要です。
まとめ

今回はすねの痛みに対して効果が期待できる市販薬を紹介しました。
すねの痛みは様々な原因により生じます。市販薬の効果が期待できる症状はその一部分ですので、医薬品の効果判定と受診のタイミングの見極めが大切です。ご自身の症状や市販薬の選び方で迷ってしまう場合は、お近くの薬剤師や登録販売者にご相談ください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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小浦 良祐 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら新卒で大手ドラッグストアに就職し、管理薬剤師のほか地域連携担当、リクルーターを経験。その後、調剤薬局へ転職し在宅医療と予防医療について学ぶ。また、患者さんの経済的な不安を解消したいと思い2021年に2級ファイナ...
























