目次
目の周りが赤い症状に効く市販薬によく含まれている成分
①:保湿薬
目の周りは皮膚が薄く肌のバリア機能が働きにくい部位でカサカサ乾燥しやすいです。保湿成分は化粧水や乳液などに含まれており肌の乾燥を防ぐ効果があります。セラミド配合の化粧水などを利用して乾燥を防ぎましょう。
また、皮膚科で処方されるワセリンやヘパリン類似物質なども保湿効果のある成分で市販薬としても販売されています。
冬などの乾燥する季節は普段使いの化粧水とあわせて利用することで乾燥予防につながります。
②:抗菌薬
いわゆる「ものもらい」や「めばちこ」と呼ばれるのが麦粒腫です。これはまつ毛の根本付近にある皮脂腺などで細菌が増えてしまった状態です。治療には抗菌薬入りの点眼薬を使用しますので眼科を受診する必要がありますが仕事が忙しいとなかなか受診できませんよね。
現在では市販薬として購入できる点眼薬がありますので念のためにストックしておくのもひとつでしょう。
ただし、点眼薬の期限が切れていないか確認してから使用してください。
③:ステロイド薬
ステロイド薬は炎症を抑える成分のひとつです。飲み薬や塗り薬、目薬などの様々な使い方がありますが特に塗り薬は強さによって5段階に分けられています。目の周りなどデリケートな部分に使用するときは最も弱い分類のステロイド薬を選ばなければなりません。
市販薬として販売されていますがステロイド薬は類似した成分名が多いので購入する際はお近くの薬剤師にご相談ください。
目の周りが赤い症状を緩和できる市販薬の選び方・ポイント
ここまで目の周りが赤い症状に効果のある成分について解説しました。
ここからは市販薬を購入するときに重視したいポイントを3つに分けて解説します。
ポイント①:刺激の少なさを重視する
目の周りに使用する際は刺激の少なさを重視しましょう。特に目の周りは皮膚が薄くデリケートな部位です。
香料や刺激が強いような添加物が含まれていない商品を選ぶことをおすすめします。
子どもは大人に比べてよりデリケートな肌質です。
子どもが使える商品は大人もご利用いただけるのでストックしておくと便利かもしれません。
ポイント②:有効成分を重視する
炎症を抑えたい場合は抗炎症薬の入った塗り薬を使用しましょう。ただし、ステロイド薬は最も弱い分類の成分でなければ使用できませんのでご注意ください。
また、ものもらいのように目の周りの赤みと痛みを伴う場合は抗菌薬入りの点眼薬を使用しましょう。
使い切りタイプのものは衛生的で使い勝手がいいのでおすすめです。
どちらにも言えることですが、1週間程度使用しても症状が改善しない場合はお近くの医療機関を受診してください。
ポイント③:使用感を重視する
保湿薬のうち、ヘパリン類似物質には軟膏やクリーム、ローションなど様々なタイプが販売されているのでおすすめです。中には泡状になってでてくるフォームタイプの市販薬も販売されています。
乾燥する季節は軟膏やクリームタイプ。
湿度の高い季節はローションやフォームタイプなど使い分けるのもひとつの方法です。
スキンケアに取り入れることで顔周りの皮膚保護につながります。
【厳選】目の周りの赤みを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
ここでは3つのポイントごとにおすすめする市販薬を紹介します。
子どもにも使える商品もありますので参考にしてください。
ここで紹介したもの以外で気になる商品がありましたらお近くの薬剤師にご相談ください。
ポイント①:刺激の少なさを重視した市販薬 3選
目の周りのデリケートな皮膚に使用する場合は刺激の少なさを重視した市販薬を使用しましょう。子どもにも使用できる商品も紹介しています。
いざという時常備しておくと役立つと思いますので参考にしてください。
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こんな方に
しっかり保湿したい方に
子どもに使える保湿薬が欲しい方に
0歳の赤ちゃんから使える保湿薬
有効成分の白色ワセリンが皮膚の乾燥を防ぎます。
また香料や着色料、パラベンなどの添加物を含みません。
赤ちゃんにも使用できますので常備しておくのがよいでしょう。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中日局白色ワセリン1g含有 |
効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮ふのあれ、その他皮ふの保護 |
用法・用量 | そのまま適量を皮ふ、口唇に塗布してお使いください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可 |
使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから |
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こんな方に
ヒルドイドと同じ薬が欲しい方に
子どもに使える保湿薬が欲しい方に
生後6か月からの子どもに使える保湿薬
有効成分のヘパリン類似物質は皮膚科で処方されるヒルドイドと同じ有効成分です。
肌に長時間とどまる商品設計で肌を効果的に保湿します。
無香料・無着色、アルコールフリーで生後6か月の赤ちゃんからお使いいただけます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中ヘパリン類似物質0.3g含有/添加物 グリセリン,スクワラン,流動パラフィン,ワセリン,セレシン,サラシミツロウ,グリセリン脂肪酸エステル,ポリオキシエチレンオレイルエーテル,硫酸マグネシウム,パラベン |
効果・効能 | 手指のあれ,ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症,手足のひび・あかぎれ,乾皮症,小児の乾燥性皮ふ,しもやけ(ただれを除く),きず・火傷のあとの皮膚のしこり・つっぱり(顔面を除く),打ち身・捻挫後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1から数回,適量を患部に擦り込むか,またはガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可 |
使用が可能な年齢 | 生後6か月から |
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こんな方に
顔の乾燥や炎症を抑えたい方に
子どものスキンケアに
子どもにも使える乾燥肌荒れ治療薬
保湿成分のヘパリン類似物質と抗炎症成分のグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
肌に優しいとろみのついたローションです。アルコールフリー・パラベンフリーで赤ちゃんにもお使いいただけます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ヘパリン類似物質(0.3g)、グリチルリチン酸二カリウム(0.5g)、アラントイン(0.2g)/添加物:グリセリン、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、オリブ油、スクワラン、dl-ピロリドンカルボン酸Na、安息香酸、水添大豆リン脂質、キサンタンガム、コレステロール、L-アスパラギン酸、グリシン、DL-アラニン、エデト酸Na、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、pH調節剤、その他1成分 |
効果・効能 | 皮膚にうるおいを与える。 肌を整える。皮膚をすこやかに保つ。肌あれ、あれ性。あせも・しもやけ・ひび•あかぎれ・にきびを防ぐ。 |
用法・用量 | 手のひらに1~2回プッシュ分をとり、両ほおにのせ、顔全体になじませてください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 泡状 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可 |
使用が可能な年齢 | 小児の使用可 |
ポイント②:有効成分を重視した市販薬 3選
ステロイド薬の含まれる塗り薬は炎症を抑える作用があります。かゆみを抑える効果もありますので目の周りの赤みやかゆみがある場合に使用するとよいでしょう。
ものもらいの症状があるときは抗菌薬入りの点眼薬がおすすめです。
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こんな方に
顔に使えるステロイド薬を探している方に
子どもに使えるステロイド薬が欲しい方に
5つの有効成分が顔の皮膚の炎症を抑えます
有効成分のアンテドラッグステロイドは患部で優れた抗炎症効果を発揮した後、 体内に吸収されてからは、速やかに分解されます。その他4つの有効成分はかゆみや殺菌作用、血行促進効果があり炎症治療を優しくサポートします。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中:プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、ジフェンヒドラミン(10mg)、イソプロピルメチルフェノール(1mg)、リドカイン(10mg)、トコフェロール酢酸エステル(5mg)/添加物:白色ワセリン、中鎖脂肪酸トリグリセリド、パルミチン酸セチル、パラフィン、流動パラフ ィン、マイクロクリスタリンワックス、パルミチン酸デキストリン |
効果・効能 | 皮膚炎、湿疹、かゆみ、かぶれ、あせも、じんましん、虫さされ |
用法・用量 | 1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:ご相談ください 授乳婦:使用可 |
使用が可能な年齢 | 1歳以上 |
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こんな方に
子どもに使えるステロイド薬が欲しい方に
赤ちゃんから使えるステロイド薬入りの軟膏
主成分のプレドニゾロンは顔にも使用できる最も弱い分類のステロイド薬です。
また、グリチルレチン酸も含まれているのでダブルの成分で顔周りの炎症を抑えます。
赤ちゃんから使えますので常備薬として1つ持っておくとよいでしょう。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中:プレドニゾロン(2.5mg)、グリチルレチン酸(5mg) |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん、しもやけ |
用法・用量 | 1日1~4回、適量を患部に塗布してください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦:ご相談ください 授乳婦:使用可 |
使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから使用可 |
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こんな方に
ものもらいを治療したい方に
結膜炎を治療したい方に
使い切りタイプのものもらい点眼薬
抗菌薬のスルファメトキサゾールナトリウムと2つの抗炎症成分が目に長くとどまるよう商品設計されています。
1回使い切りタイプで子どもにも使えます。
万が一に備えて常備しておくとよいでしょう。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | スルファメトキサゾールナトリウム(4.00%)、グリチルリチン酸ニカリウム(0.15%)、イプシロン-アミノカプロン酸(1.00%)/添加物:ホウ酸、ホウ砂、アルギン酸、ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリソルベート80、エデト酸Na、pH調節剤 |
効果・効能 | ものもらい、結膜炎(はやり目)、目のかゆみ、眼瞼炎(まぶたのただれ) |
用法・用量 | 1回2~3滴、1日5~6回点眼してください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 点眼薬 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 小児から使用可 |
ポイント③:使用感を重視した市販薬 3選
皮膚科で処方されるヘパリン類似物質には軟膏のほかにクリームやローションなどの商品があります。市販薬としても購入できますので自分の好みや季節にあわせて使い分けるとよいでしょう。
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こんな方に
軟膏のべたつき感が苦手な方に
さらっとした使用感が好みの方に
ローションタイプのヘパリン類似物質
有効成分ヘパリン類似物質の保湿・血行促進・抗炎症作用で顔周りの赤みを抑えます。
ローションタイプなのでべたつき感が苦手な方におすすめ。アルコールフリーで赤ちゃんにも使用できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中:ヘパリン類似物質(0.3g)/添加物:カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、トリエタノールアミン、パラベン |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | ローション |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから使用可 |
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こんな方に
軟膏のべたつき感が苦手な方に
しっとりとした使用感が好みの方に
クリームタイプのヘパリン類似物質
有効成分ヘパリン類似物質の保湿・血行促進・抗炎症作用で顔周りの赤みを抑えます。
クリームタイプなのでローションと比べてしっとりとした使用感。通年通して使い勝手がいいでしょう。赤ちゃんにも使用できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中:ヘパリン類似物質(0.3g)/添加物:トリイソオクタン酸グリセリン、オレフィンオリゴマ一、ジメチルポリシロキサン、セトステアリルアルコール、ステアリン酸グリセリン、ステアリン酸ポリオキシル、パラベン、グリセリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マクロゴール、D-ソルビトール、工デト酸ナトリウム、エタノール |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから使用可 |
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こんな方に
軟膏のべたつき感が苦手な方に
さらっとした使用感が好みの方に
泡状タイプのヘパリン類似物質
有効成分ヘパリン類似物質の保湿・血行促進・抗炎症作用で顔周りの赤みを抑えます。
さらっっとした使用感に加え、泡状タイプなので液だれしにくいのが特徴です。赤ちゃんにもお使いいただけます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中:ヘパリン類似物質(0.3g)/添加物:グリセリン、D-ソルビトール、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、マクロゴール、メチルパラベン、ヒプロメロース、精製ヒアルロン酸ナトリウム、クエン酸水和物、クエン酸Na水和物 |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼなどにのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 泡状 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 赤ちゃんから使用可 |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
市販薬を使用するときのポイントや注意点について
ここでは市販薬を使用する際に注意したいポイントを解説します。
セルフケアは大切ですが病院を受診した方がいい場合もありますので気になる場合はお近くの薬剤師にご相談ください。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
まずは雑菌が繁殖しないよう適切な保管管理を心がけましょう。特に目の周りに使用する場合は気をつけてください。
塗り薬や点眼薬は手洗いや手指消毒をして使用してください。
一般的にものもらいの点眼薬は使い切りタイプです。症状悪化の原因となりますので再利用はお控えください。
また、市販のステロイド薬を長期使用するのは控えましょう。
1週間使用しても症状改善しない場合は皮膚科や眼科を受診してください。
こんなときは病院へ
市販薬を1週間程度使用しても症状が改善しない場合、または症状の悪化が見られる場合は一度お近くの眼科や皮膚科を受診してください。失明のリスクがあり入院治療を必要とする眼窩蜂窩織炎などの可能性もあります。
目の周りの赤みに加えて強い痛みや腫れなどの症状が見られる場合は眼科を受診してください。
『目の周りが赤い』に関するQ&A
ここでは「目の周りが赤い」でよくある質問をまとめました。
解決しない場合はお近くの薬剤師に相談、または眼科や皮膚科を一度受診することをご検討ください。
肝臓は血液を浄化する機能を持っていますが機能が低下すると血液の浄化作業が間に合わなくなってしまします。
するときれいな血液を体中に届けることができなくなり毛細血管の多い顔の赤みがひかない状態が続くことがあります。
脂肪肝などが原因でこの症状が現れますので一度、お近くの病院を受診することをおすすめします。
しかし、アトピー性皮膚炎などが原因の場合はステロイド薬を使用して長期間の治療が必要な場合があります。
市販薬でのセルフケアで症状改善が見られない場合は一度お近くの皮膚科を受診することをおすすめします。
まとめ
目の周りが赤いときは炎症のサインです。
かゆみ等の症状がない場合はセルフケアが特に大切になります。
かゆみや痛みなどの症状がある場合はアレルギーやアトピー性皮膚炎、ウイルス感染などの可能性が考えられます。
市販薬で治療することは大切ですが改善しない場合はお近くの皮膚科や眼科を受診しましょう。
とは言え、毎日のスキンケアを適切に行うことで乾燥に伴う肌トラブルは軽減します。
市販薬を上手に活用して健康な肌を手に入れましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。