目次
全身がかゆいときに効く市販薬に含まれている成分
また、アレルギー反応以外では、乾燥も大きな原因です。そのため、かゆみ止めには、主に抗ヒスタミン剤、保湿剤、抗炎症剤などの成分が含まれています。
①:抗ヒスタミン剤

抗ヒスタミン剤とは、体の中でかゆみを引き起こすヒスタミンの働きを抑える物質です。ヒスタミンがヒスタミン受容体(H1)に結合するとアレルギー症状がでるため、先にH1受容体に結合してブロックし、炎症やかゆみ、じんましんなどの症状を抑える薬剤です。
この薬剤の主な副作用は、眠気です。現在は眠気が軽減された薬剤も多くあります。1日の服用回数なども考慮して選びましょう。
②:保湿剤

乾燥肌によってかゆみが生じる場合には、保湿剤の使用が基本です。保湿剤にも種類がありますが、人工的に肌に膜をつくることで、バリア機能の低下を防ぎかゆみを防ぐことができます。
保湿剤は、皮膚のしわにそって塗りのばすと効果的です。乾燥によって肌バリアが低下すると、皮膚が刺激を受けやすく、かゆみも生じやすくなります。保湿にて、肌から逃げる水分を閉じ込めるとともに、潤いを与えることが大切です。
全身のかゆみを緩和できる市販薬の選び方・ポイント
内服では、花粉症などにも使用する抗アレルギー剤が効果的です。また、肌が乾燥していることで、肌が敏感になりかゆみが出る場合は保湿剤もおすすめです。
場合によっては併用することもできるため、症状に合わせて選んでください。
ポイント①:アレルギーを重視する

全身がかゆくなる原因の一つに、アレルギーがあります。アレルギーとは、花粉や食物などのアレルゲンが体に入ると、免疫機能が過剰に反応してしまうことです。
アレルギー症状の中には皮膚症状もあり、突然強いかゆみを生じる蕁麻疹や、かゆみが少しずつあらわれて続く湿疹などの症状が見られます。かゆみは知覚神経から脳へ伝達されますが、この過程にヒスタミンという物質が関与していると考えられています。
市販のアレルギー薬は、このヒスタミンの受容体をブロックする役目をすることで、かゆみや炎症を抑えてくれます。
ポイント②:乾燥を重視する

肌がカサカサ、乾燥していると、肌のバリア機能が低下して知覚神経が過敏になってしまいます。そうすると、小さな刺激でもかゆみが生じるようになります。乾燥を防ぐためには、保湿剤でしっかり保湿を行いましょう。
保湿剤には、油膜で皮膚を保護するもの、血行を促進するもの、肌に潤いを与えるもの、角質を柔らかくするものなど種類があります。自分の肌ケアにあった保湿剤で乾燥を防ぎましょう。
ポイント③:皮膚の炎症を重視する

かゆみだけでなく、赤みや腫れなどの炎症がある場合は、ステロイドの塗り薬を使うと改善が期待できます。ステロイドは効き目が優れているため、副作用が怖いと思われることもありますが、適切な強さの薬剤を短期間使用することで、速やかな治療が行える薬剤です。
市販薬には、「ベタメタゾン吉草酸エステル」「フルオシノロンアセトニド」「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」などの種類があるため、適切な薬剤を選ぶことが大切です。
【厳選】全身のかゆみを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
アレルギー性のもの、乾燥によるもの、炎症をともなうものの3パターンに分けて、自分がどのケースに当てはまるのか適したものを選んでください。
ポイント①:アレルギーを重視した市販薬 3選
花粉症や蕁麻疹、なにかのアレルゲンなどでかゆみが全身に出ている場合は、アレルギーを起こすヒスタミンを抑える抗ヒスタミン薬がおすすめです。市販薬にも内服があり、全身に作用してかゆみを抑えてくれます。内側からケアしたい場合には、飲み薬を使用するものよいでしょう。

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こんな方に
アレルギーを内側から抑えたい方に
内服でかゆみを止めたい方に
皮膚のかゆみに。内服のかゆみ止め
4歳から服用できる、飲んで効く、かゆみ止めです。抗ヒスタミン剤である「クロルフェニラミンマレイン酸塩」が皮膚のかゆみ、湿疹にすぐれた効果を発揮します。また、炎症を抑える「グリチルリチン酸カリウム」や、皮膚の粘膜の健康に必要なビタミンBも配合されています。蕁麻疹、湿疹、かゆみなどのトラブルに家族で使える内服薬です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 9錠中 クロルフェニラミンマレイン酸塩(13.5mg)、ピリドキシン塩酸塩(22.5mg)、グリチルリチン酸カリウム(180mg)、グルコン酸カルシウム水和物(1,350mg) |
効果・効能 | 皮膚のかゆみ、湿疹、じんましん、皮膚炎、かぶれ、鼻炎 |
用法・用量 | 成人(15歳以上):1日2~3回、1回3錠 7~14歳:1日2回、1回2錠 4~6歳:1日2回、1回1錠 |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は要相談 |
使用が可能な年齢 | 4歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | 〇(クロルフェニラミンマレイン酸塩) |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

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こんな方に
湿疹・かぶれによるかゆみを抑えたい方に
蕁麻疹を改善したい方に
アレルギー反応を抑え、かゆみを鎮めます
皮膚におこるかゆみや蕁麻疹などの症状は、皮膚表面ではなく、体内のアレルギー反応によって起こることも多くあります。レスタミンUは、抗ヒスタミン剤のジフェンヒドラミン塩酸塩と抗炎症剤のグリチルリチン酸二カリウムが作用して、速やかにアレルギー反応を抑え、炎症やかゆみなどの不快な症状を鎮めます。ビタミン類も配合されており、蕁麻疹などの皮膚疾患にも効果的です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 9錠中 ジフェンヒドラミン塩酸塩(90mg)、グリチルリチン酸二カリウム(90mg)、リボフラビン(6mg)、ピリドキシン塩酸塩(15mg)、オロチン酸(90mg) |
効果・効能 | じんま疹、湿疹・かぶれによるかゆみ、鼻炎 |
用法・用量 | 成人(15歳以上):1日3回、1回3錠 11~15歳:1日3回、1回2錠 5~11歳:1日3回、1回1錠 食前・食後にかかわらず、いつでも服用できます。(服用間隔は4時間以上あけること) |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。妊婦又は妊娠していると思われる人は要相談。 |
使用が可能な年齢 | 5歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | 〇(ジフェンヒドラミン塩酸塩) |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

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こんな方に
広範囲のかゆみを抑えたい方に
1日2回で症状を抑えたい方に
1回1錠で12時間長く効く
ムヒAZ錠は、第二世代の抗ヒスタミン薬「アゼラスチン塩酸塩」を配合しています。第一世代の抗ヒスタミン薬と比べて、眠気の副作用も改善されています。内服のため全身に作用し、塗り薬では対応しきれない広範囲のかゆみにも対応できます。かゆくてつらい方、ぶり返すかゆみのお悩みの方におすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成人1日量(2錠)中 アゼラスチン塩酸塩:(2mg) |
効果・効能 | じんましん、しっしん・かぶれによる次の症状の緩和: 皮ふのはれ、かゆみ 花、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和: くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
用法・用量 | 成人(15才以上):1回1錠、1日2回(朝食後及び就寝前に服用) |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は服用不可。授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避けてください。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | 記載なし |
眠くなる成分 | アゼラスチン塩酸塩、〇 |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント②:乾燥を重視した市販薬 3選
肌にとって、乾燥はバリア機能を低下させる原因となります。保湿にて乾燥を防ぎ、バリア機能をいい状態に保つことで、かゆみが起こりにくい肌に整えることができます。保湿剤にも種類があるため、使用感や肌質に合ったものを選びましょう。

こんな方に
乾燥しやすい方に
自分で治せる、乾燥肌治療薬
ヒルマイルドの有効成分である「ヘパリン類似物質」は、保湿・血行促進・抗炎症の作用があり、高い保湿効果があります。肌のバリア機能を助け、体の乾燥の改善に有効に働きます。赤ちゃんからお年寄りまで使用できるため、家族の乾燥対策にもおすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <100g中> ヘパリン類似物質(0.3g) |
効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮膚のしこり・つっぱり(顔面を除く)、打撲・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部にすりこむか、又はガーゼ等にのばして貼ってください |
タイプ | ローション |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分 | × |
染みるタイプ | × |
色 | 白 |
ステロイドの強さ | × |
薬の匂い | × |

こんな方に
ヒビやあかぎれができやすい方に
敏感肌で乾燥しやすい方に
敏感なお肌もしっかり守る
添加物を一切加えていないピュアワセリンのため、赤ちゃんなどの乾燥肌にも使用できます。
油分が被膜となって肌を覆うことで、乾燥を防ぐだけでなく、外部刺激から皮膚をしっかり保護します。肌に負担をかけずに守ってくれるため、顔や唇などを含めた全身に使用でき、全ての年代の方におすすめです。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 白色ワセリン |
効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護 |
用法・用量 | そのままを患部にうすく塗って下さい |
タイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分 | × |
染みるタイプ | × |
色 | 白色〜微黄色 |
ステロイドの強さ | × |
薬の匂い | × |

こんな方に
かゆみがでると止まらない方に
かゆみを繰り返す方に
止まらないかゆみ、くり返すかゆみに
ケラチナミンコーワ乾燥かゆみクリーム20は、かゆみを鎮める「ジフェンヒドラミン塩酸塩」、保湿成分の「尿素」、炎症を抑える「グリチルレチン酸」を配合し、かゆみをもとから抑えます。かゆみを抑えるだけでなく、肌を保護する働きもあるため、繰り返すかゆみや、かくことで悪化する悪循環を改善します。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 尿素(20g)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(1.0g)、グリチルレチン酸(0.3g) |
効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症) |
用法・用量 | 1日数回適量を患部に塗擦してください |
タイプ | クリーム |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
スーッとする成分 | × |
染みるタイプ | ○(少しピリピリすることがあります) |
色 | --- |
ステロイドの強さ | × |
薬の匂い | × |
ポイント③:皮膚の炎症を重視した市販薬 3選
かゆみとともに、赤みや腫れ、炎症を伴う場合は抗炎症成分が配合されたものがよいでしょう。軽度の炎症であれば、市販薬のステロイドでも十分対応できます。皮膚の症状やステロイドのランクを考慮し、適したものを使用すれば、早期にセルフケアができます。

こんな方に
かゆみに炎症を伴う方に
市販薬では最も強いストロングに分類されるステロイドで早期治療
スイッチOTC成分配合のステロイド治療薬です。市販薬では最強の「ストロング」のステロイドであるベタメタゾン吉草酸エステルを配合しています。皮膚のトラブルを早期にセルフケアしたい方にはよいでしょう。保湿力の高い軟膏タイプがおすすめです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1g中> ベタメタゾン吉草酸エステル(1.2mg) |
効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
用法・用量 | 1日1回~数回 適量を患部に塗布してください |
タイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は要相談。 |
使用が可能な年齢 | 乳幼児の場合は使用前に医師に相談すること。 |
スーッとする成分 | × |
染みるタイプ | × |
色 | 白色~微黄色 |
ステロイドの強さ | Strong |
薬の匂い | × |

こんな方に
掻き壊したかゆみの患部がある方に
正しく知って、正しく治す
皮膚のかゆみに、湿疹やブツブツ、腫れなどの炎症がともなう場合には、炎症を速やかに抑えることが大切です。フルコートfには、ストロングランクのステロイドと、化膿した患部での細菌の増殖を防ぐ抗生物質のフラジオマイシン硫酸塩が配合されています。搔き壊した患部にも使用でき、一気に炎症も抑えたい方におすすめです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 フルオシノロンアセトニド(0.25mg)、フラジオマイシン硫酸塩(3.5mg) |
効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症: 湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布してください |
タイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は要相談。 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分 | × |
染みるタイプ | × |
色 | --- |
ステロイドの強さ | Strong |
薬の匂い | × |

こんな方に
掻きむしりたいかゆみのある方に
湿疹・かぶれ・かゆみの治療薬
9つの有効成分が配合されたかゆみ止めです。ステロイドでは「中程度」のプレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルが含有されており、炎症も抑えます。また、かゆみ止めや抗炎症成分、荒れた肌の修復剤や血行促進成分などが複合的に配合されているため、きむしりたい痒みをすばやく鎮めたい方におすすめです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、ジフェンヒドラミン(10mg)、リドカイン(10mg)、グリチルレチン酸(5mg)、アラントイン(2mg)、イソプロピルメチルフェノール(1mg)、トコフェロール酢酸エステル(10mg)、dl-カンフル(1mg)、l-メントール(15mg) |
効果・効能 | 湿疹、かぶれ、かゆみ、皮フ炎、じんましん、あせも、虫さされ |
用法・用量 | 1日数回、適量を患部に塗ってください |
タイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は要相談。 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
スーッとする成分 | l-メントール、dl-カンフル、〇 |
染みるタイプ | × |
色 | --- |
ステロイドの強さ | Medium |
薬の匂い | × |
【比較一覧】この記事で紹介している市販薬
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なお、ご参考までに、しっしん・かゆみの薬のAmazon、Yahoo!ショッピング、楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
市販薬を使用するときのポイントや注意点について
また、患部が引っ搔いて傷になっているときは化膿止めの抗生物質が配合されたものを選ぶとよいでしょう。
使用するときのポイント・副作用はあるの?

市販薬は、症状がひどい場合には使用できません。逆にかゆみや炎症を悪化させてしまうこともあります。市販薬を使っても効果がない、市販薬で対応できない症状は受診が必要になります。
また、長期連用を避け、5~6日使用しても症状の改善がみられない場合は、使用した市販薬の情報を持って医師に相談しましょう。
かゆみは、妊娠などでホルモンバランスが崩れたり、ストレスなどで起こることもあります。加えて、肝障害や甲状腺機能の異常、悪性リンパ腫などが隠れている可能性もあるため、市販薬で対処してもよくならない場合は早めに専門科を受診しましょう。
こんなときは病院へ

全身のかゆみに対して、保湿などのケアを行っても症状が改善されない場合は、背景にほかの病気が隠れていることがあります。かゆみは、アレルギー反応や乾燥以外にも、薬の副作用やホルモンバランスの乱れ、ストレスなどが原因となることもあります。
また、全身にかゆみがでる病気では、慢性肝炎や膠原病、悪性腫瘍、甲状腺機能亢進症などがあるため、かゆみが続く場合は、医療機関を受診して医師に相談してください。
『全身のかゆみ』に関するQ&A

かゆみに関して、よくある疑問や質問をまとめました。
かゆみの原因はいくつもあり、自分で判断するのが困難な場合もあります。困ったときにどのように対処すればよいのか、しっかり確認しておきましょう。

ダニに刺されると、かゆみは数時間から数日後に発症し、それが1週間から10日前後続くと言われています。
また、ダニにも種類がありますが、マダニに刺された場合は1~2週間は皮膚にとどまって血を吸う上に、無理に剥がすと皮膚に残ってしまう恐れがあるため皮膚科受診が必要です。


蕁麻疹は、「反応閾値」と呼ばれる一定の強さを超えた場合に発症するのですが、ストレスがこの閾値を下げてしまうと言われています。一旦かゆみや蕁麻疹が出るとなかなか改善されない場合は、皮膚科や心療内科などの受診を検討しましょう。


海外では、水ぼうそうやしもやけのような赤い斑点やぶつぶつが出現したという報告がされています。しかし、新型コロナウイルス感染症にかかって皮膚症状が出ても、かゆみはないか、あっても少ないようです。

まとめ

かゆみが起こる原因は、乾燥や刺激だけでなく、ストレスや睡眠不足、食事なども関係しています。日頃から身体を労わり、入浴も熱い湯や長湯は避けましょう。ゴシゴシと体を洗うのも、皮脂を洗い流してしまうことにつながります。衣類も肌触りの良いものを選び、保湿や加湿を心がけましょう。
また、ストレスや睡眠不足も身体には負荷がかかるため、無理をしない、疲れを溜め込まないような生活を送ってください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。