目次
肩の付け根がズキズキ痛いときに効く市販薬に含まれている成分
痛み止めの成分にも様々な種類がありその中でも広く用いられる「ロキソプロフェン」を紹介します。
また、循環不良が痛みの原因になる場合もあります。そこで循環改善に用いられる「ビタミンE」についてもご紹介致します。
①:ロキソプロフェン

解熱鎮痛剤といえば良く思い浮かぶのがロキソプロフェンでしょう。医療用医薬品でも用いられており、痛みを抑えるだけでなく熱や炎症を抑えるといった働きもあり、風邪から怪我など多くの用途で使用されます。
また、飲み薬だけでなく、テープや塗り薬などの様々な種類の薬が存在します。
②:ビタミンE

抗酸化作用を有するビタミンで、体内では活性酸素の働きを抑えます。
4種(α、β、γ、δ)のトコフェロールと4種のトコトリエノールの合計8種の抗酸化物質で構成されており、体内の量が最も多いのがα-トコフェロールです。血流の流れをスムーズにして循環を改善する働きがあり、首や肩のコリ、手足の冷えなどによく用いられます。
ビタミンEを多く含む食品として、植物油やナッツ類、緑黄色野菜などがあります。
痛みを緩和できる市販薬の選び方・ポイント
剤形とは薬の形のことで、例えば錠剤やシロップ剤などがそれにあたります。
そこで痛みを緩和するにはどのような剤形が良いかを中心にご紹介します。
ポイント①:飲み薬から選ぶ

薬の一般的な剤形として飲み薬(内服薬)がまず挙げられます。お水があればどこでも使用でき、痛みを抑える目的の場合、痛みの患部が様々ある場合でも、飲み薬で対応できるのも大きなメリットとなります。
薬の種類によっては効果時間が短い物や長い物があり、用途に合わせて選ぶことが可能です。
ポイント②:貼り薬から選ぶ

痛みの緩和でよく使用される薬は、プロスタグランジンという物質が作られるのを抑えることで、効果を発揮する物があります。
一方でこのプロスタグランジンは胃などの消化管粘膜を保護する働きもあり、プロスタグランジンが少なくなる事で、胃の痛みや消化性潰瘍といった副作用を起こしてしまう可能性があります。胃の弱い方などは飲み薬を使用するのを控えた方がいい場合があります。
その場合は、患部に直接使用する貼り薬であれば、消化管に及ぼす影響も少なく、不必要な場所に薬の働きが出てしまう事も防ぐことが出来ます。
ポイント③:塗り薬から選ぶ

皮膚に直接使用する薬剤として、テープやパップなどの貼り薬がありますが、それ以外にもゲルやローションなどの塗り薬もあります。貼り薬ではかぶれてしまうような方にはこの塗り薬がおすすめです。
また、肌に塗った使用感も心地よく、薬が効いていると感じる方もおり、好みに併せて選ぶと良いでしょう。
【厳選】痛みを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
どの薬も10代後半から使用可能(一部は5歳以上など)です。商品を選ぶ際に参考にしてください。
ポイント①:飲み薬から選んだ市販薬 3選
まずはいろんな用途に使い勝手のいい飲み薬から3種類ご紹介します。

こんな方に
早く症状を抑えたい方に
有効成分は1種類が良い方に
1回1錠で痛みに速く効く
痛み止めといえばロキソニンを思い浮かべる人も多いでしょう。1回1錠で痛みにすぐに効く医薬品。眠くなる成分も入っていないため、服用しやすいのもポイントです。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1錠中> ロキソプロフェンナトリウム水和物(68.1mg) |
| 効果・効能 | ●頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛 ●悪寒・発熱時の解熱 |
| 用法・用量 | 1回1錠 1日2回まで 症状があらわれた時、なるべく空腹時をさけて服用して下さい。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。服用間隔は4時間以上おいて下さい。 |
| タイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 出産予定日12週以内の妊婦は使用不可、妊娠又は妊娠していると思われる人・授乳中の人は要相談。 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 約9mm |
| 薬の風味 | 無味 |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
肩が痛くて上がらない方に
四十肩、五十肩をなんとかしたい方に
痛くてつらい四十肩、五十肩に
独活葛根湯と呼ばれ、葛根湯に独活(ドクカツ)と地黄(ジオウ)を加えた9種類の生薬からなる漢方薬です。漢方ですが、錠剤であるのもポイントで飲みやすくなっています。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <12錠中> カッコン(2.5g)ケイヒ(1.5g) シャクヤク(1.5g)マオウ(1.0g)ドクカツ(1.0g)ショウキョウ(0.5g)ジオウ(2.0g) タイソウ(0.5g)カンゾウ(0.5g) ※原生薬換算量として |
| 効果・効能 | 体力中等度またはやや虚弱なものの次の諸症:四十肩、五十肩、肩こり、寝ちがえ |
| 用法・用量 | 1日3回 次の量を食前または食間に水またはお湯で服用してください 大人(15才以上) 1回4錠 7才以上15才未満 1回3錠 5才以上7才未満 1回2錠 |
| タイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠又は妊娠していると思われる人は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 5歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 薬の風味 | --- |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
肩、腰の痛み、目の疲れなどがつらい方に
疲れがたまっている方に
目・肩・腰の症状に
ビタミンBやビタミンEなど有効成分として6種類を配合。体の代謝や血液循環に働きかけ、肉体疲労や筋肉・関節痛などに効果を示します。肩、腰の痛み、目の疲れなどがつらい方や疲れがたまっている方におすすめです。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <3錠中> フルスルチアミン(ビタミンB1誘導体)として(100mg)ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) (100mg) シアノコバラミン(ビタミンB12)(1,500μg)トコフェロールコハク酸エステルカルシウム(103.58mg)パントテン酸カルシウム(30mg)ガンマーオリザノール(10mg) |
| 効果・効能 | 1.次の諸症状の緩和 眼精疲労、筋肉痛・関節痛(肩こり、腰痛、五十肩など)、神経痛、手足のしびれ 2.次の場合のビタミンB1B6B12の補給 肉体疲労時、病中病後の体力低下時、妊娠・授乳期 |
| 用法・用量 | 食後すぐに水またはお湯で、かまずに服用 15歳以上 1回2〜3錠 1日1回 |
| タイプ | 糖衣錠 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 薬の風味 | 記載なし |
| 眠くなる成分 | × |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント②:貼り薬から選んだ市販薬 3選
続いて、肩だけでなく、腰や腕、背中など広く用いられる貼り薬について3つの製品をピックアップしてご紹介致します。

こんな方に
痛みをしっかり治したい方に
テープを貼るのによく失敗する方に
患部の痛みをしっかり抑えたい
鎮痛力・浸透力・持続力の3つの働きでつらい患部の痛みをしっかり抑えます。1回貼ると24時間効果が持続するので1日1回で効きます。失敗しても簡単に貼り直しがしやすいのもポイントです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1枚(7cm×10cm)あたり> ジクロフェナクナトリウム(15mg) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | プラスチックフィルムをはがし、1日1回1~2枚を患部に貼ってください。ただし、1回あたり2枚を超えて使用しないでください。なお、本成分を含む他の外用剤を併用しないでください。 |
| タイプ | テープ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 7cm×10cm |
| 色 | 肌色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | ○ |

こんな方に
スーッとした使い心地の冷感タイプがお好みの方に
痛みの芯まで直接届く
蒸れにくくかぶれにくいパップタイプの貼り薬。1日1回の貼替えで、体にしっかりフィット。痛みを抑えるロキソプロフェンを配合し、痛みのもとであるプロスタグランジンをおさえます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <膏体100g中> ロキソプロフェンナトリウム水和物(1.134g) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 表面のライナー(フィルム)をはがし、1日1回患部に貼付して下さい。 <備考> ・15歳未満の小児は使用しないで下さい。 ・1日あたり2枚を超えて使用しないで下さい。 ・連続して2週間以上使用しないで下さい。 |
| タイプ | パップ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 10cm×14cm |
| 色 | 白色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | × |

こんな方に
長引く痛みをなんとかしたい方に
肌にぴったりフィットするテープを使用したい方に
続く痛みに直接届く
鎮痛消炎成分のフェルビナクに、患部の血行を促進するビタミンEを併せて配合。心地よい温感テープ剤で痛みに効きます。チャック付きなので保管や持ち運びにも便利です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <膏体100g中> フェルビナク (5.0g)l-メントール(3.5g)トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)(2.3g)ノニル酸ワニリルアミド(0.0085g) |
| 効果・効能 | 関節痛、筋肉痛、腰痛、腱鞘炎(手・手首・足首の痛みとはれ)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、ねんざ、肩こりに伴う肩の痛み |
| 用法・用量 | 表面のフィルムをはがし、1日2回を限度として患部に貼付してください。 |
| タイプ | テープ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 7cm×10cm |
| 色 | 肌色 |
| 薬の匂い | ○ |
| かぶれやすいタイプ | ○ |
ポイント③:塗り薬から選んだ市販薬 3選
最後に塗り薬についてご紹介します。

こんな方に
ゲルの塗り心地が好きな方に
筋肉や関節の痛みを取りたい方に
ゲルの力で痛みを抑える
塗った患部に皮膜を作り痛みの箇所にしっかり浸透する薬です。メントール配合で塗り心地も清涼感があり使い勝手のいい塗り薬です。ゲルの塗り心地が好きな方や筋肉や関節の痛みを取りたい方におすすめです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1g中> インドメタシン(10mg)l-メントール(30mg) |
| 効果・効能 | 筋肉痛、肩こりに伴う肩の痛み、腰痛、関節痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 1日4回を限度として適量を患部に塗擦してください。 |
| タイプ | ゲル |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 11歳以上 |
| スーッとする成分 | l-メントール |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 薄黄色 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | ○ |

こんな方に
手を汚さずに塗りたい方に
広い範囲使用したい方に
グリっと患部に塗って直す
消炎鎮痛効果のあるサリチル酸を配合し、手を汚さずに塗れるチックタイプの医薬品。べたつきが少なく塗った上から洋服も着れるので患部を気にせず使用できます。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <100g中> サリチル酸メチル(17.50g)、l-メントール (6.00g)、dl - カンフル(5.00g)、グリチルレチン酸(0.02g) |
| 効果・効能 | 肩こり、筋肉疲労、筋肉痛、腰痛、関節痛、打撲、捻挫(ねんざ)、しもやけ |
| 用法・用量 | 通常、1日1~数回、適量を患部にすり込んでください。 |
| タイプ | チック剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし 小児に使用させる場合には、保護者の指導監督のもとに使用 |
| スーッとする成分 | l-メントール |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 半透明 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | ○ |

こんな方に
痛みをしっかり抑えたい方に
メントールのにおいが苦手な方に
ジクロフェナクが素速く浸透
臭いが気にならないメントール非配合のローションタイプ。痛みの原因となる物質プロスタグランジンが作られるのを防ぐジクロフェナクを配合で痛みと炎症を抑えます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1g中> ジクロフェナクナトリウム(10mg) |
| 効果・効能 | 腰痛、肩こりに伴う肩の痛み、関節痛、筋肉痛、腱鞘炎(手・手首の痛み)、肘の痛み(テニス肘など)、打撲、捻挫 |
| 用法・用量 | 1日3~4回適量を患部に塗布してください。ただし、塗布部位をラップフィルム等の通気性の悪いもので覆わないでください。なお、本成分を含む他の外用剤を併用しないでください。 |
| タイプ | ローション |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 透明 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | ○ |
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市販薬を使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?

基本的には痛みがつらいと感じたときに服用・使用すると良いでしょう。症状が治まった場合はすぐに中止しましょう。
不必要に使用を続けると、副作用などが起こってしまうリスクが上がってしまいます。
紹介している市販薬に副作用はある?

痛み止めの成分は薬の特性として、消化管に負担をかけてしまう可能性があります。胃の痛みや食欲低下などが起こる場合があります。
また、貼り薬や塗り薬などは皮膚に直接使用するので、相性が合わないなどでかぶれや発赤などの副作用が起こる場合があります。
それ以外にも薬の成分によって起こる副作用は異なりますので、添付の説明書をよく読むようにして下さい。異常があれば病院に相談するようにしましょう。
こんなときは病院へ

市販薬を数日間使用しても症状が改善しない・ひどくなる場合は、思わぬ病気が隠れている事もありますので、病院を受診するようにしましょう。
その際には使用した薬の説明書や、実物をもって、症状がいつからあって、薬はいつから使用しているかなどを説明するとよいでしょう。
『肩の付け根がズキズキ痛い』に関するQ&A

『肩の付け根がズキズキ痛い』に関すしてよく質問される内容についてまとめてみました。

また、うつ病によって肩の痛みが起こる事もある為、心療内科を紹介される場合もあります。


しかし炎症が起きている時などは基本的に、過度な負担をかけない方がいいので、熱感があるような時は、運動やストレッチは控えた方が良いでしょう。


一方で炎症が起きている場合は冷やす必要があり、患部が熱を持っていたり、強い張りがある場合は冷やすようにすると良いでしょう。

まとめ

肩の付け根がズキズキ痛い時におすすめの市販薬に注目して紹介しました。
痛みは様々な活動を妨げて寝不足などの原因になることもしばしば…。少しでも早く取り除きたいですよね。市販薬でも対応できる事が多くありますが、根本の改善になっていない場合もあります。
例えば、スマホの使いすぎや悪い姿勢なども原因となります。薬の使用に併せて生活習慣も場合によっては見直してくださいね。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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高見 学 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら2013年に大学を卒業後、内資系製薬企業に所属し消化器領域の薬を中心に、MR(医療情報担当者)として3年半、総合病院・開業医の先生方に薬の情報提供を行っておりました。 現在は、調剤薬局にて薬剤師として6年目を迎え...























