目次
みずぶくれに使える市販薬によく含まれている成分
具体的にどんな成分の市販薬があるのか説明します。
①:ステロイド外用薬
炎症を和らげる成分としてステロイドが有名です。市販されているステロイドは強さによって大きく分けて3段階あります。強さ順に例をあげます。・ストロングステロイド(市販薬では最も強いステロイド):フルオシノロンアセトニドなど
・メディアムステロイド(中程度の強さのステロイド):ヒドロコルチゾン酪酸エステルなど
・ウィーク(おだやかな作用のステロイド):プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルなど
これらは、炎症の強さに応じて使いわける必要がありますが、自分で選ぶのは難しいかもしれません。店頭の薬剤師や登録販売者に相談するのが良いでしょう。
②:抗菌薬配合外用薬
化膿の予防や治療に効果が期待できる市販薬のほとんどは、抗生物質を含んでいます。ひとくちに、抗生物質といってもフラジオマイシン硫酸塩やバシトラシンなど種類が豊富です。それぞれ細菌の種類に応じて有効性が異なるので、迷うこともあるかもしれません。どれを選べばいいか悩んでしまったら薬剤師や登録販売者に相談すると良いでしょう。
また、抗生物質だけではなく、ステロイドや抗真菌薬などとくみあわせた市販薬も多く販売されています。炎症など他の症状をともなっている場合は選択肢に加えるといいでしょう。
③:保湿剤
炎症を起こしたあとには、肌トラブルを生じやすくなります。肌トラブルを改善するために保湿剤が有効な場合があります。保湿剤として配合されている成分でよく見かけるのは、白色ワセリンやヘパリン類似物質です。
白色ワセリンは肌の水分を逃がさずうるおいを保つ効果が期待できます。製品にもよりますが、価格もそこまで高くありませんので、常備しておいても良いかもしれません。
近年、ヘパリン類似物質を含有する製品が増えてきました。保湿・血行促進・抗炎症の作用があるとされ、皮膚のターンオーバーを助け、肌トラブルの改善が期待できます。
炎症や化膿を緩和できる市販薬の選び方・ポイント
ケアをせずに放置すると水ぶくれになってしまう場合もありますので軽いうちにケアしましょう。軽度な炎症や化膿に使える市販薬の選び方・ポイントをご紹介します。
ポイント①:やけどによる症状を重視する
水ぶくれができてしまうような重いやけどに使える市販薬はありません。肌が赤くなってヒリヒリする程度のやけどには、市販薬でも改善が見込めます。
やけどを負った部位は敏感で痛みを感じやすいので、刺激になりにくい軟膏タイプの市販薬を選びましょう。ステロイド外用薬や酸化亜鉛が配合された軟膏を選ぶといいでしょう。赤みが引いてきたらステロイド外用薬の使用を中断し、保湿剤でケアすれば、やけどの痕が残りにくくなります。
ポイント②:虫刺されによる症状を重視する
多くの虫刺されは、かゆみがあります。炎症止めや抗生物質のほかに、かゆみを緩和する成分もチェックしましょう。かゆみには、ジフェンヒドラミン塩酸塩などの抗ヒスタミン薬を含むものがおすすめです。また、ℓ-メントールなどを含む市販薬は清涼感があり、かゆみを和らげるのに効果的です。
腫れが強い場合はフルオシノロンアセトニドなどのストロングステロイドを含む市販薬を使用して、早めに対策をしたほうが良いでしょう。
ポイント③:靴擦れによる症状を重視する
靴ずれなども、水ぶくれになりやすいものです。これは、こすれなど物理的な刺激によって、炎症おきたせいでおこります。しばらく休む、靴を履きなれたものに交換するなど、摩擦を解消しないことには、靴ずれは楽にならないでしょう。靴擦れをひどくしないために、皮膚を刺激から守ることから考えましょう。白色ワセリンなどの皮膚を保護できる塗り薬が使いやすいです。また救急絆創膏や家庭用創傷パッドも使うのも良いでしょう。
【厳選】炎症や化膿を緩和するのにおすすめの市販薬など 9選
ステロイドや抗生物質の市販薬は種類が多いです。炎症や化膿に対して、どれを選べば良いのか決めるのは難しいかもしれません。
実際に購入する際の参考として、私のおすすめ製品を紹介します。
悩む場合は店頭の薬剤師や登録販売者に気軽に相談してください。
ポイント①:やけどによる症状を重視した市販薬 3選
軽度のやけどにはステロイド外用薬の効果が見込めますが、ステロイドをあまり使いたくない人もいるかと思います。今回はステロイドを含まず、抗炎症剤として酸化亜鉛などを配合した薬を参考としてあげています。症状の状態にあわせて使用しましょう。

こんな方に
やけどあとのケアに悩んでいる方に
つらい乾燥不快感にスプレーでうるおいを
やけどあとの肌トラブルのケアに使えるエタノールフリーの優しい薬です。
1プッシュで広い範囲に塗ることができるスプレータイプの保湿剤です。
スプレーだから手の届きにくいところにも楽に吹きかけることができます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100g中)> ヘパリン類似物質(0.3g) |
| 効果・効能 | 手指のあれ、乾皮症、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、手足のひび・あかぎれ、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
| 用法・用量 | 1日1~数回 適量を患部に噴霧する。 顔には適量を手にとり塗布する。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 噴霧剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 無臭 |

こんな方に
しみにくい塗り薬を探している方に
しみにくい炎症止めの塗り薬
皮膚がヒリヒリするような軽度の日焼けややけどの炎症を緩和します。
殺菌消毒成分も含有し、化膿を防ぐ効果も期待できます。
敏感になっている炎症部位にしみにくい軟膏で使いやすいです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100g中)> 酸化亜鉛(6.0g)、フェノール(0.5g)、サリチル酸(0.1g)、イソプロピルメチルフェノール(0.05g)、ヨークレシチン(0.5g) |
| 効果・効能 | 日やけ、やけど、きりきず、すりきず、しもやけ、ひび、あかぎれ、かぶれ、ただれ、よう、ちょう、くさ、痔 |
| 用法・用量 | 1日2~3回 患部に塗布又は貼用してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |

こんな方に
常備薬の化膿止めを選んでいる方に
ちょっとした切り傷ややけどに
やけどなどによる炎症部位の化膿を防ぐ効果が期待できます。
2つの抗生物質が配合されており、さまざまな細菌に対して使えます。
けがや湿疹の化膿予防にも使えるので、家庭の常備薬として重宝します。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(1g中)> コリスチン硫酸塩{硫酸コリマイシン (50000単)}、バシトラシン(250単位) |
| 効果・効能 | 外傷・火傷等の化膿予防及び治療,膿痂疹(とびひ)、(せつ)、癰(よう)、疔(ちょう)、毛ˆ炎、湿疹、グラム陽性・陰性菌の単独及び混合感染による皮膚疾患、化膿症、伝染性皮膚炎、皮膚潰瘍 |
| 用法・用量 | 1日1~3回 適量を患部に直接又はガーゼに塗布して用いてください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |
ポイント②:虫刺されによる症状を重視した市販薬 3選
虫刺されにはステロイド剤や抗生物質、かゆみ止めの入った薬のスポット的な使用をおすすめします。これから紹介するものはすべてステロイドを含んでいます。ステロイドだけが配合されたものとステロイド+α(抗生物質・かゆみ止めなど)のものを厳選しました。

こんな方に
強めのステロイド外用薬を探している方に
ストロングランクのステロイド外用薬
市販されているステロイド外用薬の効果の強さは「ウィーク・マイルド・ストロング」の3段階にわかれています。
その中でストロングランクとなるのがフルコートf軟膏です。
皮膚の炎症を短期間で抑えたい方におすすめです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(1g中)> フルオシノロンアセトニド(0.25㎎)、フラジオマイシン硫酸塩{3.5㎎(力価)} |
| 効果・効能 | ● 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ● 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
| 用法・用量 | 1日1~数回 適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |

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こんな方に
ス~っとした炎症止めの薬を探している方に
虫刺され以外にも使える炎症止め
「ムヒ」と聞くと虫刺されをイメージするかたも多いかもしれません。
含まれる有効成分は皮膚の炎症を抑えたりかゆみを緩和する働きがあります。虫刺されだけではなく、ほかの肌トラブルにも使えます。
液体タイプでス~っとした清涼感があります。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100ml中)> プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(0.15g)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(1.0g)、ℓ-メントール(3.5g)、dl-カンフル(1.0g)、イソプロピルメチルフェノール (0.1g) |
| 効果・効能 | 虫さされ、かゆみ、しっしん、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、あせも |
| 用法・用量 | 1日数回 適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 外用液剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦は要相談、授乳中は使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 生後6か月以上 |
| 薬の風味 | 清涼感 |

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こんな方に
化膿をともなう湿疹でお困りの方に
ステロイドと抗生物質により幅広い効果
ステロイドと2種類の抗生物質により、化膿をともなう皮膚の炎症に効果が期待できます。カサカサした患部だけでなく、じゅくじゅくした症状などにもお使いいただけます。
幅広い症状に使用可能で、子どもにも使えます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100ml中)> プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(0.15g)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(1.0g)、ℓ-メントール(3.5g)、dl-カンフル(1.0g)、イソプロピルメチルフェノール (0.1g) |
| 効果・効能 | 虫さされ、かゆみ、しっしん、皮ふ炎、かぶれ、じんましん、あせも |
| 用法・用量 | 1日数回 適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦は要相談、授乳中は使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |
ポイント③:靴ずれによる症状を重視した市販薬 3選
靴ずれなども、水ぶくれになりやすいものです。これは、こすれなど物理的な刺激によって、炎症おきたせいでおこります。しばらく休む、靴を履きなれたものに交換するなど、摩擦を解消しないことには、靴ずれは楽にならないでしょう。靴擦れをひどくしないために、皮膚を刺激から守ることから考えましょう。白色ワセリンなどの皮膚を保護できる塗り薬が使いやすいです。また救急絆創膏や家庭用創傷パッドも使うのも良いでしょう。

こんな方に
コストパフォーマンス重視でワセリンを選びたい方に
ちょっとした肌トラブルの強い味方
黄色ワセリンより純度を高めたものが白色ワセリンです。
白色ワセリンは肌の水分の蒸発を防ぎ、保湿の効果が期待できます。
うすい膜が皮膚を靴の刺激から守り、靴擦れに重宝します。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(1g中)> 日局白色ワセリン(1g) |
| 効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮ふのあれ、その他皮ふの保護 |
| 用法・用量 | そのままを患部にうすく塗ってください |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 無臭 |

こんな方に
敏感な肌の方に
刺激の少ないワセリン
プロペト ピュアベールは白色ワセリンの純度をさらに高めたものです。不純物が少なく、より肌への負担を減らしています。
やわらかく伸びの良い使い心地で、ベタつきも抑えられています。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100g中)> 日局白色ワセリン(100g) |
| 効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護 |
| 用法・用量 | そのままを患部にうすく塗って下さい。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし |
| 薬の風味 | 無臭 |

こんな方に
水がしみるのを防ぎたい方に
うすい皮膜がピタッと固まる
サカムケアaは傷口に塗る接着剤のような薬です。
専用のハケで患部に薄く塗ると、透明な皮膜が固まります。患部を靴の摩擦から守ってくれます。
水に濡れてもしみないので、入浴の際には大活躍します。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成分(100g中)> ピロキシリン(12g) |
| 効果・効能 | さかむけ、すりきず、ひび、あかぎれ、小きりきず |
| 用法・用量 | 患部を清潔にし、傷部のみに適量を塗り、そのまま静かに乾燥させてください |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 外用液剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 薬の風味 | 特有のにおい |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
市販薬を使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?
やけどや虫刺されなどの炎症に対して、ステロイドを含んだ市販薬が多く販売されています。ステロイドは決められた使用量や使用期間を守らなければ副作用が生じるリスクがあるため、十分に注意が必要です。ここで紹介したステロイド剤は外用薬で、一般的に飲み薬よりも副作用が少ないのですが、出ないという保証はありません。
ほとんどのステロイド外用薬は体の一部だけに特定して使用すると想定されていますから、広範囲の使用は予期せぬ副作用につながる可能性があります。
また、顔面など皮膚のうすい部分への使用は成分の吸収量が多くなります。注意しましょう。
こんなときは病院へ
やけどや虫刺されなどで水ぶくれが生じた場合は早めに受診し医師の診察を受けましょう。自分で皮膚を破ったり消毒薬を使用したりは、おすすめしません。市販薬を使用して症状が悪化したり、ステロイドを使用して皮膚が白くなったりするようなら、薬の使用を中止し、医療機関を受診するようにしましょう。
また使用上の注意に書かれていることは、大切な内容です。決められた使用期間を守り、症状が改善しない場合は、医療機関を受診してください。
『水ぶくれ』に関するQ&A

水ぶくれに関して、よく受ける質問とその回答をまとめました。
水ぶくれができてしまったときは、対応に悩む人が多いかと思います。
ぜひ参考にしてください。



・皮膚が薄くなる
・毛細血管が浮き出て見える
・皮膚の感染症
・皮膚が赤くなる
・にきび
ステロイド剤は、適切な使用量、使用期間を守っていれば副作用のリスクは軽減されます。万が一、「副作用かな?」と思う症状があればすぐに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。靴ずれを防ぐには、白色ワセリンなどの保護も効果的です。



まとめ

やけどや虫刺されによる水ぶくれは皮膚を破いたりせず、早めに受診することが大切です。水ぶくれのない軽度なやけどや、虫刺されには市販薬を使用できます。
炎症に対してはステロイドや酸化亜鉛などの選択肢があります。化膿の予防には抗生物質を含む市販薬を選びましょう。
悪化すると水ぶくれになってしまうような靴擦れには、まず白色ワセリンなどで物理刺激を減らすことを考えましょう。水ぶくれや化膿がある場合は医療機関の受診をおすすめします。
適切に対処すれば、早くよくなりやすくなります。この記事を参考にしていただければ、嬉しいです。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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佐藤 隆太郎 薬剤師、ライター
執筆・監修者プロフィールはこちら市立総合病院での勤務を経て、現在は保険調剤薬局に勤務。2021年よりライティングを学び、現在は医療ライター、美容健康専門セールスライターとしても活動中。























