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【薬剤師が解説】美白の強い味方:トランシーノの成分と働きを解説

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2024/8/5
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美白ケアに悩む方々の間で注目を集めているトランシーノ。このスキンケア製品は、シミやそばかすの改善に効果があると言われています(ホワイトCシリーズ)。しかし、その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?今回は、トランシーノの主要成分とその働きに焦点を当て、なぜ多くの人々がこの製品を選んでいるのか、その理由を詳しく解説していきます。美白ケアの新たな選択肢として、トランシーノの魅力に迫ってみましょう。

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シミ(肝斑)について


薬剤師

皆川 貴洋さんのコメント

シミは多くの人が悩む肌トラブルの一つですが、その中でも特に厄介なのが肝斑(かんぱん)です。
肝斑は主に妊娠や月経不順など、ホルモンバランスの乱れによって引き起こされる色素沈着で、頬や額に左右対称に現れることが特徴とされています。
一般的なシミとは異なり、肝斑は単なる美容上の問題だけでなく、ホルモンバランスと関連があるとされています。そのため、治療や改善には慎重なアプローチが必要です。
本記事では、肝斑の原因や特徴について詳しく解説していきます。
またここで紹介するトランシーノEXはシミを隠すのではなく、できたシミを薄くし、改善していくための医薬品です。そこで、トランシーノEXの効果の高さを知っていただくために、まずは「シミの成り立ち」から解説していきます。

シミはどのようにしてできる?

シミはどのようにしてできる?

皮膚は上から表皮、真皮、皮下組織の3層からなっています。そのうちの一番上の表皮内にシミができます。皮膚にメラニン色素が蓄積されると、その部位が色濃くなり、それをシミといいます。

表皮が紫外線などに晒される事態が起きると、皮膚を守るためにメラノサイト(色素形成細胞)の中で チロシンというアミノ酸からチロシナーゼによってメラニンができます。通常であれば、できたメラニンはターンオーバーという自然な皮膚の入れ替わりで垢となる皮膚と共にはがれていきます。

しかし、紫外線が強かったり、いつも紫外線を浴び続けるような環境にいた場合、メラニンが過剰に蓄積、またターンオーバーが遅れがちになるなどが重なり、シミとなっていきます。

シミができる原因

シミができる原因

メラニンは、皮膚を保護する役目として欠かせない物質です。とはいっても、美容面から言えばあまりありがたい存在とはいえません。要するに、メラニンが過剰に出きてこなくてはいけない非常事態を作らなければいいわけです。そこで、逆にメラニンが過剰に出きてしまう原因を考えてみます。

体内の活性酸素が過剰に作られると、メラニンが蓄積、シミの原因となります。活性酸素は本来、有害な細菌などから身体をも守ってくれる物質ですが、活性酸素が増え過ぎると逆に細胞にダメージを与えてしまいます。

活性酸素が増えると、皮膚を守るためにたくさんのメラニンが作られます。必要以上に作られるとシミになるわけです。

体内の活性酸素が過剰になる原因は、紫外線、加齢喫煙、過剰飲酒、ストレス、睡眠不足などがあります。また、生理前になるとシミができやすくなりますが、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの増加が原因です。

プロゲステロンは、MSHというメラノサイト刺激ホルモンの分泌を促進させる働きをもっています。

シミと間違えやすい皮膚がんとは?

シミと間違えやすい皮膚がんとは?

皮膚がんと一口に言っても、色んなタイプがあります。有名なのがホクロと間違えそうな皮膚がん(悪性黒色腫)ですよね。

また、色が不均一なシミのようで前がん状態といわれる日光角化症やボーエン病などもあります。この時期を過ぎると、有棘細胞がんとなり進行していきます。有棘細胞がんは紫外線との関係があり、露出が多い顔や手背部にできやすいといわれています。日光角化症の症状もシミによく似ています。

この前がん〜がん状態までを合わせると、全皮膚がんの約半数を占めているようです。高齢者に多いがんですが、シミを見つけたら大きくなるスピードやシミの色の状態などをしっかり経過観察していきましょう。

トランシーノの製品情報


薬剤師

皆川 貴洋さんのコメント

トランシーノシリーズには、トランシーノEXとトランシーノホワイトシリーズがあります。
シミ対策、特に「肝斑」には、トランシーノEXを推奨しています。そこで、8週間でシミ(肝斑)の改善が可能というトランシーノEXにスポットをあててみたいと思います。

トランシーノホワイトCクリアは第3類医薬品に分類されていますが、トランシーノEXは第1類医薬品に分類されています。第1類医薬品とは、薬剤師からの情報伝達が義務付けられている医薬品のことです。

薬剤師おすすめ

アクセス数1位

第一三共ヘルスケア

トランシーノEX 60粒

最安値 2,066

8週間の服用で、肝斑を改善へ。

肝斑のもととなるメラニンの過剰な生成を抑制する「トラネキサム酸」のほか、2種のしみ緩和成分(L-システイン、ビタミンC)と3種のビタミン(ビタミンB6、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミド)を配合した、発売以来初の処方強化品になります。

分類 第1類医薬品
タイプ 錠剤
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 4錠中/トラネキサム酸(750mg)、L-システイン(240mg)、アスコルビン酸(ビタミンC)(300mg)、ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6)(6mg)、パントテン酸カルシウム(24mg)、ニコチン酸アミド(40mg)
使用方法 成人(15歳以上):1回2錠 1日2回 食後に服用して下さい。

15歳未満:服用しないで下さい。
妊娠中・授乳中の使用 要相談
その他の特徴 60錠入りの他に、120錠、240錠が発売されています。

トランシーノEXの服用方法と有効成分

【用法】
1日2回、朝と夕食後に1回2錠ずつ服用します。
【有効成分】
○トラネキサム酸 750㎎(1日量)
トラネキサム酸はトランシーノEXの主成分です。この成分が主になってシミを改善していきます。トラネキサム酸はトランサミンという医療用医薬品の成分で、現在も使われています。
トラネキサム酸は、体内にあるプラスミンという炎症物質によっておこる出血症状や炎症を抑える働きをもっています。非常に効能範囲が広い薬ですが、身近なところで言えば、のどの腫れや歯茎からの出血を抑えるときなどによく使われています。

では、トラネキサム酸がどのようにシミを改善するのか解説していきます。
プラスミンはメラノサイトを活性化し、メラニンを作らせてしまう作用があります。プラスミンの作用を抑えるトラネキサム酸を投与することで、メラニンの生成を抑えるわけです。
ただし、トラネキサム酸による女性ホルモンへの直接の働きかけはありません。生理前になると増え始めるプロゲステロン(女性ホルモンの一つ)には、シミを増やす働きがあります。
トラネキサム酸は、このプロゲステロンの量を減らすなどして、シミを改善するものではありません。よって、女性ホルモンのバランスを乱すということはありません。

○L-システイン 240㎎(1日量)
シミの元となるメラニンは、チロシンというアミノ酸がチロシナーゼの働きによってできたものです。紫外線や活性酸素を増やすような刺激があると、皮膚を守るためにメラニンが作られるのですが、過剰になるとシミの原因になります。
そこでL-システインの出番となるわけです。L-システインはチロシンからメラニンを作るチロシナーゼの働きを抑える作用があります。また、ターンオーバーを促して、メラニンが付着した皮膚を早く剥がす作用もあります。

○ビタミンC(アスコルビン酸) 300㎎(1日量)
ビタミンCもまた、L-システインと同じようにチロシナーゼの働きを抑える作用があります。その上、コラーゲンの生成をサポートしてシワを予防し、ハリツヤのある皮膚を作るなど美肌効果に優れています。

○ビタミンB6(ピリドキシン塩酸塩) 6㎎(1日量)
ビタミンB6はタンパク質の代謝に関わっています。皮膚はたん白質でできているため、皮膚の健康維持にビタミンB6は欠かせないビタミンとなります。

○パントテン酸カルシウム 24㎎(1日量)
パントテン酸はビタミンB類の仲間で、ビタミンCの働きをサポ―トします。美肌作りにはコラーゲンというたん白質が欠かせませんが、ビタミンCがコラーゲン生成に関与していることは有名な話です。
そのビタミンCをサポートするのが、パントテン酸です。

〇ニコチン酸アミド 40mg(1日量)
「ニコチン酸アミド」は「ナイアシンアミド」とも呼ばれるビタミンB群の一種で、細胞賦活や新陳代謝の
正常化、細胞間におけるメラニン受け渡しの抑制に関与するとされており、近年注目されている成分です。

トランシーノEXの効能・効果

トランシーノEXは、肝斑改善に特化した内服薬です。主成分のトラネキサム酸がメラノサイトの活性化を阻害し、メラニン生成を抑制します。さらに、L-システイン、ビタミンC、B6、パントテン酸カルシウムなどの成分が、メラニン生成や還元、代謝促進に働きかけます。
新たに加わったニコチン酸アミドは、メラニンのケラチノサイトへの転送を抑制し、肌の健康維持に貢献します。

トランシーノEXは、メラニン生成の抑制、黒色メラニンの無色化、ターンオーバーの促進による排出という多角的アプローチで肝斑を改善します。
効果を実感するには8週間の継続使用が推奨されており、1日2回の服用が基本です。日常生活では過度な肌の摩擦を避けることも重要です。

トランシーノEXの副作用と注意点

副作用
トランシーノEXの副作用は、トランシーノEXを第1類医薬品に引き上げているトラネキサム酸の副作用が一番気になるところですよね。

○痒み、湿疹、赤み
○胸やけ、吐き気、食欲不振、腹痛、下痢の継続
○頭痛、めまい、動悸

トランシーノEXを服用後、上記のような症状が出たら、直ちに飲むのを止め、受診しましょう。

飲む時の注意点
○腎機能低下などで透析療法を受けている人は飲んではいけません。
トラネキサム酸製剤との併用で、重篤なけいれんが報告されています。
○別の疾患でトラネキサム酸製剤を飲んでいる人はトランシーノEXの併用はできません。
過量服用(750㎎以上)を防ぐためです。
○妊娠中、妊娠の可能性のある人は医師や薬剤師に相談しましょう。
トラネキサム酸の乳汁への移行がわずかですが、あるということ。乳児への影響は皆無に近いと考えられていますが、飲む期間が2ヶ月という長期であること、乳児への長期的影響のデータが揃っていないことから注意を喚起しています。
○55歳以上の人は生理的老化のため、腎機能低下がみられたり、血栓塞栓症の発症リスクが上昇するため、注意が必要です。
○他の薬剤でアレルギー症状をおこした経験のある人は要注意です。
○2ヶ月以上、飲まないようにしましょう。
トランシーノEXは2ヶ月間、飲むことへの有効性、安全性は確認していても、それ以上の期間の有効性や安全性は十分な確証を得ていません。
そのため、2ヶ月以上は飲まないようにしましょう。また、もし、再開するのであれば、2ヶ月間はあける必要があります。
○トランシーノEXに含まれるビタミンCは尿や便の検査値に影響を与え、これらの検査を受けるときは医師にビタミンCを含んだ薬を飲んでいることを報告しておきましょう。

トランシーノの参考価格は?どこで購入できる?

トランシーノEX 60錠/120錠/240錠
メーカー希望小売価格 2,090円/3,960円/7,260円(税込)

トランシーノEXは第1類医薬品になります。その為薬剤師のいる調剤薬局もしくはドラッグストアで購入することができます。
また現在は楽天市場やAmazonなどネット販売もしております。いずれの場合においても薬剤師から使用者の状態等の確認が行われ、使用者の状態等に応じた個別の情報提供等を受けた上で購入することが可能です。

ハイチオールとの違いは?

ハイチオールにはハイチオールBシリーズとハイチオールCシリーズが販売されています。このうちしみ・ソバカスに適応のある医薬品はハイチオールCシリーズになります。
従ってハイチオールCシリーズとトランシーノEXを比較して見ていきましょう。
一番の違いと言えばやはりトラネキサム酸の有無です。トラネキサム酸が入っていることでトランシーノEXは肝斑に特化した医薬品であると言えます。
逆にハイチオールCシリーズはしみやそばかす、日やけなどの色素沈着症には効果を示しますが肝斑には効果を示しません。その点を踏まえた上でどちらの医薬品が自分に合っているか選択すると良いでしょう。


トランシーノEXは8週間で効果がある?


トランシーノⅡは8週間で効果がある?

「8週間で効果あり」と具体的な数字を掲載でき、効果があると公で言えるということは、第一三共ヘルスケアの「8週間でシミの改善が確認された」という臨床試験のデータを厚生労働省が認めたということになります。この事実は非常に評価できます。

その一方で、8週間以上飲み続けた場合、効果が上向きになるのではなく、今度は副作用が出やすくなるかもしれないと考えることができます。もっと言えば、効果があろうとなかろうと8週間以上は飲み続けないでくださいということです。

とはいえ、8週間でシミの改善を確認できたという具体的なデータはあるわけです。「著名改善、改善、やや改善」、全てを足すと85.2%という高確率な改善状況です。残りは「不変」です。

8週間でシミの改善を確認できるのなら、飲んでみたいという気持ちになる人も多いことでしょう。8週間後はそのまま、ぽっきりと止めるのではなく、トランシーノEXよりも飲み続けやすいトランシーノホワイトCクリアでケアされることをおすすめします。

そして何かのトラブルでシミができそうになった場合、前回から2ヶ月の間隔があいていることを確認してから、再開しましょう。

この根拠はトラネキサム酸製剤でシミの治療を終えた後、再発することがあれば、約8週の期間がかかるという皮膚科専門医の文献を参考にしています。


まとめ


まとめ

これまでにも色々なシミの改善、美白効果のある医薬品が登場しましたが、8週間で改善できるというキャッチフレーズのトランシーノEXは飲む前から確かな手ごたえを感じますね。

とはいえ、成分のトラネキサム酸は、注意点も多い薬です。トランシーノEXの説明書をしっかりと読み、安全な状況でトランシーノEXの効果を堪能しましょう。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 皆川 貴洋 薬剤師

    執筆・監修者

    大学院卒業後、大手調剤薬局に勤務。大手の強みを活かし各県を巡り技術と知識を養い、様々な医師の処方を経験後、地元の調剤薬局へ就職。

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