目次
ストレスによる吐き気に効く市販薬に含まれている成分
その中でも、ストレスによる吐き気に効果のあるものは、胃の症状を改善する働きのあるものです。
胃にアプローチするために、胃酸分泌を抑制するもの、胃粘膜を保護・修復するもの、胃酸を中和するものなどが一般的です。
①:胃酸抑制成分

胃の壁細胞には胃酸を分泌するヒスタミンH2受容体があります。そこにヒスタミンがくっつくことで胃酸が分泌されるのですが、出過ぎてしまうと酸が強すぎて胃を荒らすことになります。
そのため、市販の胃薬には、この受容体にヒスタミンより先に結合して胃酸の分泌を抑制する成分が含まれているものがあります。それ以外にも、胃酸を中和して刺激を緩和する成分なども含まれていものもあります。
②:胃粘膜保護成分

胃の粘膜は、ストレスや加齢などので荒れやすく、傷つきやすい部分です。そのため、胃を守るために荒れた患部に直接貼りついて胃酸などから粘膜を守るものや、傷にくっついて修復するような成分も配合されています。
胃粘膜の防御機能が低下すると、胃もたれや吐き気などの症状が出やすくなるため、胃粘膜の保護は胃の機能低下を防ぐ役割をしてくれます。
ストレスによる吐き気を緩和できる市販薬の選び方・ポイント
薬の効き目が強いものやマイルドなものもあるため、自分の症状に合ったもの使いましょう。それぞれについて詳しくご紹介します。
ポイント①:胃酸の分泌を重視する

胃酸の酸は強力で、過剰に分泌されることで胃粘膜に負担をかけ、胃もたれや胃痛などの消化器症状を引き起こすことがあります。そのため、吐き気に対しても胃酸の分泌を抑制することは有効です。
胃酸を抑える薬剤には、H2ブロッカーと呼ばれるもの(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)と、制酸剤がありますが、一般的にはH2ブロッカーの作用持続時間の方が制酸剤より長いといわれています。制酸剤は、胃酸を中和することで症状を緩和する薬剤です。
ポイント②:漢方を重視する

漢方薬でも吐き気に効果があるものはたくさんあります。中でも、「半夏(ハンゲ)」という生薬は吐き気や嘔吐に使われる成分です。
また、「生姜(ショウキョウ)」を組み合わせると、さらに効果が強くなります。吐き気を抑える漢方薬を選ぶ際は、これらの生薬が含まれているかどうかを確認しながら選ぶとよいでしょう。加えて、「黄連(オウレン)」にも消炎、健胃、鎮静などの効能があります。
ポイント③:胃粘膜を重視する

胃粘膜は胃の表面を覆うことで胃を守っています。
しかし、ストレスなどで胃粘膜の防御機能が低下すると、胃の機能が低下して不調が起こる原因となります。ストレスを受けた胃は、胃を刺激する胃酸の分泌が増えただけでなく、胃粘液の分泌量が低下したり、胃粘膜の血流量が低下することで抵抗力が弱っています。
そのため、胃粘膜を保護したり、傷ついた部分を修復するような薬剤も有効です。
【厳選】ストレスによる吐き気を緩和するのにおすすめの市販薬 9選
軽く深呼吸をしたり、一息ついたりしてみましょう。それでもダメなら、胃酸を抑える薬剤、漢方薬、胃腸の痛み止めなどの選択肢があります。
ポイント①:胃酸過多を重視した市販薬 3選
胃酸を抑える薬剤は、H2ブロッカーとM1ブロッカー(選択的ムスカリン受容体拮抗薬)があります。どちらも速やかに効果がありますが、胃酸抑制作用ではH2ブロッカーの方が強力です。体調や状況、飲みやすさなども考慮して、M1ブロッカーに制酸剤をプラスしてもよいでしょう。

こんな方に
ストレスで胃酸が出過ぎる方に
出過ぎる胃酸をすばやくコントロール
胃酸は、胃の壁細胞にあるH2受容体にヒスタミンが結合することで分泌されます。ガスター10は、その受容体にヒスタミンより先に結合することで出過ぎる胃酸の分泌を抑え、胃の不快な症状を改善します。ガスター10S錠は、水なしでも服用できるため、外出先でも便利に使用できます。
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ファモチジン:(10mg) |
効果・効能 | 胃痛、もたれ、胸やけ、むかつき |
用法・用量 | 15歳以上、80歳未満:1回1錠、1日2回まで |
タイプ | 口腔内崩壊錠 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用不可 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上、80歳未満 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | l-メントール、〇 |
水なしで使用できるタイプ | 〇 |

こんな方に
胃がムカムカして吐き気を感じる方に
出過ぎる胃酸に即効
ガストール錠は、炭酸水素ナトリウムとメタケイ酸アルミン酸マグネシウムが胃酸を中和し、M1ブロッカーであるピレンゼピン塩酸塩が胃酸の分泌を抑えてくれます。胃酸が逆流して、胸やけを感じる、胃がムカムカして吐き気を感じるなどの症状におすすめします。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ピレンゼピン塩酸塩水和物:(47.1mg)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:(900mg)、炭酸水素ナトリウム:(1,200mg)、ビオヂアスターゼ2000:(30mg) |
効果・効能 | 胃痛、胸やけ、胃酸過多、胸つかえ、げっぷ、はきけ(むかつき、胃のむかつき、二日酔・悪酔のむかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胃もたれ、胃重、胃部不快感、胃部膨満感、消化促進、食欲不振 |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日3回、1回3錠 |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可、授乳中:要相談 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、〇 |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
胃痛・胃酸逆流などによる胸やけや吐き気のある方に
さっと溶けて、胃酸に速攻!
胃酸が出過ぎると胃の痛みが生じたり、胃酸が逆流して吐き気やむかつき、胸やけなどが起こります。パンシロン キュアSPは、胃酸分泌の抑制効果、胃酸の中和、胃粘膜を修復・保護作用に加え、弱った胃の働きを高める健胃生薬チンピ末も配合されています。弱った胃にも効果的です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 水酸化マグネシウム:(450mg)、沈降炭酸カルシウム:(900mg)、合成ヒドロタルサイト:(780mg)、炭酸水素ナトリウム:(240mg)、ピレンゼピン塩酸塩水和物:(46.9mg)、チンピ末:(300mg)、アルジオキサ:(150mg) |
効果・効能 | 胃痛、胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、胃部膨満感、もたれ、胃重、胸つかえ、げっぷ、はきけ、嘔吐、飲み過ぎ |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日3回、1回1包 |
タイプ | 顆粒 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可、授乳中:要相談 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | アルジオキサ、〇 |
スーッとする成分 | l-メントール、〇 |
水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント②:生薬を重視した市販薬 3選
生薬で構成された漢方薬を使用する場合は、症状や体質に合ったものを選ぶことがとても大切です。証に合わないものを選んでしまうと効き目がないだけでなく、症状の悪化や副作用を招くことがあります。自分で選ぶのが難しいときは、薬剤師に相談しましょう。

こんな方に
神経性胃炎の方に
胸やけがある方に
胃のつかえ・むかつきに
胃腸の不調に広く使用される漢方薬ですが、特にストレス性の症状に効果的です。神経性胃炎や神経症にも用いられます。体力は中程度の人に向いており、急性・慢性の消化不良や胃腸炎、胸やけなどにも使う製剤です。瀉心は、みぞおちのつかえを取る働きもありますが、心気の滞りを通す作用もあるため、心の働きも整える効果も期待できるでしょう。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | オウレン:(0.75g)、ハンゲ:(3.75g)、ニンジン・オウゴン・ショウキョウ・カンゾウ・タイソウ:(各1.875g) |
効果・効能 | 体力中等度で、みぞおちがつかえた感じがあり、ときに悪心、嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症: 急・慢性胃腸炎、下痢・軟便、消化不良、胃下垂、神経性胃炎、胃弱、二日酔、げっぷ、胸やけ、口内炎、神経症 |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日3回、1回4錠 15才未満7才以上:1日3回、1回3錠 7才未満5才以上:1日3回、1回2錠 |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | 5歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
虚弱で冷え性の胃腸不良の方に
胃腸が弱っている方に
胃がもたれて食べられない方に
六君子湯は、「気」のれが滞って胃腸の機能が弱っているときに、気を補うことで胃腸の働きを高める漢方薬です。胃腸が疲れている、食欲がわかない、病院に行っても異常が見つからないなどの症状の方に向いています。胃の痛みのもとになる排出機能を整える作用もあり、現代人の胃腸の不調に適しています。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ソウジュツ:(2.0g)、ニンジン:(2.0g)、ハンゲ:(2.0g)、ブクリョウ:(2.0g)、タイソウ:(1.0g)、チンピ:(1.0g)、カンゾウ:(0.5g)、ショウキョウ:(0.25g) |
効果・効能 | 体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症: 胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐 |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日2回、1回1包 7才以上15才未満:1日2回、1回2/3包 4才以上7才未満:1日2回、1回1/2包 2才以上4才未満:1日2回、1回1/3包 |
タイプ | 顆粒 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | 2歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
気分がふさいで、喉に異物感がある方に
不安で胃腸が不調になる方に
ストレス時代の漢方処方
「半夏厚朴湯」の処方です。気分がふさいで、喉や食道部に異物感のある方に適していますが、ストレスなどで胃の調子が悪い、気分がふさぐ、不安になる、などといった症状にも効果をあらわします。不安が招く胃腸の不調や、つわりにも使われる漢方薬で、心身両面に効果があります。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ハンゲ:(3.0g)、ブクリョウ:(2.5g)、コウボク:(1.5g)、ソヨウ:(1.0g)、ショウキョウ:(0.5g) |
効果・効能 | 体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症: のどのつかえ感、神経性胃炎、不安神経症、せき、しわがれ声、つわり |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日2回、1回1包 7才以上15才未満:1日2回、1回2/3包 4才以上7才未満:1日2回、1回1/2包 2才以上4才未満:1日2回、1回1/3包 |
タイプ | 顆粒 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可 |
使用が可能な年齢 | 2歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント③:胃粘膜を重視した市販薬 3選
胃の粘膜は、ストレスに弱いものです。そのため、過度なストレスや暴飲暴食、睡眠不足、加齢などでも胃粘膜の機能は低下します。
加えて、胃粘膜に貼りついて直接胃を保護したり、傷ついた部分を修復してくれる薬剤を使用すると症状が緩和されるでしょう。

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こんな方に
ムカムカ・はきけ・胃痛のある方に
ムカムカ・はきけ・胃痛に速く効く
サクロンQは、有効成分のオキセサゼインが胃粘膜に直接作用し、ムカムカ・はきけ・胃痛などの辛い症状を抑えます。オキセサゼインは局所麻酔であるため、神経の伝わりをブロックすることで刺激の伝達を遮断してくれます。すみやかに溶解するクイック製剤が胃の中で早く溶けてつらい胃痛、腹痛に効果的です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | オキセサゼイン:(5mg) |
効果・効能 | 胃痛、腹痛、はきけ、嘔吐、さしこみ、胸やけ、胃酸過多、胃部不快感、げっぷ |
用法・用量 | 成人(15歳以上):1回2錠、1日3回まで |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 口の中でとけるとしびれあり |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

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こんな方に
胃酸の逆流などで胸がやける方に
荒れた患部を直接修復
有効成分であるスクラルファートが荒れた患部に直接貼りついて、胃酸などから保護するとともに、患部を修復して、もとから治します。また、胃酸を中和して粘膜への刺激を軽減する成分や、胃の働きを高め、胃酸の排出を助ける生薬も配合されています。荒れた患部を直接保護して直したい方におすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | スクラルファート水和物:(1,500mg)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:(1,500mg)、合成ヒドロタルサイト:(750mg)、コウボク流エキス:(0.6ml)、ソウジュツ流エキス:(0.6ml) |
効果・効能 | 胃痛、胸やけ、胃酸過多、げっぷ(おくび)、もたれ(胃もたれ)、胃重、胃部膨満感、胃部不快感、胸つかえ、 飲み過ぎ、はきけ、嘔吐 |
用法・用量 | 成人(15歳以上):1日3回、1回1包 |
タイプ | 液体 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | グレープフルーツ味 |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | スクラルファート、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、〇 |
スーッとする成分 | l-メントール、〇 |
水なしで使用できるタイプ | 〇 |

こんな方に
胃粘膜の防御機能が低下した方に
胃粘膜修復剤配合胃腸薬
ストレスや不規則な生活習慣、加齢などによって胃粘膜の抵抗力が弱まると胃壁は胃液によって傷ついてしまいます。パンシロンAZは、2種の胃粘膜修復剤が協力的に作用して、傷ついた胃粘膜を守ります。さらに制酸剤との組み合わせによって、不快な症状をとり除きます。複数の有効成分で症状にアプローチしたい方におすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アズレンスルホン酸ナトリウム水和物:(6㎎)、L-グルタミン:(900㎎)、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム:(600㎎)、ロートエキス:(30㎎)、炭酸水素ナトリウム:(1,800㎎)、重質炭酸マグネシウム:(180㎎)、沈降炭酸カルシウム:(540㎎) |
効果・効能 | 胃痛、胃部不快感、胸やけ、胃重、胃もたれ、胃酸過多、胃部膨満感、胸つかえ、はきけ、嘔吐、げっぷ(おくび)、飲みすぎ |
用法・用量 | 成人(15才以上):1日3回、1回1包 11才以上15才未満:1日3回、1回2/3包 |
タイプ | 顆粒 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:使用不可 |
使用が可能な年齢 | 11歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、〇 |
スーッとする成分 | l-メントール、〇 |
水なしで使用できるタイプ | × |
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市販薬を使用するときのポイントや注意点について
まずはストレスの原因を知り、それに対処することが一番ですが、原因がわからないとき、対処の方法が見つからないときなどは、状況に合わせて適した薬剤を使い分けるとよいでしょう。
使用するときのポイント・副作用はあるの?

吐き気といっても、いくつかの種類があります。急性の吐き気で、胃腸炎や食中毒の場合は、脱水に気を付けて身体を休ませることが大切です。しかし、吐き気にしびれや意識障害などを伴う場合は緊急性が高く、直ちに受診が必要です。
慢性的な症状の場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などが挙げられます。胃潰瘍と十二指腸潰瘍では、食事の時間や空腹時によっても症状が違うため、市販薬を使っても改善しない場合は早めに医師に相談することをおすすめします。市販薬は、あくまでも一時的な症状に使用し、長期での連用は避けてください。
また、市販薬を購入するさいは、基礎疾患や体質で使用できない方もいるため、医師の治療を受けている方、既往歴のある方は必ず薬剤師や登録販売者に相談してください。
こんなときは病院へ

ストレスからくると思っていた胃の不調でも、実はほかの病気が原因という可能性もあります。そのため、市販薬を数日使用しても症状が改善されないときは早めに医療機関に相談しましょう。
はっきりとした原因がわからない場合は、「機能性ディスペプシア」という病気の疑いもあります。その診断のためには、内視鏡や血液検査、ピロリ菌の感染検査などをすることがあるため、病院へ行くことが必要です。
また、心因性の問題からきている場合は、精神科や心療内科にかかり、抗うつ剤や安定剤などが必要なケースもあります。
『ストレスによる吐き気』に関するQ&A

ストレスによる吐き気について、よくある疑問や質問をまとめました。
ストレスは胃腸にも深く関係しており、メンタルの不調が身体の機能低下を招きます。不安を解消し、なるべく上手くストレスと付き合うように対応しましょう。

また、「身体表現性障害」はストレスが原因となり、あちこちに症状があらわれる病気です。別名で心身症とも呼ばれ、吐き気だけでなく、頭痛などさまざまな症状が起こります。


ストレス社会によって自律神経が乱れやすいですが、下痢や便秘を繰り返す場合は、「過敏性腸症候群」という病気になっている可能性もありますので、病院を受診することをおすすめします。


ストレスの原因や、弱った部分の機能改善、気・血・水の巡りなどを考慮して薬剤を選ぶと、とても効果的な場合があります。漢方薬を選ぶ際は、専門科に相談することをおすすめします。

まとめ

ストレスをためないためには、規則正しい生活、適度な運動、良質な睡眠、バランスのとれた食事、暴飲暴食を避けるなどは基本です。
しかし、生活習慣の改善だけではどうにもならないときは、市販薬を上手に利用して、辛い状態から抜け出しましょう。ストレスは生活にはつきものですが、なるべく溜めないように、自分なりの発散方法を見つけておくと良いですよ。
※掲載内容は執筆時点での情報です。