目次
血糖測定器とは
血糖測定器の使い方、使うときに注意するポイントなどを解説します。
血糖測定器で何を測定するの?

血糖測定器は、指先から出した微量の血液から血糖値(血液中に含まれるブドウ糖の濃度)を算出します。
日本糖尿病学会が監修している「糖尿病診療ガイドライン2019」では、空腹時に測定した血糖値の正常値は100mg/dl未満、100~109mg/dlでは正常高値と定められています。
血糖値の測定は、糖尿病や糖尿病予備軍を知るうえで重要な検査項目の一つです。糖尿病の診断は、病院でいくつかの検査項目を組み合わせて行われますが、自身の血糖値の変動を知っておくことは、健康管理においても大切なポイントです。
血糖測定器を使う人はどんな人?

インスリン(血糖降下ホルモン)製剤やGLP-1アナログと呼ばれる注射薬を用いて糖尿病治療をしている方や、妊娠中で糖尿病と診断された方の一部は、血糖自己測定に関わる検査の費用が保険適用となります。
ただし、検査に使える試薬などの数には上限があるため、その回数を超えて測定する場合は、その部分は自費扱いになります。
注射による治療をしていない糖尿病患者の方や、糖尿病ではない方でも、自費で血糖測定することは可能です。
血糖測定器の購入方法
血糖測定器はどこで買える?

血糖測定器本体は高度管理医療機器に分類されており、インターネットでも購入できます。
ただし、測定に必要なセンサーは体外診断用医薬品であり、調剤室がある薬局で対面での販売が義務付けられています。
また、薬局であればどこでも購入できるわけではなく、多くは取り寄せとなります。測定器ごとに使えるセンサーは決まっているため、近くの薬局で欲しいセンサーが取り寄せ可能かどうかを、測定器の購入前にあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
医療機関で行う血糖測定とは違う?

医療機関でもSMBGを用いた血糖測定は行われますが、それ以外にも、採血管に採取した血液を用いた血糖測定も行われます。
例えば、健康診断では何本かの採血管に採血しますが、そのうちの一つは血糖測定専用の採血管で、それを自動分析装置という生化学機器にセットして血糖値を測定します。
自動分析装置を用いた血糖測定の方が精度は高いですが、頻回な血糖値測定のために都度採血するのは負担が大きいため、日常の血糖値の変動を把握するためには、SMBGが適しているといえるでしょう。
血糖測定器の選び方
糖尿病を治療している方であればかかりつけの病院・医院で血糖測定器は借りることができます。但しこれはあくまで「貸し出し」になりますので種類を選ぶことはできず、最終的には病院へ返却しなければなりません。せっかくお金を出して購入するのであればぜひ自分に合った測定器を選択すると良いでしょう。
穿刺採血なしで測定できるか

血糖値を測定する際、多くの場合は血液を採取しなければなりません。この行為に慣れるまでは非常にストレスです。しかし糖尿病を治療している方の中には毎日血糖値を測定し、その数値によってインスリンの投与量を決めて自己注射する方もおります。この様に毎日測定を必要とされる方には穿刺採血せず測定のできるFGM(フラッシュグルコースモニタリング)がおすすめです。
測定器の機能が自分に合っているか

現在の血糖測定器の機能は、血糖値を測定するだけではありません。
他社との差別化をはかるために、便利な機能が多く搭載されています。中でも特に優れているのはアラーム機能になります。測定器が測定忘れを防いでくれる為、管理をお任せしたい方にはおすすめです。また音声アシスト機能はご高齢の方や目が見えにくい方に特に便利でしょう。さらに、現在の血糖値に対するアドバイスや気づきを教えてくれる機能は治療のサポートをしてくれるため、大変助かります。
スマホとの連携ができるかどうか

そして最後におすすめしたいのはやはりスマートフォンとの連携になります。スマホ操作が苦手でなければ血糖値データを分かりやすく管理してくれるためお任せすると良いでしょう。
糖尿病管理アプリには測定値をグラフ化したり、食事内容やバイタルサインを記録したりと、健康管理に役立つものもある為、使いこなせればとても便利な機能ではないでしょうか。
ネット・通販で購入できる血糖測定器5選
FreeStyleリブレ

つけっぱなしでOK!測定ごとの針刺し不要のFGM
センサーをつけっぱなしにできるので、測定の度に穿刺(せんし/針をさすこと)する必要がありません。専用のリーダーやアプリをインストールしたスマホをセンサーにかざすと、その度に血糖値のデータが記録されます。なお、フリースタイルリブレのセンサーは医薬品ではなく医療機器に該当するため、インターネットでも購入できます。
| 分類 | クラスⅢ(高度管理医療機器)/特定保守管理医療機器 |
| 測定タイプ | FGMタイプ |
| 測定箇所 | 上腕 |
| 使用方法 | 14日間センサー装着したままで可 |
| 重量 | 65g(リーダー)/5g(センサー) |
| 記憶容量 | 約90日間 |
| 採血(あり/なし) | あり |
| 検体量 | 0.8μL |
| 本体以外に準備するもの | センサー・針 |
| スマホとの連携 | - |
| アラーム機能 | - |
| アシスタント機能 | 音声ガイドあり |
メディセーフフィットスマイル
最安値 6,800円 (税込)

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立体センサーや大きめボタンでらくらく測定
専用センサーが立体型なので、装着しやすくなっています。ボタンの大きさやグリップのしやすさなど、使い勝手にこだわった設計が特徴です。測定値ごとに背景色が変わるため、低値・高値が視覚的にわかりやすくなっています。
| 分類 | クラスⅢ(高度管理医療機器)/特定保守管理医療機器 |
| 測定タイプ | SMBGタイプ |
| 測定箇所 | 指先、手のひら |
| 使用方法 | 1日数回、測定ごとに採血 |
| 重量 | 約80g |
| 記憶容量 | 500回分 |
| 採血(あり/なし) | あり |
| 検体量 | 0.6μL |
| 本体以外に準備するもの | センサー・針 |
| スマホとの連携 | ○ |
| アラーム機能 | ○ |
| アシスタント機能 | 音声ガイドあり |
グルコカード プライム
最安値 8,140円 (税込)

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シンプルかつ高性能!スマホでデータ管理も
シンプルで使いやすい設計ながら、音声アシストや測定時間のアラーム設定など機能が充実しています。糖尿病管理アプリ「スマートe-SMBG」とBluetooth接続可能で、測定値をグラフ化したり、食事内容やバイタルサインを記録したり、健康管理に役立ちます。
| 分類 | クラスⅢ(高度管理医療機器)/特定保守管理医療機器 |
| 測定タイプ | SMBGタイプ |
| 測定箇所 | 指先、手のひら |
| 使用方法 | 1日数回、測定ごとに採血 |
| 重量 | 約82g |
| 記憶容量 | 1,100回分 |
| 採血(あり/なし) | あり |
| 検体量 | 0.4μL |
| 本体以外に準備するもの | センサー・針 |
| スマホとの連携 | ○ |
| アラーム機能 | ○ |
| アシスタント機能 | 音声ガイドあり |
ニプロ ケアファストLink
最安値 14,560円 (税込)

見やすく持ちやすいので高齢者にもおすすめ
従来品と比較して本体サイズが2倍になっており、手にフィットして持ちやすい設計になっています。2.8インチのフルカラーで文字や測定値が見やすく、高齢の方でも使いやすいのがポイントです。
| 分類 | クラスⅢ(高度管理医療機器)/特定保守管理医療機器 |
| 測定タイプ | SMBGタイプ |
| 測定箇所 | 指先、手のひら |
| 使用方法 | 1日数回、測定ごとに採血 |
| 重量 | 約96g |
| 記憶容量 | 1,000回分 |
| 採血(あり/なし) | あり |
| 検体量 | 0.4μL |
| 本体以外に準備するもの | センサー・針 |
| スマホとの連携 | ○ |
| アラーム機能 | - |
| アシスタント機能 | キャラクターアニメーション |
ワンタッチベリオリフレクト
最安値 3,370円 (税込)

メッセージ機能でモチベーションアップ!
測定値ごとに絵文字やはげましのメッセージが出るので、楽しく測定が続けられます。センサーは血液を横から吸引するため、使いやすい設計です。「OneTouch Reveal®モバイルアプリ」との連動で、血糖値データをわかりやすく管理できます。
| 分類 | クラスⅢ(高度管理医療機器)/特定保守管理医療機器 |
| 測定タイプ | SMBGタイプ |
| 測定箇所 | 指先、手のひら |
| 使用方法 | 1日数回、測定ごとに採血 |
| 重量 | 約53g |
| 記憶容量 | 750回分 |
| 採血(あり/なし) | なし |
| 検体量 | なし |
| 本体以外に準備するもの | なし |
| スマホとの連携 | ○ |
| アラーム機能 | ○ |
| アシスタント機能 | - |
こんな時は病院へ
ただし、空腹時血糖値が100mg/dL以上で正常高値となりますので、空腹時血糖値を複数回測定した結果が100〜130mg/dL以上、あるいは食後2時間血糖値を複数回測定した結果が180〜200mg/dL以上、というのを一つの目安にするとよいでしょう。
また、治療目標は患者さんごとに異なるため、実際に通院することになったら、治療の目標値や治療方法は主治医と相談してください。
使用方法について

ここではSMBGの使用方法を説明します。血糖測定器本体のほかに、血液を吸引する「センサー」と呼ばれる試薬、血液を出すための穿刺器具および穿刺針が必要です。
まず、清潔な手で穿刺針を穿刺器具にセットします。測定器本体にもセンサーを挿入したら、準備完了です。穿刺器具を指先に押し当て、出た血液をセンサーに吸引させます。吸引して数秒後に、測定器本体に血糖値が表示されます。測定が終わったら、センサーおよび針を適切な方法で廃棄します。
使用の際に気をつけること
血液が付着する可能性があるため、他人との使い回しはNGです。血糖測定器は精密器械です。極端に暑い、寒いなどの環境では誤作動を起こす可能性があるので、機種の使用環境を確認したうえ、適した環境下で測定してください。また、センサーは吸湿しやすいため、容器の蓋をしっかり閉めて保管し、使用期限を守ってお使いください。
『血糖測定』に関するQ&A

血糖測定に関するよくある質問と、その回答をまとめました。





日本糖尿病協会からも、在宅医療廃棄物に関するパンフレットが刊行されていますので参考にしてください。




また、血糖測定は高血糖だけではなく、低血糖の予測にも役立ちます。食事などで血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、食後5時間以内に反応性の低血糖を起こすことがあります。いつも決まった時間に頭がぼーっとする、体がだるいなどの症状がある方は反応性低血糖の可能性もあるので、気になるタイミングで測定してみるとよいでしょう。

まとめ

血糖測定は、糖尿病予備軍や低血糖の把握に役立ちます。糖尿病の治療をしていない方でも血糖測定器は購入できるので、毎日の健康管理に取り入れてみるのもよいでしょう。
センサーは調剤室がある薬局でしか購入できないため、事前にセンサーが取り寄せ可能か確認しておきましょう。
使用済みの針は、自治体の定めに従って適切に処理してください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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大月 萌 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら薬剤師。医療機器メーカーでの学術職として勤務後、調剤薬局の薬剤師として従事。その後はライターとして活動、医療・健康・美容関連の記事を執筆している。2018年より渡独、ドイツの医療と文化を学んでいる。
















