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【薬剤師が解説】ベタメタゾンが含まれているステロイド剤の強さは?種類や同じ成分の市販薬も

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2024/11/12
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「病院でもらったベタメタゾンという軟膏はステロイドなの?」「どのくらいの強さのステロイドなの?」といったベタメタゾンのお悩みについてお答えします。

結論として、ベタメタゾンという名前のつく処方薬は4種類あります。そのうち、「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」と「ベタメタゾンジプロピオン酸エステル」を含むステロイド外用薬は市販では発売されていません。

市販で購入できるステロイド外用薬には「ベタメタゾン吉草酸エステル」という成分を含んだ「リンデロンVs」があります。以下で詳しく見ていきましょう。

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ベタメタゾンとは?効能・ステロイドの強さなど


薬剤師

中須賀 美奈子さんのコメント

ベタメタゾンとは、副腎皮質ステロイドホルモン(以後、ステロイド)の一種です。ステロイドは、副腎という臓器から放出されるホルモンで、炎症を抑えるはたらきがあります。

また、免疫抑制作用も持つため自己免疫疾患のように免疫が暴走して自分を攻撃しているような場合にも使われます。 ステロイドの強さは内服薬と外用薬で違いがあります。

内服薬の場合、作用時間の違いで、短時間型、中間型、長時間型に分けられます。 内用薬のベタメタゾンは長時間型に分類されています。 外用薬のベタメタゾンはどのような種類があるか見ていきましょう。

ベタメタゾンが含まれている代表的な外用薬(処方薬)について



外用薬(塗り薬)の場合、作用の強さに違いがあります。

ウィーク<ミディアム<ストロング<ベリーストロング<ストロンゲスト

上記の順番で、ステロイドの強さは5つに分類されています。 塗り薬の「ベタメタゾン」の場合、「ベタメタゾン」という名称がついている成分を含むものは以下4種類です。

・アンテベート
・リンデロンDP
・リンデロンVG
・リンデロンV


特に、アンテベート軟膏とリンデロンV軟膏はよく病院でも処方されるお薬の一種です。 下記ではアンテベート軟膏とリンデロンV軟膏の違いを詳しく解説します。

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アンテベート軟膏の特徴・強さは?どんな症状に効果がある?


薬剤師

中須賀 美奈子さんのコメント

アンテベート軟膏の成分名は「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」で、ステロイドの強さはベリーストロングに分類されています。

2023年10月現在、市販されているステロイド外用薬にアンテベート軟膏と同じベリーストロングに分類される塗り薬はありません。 含まれている成分はステロイドなので、抗炎症作用や免疫抑制作用などがあり、手湿疹や虫さされなどに適応があります。

リンデロン-V軟膏の特徴・強さは?どんな症状に効果がある?



リンデロンV軟膏は、アンテベート軟膏よりも弱いストロングに分類されるステロイド外用薬です。市販では「リンデロンVs軟膏」として同成分の商品が販売されています。

病院から処方されるリンデロンV軟膏と似た名前で「リンデロンVG」がありますが、こちらは「ゲンタマイシン硫酸塩」という抗生剤を含みます。リンデロンV軟膏はステロイド単剤で、主に炎症症状に用いられます。

ベタメタゾンが含まれている代表的な外用薬(処方薬)が使える部位・症状について


薬剤師

中須賀 美奈子さんのコメント

ベタメタゾンが含まれている代表的な外用薬は、アンテベート軟膏やリンデロンV軟膏があります。皮膚症状によって利用される軟膏の強さも変わります。

具体的に、どの部位に使えるかを解説します。

顔・陰部などの皮膚が薄い部分に使える?



顔や陰部などの皮膚が薄い部分には、アンテベート軟膏などのベリーストロングに分類されるステロイド外用薬は通常使用しません。リンデロンV軟膏などのストロングに分類されるステロイド外用薬は、目や目のまわり、顔の広範囲、粘膜などを除けば使用することもあります。

一般的には皮膚の薄い部分にはマイルド以下の強さのステロイド外用薬を使用します。もしアンテベート軟膏やリンデロンV軟膏を使用したい場合は、皮膚科医に相談して使用してください。

化膿や水ぶくれには使える?



化膿した部位や水ぶくれは、細菌や真菌感染によるものの場合があります。ステロイド外用薬は、免疫抑制作用を持つため、感染が疑われる部位への使用に適していません。一般的には、感染が疑われる部位には、抗生物質の入った軟膏を使用します。

ただし、皮膚の状態によっては、皮膚科でステロイドと抗生物質が配合された軟膏を処方されることもあります。基本的には皮膚科医の指示のもと、使用するようにしましょう。

虫刺されやかゆみ止めとして使える?



アンテベート軟膏も、リンデロンV軟膏も、虫刺されに使用することは可能です。

一般的には、蜂、クラゲ、ムカデなどで酷い虫さされの場合に使用されます。ステロイドは強い抗炎症作用を示しますが、頻繁に使用すると皮膚が薄くなる、白くなるなどの副作用の恐れもあります。日常的なかゆみや蚊などの軽度な虫刺されには、ステロイドの含まないタイプの虫刺され治療薬を使用すると良いでしょう。

やけど・ただれに使える?



一般的には、医療用のステロイド外用薬は軽度のやけどには使用され、やけどをした当日〜翌日まではアンテベート軟膏を含むベリーストロングのステロイド外用薬で治療する場合があります。表皮が焼けた程度の軽いやけどに短期間で利用されるので、皮膚科医の指示に従って使用するようにしましょう。

また、漠然とやけどにステロイドを使いすぎると細菌感染の恐れも出てくるため注意が必要です。

ただれているようなひどいやけどにはステロイドは適していません。専門の皮膚科を受診し、適切な処置を受けるようにしてください。

アトピーに使える?



アトピー性皮膚炎に使用する場合があります。アトピーのガイドラインには、アトピー性皮膚炎の症状のグレードによって、ベリーストロングに分類されるアンテベート軟膏などを使用するか、ストロングに分類されるリンデロンV軟膏を使用するか診断されます。

アトピー性皮膚炎の症状のグレードは、専門の皮膚科医出ないと判断が難しいため、素人判断で勝手に使用することは推奨できません。

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ベタメタゾンが含まれている市販薬はある?


薬剤師

中須賀 美奈子さんのコメント

ベタメタゾンが含まれている市販薬で最も有名なものは「ベタメタゾン吉草酸エステル」という成分を含んだ商品です。

有名なものに「リンデロンVs」があります。リンデロンVsは医療用のリンデロンV軟膏と全く同じ成分が含まれているスイッチOTCとなります。

なお、アンテベート軟膏の成分「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」を含んだ市販のステロイド外用薬はありません。

アンテベート軟膏と似た、かゆみ止めの効果がある市販薬 3選

アンテベート軟膏の成分「ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル」と同じ成分を含んだ市販のステロイド外用薬はありません。

ただし、アンテベート軟膏の効果である、かゆみ止めと似たような効果がある市販薬はいくつか存在します。以下で詳しく解説します。

薬剤師おすすめ
  • 軟膏
  • ステロイドの強さ:medium
ロート製薬

メンソレータムメディクイック軟膏R 8g

最安値 1,177円 (税込)

保湿ケアだけでは治らない手湿疹に

メンソレータムから発売された手湿疹のための軟膏。冬の乾燥シーズンに入り保湿ケアだけでは治りにくい湿疹にも効果を発揮します。こまめに塗り、就寝時にも使用するとより効果的です。症状が改善してきたら徐々に使用量を減らしましょう。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 1g中
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、クロタミトン(50mg)、リドカイン(10mg)、アラントイン(2mg)、イソプロピルメチルフェノール (1mg)
効果・効能 湿疹、かぶれ、かゆみ、皮膚炎、じんましん、あせも、虫さされ
用法・用量 1日数回、適量を患部に塗布
タイプ 軟膏
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は医師に相談してください。
授乳中:記載なし
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ medium
顔・陰部への使用 〇
ただし、目、目の周り、口唇などの軟膜、顔面広範囲には不可
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 ○
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき 〇

薬剤師おすすめ
  • クリーム
  • ステロイドの強さ:medium
池田模範堂

ムヒアルファEX 15g

最安値 715円 (税込)

虫刺されだけじゃなく皮膚の炎症にも

主成分の「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」が抗炎症作用を発揮し、ジフェンヒドラミンやクロタミトンがかゆみを鎮めます。l-メントール配合で、かゆみのある部分にスーッとした清涼感を与えてくれます。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 100g中
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(0.15g)、ジフェンヒドラミン塩酸塩 (1g)、l-メントール(3.5g)、dl-カンフル(1g)、クロタミトン(5g)、イソプロピルメチルフェノール(0.1g)
効果・効能 虫さされ、かゆみ、湿疹、皮膚炎、かぶれ、じんましん、あせも
用法・用量 1日数回、適量を患部に塗布
タイプ クリーム
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は医師に相談してください。
授乳中:記載なし
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ medium
顔・陰部への使用 〇
ただし、顔面広範囲には不可
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 ○
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき ×

薬剤師おすすめ

アクセス数1位

  • 軟膏
  • ステロイドの強さ:medium
ゼリア新薬

プレバリンα軟膏 15g

最安値 1,750円 (税込)

抗炎症のステロイドにかゆみ止め成分を配合

湿疹や皮膚炎にはステロイドの「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」が効果を発揮してくれます。皮膚に栄養を与える「ビタミンE酢酸エステル」や、かゆみを止める「リドカイン」も湿疹や皮膚炎症状を和らげる手助けをしてくれます。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 100g中
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(0.15g)、トコフェロール酢酸エステル(0.5g)、リドカイン(1g)、イソプロピルメチルフェノール(0.1g)
効果・効能 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん
用法・用量 1日数回,適量を患部に塗布
タイプ 軟膏
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は医師に相談してください。
授乳中:記載なし
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ medium
顔・陰部への使用 〇
ただし、目、目の周り、口唇などの軟膜、顔面広範囲には不可
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 ○
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき 〇

リンデロン-V軟膏と似た、ステロイド単剤処方の市販薬 3選

リンデロンV軟膏の成分「ベタメタゾン吉草酸エステル」と同じ成分のステロイド外用薬はいくつか存在します。以下でご紹介しています。

薬剤師おすすめ
  • 軟膏
  • ステロイドの強さ:strong
シオノギヘルスケア

リンデロンVs軟膏 10g

最安値 1,220円 (税込)

医療用リンデロンV軟膏と同成分の塗り薬

病院で処方されるリンデロンV軟膏と主成分は同じ「ベタメタゾン吉草酸エステル」が、炎症やかゆみを鎮めます。軟膏、クリーム、ローションタイプが発売されているので自分に合った商品を選択しましょう。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 1g中
ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg)
効果・効能 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん
用法・用量 1日1回~数回、適量を患部に塗布
タイプ 軟膏
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中:要相談、授乳中:使用可
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ strong
顔・陰部への使用 〇
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 〇
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき 〇

薬剤師おすすめ
  • 軟膏
  • ステロイドの強さ:medium
佐藤製薬

セロナ軟膏 20g

最安値 889円 (税込)

ミディアムの分類のステロイド外用薬

主成分の「ヒドロコルチゾン酪酸エステル」はステロイドの強さ5分類のうち、下から2番目の強さ「ミディアム」のステロイドです。軟膏タイプなので、水にも強く長く効果を発揮します。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) ヒドロコルチゾン酪酸エステル
0.05%
効果・効能 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、あせも、じんましん
用法・用量 1日数回、患部に適量を塗布
タイプ 軟膏
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は医師に相談してください。
授乳中:記載なし
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ medium
顔・陰部への使用 〇
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 〇
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき 〇

薬剤師おすすめ
  • 軟膏
  • ステロイドの強さ:medium
興和

新リビメックスコーワ軟膏 15g

最安値 1,023円 (税込)

医療用と同濃度のステロイド配合薬

赤み、ぶつぶつ、かゆみに使用できるステロイド外用薬。主成分は「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」単剤で、油脂性の軟膏です。そのため患部に留まりやすく長く効きます。

分類 指定第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 1g中
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(3mg)
効果・効能 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、あせも、虫さされ、じんましん
用法・用量 1日数回、適量を患部に塗擦
タイプ 軟膏
妊娠中・授乳中の使用 妊娠中の方は医師に相談してください。
授乳中:記載なし
使用が可能な年齢 記載なし
小児に使用する際は保護者の指導監督のもと
ステロイドの強さ medium
顔・陰部への使用 〇
化膿や水ぶくれへの効果 ×
虫刺されへの効果 〇
やけど・ただれへの効果 ×
薬のべたつき 〇

【比較表】この記事で紹介している市販薬

商品名

ロート製薬メンソレータムメディクイック軟膏R 8g

池田模範堂ムヒアルファEX 15g

ゼリア新薬プレバリンα軟膏 15g

アクセス数1位

シオノギヘルスケアリンデロンVs軟膏 10g

佐藤製薬セロナ軟膏 20g

興和新リビメックスコーワ軟膏 15g

最安値

1,177円(税込)

送料:別 Yahoo! 詳細を見る

715円(税込)

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1,750円(税込)

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1,220円(税込)

送料:要確認 楽天 詳細を見る

889円(税込)

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1,023円(税込)

送料:別 Yahoo! 詳細を見る
特徴 保湿ケアだけでは治らない手湿疹に 虫刺されだけじゃなく皮膚の炎症にも 抗炎症のステロイドにかゆみ止め成分を配合 医療用リンデロンV軟膏と同成分の塗り薬 ミディアムの分類のステロイド外用薬 医療用と同濃度のステロイド配合薬
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市販薬リンデロンVsが使える部位・症状について


薬剤師

中須賀 美奈子さんのコメント

市販のリンデロンVsが使用できる部位は限られています。

自己判断で、皮膚炎や湿疹だと思って使用したら、症状が悪化してしまったというケースもありますので、不安な点が少しでもあれば、まずは近くの薬剤師や登録販売者に相談するのが良いでしょう。

顔・陰部などの皮膚が薄い部分に使える?



使用可能です。ただし、目と目の周り、顔の広範囲、粘膜には使用できません。一般的には顔は体に比べ皮膚が薄いため、ステロイド外用薬の強さはマイルド以下が選択されます。

一時的に使用される場合は問題ありませんが、5〜6日使用しても改善しない場合は、皮膚科医を受診してください。

化膿や水ぶくれには使える?



化膿や水ぶくれには使用できません。化膿や水ぶくれは細菌や真菌などの感染が疑われるためです。

ただし、病院から処方される薬ではステロイドと抗生剤が配合された塗り薬を使用することがあります。一般的には、感染が疑われる部位にはステロイド外用薬だけで使用できません。自己判断せず、皮膚科医に相談しましょう。

虫刺されやかゆみ止めとして使える?



虫刺されに使用できます。

ただし、ステロイドのはたらきはあくまでも炎症を止めることです。炎症を抑えることで結果的にかゆみが和らいでいます。ただかゆみがあるから、と漠然に使用しないようにしましょう。

また、軽度の虫刺されやかゆみであれば、ステロイドを含まないかゆみ止めの使用も検討してください。

やけど・ただれに使える?



やけどには使用できますが、ひどいやけどで皮膚がただれている場合は使用できません。ただれた皮膚から細菌感染の可能性があるため、免疫抑制機能のあるステロイド外用薬は使用に適していません。

ただし、医師からは処方されている場合もあります。処方薬の場合は皮膚科医の指示に従ってください。

アトピーに使える?



アトピーには使用できません。

アトピーにはアトピー性皮膚炎という名前で診断されます。一般的には、皮膚科医の指導のもと、長期間にわたり治療を行います。市販のリンデロンVsを自己判断で長期使用することは控えてください。

また、アトピーだと思っていたが実は違う原因があり、皮膚炎が出ていた、というケースも考えられます。長期に皮膚症状が改善しない場合は、一度皮膚科にかかるようにしましょう。


こんなときは病院へ




ステロイドを使用したけれど、改善しない、どのくらい使用すればいいの?などの不安がありますよね。病院に行く際の目安を以下にまとめました。

・5~6日使用しても症状が改善しない場合
・市販薬で症状が良くなった場合でも1週間を超える使用が必要な場合
・使用後皮膚症状が悪化した場合
・使用直後に呼吸が苦しくなったり動悸がした場合

上記の場合は、早めに皮膚科に受診するようにしましょう。

『ベタメタゾン』に関するQ&A




ここからは「ベタメタゾン」に関するよく聞く疑問についてお答えします。ステロイドは使用法を間違えると副作用を起こすこともあるので、心配な場合は薬剤師や皮膚科医に相談してください。

ベタメタゾンの強さはどのくらいですか?
塗り薬の「ベタメタゾン」の場合、「ベタメタゾン」という名称がついている成分を含むものは以下4種類です。

・アンテベート(ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸エステル)
・リンデロンDP(ベタメタゾンジプロピオン酸エステル)
・リンデロンVG(ベタメタゾン吉草酸エステルとゲンタマイシン硫酸塩)
・リンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル)


上に行くほど、ステロイドの強さが強くなっています。 市販で購入できる「ベタメタゾン吉草酸エステル」はストロングに分類される強さです。

陰部にベタメタゾンは使えますか?
陰部や顔などの体より皮膚が薄い部位にステロイド外用薬を使用する際は、注意が必要です。 市販のリンデロンVsでは、以下のように紹介されています。

・デリケートゾーンには使用できるが、粘膜には使用できない。
・長期にわたり使用するものではなく、短期的に使用するもの。


カンジダなどの感染が疑われる皮膚症状の場合、ステロイドを利用することで症状が悪化する場合もあります。判断が難しい場合は皮膚科を受診しましょう。

病院でもらった薬の名前に「ベタメタゾン」とはありますが、ステロイドとは書いていません。これはステロイドなのですか?
ステロイドとは、副腎皮質ステロイドホルモンのことを指します。

ベタメタゾンは、体内にある副腎という臓器から放出されるホルモンで、副腎皮質ステロイドホルモンの一種です。ですから、商品の名前や薬の本体に「ステロイド」と書いてなくても「ベタメタゾン」の記載がある商品はステロイドの外用薬になります。

自分が使用したい薬はステロイドなのか、判断できない場合は薬剤師に問い合わせてください。


まとめ




病院から処方されるステロイド外用薬のうち「ベタメタゾン」という名前の軟膏は全部で4種類ありました。

ちょっとした湿疹やかゆみに使用しても良いものか。悩んでしまった時、安易にステロイドを使用することは控えましょう。

1週間以上市販のステロイド外用薬を使用しても改善しない場合は皮膚科医に受診してください。ステロイドだからといって無闇に怖がる必要はありません。用法用量を守って正しく利用してください。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 中須賀 美奈子 薬剤師

    執筆・監修者

    病院、調剤薬局、ドラッグストア、派遣など様々な現場を経験。管理薬剤師、学校薬剤師、ラウンダー、地域救急センター薬剤師に参加するなど活動の範囲も幅広い。現在は派遣薬剤師として、現場で働きながらWEBライターとし...

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