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【医師が解説】小児のおう吐の原因はなに?病院にいく目安は? 対処法も紹介

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2022/11/21
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子どもが急におう吐したとき、私もそうですが、親御さんはとても動揺するものです。様子をみてよいのか、すぐに医療機関を受診したほうが良いのか迷い、とても不安が強くなりますよね。今回は、原因はどのようなものが考えられるのか、またすぐに医療機関を受診してほしい場合と、様子をみる場合の対応のポイントについてご紹介します。

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小児のおう吐の原因は?




子どもがおう吐する原因のほとんどは、感染性胃腸炎を思い浮かべる方が多いとおもいますが、小児外科領域の疾患も含めると、感染症以外の原因も数多く存在します。
(例:先天性十二指腸狭窄症や先天性小腸狭窄症、腸回転異常症、中腸軸捻転症、胃食道逆流症、胃軸捻転症、食物蛋白誘発胃腸症、肥厚性幽門狭窄症、Hirschsprung病、腸重積症、虫垂炎など)


小児のおう吐の対処法・気を付けたいポイント


医師

塩畑 健さんのコメント

ここではひとつひとつの疾患についてご説明することは避け、子どもがおう吐した際にどのような点に注意したらよいかを中心にご説明いたします。

生後1~2ヶ月までの赤ちゃんの繰り返すおう吐は要注意

ベビーワセリンを使う際に気を付けることはある?

この時期はまだあまり外出する機会が無いので、家族が自宅に感染症を持ち込まない限りは感染性胃腸炎になることはありません。つまり乳児早期までの子どもが繰り返しおう吐を認めた場合には、必ず感染性以外の疾患を鑑別する必要があり、ときに外科領域の疾患が隠れていることがあるので注意が必要です。

吐物の色に注意する

『頭痛』に関するQ&A

母乳やミルクを飲んでいる期間の吐物の色は白色であることが多いですが、黄色や緑色のほか、赤色や黒色をおう吐するようになった場合には腸閉塞症状であったり、なにか重篤な病態が生じている可能性がありますので、早急に医療機関の受診をご検討ください。

おう吐以外の症状に注意する



子どもの場合、ぐったりしているかどうか、腹痛や下痢をともなっているかどうか、便に血が混ざるかどうかなどが大事なポイントになります。

たとえば1歳前後で便と多量の血液が混ざり合い、かつ間欠的に強い啼泣を認める場合には緊急対応を要する腸重積症を考えなくてはいけません。
また羞恥心を感じるようになってきた男の子で、おう吐のほかに腹痛を訴えた場合、その腹痛の原因が精巣でないかどうかは必ずチェックする必要があります。万が一、精巣捻転症であった場合には精巣の温存のため緊急手術を必要とします。小中学生でみぞおちの違和感や、右下腹部の疼痛を認めた場合には急性虫垂炎がないかどうかが気になるところです。


自家中毒に注意する



このように子どものおう吐は、考えるべきことが多く対応が多岐にわたります。しかし頻度的にはやはり感染性胃腸炎や、幼児期や学童期に生じやすい自家中毒症が多いです。

おう吐がひどく飲食が不十分であったり、おう吐以外に下痢症状なども併発している場合、医療機関では脱水を懸念されて、いわゆる点滴といった経静脈輸液療法を必要とすることがあります。その前段階として、点滴に代わる自宅でできることとして、経口補水療法が知られています。


【厳選】子どもの体調不良時に意味のある経口補水液


たとえば中等度までの脱水をともなう子どもの急性胃腸炎の初期治療として、経口補水液による経口補水療法が、医学的な確証をもって世界的に推奨されています。
ただし後述するようにナトリウムの濃度が適切なものに限ります。脱水の「予防」といった観点からですと、ここでご紹介するものにこだわる必要はなく、飲みやすい経口補水液を選択してください。


薬剤師おすすめ
大塚製薬

オーエスワン ペットボトル 500ml

最安値 178円 (税込)

経口補水液の王道、日本に経口補水療法を定着

医療機関に多くの輸液を提供してきたメーカーが開発。軽度から中等度の脱水症における水・電解質の補給、維持に適した消費者庁認定の特別用途食品です。胃腸炎などのほか、過度の発汗を伴う場面で有用です。

分類 個別評価型病者用食品
主成分 (100mLあたり)食塩相当量 0.292g、炭水化物 2.5g
効果・効能 脱水、電解質補正
感染性腸炎、感冒による下痢・嘔吐・発熱 高齢者の経口摂取不足  過度の発汗、また、脱水を伴う熱中症
食品のタイプ ドリンク
妊娠中・授乳中の使用 使用可能
使用が可能な年齢 規定なし、ただし乳児早期では注意
風味・味 塩味
1食あたりのカロリー 100mlあたり 10kcal
100gあたりのブドウ糖量 1.8g

薬剤師おすすめ

アクセス数1位

明治乳業

明治アクアサポート 500ml

最安値 171円 (税込)

おいしく飲めて、適切な電解質をキープ

水分の摂取量が不足しがちなとき、発汗などで水分のほか電解質が失われがちなとき、入浴前後などに有用です。塩味が強めなことが良い経口補水液ですが、アクアサポートは飲みやすく、かつ電解質も適正です。

分類 個別評価型病者用食品
主成分 (100mLあたり)食塩相当量 0.292g、炭水化物 2.3g
効果・効能 ・水分の摂取量が不足しがちなときに
・発汗などにより水・電解質が失われがちなときに
・起床時や、入浴前後、お休み前などの水・電解質が失われがちなときに
食品のタイプ ドリンク
妊娠中・授乳中の使用 使用可能
使用が可能な年齢 規定なし、ただし乳児早期では注意
風味・味 塩味、りんご風味
1食あたりのカロリー 100mlあたり 9kcal
100gあたりのブドウ糖量 2.0g


【比較一覧表】この記事で紹介している商品


商品名

大塚製薬オーエスワン ペットボトル 500ml

明治乳業明治アクアサポート 500ml

アクセス数1位

最安値

178円(税込)

送料:要確認 楽天 詳細を見る

171円(税込)

送料:要確認 楽天 詳細を見る
特徴 経口補水液の王道、日本に経口補水療法を定着 おいしく飲めて、適切な電解質をキープ
商品リンク


経口補水液を使用するときのポイントや注意点について


経口補水療法は水分を摂ることだけではなく、適度な糖質と電解質、特にナトリウムを摂取することに意味があります。経口補水液に似たものにスポーツドリンクがありますが、この違いは、経口補水液に比べてスポーツドリンクは糖質が多く、電解質の量が少ないことです。経口補水液にはナトリウムが多めに含まれており、スポーツドリンクのほうが塩味が抑えられていて飲みやすいです。経口補水液をうすめて多く飲むことに意味はありません。ではどれくらいのナトリウム濃度が適切なのでしょうか。

使用するときのポイント・副作用はあるの?



多量の汗や胃腸症状などにともなう脱水に対して経口補水療法をおこなう場合には、ナトリウム濃度をしっかりと確認する必要があります。
ナトリウム濃度が40mEq/L未満のものには経口補水療法としての医学的な確証はありません。いま日本で販売されている経口補水液には、栄養成分表示として100mLあたりの食塩相当量(g)がナトリウムの情報として記載されていることが多いので、これに170をかけ算するとナトリウム濃度(mEq/L)をもとめることができます。

スポーツドリンクや多くの経口補水液として販売されているものは、飲みやすいように工夫するため、そのほとんどがナトリウム濃度 40mEq/L未満におさえられており、経口補水療法をおこなう場合の世界的に推奨されている基準を満たしていません。また糖分含有量の多いものを大量に飲むと血糖が高くなりますのでご注意ください。

こんなときは病院へ



電解質を十分に含んだものを、適切な量飲むことで経口補水療法は成功しますが、おう吐してしまって量が確保できない、腹痛がひどくなってしまう、下痢がひどく尿が少ない、血便がでてきたなど、このような場合には医療機関の早めの受診が必要です。またこのほか、3ヶ月未満の乳児早期の子どもの発熱や繰り返すおう吐は原因検索を十分におこなう必要があり、乳児期は成人とくらべて食塩摂取許容量が少ないということもあわせて、経口補水療法のみで様子をみることのないようにしてください。


『小児のおう吐』に関するQ&A




ここでは子どものおう吐についてよくある質問に答えていきます。

生後1ヶ月までの新生児の赤ちゃんのおう吐は飲み過ぎが原因ですか?
腸回転異常症や中腸軸捻転症など小児外科領域の疾患以外に、食物(牛乳)蛋白誘発胃腸症や胃食道逆流症、鼻咽頭逆流にともなう喘鳴に誘発されたおう吐など原因は多岐にわたります。
母乳やミルクの飲み過ぎと決めつけることなく、本人の様子や、体重の増加が順調かどうかなどが判断材料として重要です。体重増加は生後1ヶ月までは20-30g/日と増えていくことがひとつの目安です。
生後1~2ヶ月の赤ちゃんが噴水のように吐く場合、何が原因ですか?
懸念しなくてはいけないのは、肥厚性幽門狭窄症でないかどうかです。胃の出口部の筋肉が厚くなり、消化管の通過障害を起こす病気で、少しずつおう吐する頻度が多くなり、最終的には授乳のたびに噴水のようなおう吐を認めるようになります。体重が減少し、手術療法が必要になることがあります。
生後3ヶ月以降の子どものおう吐について、急いで受診するのはどういった時ですか?
おう吐が頻回で水分摂取がままならないときや、吐物の色が黄・緑・赤・黒色のとき、脱水などが原因でぐったりしたり、尿の量や回数が極端に少ないときなどは必ずかかりつけの小児科を早めに受診するようにしてください。
2歳未満、特に1歳前後の繰り返すおう吐を認める場合、何が原因ですか?
懸念しなくてはいけないのは、腸重積症でないかどうかです。聞いたことがないほどの強い啼泣を繰り返し断続的に認め、おう吐することなどで発症します。時間が経過すると、まるでイチゴジャムのような排便がみられます。緊急度の高い状態ですので、夜間や休日にかかわらず、早急に医療機関を受診する必要があります。

まとめ




子どものおう吐の原因は、月齢や年齢で考えるべき疾患が異なります。あまり無理をして自宅で様子を見続けることなく、小児科医を頼ってもらえればとおもいます。

そして小児科医から、水分摂取をこまめにとることで経過をみても大丈夫そうだと判断されたなら、前述の経口補水液を参考に使用を検討していただければとおもいます。母乳やミルクを普段から飲んでいる時期は、経口補水液を使用することに固執せず、そのまま普段通りのものを与えてください。少しでもみなさまの参考になれば幸いです。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 塩畑 健 医師

    執筆・監修者

    栄養・消化器・肝臓領域を中心とした小児診療に従事し、炎症性腸疾患や急性肝不全など急性疾患のほか、重症心身障害児の日常生活支援など幅広く対応している。妻が2021年9月に医療的ケア児とその家族の支援および小児医療...

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