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【医師解説】AGA治療薬の種類とその効果・注意点について

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2022/7/1
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みなさんAGAという言葉を聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
まだまだ自分には関係ない、歳をとってからなるものじゃないの?と思う方もいると思います。AGAは早い方で10代後半から20代で発症することがあります。最近では薄毛を予防したいという方や、早い段階で治療したいという方が増えているそうです。
しかしながら、AGA治療薬は種類が多く何を基準に選んだらいいのだろう、という声も聞きます。今回はAGA治療薬の種類とその特徴について解説していきます。

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  • 経験① 現場でよく聞かれる質問
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  • 経験② 現場で教える医薬品
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AGAの治療薬ってどういう種類があるの?ジェネリックは?


AGAの治療薬は主に内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)の2つがあります。
飲み薬は基本的にクリニックや病院などの医療機関でしか処方できません。
最近ではジェネリック医薬品という、同じ成分でより安く購入できる薬も出てきました。

飲み薬



処方薬としての飲み薬は主に2種類で、プロペシア®とザガーロ®というものがあります。以前はミノキシジルを主成分とする飲み薬もありましたが、血圧低下などのリスクがあるため現在ではほとんど処方されていません。
プロペシア®のジェネリックがフィナステリドというもので、ザガーロ®のジェネリックがデュタステリドというものになります。どちらも1日1回の飲み薬で男性のみ使うことができます。

外用薬



外用薬はいくつか種類がありますが、その中でも特に推奨されているのはミノキシジルといった成分を含むものです。
こちらは市販薬ですので、ドラッグストアやネット通販でも購入することができます。
外用薬には酸化防止剤フリーのものや、ふけやかゆみを抑える成分が含まれているものなど種類が豊富ですので、自分の髪にあったものを探すのが大事です。

その他

治療薬ではありませんが、AGA治療としては他に低出力レーザーやLEDライトなど、機械を使って光を頭部に当てる治療(光線治療)があります。
毛髪の細胞を活性化させて発毛を促すもので、痛みや副作用は少ないと言われています。ですが、飲み薬や外用薬よりも治療が高額になることが多く、飲み薬などで効果が足りない・効かないときに検討することが多いです。

AGAアンケートAGAアンケート

AGAとは?薬が効くメカニズム





そもそもAGAとはどういったものなのでしょうか。
AGAの主な原因の多くはテストステロンという男性ホルモンが毛根にある5αリダクターゼによりジヒドロテストステロン(DHT)というホルモンに変換され、それが髪の毛の成長を妨げ薄毛や脱毛の原因となります。

髪の毛の成長期間は通常2~6年ですが、DHTはそれを数ヶ月~1年と大幅に短くします。多くのAGAはこのDHTによる影響と言われています。
飲み薬はこの5αリダクターゼ阻害し、DHTの産生を防ぐことでAGAを改善します。
外用薬は毛根を刺激し頭皮の血流を改善することで髪の毛の成長を延長させてAGAを改善します。

AGAの治療薬の副作用ってあるの?


飲み薬と外用薬は少なからず副作用のリスクがあります。
どれだけ正しく使用していても一定の割合で起こり得るものなので、AGA治療薬を使用している方やこれから治療をしようと考えている方はご一読ください。

飲み薬



基本的に副作用の少ない薬ですが、飲み薬の副作用はいくつか報告されています。主な副作用としては、性欲減退、勃起障害(ED)、肝機能障害があります。
副作用が出たときは飲み薬を止めて改善するか確認しますが、止めたあとも僅少ではありますが副作用が残ってしまう方もいます。
肝機能障害は初期では症状が出ることがあまりないため、定期的に血液検査で肝機能をチェックすることが必要です。
通院は怠らず、違和感や副作用が出たときは処方元の医師に相談してみてください。


また、注意点としてPSAという前立腺癌の腫瘍マーカーが真の値の1/2に低下することです。前立腺癌の見過ごしにつながる危険性がありますので、前立腺癌健診や、病院受診の際にはAGA治療薬を内服していることを医師や医療スタッフへ伝えましょう。

外用薬

ミノキシジルやプロペシアを含む外用薬でも副作用が起こることがあります。それは、外用部位の掻痒感や発疹、皮膚炎、紅斑などです。これはAGA治療薬に限らず外用薬の多くでみられるものですが、ミノキシジル特有のものとしては血圧低下や動悸といった症状も報告されています。使用中に何らかの体調不良や副作用を感じた時は、一旦使用を中止し、専門の医師に相談してみてください。

海外製品と国内製品で効き目が違うのか?




飲み薬に関しては国内外合わせて10社以上からジェネリックのお薬がありますが、病院から処方されるものであれば基本的に効き目は同じです。
しかし、個人輸入代行業者で仕入れされているものや正規品でないものに関してはきちんとした検査がされていないこともあり、効果が無い可能性があるどころか、健康被害を引き起こす可能性もあります。


海外製の外用薬は国内正規品と比べて有効成分の濃度が高いものや、複数の有効成分が含まれているものなどがあります。
しかしそれも、国内正規品でないものに関しては日本での有効性は不明であり、濃度が高かったり色々な成分が含まれている分副作用が出やすくなってしまう恐れがありますのでご注意ください。

市販薬でも効果はあるの?




ドラッグストアやネット通販で購入できる市販薬でも効果が認められているものはあります。
それは、ミノキシジルが含まれている外用薬です。
飲み薬に関しては残念ながらプロペシア®(フィナステリド)やザガーロ®(デュタステリド)ほど効果がある市販薬は日本国内ではありません。


市販薬のおすすめ商品 4品


医師

野口 哲央さんのコメント

AGA治療をしたいけど普段の生活が忙しくなかなか受診する時間が取れなかったり、受診すること自体がハードルが高いと感じるケースも少なくないでしょう。
そこでドラッグストアやネット通販でも購入できるおすすめの市販薬をご紹介いたします。

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分類 第1類医薬品
有効成分 ミノキシジル
服用回数 1日2回、1回1mL
妊娠中・授乳中の服用 女性には使用不可
服用が可能な年齢 20歳以上
服用におすすめの症状 薄毛、抜け毛
有効成分の含有量 10点|10点中
コストパフォーマンス 8点|10点中
即効性 8点|10点中
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分類 第1類医薬品
有効成分 ミノキシジル、グリチルレチン酸、ヒノキチオール、ジフェンヒドラミン塩酸塩、l-メントール、トコフェロール酢酸エステル、ピリドキシン塩酸塩
服用回数 1日2回、1回1mL
妊娠中・授乳中の服用 女性には使用不可
服用が可能な年齢 20歳以上
服用におすすめの症状 薄毛、抜け毛、フケ、頭皮のかゆみ
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分類 第1類医薬品
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服用回数 1日2回、1回1mL
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服用が可能な年齢 20歳以上
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分類 第1類医薬品
有効成分 ミノキシジル、パントテニールエチルエーテル、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、l-メントール
服用回数 1日2回、1回1mL
妊娠中・授乳中の服用 女性には使用不可
服用が可能な年齢 20歳以上
服用におすすめの症状 薄毛、抜け毛、頭皮の乾燥
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コストパフォーマンス 8点|10点中
即効性 9点|10点中


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女性と男性で使える薬が異なるのはなんで?


女性と男性では使える薬は異なります。
女性の体内にも男性ホルモンは存在しますが、その量は男性の約1/10であるため使っても意味が無いものや副作用のため使えない薬があります。
どういったものが女性でも使えるのか、次のQ&Aでもまとめていますのでチェックしてみてください。


女性でも使えるAGA治療薬はどんなものがあるの?
女性でも使えるAGA治療薬にはミノキシジルやアデノシンを含む外用薬があります。
ただし、ミノキシジルを含有する外用薬に関しては5%と1%のものがありますが、女性は1%のものしか使えないので気をつけましょう。
女性はなんで飲み薬は使えないの?
プロペシア®(フィナステリド)とザガーロ®(デュタステリド)は女性が服用しても髪の毛が増えるというデータはないどころか、ホルモンバランスへ影響し頭痛や吐き気など体調不良を引き起こす可能性があり推奨されていません。
また、男児を妊娠中の女性がこの飲み薬を使うと、赤ちゃんの男性器の発育に悪影響を及ぼすことがあります。
こういった理由から、日本国内では女性に対してこの飲み薬は使われておりません。
女性で外用薬を使っても効果がない場合はどうすればいいの?
外用薬でも効果がない場合は自毛植毛術や光線療法など別の治療方法があります。
ですが、女性の薄毛や脱毛は膠原病や甲状腺炎、貧血、急激なダイエット、薬剤性など男性ホルモン以外による原因の可能性もあります。
半年ほど外用薬を使ってみても効果がない場合や、何らかの体調不良を伴う場合はクリニックや病院などを受診することをおすすめします。

AGA治療でよく聞かれるQ&A




ここではAGA治療でよく聞かれる質問についてまとめました。

飲み薬と外用薬どっちがいいの?
AGAの進行度によってそれぞれに合わせた治療があります。



例えば、生え際が後退していても他人からは気づかれにくいような軽いものであれば外用薬から初めてもいいかもしれません。
外用薬は飲み薬より効果はやや劣りますが、飲み薬のような副作用はなく、ドラックストアやネット通販で購入できるというメリットがあります。

しかし、生え際の薄毛がくっきりとM字になっていたり、頭頂部がOの字に薄くなっている状態であれば飲み薬から治療を始めることも考えてもいいと思います。
飲み薬でより髪の毛を増やす効果が高いのはザガーロ®(デュタステリド)の方ですが、一般的にプロペシア®(フィナステリド)と比べてやや値段が高く、肝機能障害のリスクが若干あがるため、どちらを選択するかは担当の医師と相談したほうがいいでしょう。

それよりもさらに進行している状態、つまり生え際が後退して頭頂部も薄くつながりそうな段階や、つながっている状態であれば最初から飲み薬+外用薬のセットで治療を始めることもあります。

今の薄毛がどれくらいの進行度かチェックしたり、治療法を相談したいという方には専門のクリニックや病院を受診するのがおすすめです。


一度髪が増えたらAGA治療薬は止めても大丈夫でしょうか?
外用薬も飲み薬も止めてしまうとまた脱毛してきます。効果が実感できるうちは続けた方がいいでしょう。
どちらも使用開始から半年ほどで効果が実感できますので、途中でやめたりせず根気よく続けることが大事です。
ネットでも飲み薬を購入できますか?
ネットではフィナステリドやデュタステリドの製品を販売しているサイトや、個人輸入代行業者があり、医師の診察を受けなくても購入できることがあります。
しかしながら、国内で検査されていないものは成分濃度が一定でなかったり、副作用の点で懸念される場合があります。やたら安いものも多くついつい気になってしまいますが、副作用のリスクや健康被害の可能性がありますので、こういった飲み薬はクリニックや病院で処方してもらうことをおすすめします。

まとめ




AGA治療薬の種類や特徴などを解説しましたがいかがでしたでしょうか?
最後にもう一度まとめておきましょう。


・AGA治療薬の種類と特徴
飲み薬と外用薬があり、効果が高いものは飲み薬の方
市販薬として購入できるのは外用薬
効果が実感できるまでに約半年かかる


・飲み薬の種類と特徴
飲み薬には主にプロペシア®とザガーロ®の2種類がある
プロペシア®のジェネリックがフィナステリドで、ザガーロ®のジェネリックがデュタステリド
副作用として性欲減退、勃起障害(ED)、肝機能障害がある
女性はこの飲み薬は使えない
飲み続けることで効果が持続する


・外用薬の種類と特徴
外用薬でおすすめなのはミノキシジルとアデノシン
フケやかゆみを抑える成分などが含まれているものもある
ただし女性はミノキシジルに関しては濃度が1%のものを選ぶようにする
途中で止めると効果がなくなってくるので、コツコツ続けることが大事


AGA治療は時間がかかるものです。焦らず根気強く取り組み、自分にあった治療薬をみつけてAGAの予防と改善を目指しましょう!

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 野口 哲央 医師

    執筆・監修者

    医師免許取得し初期臨床研修修了後、大学病院や市中総合病院で手術や外来業務に従事。 現在も医師として総合病院に勤務しながら、ライターとして一般の方に分かりやすく、読みやすい医療に関する情報を提供している。

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