目次
そもそもシミとは?
結論:ヘパリン類似物質はシミを消せるのか?
結論として、ヘパリン類似物質にシミを消せるというデータはありません。しかし前述した通り、皮膚の乾燥により肌のターンオーバーが乱れることは事実です。そのため保湿力が高いと言われているヘパリン類似物質は、間接的にシミの生成を防ぐ可能性があります。ただしあくまで可能性であり確実な効能効果としては認められていませんので、シミに効くことを期待して使用するのは注意が必要です。ちなみにシミに効く外用薬としてはハイドロキノンやビタミンCが代表的です。ヘパリン類似物質の効能効果
ではそもそもヘパリン類似物質の効能効果とはどういうものでしょうか。大きく分けて3つあり、①保湿 ②血行促進 ③抗炎症です。①保湿をすることで肌のバリア機能が高まります。②血流を良くすることで皮膚の再生能力を高めます。③肌荒れやひび割れなど炎症反応を抑えます。ヘパリン類似物質はそもそも美容目的で使用するものではなく、皮膚疾患の治療を目的とした医薬品です。
医療用医薬品と市販薬、医薬部外品の違い
ヘパリン類似物質の製品としては、医療用医薬品と市販薬、医薬部外品が存在します。医療用医薬品と市販薬は、ヘパリン類似物質の含有率が0.3%と同じですが、医薬部外品はそれ以下の含有率で、他に美容成分を含むものが多いです。さらに医療用医薬品と市販薬の違いは保険適応になるかどうかです。前述した通り、美容目的の効能効果は保険適応として認められていないため、病院を受診しても処方してもらえません。逆に市販薬であれば個人の責任で購入することができます。ただしシミのように効果があるか不明瞭なものもありますのでご注意ください。ヘパリン類似物質を含んだ市販薬の選び方・ポイント

ヘパリン類似物質は顔・首など皮膚が薄い部分も含めて全身への塗布が可能です。ただし塗る部位や肌の状態によっては合わない剤形も存在します。ここからは市販薬を選ぶ上で重視するべきポイントをご紹介いたします。
ポイント①:塗り心地を重視する
ヘパリン類似物質はさまざまな剤形で販売されています。保湿力は油性クリーム(軟膏)>クリーム>ローション>泡状フォーム>ミストの順です。ただしローションと泡状フォームはほぼ同等程度です。保湿力が高い=ベタつきやすいので、例えば顔や首にはローション、泡状クリームが適していたり、逆にかかとやひざなど乾燥がひどくなりやすい場所にはクリーム剤が適しています。また乾燥は季節によっても程度が変わるので、夏はさっぱりとローション、冬はしっとりとクリームを使うといいでしょう。ポイント②:添加物を重視する
アレルギーをお持ちの方はもちろん、特に顔に塗ることを想定して商品を選ぶとき、添加物を気にする方は多いのではないでしょうか?ご存じの通り顔や首の皮膚は体の皮膚に比べて薄いと言われているため、アレルギーをお持ちの方やデリケートな肌の方は赤く反応してしまう可能性も考えられます。どういう添加物に注意が必要か知っておくと、商品選びに役立つでしょう。ポイント③:プラスアルファ成分を重視する
医療用医薬品はヘパリン類似物質のみが配合されていますが、市販薬の中にはヘパリン類似物質の他に別の成分が配合されている商品が数多く販売されています。例えばかゆみを抑える成分や、皮膚組織の修復を助ける尿素から合成されたアラントイン、より血流を良くするビタミンEの成分などです。特にかゆみを抑える成分は、乾燥からくるかゆみにも対応できるため、乾燥肌の方の使用に適しているかもしれません。【厳選】ヘパリン類似物質を含んだおすすめの市販薬 9選
ヘパリン類似物質は全身(目の中や口腔、鼻腔、膣などの粘膜以外)に塗ることができますが、今回はシミが生じやすい顔に塗るのにおすすめな市販薬を9種類選びました。参考にしていただけると幸いです。"
ポイント①:塗り心地を重視した市販薬 3選
顔に塗るのはローションタイプや乳液タイプ、スプレータイプがおすすめです。皮膚の薄い顔にスーッと入ってくるような塗り心地の市販薬を選びました。
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こんな方に
さっと塗り広げたい方に
乾燥によって赤みが出ている方に
どこでもサラッと塗れてしっかり保湿
アルコールや防腐剤であるパラベンが不使用のため、皮膚の弱い方でも使用できます。逆さでも使えるミストタイプなので、届きづらい背中にも塗れます。顔への塗布も簡単です。
クリームタイプも市販されているので、2タイプを使い分けることも可能です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | ローション |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

こんな方に
さっと塗り広げたい方に
高いカバー力を求める方に
ベタつかないしっとりした乳剤ローション
炎症を抑えるグリチルリチン酸ニカリウム、皮膚修復作用のあるアラントインが配合されています。
アルコールや防腐剤のパラベン不使用で、皮膚が弱い方でも使用できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 乳剤性ローション |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

こんな方に
さっと塗り広げたい方に
顔に優しく塗りたい方に
泡の力でサラッとしっとり保湿
メントール、アルコール、尿素、パラベンが入っていないため、皮膚が弱い方でも使用できます。また添加物がワセリンベースのため、高い保湿力の持続が期待できます。
チューブが細いため、鼻や口まわりなどさっとポイント塗りが可能です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | スプレー剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |
ポイント②:添加物を重視した市販薬 3選
アルコールや、防腐剤として使用されるパラベンが使われていない商品を3種類選びました。また皮膚を保護するワセリンが添加物として含まれている市販薬は、ヘパリン類似物質による保湿力をラップのように覆ってカバーしてくれるので、より保湿効果が持続しやすいです。
こんな方に
さっと塗り広げたい方に
背中の乾燥も気になる方に
1プッシュで塗り広がるミストタイプ
アルコールや防腐剤であるパラベンが不使用のため、皮膚の弱い方でも使用できます。逆さでも使えるミストタイプなので、届きづらい背中にも塗れます。顔への塗布も簡単です。
クリームタイプも市販されているので、2タイプを使い分けることも可能です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 手指のあれ、乾皮症、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、手足のひび・あかぎれ、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に噴霧する。顔には適量を手にとり塗布する |
薬・サプリメント・食品のタイプ | スプレー剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

こんな方に
敏感肌の方に
ツッパリ感、ヒリヒリ感が気になる方に
水分保持力の高い健やかな肌へ
炎症を抑えるグリチルリチン酸ニカリウム、皮膚修復作用のあるアラントインが配合されています。
アルコールや防腐剤のパラベン不使用で、皮膚が弱い方でも使用できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g)、グリチルリチン酸ニカリウム(0.5g)、アラントイン(0.2g) |
効果・効能 | 乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、手指の荒れ、手足のひび・あかぎれ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、しもやけ(ただれを除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)※乾燥肌の治療用としては顔にも使用可能 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼなどにのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | ローション |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

こんな方に
鼻や口まわりの乾燥が気になる方に
徹底的に刺激を減らしたい方に
おやすみ前にも気になる部分をさっと保湿
メントール、アルコール、尿素、パラベンが入っていないため、皮膚が弱い方でも使用できます。また添加物がワセリンベースのため、高い保湿力の持続が期待できます。
チューブが細いため、鼻や口まわりなどさっとポイント塗りが可能です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 乾皮症、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手指の荒れ、手足のひび・あかぎれ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛、小児の乾燥性皮ふ |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に擦り込むか、またはガーゼなどにのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |
ポイント③:プラスアルファ成分を重視した市販薬 3選
ヘパリン類似物質の他にかゆみ止めや尿素などの有効成分が含有されている市販薬を選びました。
こんな方に
全身にも使いたい方に
白い粉ふき肌が気になる方に
べたつきにくいけどしっかり潤うクリーム
肌修復を助けるパンテノール、炎症を抑えるグリチルリチン酸ニカリウム、血行促進作用のあるビタミンEが配合されています。
皮膚保護作用のあるワセリンも添加物として配合されているため、保湿力の持続も期待できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g)、パンテノール(1.0g)、グリチルリチン酸ニカリウム(0.5g)、酢酸トコフェロール(0.5g) |
効果・効能 | 乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打ち身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1回~数回、適量を患部にすりこむか、 またはガーゼなどにのばして貼ってください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

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こんな方に
かゆみと乾燥が気になる方に
全身にも使いたい方に
かきむしり乾燥肌の治療薬
かゆみを抑えるジフェンヒドラミン、クロタミン、肌修復を助けるパンテノールが配合されています。
皮膚保護作用のあるワセリンが添加物として配合されているため、保湿力の持続が期待できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g)、パンテノール(1.0g)、ジフェンヒドラミン(1.0g)、クロタミトン(5.0g) |
効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮ふ(老人・成人の乾皮症、小児の乾燥性皮ふ) |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布してください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |

こんな方に
かゆみと乾燥が気になる方に
1本でスキンケアを完了したい方に
洗顔後にこれ一本でケア完了
かゆみを抑えるジフェンヒドラミンと皮膚を修復するアラントイン、血行を促進するビタミンEが配合されている乳液です。
添加物としてワセリンも配合されているため、保湿力の持続も期待できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 分量(100g)中:ヘパリン類似物質(0.3g)、ジフェンヒドラミン(1.0g)、アラントイン(0.2g)、トコフェロール酢酸エステル(0.5g) |
効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症、小児の乾燥性皮膚) |
用法・用量 | 1日数回、適量を患部に塗布してください。 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 乳液 |
妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
薬のべたつき | × |
薬の匂い | × |
薬の伸び | ◯ |
傷口に染みるタイプ | × |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
市販薬を使用するときのポイントや注意点について

ヘパリン類似物質はベタつくくらい塗布することで、より効果を発揮できると言われています。前述した通り、使用部位や季節によって剤形を変更することも良いでしょう。ここからは副作用や注意すべきポイントについてご紹介いたします。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
ヘパリン類似物質の塗る回数は基本的に上限がありません。気づいた段階でさっと塗っていただくことでも効果が期待できます。特に入浴後5分以内は皮膚が柔らかく成分が浸透しやすいので、塗るタイミングとしておすすめです。また副作用は「皮膚の刺激感、かゆみ、赤み、腫れ」が挙げられます。これは肌がひどく乾燥しすぎている方に出てしまう傾向があります。また添加物に反応する可能性もありますので、元々皮膚が弱くアレルギーを持っている方は添加物名まで確認することをおすすめします。こんなときは病院へ
使用後に「皮膚の刺激感、かゆみ、赤み、腫れ」のような症状が出現するようであればすぐに使用を中止し、医療機関を受診してください。また5〜6日間使用しても症状が改善されない場合も同じく、使用を中止し医療機関を受診するか薬剤師にご相談ください。『ヘパリン類似物質』に関するQ&A

ヘパリン類似物質に関してよくある質問をまとめました。参考にしていただけると幸いです。

同じようにローションであれば1円玉大=約0.5g、泡状フォームであれば製品のキャップ大=約1gと考えます。これを顔に塗るのであれば2.5FTU必要で、片腕なら3FTU必要であると計算します。FTU以外の目安としては、塗布部位がテカッと光り、ティッシュペーパーが付着する程度が適量です。





まとめ

今回はヘパリン類似物質とシミの関係と、ヘパリン類似物質の効能効果について、また顔に塗るおすすめの市販薬をご紹介いたしました。ヘパリン類似物質の市販薬は種類が多くどれを選べばいいか困ってしまう方も多いです。この記事が市販薬の見分け方の参考になれば幸いです。
※掲載内容は執筆時点での情報です。