目次
女性の「壮年性脱毛症」

リアップの効果が期待できるのは、壮年性脱毛症です。脱毛症の種類の判断ができない場合は、購入時に薬剤師に相談するようにしましょう。
壮年性脱毛症とは、一般的に「遺伝性の薄毛又は抜け毛」のことをいいます。最近、抜け毛が多くなった、昔できていた髪型ができなくなった、髪にハリがない、などを感じる場合、「壮年性脱毛症」の可能性があります。男性だけでなく女性でも起こりえます。髪の毛の本数が減る、細くなる、発毛しなくなるなど、髪の毛が減少し、分け目から次第に薄毛が目立つようになります。
※こちらのサービスについては当記事の執筆者が推薦しているものではありません。
女性用のリアップリジェンヌの成分と効果
リアップリジェンヌ 60mL
最安値 4,563円 (税込)

女性用のリアップとして販売されているのが、「リアップリジェンヌ®」です。市販薬の中でも「第1類医薬品」に分類され、薬剤師による説明・相談を受けることにより購入できます。
女性用リアップリジェンヌの主成分

リアップリジェンヌの薬の主成分は「ミノキシジル」です。
この成分は、実は、もともと血圧を下げる薬として米国で使用されていました。高血圧の薬で使用されている中で、副作用として多毛症が出る方が多くみられたことから、そこに着目して開発が進められました。
そして、発毛の効果が臨床で正式に認められ、医薬品として認可されたという経緯があります。世界でも約90カ国が使用している成分です。
日本では、医療用医薬品としては発売されていませんが、大正製薬が、市販薬リアップとして販売することが認可されました。ちなみに、米国では、ロゲインという名で販売されています。女性の頭髪密度を高めることも臨床試験で報告・実証されている成分です。
主成分:ミノキシジルの作用

2つの主な作用があります。
・休止期毛包から初期成長期毛包への移行促進作用
・初期成長期毛包から後期成長期毛包への移行促進及び維持作用
毛包に作用し、細胞の増殖やたんぱく質の合成を促進することによって発毛効果を発揮します。そのため、すでに進行している脱毛に対して、進行を食い止めるだけではなく、発毛の効果も期待できます。
女性用リアップリジェンヌのその他の成分

主成分である「ミノキシジル」の他に、次の3つの成分が含まれています。ちなみに、ミノキシジルは100mL中1.0gの量が含まれています。また、全体の内容量は60mLです。
●トコフェロール酢酸エステル(0.08g)
かゆみやフケの原因となる酸化を防ぐ抗酸化作用をもち、炎症やかゆみを抑え、頭皮を保護する作用が期待できます。
●パントテニールエチルエーテル(1.0g)
毛細胞に栄養を補給し、頭皮を健康な状態に保つ作用があります。
●l-メントール(0.3g)
頭皮に清涼感を与え、心地よさを提供します。
男性用のリアップと何が違うの?

リアップリジェンヌは、女性専用の製品であり「20歳以上の成人女性の方」が適応です。男性用のリアップと何が違うのかというご相談を受けることもありますので、説明します。
リアップシリーズには、他に男性専用の「リアップX5プラス」「リアップリジェット」があります。
●リアップX5プラス
主成分であるミノキシジルが、最も多く含まれています。(100ml中5.0g)
また、パントテニールエチルエーテルではなく、ピリドキシン塩酸塩(0.05g)を含んでおり、フケなどの原因となる皮脂の分泌を抑制する作用があります。
●リアップジェット
ジェット式のエアゾールタイプであり、手軽に塗布しやすくなっています。成分の構成については、添加物は違いますが、女性用のリアップリジェンヌと主な成分は同じです。
これら2つの薬を女性の方が使っても良いのか質問を受けることがありますが、それはおすすめできません。念のため、メーカーにも問い合わせしてみたところ、女性ではこの2つの薬については臨床試験等での使用については確認しておらず、使用しないようにとのことでした。
そのため女性がリアップを使用する場合には、必ず「リアップリジェンヌ」を使用するようにしましょう。
女性用リアップリジェンヌの注意点
副作用

もともと、血圧を下げる薬だったという経緯もあり、循環器関連の副作用、「血圧低下に伴うめまい」などの症状が出る可能性があります。
具体的には、下記のような副作用症状があります。
◆関係部位:症状◆
皮膚:頭皮の発疹・発赤*,かゆみ,かぶれ,ふけ,使用部位の熱感等
精神神経系:頭痛,気が遠くなる,めまい
循環器:胸の痛み,心拍が速くなる
代謝系:原因のわからない急激な体重増加,手足のむくみ
*頭皮以外にあらわれることもあります。 何かいつもと違う気になる症状・副作用が出た場合は、使用を一旦止め、医師、薬剤師、又は登録販売者に相談するようにしましょう。
使用上の注意

●次の人は使用しないでください
・本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
・未成年者(20歳未満)
・妊娠又は妊娠していると思われる人、並びに授乳中の人
・妊娠、出産に伴い脱毛している人
・避妊用ピルの使用をやめたことにより脱毛している人
・壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば,円形脱毛症,甲状腺疾患による脱毛等)の人
あるいは原因のわからない脱毛症の人
・頭頂部だけでなく、側頭部や後頭部も含めた頭部全体が脱毛している人
・脱毛が急激であったり,髪が斑状に抜けている人
・頭皮から強く引っ張るような髪型によって脱毛している人
・男性
●次の部位には使用しない
・頭皮のみに使用し、内服しないでください。
・きず、湿疹あるいは炎症(発赤)等がある頭皮。
●使用前に相談
・今までに薬や化粧品などによりアレルギー症状
(例えば,発疹・発赤,かゆみ,かぶれ等)を起こしたことがある人
・高血圧の人,低血圧の人
・心臓又は腎臓に障害のある人
・むくみのある人
・家族、兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人
・高齢者(65歳以上)
・次の診断を受けている人
甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症)
女性の脱毛に効果が期待できる医療用医薬品はある?

男性用脱毛症に効果ができる医療用医薬品(処方箋が必要)として、「ザガーロ(成分:フィナステリド)」や「プロペシア(デュタステリド)」などがある一方で、女性に効果が期待できる薬はあるのか、と疑問の方もいるかもしれません。
現状では、国内で女性に効果が期待できる医療用医薬品はありません。というのも、ザガーロ、プロペシアともに、男性ホルモンの作用を抑えることで、脱毛症の進行を抑える薬です。
そのため、男性にのみ期待できる効果であり、女性はリスクが非常に高く服用することはできません。
おわりに

女性の抜け毛に効果が期待できるリアップリジェンヌについて、参考になりましたでしょうか?
今回は、女性の抜け毛に効果が期待できるリアップリジェンヌの成分や効果について解説するとともに、注意点なども併せて説明しました。女性においてもリアップ(リアップリジェンヌ)は効果が期待できます。
ただ、「第1類医薬品」に分類され、使用する上では、注意が必要な薬です。説明文書に記載されている使用上の注意をよく読んでから購入するようにしましょう。また、購入時には、必ず薬剤師によく相談するようにしましょう。
参考文献
※掲載内容は執筆時点での情報です。
-

竹中 孝行 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら薬剤師。外資系製薬会社に勤務後、保険薬局勤務を経て、2012年株式会社バンブーを設立。薬局、介護、美容事業を運営。 一般の方に薬局・薬剤師のことをより知ってもらうことを目的に、2016年一般社団法人薬局支援協会を...




























