目次
包帯の選び方
ここでは包帯を選ぶポイントとして目的や使いやすさ、使う部位、素材を挙げています。家庭で使いやすいものを紹介していますので、お好みの包帯を選んでください。
目的で選ぶ

まずはどのような場面で包帯を使うのかといった、目的で選びます。
傷を守るために保護したい場合は、通常、伸縮性があり薄手生地の伸縮包帯を選びます。固定力は弱めですが、少量の出血で深すぎない傷の圧迫止血も伸縮包帯でも対応できます。
脱臼や骨折などでしっかり固定する必要がある場合は弾力包帯や弾性包帯を選びます。しかしこの固定には専門知識が必要で、使用方法や圧迫する力を間違えると欲しい効果が得られない場合もあり、家庭用としては不向きです。
ガーゼやシップ、薬を塗った後のずれ防止として、支持や保持がしたい場合はかぶせるだけで使えるタイプのネット包帯などがおすすめです。固定力はありませんが、サイズを変えれば頭や肩、膝、指など様々なところで使えます。
使いやすさで選ぶ

家庭で包帯を使う場合は、使いさすさも重要です。
巻き方は包帯のパッケージに記載されている時もありますが、不慣れであれば巻き方を見ても難しいものです。
その場合でも比較的簡単に扱えるのは、伸びやすい生地の包帯でしょう。伸びやすい生地は固定する部位に密着しやすく、簡単に固定できるからです。
その他にも巻く必要がないかぶせるだけのネット包帯やハサミを使わず切れるもの、テープが不要なものなど家庭でも使いやすいように工夫された包帯がたくさん売られています。
ガーゼやシップを保護したい程度であれば、ネット包帯で問題ありません。
使う部位で選ぶ

包帯は幅違いでたくさんの種類が売られています。それは使う部位で包帯の幅が違うからです。
幅が7.5㎝や10㎝のものは膝や足首、腕の固定に、10㎝以上のものは、肩や腰などの大きな関節に使います。また。幅が5㎝程度のものは手首や細めの腕、2.5㎝程度のものは指の固定に向いています。
幅が広い包帯を使えば、保護・固定したい部分を何度も巻かなくてすむので、大きい物を選びたくなりますが、それでは包帯の効果はありません。1回巻きは、ずれやすく、ガーゼやシップなどの保護にも向きません。最低でも2~3回は巻くことを考え、包帯の幅を選びましょう。商品によっては号数で表示してありますが、パッケージには幅も記載してあるのでチェックしてみてください。
素材で選ぶ
包帯は直接肌に巻くことが多く、巻く期間が長くなると肌トラブルの原因にもなります。敏感肌や汗による蒸れが気になる方は、肌への刺激の少ない綿素材が多く使われている包帯を選ぶとよいでしょう。綿素材は通気性や吸湿性に優れており、肌トラブルが起こりにくいと言われます。
デリケートな肌の赤ちゃんや子ども、高齢者が包帯を使う時は特に素材に注意します。アトピーや乾燥肌の赤ちゃんに化学繊維が多い包帯を使うと、状態が悪化する可能性もあります。掻いていてしまって傷になり、またそこが、かゆくなるという悪循環に繋がるため、肌触りの良い綿素材や絹素材の包帯がおすすめです。
化学繊維でできていても、通気性の良いネット包帯もあります。使う人の肌の状態に合わせて、素材も選ぶポイントのひとつとして考えてみてください。
おすすめの包帯12選
ここではおすすめの包帯として家庭でも使いやすい様々な種類の包帯を12個紹介しています。
しっかり固定できる弾力・弾性包帯や巻きやすい工夫がある自着性包帯、巻く必要がなくかぶせるだけで使える指用包帯、肌に優しい包帯などです。
それぞれ特徴がありますので、お好みの包帯を選んでみてください。
しっかり固定できる包帯
ここではしっかり固定できる弾力包帯や弾性包帯を3個紹介しています。固定力があり捻挫で痛みがある場合も関節をしっかり固定できる弾力・弾性包帯ですが、包帯を巻く技術も必要になる包帯です。しかしここでは伸縮性があり巻きやすいものを挙げています。
エルテクトやポリンタイは医療現場でも使われている包帯で、正しく巻くとしっかり固定してくれます。
運動時のサポーターや痛みがあり応急処置として固定できる包帯をお探しの方は、この項目を参考にしてみてください。


こんな方に
しっかり固定したい方に
運動時に使えるものが欲しい方に
よく伸びる厚手の生地でしっかり固定
伸縮性のある厚手生地の包帯で、大きな関節もしっかり固定できます。 手首の捻挫などで痛みがある場合におすすめです。
テーピングと同じ効果がありますが、包帯であるため繰り返し使えます。
| 種類 | 弾力包帯 |
| 素材 | 綿100% |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 5.0cm×4.5m |


こんな方に
適度な固定力が欲しい方に
様々な部位に使える包帯が欲しい方に
様々な部位に密着しやすい伸びやすさ
非伸縮時と伸縮時を比べると2.5倍の違いがある、伸びやすさが特徴の包帯です。
伸びやすく密着しやすいので、膝や足首などのよく動かす関節に巻いてもずれにくくなっています。
| 種類 | 弾性包帯 |
| 素材 | レーヨン、ポリウレタン |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 10.0cm×9m |


こんな方に
サポーターとしても使いたい方に
しっかり固定したい方に
サポーターとしても使える弾力性のある包帯
包帯とサポーターの二つの機能を兼ね備えた弾力包帯です。
7.5㎝幅の包帯で、手首や肘、足首などの様々な部位に使えます。 運動時の疼痛悪化予防のためのサポーターとしても使えます。
| 種類 | 弾力包帯 |
| 素材 | レーヨン、ポリウレタン |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 7.5cm×4.5m |
初めてでも巻きやすい工夫がある包帯
初めてでも巻きやすい包帯として、ここではテープを使わなくても巻ける包帯を3個紹介しています。かぶせるだけでガーゼやシップ、絆創膏を保護できるネット包帯や包帯同士が留まるテープ不要な自着性包帯です。どの包帯も巻きやすいように伸びが良くなっています。
包帯としてだけでなく、いくつかの用途があるものやカラー展開が豊富なものなど様々な巻きやすい包帯がありますので、お好みで選んでください。


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こんな方に
テープなしで包帯を使いたい方に
通気性のある包帯が欲しい方に
巻くだけで留まるテープ要らずの包帯
肌や髪の毛などは巻き込まない、包帯だけに留まる特殊な加工が施された包帯で巻いた後にテープを貼る必要がありません。しっかり留まるのでずれにくく、関節部にも使えます。
通気性のよい構造で、蒸れによる痒みも防げます。
| 種類 | 自着性伸縮包帯 |
| 素材 | 綿、ウレタン |
| 色 | ホワイト(ケース色:黄色) |
| サイズ | 6cm×3m |


こんな方に
簡単に装着できる包帯が欲しい方に
肌に優しい包帯が欲しい方に
様々な用途がある履くタイプの包帯
履くタイプで簡単に装着できるため、ガーゼやシップの保護・固定に適した包帯です。
本来はギプスの下に巻く下巻材ですが、綿で肌に優しい素材を活かしサポーターの下に巻いて皮膚を保護したり、傷そのものの保護も可能です。
| 種類 | 下巻材 |
| 素材 | 綿100% |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 10cm×18.0m |


こんな方に
手軽に巻ける包帯が欲しい方に
テープなしで包帯を使いたい方に
テープなしでもしっかり留まる包帯
包帯のみに留まる自着性の包帯です。ゴムのような伸縮包帯で伸びが良く、関節を含む様々な部位に巻きやすくなっています。
サポーターや包帯に見えないようなたくさんのカラー展開があり、お好みで選べます。
| 種類 | 自着性伸縮包帯 |
| 素材 | ポリエステル、ラテックスゴム |
| 色 | ブルー、ライトブラウン、 ヌード、 レッド、 タン、 ティール、 ホワイト、イエロー |
| サイズ | 5.0cm×4.5m |
指用の包帯


こんな方に
ガーゼやシップの保護をしたい方に
簡単に装着できる包帯をお探しの方に
さっと、かぶせるだけで保護できるネット包帯
伸ばすと網目状になっている、ガーゼやシップを固定・保護できる、かぶせるタイプのネット包帯です。 好きな長さにカットして使用します。
ネットで通気性も良く、ガーゼやシップをテープで貼ると蒸れて痒みが出る方におすすめです。
| 種類 | ネット包帯 |
| 素材 | ラテックスカバーリングヤーン、ポリエステル |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 8mm×25m |


こんな方に
ずれにくい指用包帯をお探しの方に
簡単に装着できる指用包帯をお探しの方に
ずれやすい指にもしっかり密着する指用包帯
包帯のみに留まる自着性の伸縮包帯で、指用のため幅が2.5㎝と狭くなっています。
日々の生活で良く動かす部位ですが、伸びやすい生地を活かしてしっかり密着してくれます。 ガーゼやシップ、傷の保護に適しています。
| 種類 | 自着性伸縮包帯 |
| 素材 | ポリプロピレン、ポリウレタン、天然ゴムラテックス |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 2.5cm×3m |


こんな方に
通気性の良い指用包帯をお探しの方に
簡単に装着できる指用包帯をお探しの方に
ずれにくさと通気性を兼ね備えた指用包帯
かぶせるだけで簡単に装着でき、指先まで保護してくれる指用包帯です。 生地は網目状のネット包帯と同じですが、指先までしっかり保護できるのが特徴です。
伸縮性の素材であるため、創部などに触れることなくガーゼや絆創膏の固定ができます。
| 種類 | ネット包帯 |
| 素材 | 綿、ポリウレタン |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 2.5cm×8cm |
肌に優しい素材でできている包帯


こんな方に
しっかり固定できる包帯が欲しい方に
肌に優しい包帯をお探しの方に
肌に優しくしっかり固定できる弾力包帯
綿100%素材でできた、強い固定力のある弾力包帯です。 綿素材で通気性や吸湿性に優れており、肌トラブルが起こりにくくなっています。
膝や足首などの関節をしっかり固定したい場合に適しています。
| 種類 | 弾力包帯 |
| 素材 | 綿100% |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 7.5cm×4.5m |


こんな方に
アトピーの子の皮膚を保護したい方に
保湿できる包帯をお探しの方に
傷を予防し保湿もできるアトピー用の包帯
筒状になっていて通すだけで装着できる包帯です。 肌触りのよい絹素材でできており、軟膏を塗って包帯を装着すると保湿と傷の予防ができます。
アトピーの子で痒くて肌を搔いてしまう場合や保湿をしたい場合におすすめです。
| 種類 | チューブ型包帯 |
| 素材 | 人工絹糸85%、弾性繊維系15% |
| 色 | ホワイト |
| サイズ | 幅14~24㎝×10m (5歳未満の方の手足、5歳以上の方の腕) |


こんな方に
貼るタイプの包帯をお探しの方に
肌が弱い人でも使える包帯をお探しの方に
肌に優しく剥がすときも痛くない粘着包帯
ガーゼや絆創膏の保護・固定に適した貼るタイプの包帯です。 優肌ゲル粘着剤で剥がすときも痛くないようになっています。
敏感肌の人だけでなく、肌が弱い赤ちゃんや子ども、高齢者にも使いやすい包帯です。
| 種類 | 粘着包帯 |
| 素材 | 綿、ポリウレタン |
| 色 | 肌色 |
| サイズ | 25mm×2m |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
包帯の巻き方
関節以外の動きが少ない前腕やふくらはぎに巻く時は、らせん状に外側から内側(末梢から中枢)に向かって巻くのが基本です。包帯が半分重なるようにして、皮膚が見えていないか気をつけて巻きます。
関節に巻くときは、8の字に巻くのが基本です。関節の真ん中から巻き始め、関節を中心として上下の順番に8の字を描くようにクロスして、に外側に向かって巻きます。
いずれの場合も巻き始めと巻き終わりは1~2回重ねて巻き、巻き終わりは包帯を切りテープで固定しましょう。
包帯のメリット・デメリット

包帯には、いくつかのメリットとデメリットがあります。
その中でも大きなメリットは、包帯を一つ持っておくと緊急時でも圧迫や固定、保護などの応急処置ができることです。病院に行くまでに止血ができたり、固定し痛みをやわらげたりすることもできます。
反対にデメリットは、包帯で圧迫や固定する場合に巻く力を間違えると正しい効果が得られない可能性があることです。特にしっかり固定しなければと考え、きつく巻きすぎると血流を阻害する場合があり、使い方によっては専門知識が必要になります。
包帯を使う際の注意点

包帯を使うときは、正しい巻き方で使う必要があります。特に固定を目的とした弾力包帯や弾性包帯では強く巻きすぎると血流を阻害する可能性があるので、注意が必要です。包帯を巻いた部位より外側の皮膚の色が他の部位より白く冷たくなっていないかどうか、手や足であれば爪を押すと色の変化があるかどうかで、血流の状態をチェックできます。
また包帯で圧迫止血できていても傷そのものが治った訳ではありませんし、捻挫も固定部位を間違えると痛みが長引くこともあります。
家庭で使う包帯はあくまでも応急処置としての使用にとどめ、なるべく早く病院に行きましょう。
包帯のQ&A

包帯選びのポイントやおすすめの包帯、包帯の巻き方などを説明していきました。
ここからQ&Aで、家庭で常備しておく包帯のポイントや、包帯の巻き方で多く聞かれる悩み、包帯の管理方法などについてより詳しく解説しています。
包帯選びのポイントについてより詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

弾力性がある弾力包帯や弾性包帯は生地に厚みがあり強いため、ほとんどの製品が、洗濯が可能です。
反対に薄く柔らかい生地の伸縮包帯や粘着面がある包帯は、洗濯によってその機能が壊れやすく、使い捨てのものが多くなっています。
洗濯可能な包帯であっても、血液が付着すると洗濯しても取れにくく不衛生です。その場合は清潔な新しい包帯に変えることをおすすめします。


伸縮包帯は伸びがよく巻きやすく、誰にでも扱いやすい包帯です。そして少しの出血であれば圧迫止血できたり、ガーゼを使用して傷を保護したりもできます。伸縮包帯そのものに捻挫した関節を固定する力はありませんが、副木などを巻く方法を併用すれば、固定が可能です。
伸縮包帯は、このように病院に行くまで、応急処置が必要な場面に幅広く使えます。


サージカルテープには幅や素材が違う様々な種類の商品が売られていますが、家庭用としておすすめなのはハサミを使わなくても手で切れる幅25㎜程度の商品です。
包帯の幅が広いとサージカルテープの幅も広く必要になります。最低でも25㎜幅のテープが必要です。
25㎜幅のテープは指用の包帯の固定には幅が広すぎますが、その場合手で切れるテープであれば縦にさけるので、指用に適したサイズになります。


アウトドア時の包帯の役割はケガや捻挫の応急処置のみでなく、便利グッズとしての役割も兼ね備えています。
例えばキャンプグッズを束ねるゴムとしての役目やトレッキングポールに巻いて滑り止めに、寒いときに腕などに巻いて寒さ対策になどに便利に使えます。
生地が厚めの伸縮包帯なら、紹介した用途以外にも使える場面が出てくるかもしれません。


その場合は使う目的にもよりますが、かぶせるタイプの包帯に頼ってみましょう。
ガーゼの保護が目的であればネット包帯を、捻挫などの固定が目的であれば、サポーターと呼ばれる商品を選ぶと、誰でも簡単に装着でき、ずれやすさも改善します。

まとめ

包帯選びのポイントやおすすめの商品はを紹介いたしました。
家庭では伸縮包帯を常備しておくと、様々な場面に対応でき便利です。
巻くのが難しいと感じる場合はかぶせるタイプの包帯を選んでみてください。
包帯は応急処置として使用し、なるべく早めに病院で傷や痛みがある部位の処置を受けましょう。
Q&Aのコーナーで紹介したように、包帯はケガの対応だけでなく様々な用途がある便利なものです。
ケガの時はあくまでも応急処置として使うことを忘れずに、正しく使い緊急時に役立ててください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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松原 千絵 看護師・Webライター
執筆・監修者プロフィールはこちら看護師免許取得後、約10年間総合病院や離島の一般病院、職域病院にて勤務。結婚後出産のため退職し、現在は看護師経験を活かしてWebライターとして活動中。
















