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【頭痛におすすめの漢方薬】薬剤師が厳選した10選を紹介

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2023/4/24
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日々の頭痛に長年悩まされて、頭痛薬を常用しているという方にご提案です。漢方薬という選択肢も考えてみませんか?

「漢方薬に興味はあるけど、どこで購入していいのか分からない」「漢方薬を試してみたいけど頭痛薬より効き目が弱そうだし…」「慢性的な頭痛には漢方薬が良いと聞いたけど」などの疑問を薬剤師が解消します。

これを読んで、漢方薬選びにお役立てください!

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  • 経験① 現場でよく聞かれる質問
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  • 経験② 現場で教える医薬品
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  • 視点① ユーザー目線で解説
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頭痛をどのように漢方薬が緩和させるのか?


薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

「頭痛」といっても、さまざまな種類がありますよね。

漢方治療の対象は、脳出血や脳梗塞などの危険な頭痛を除いた、いわゆる「慢性頭痛」です。漢方では東洋医学的な頭痛の原因を、全身のバランスの偏りから判断します。

東洋医学的な頭痛の原因の探り方



例えば、生命のエネルギーである「気(き)」が正しく巡らず逆行した「気逆(きぎゃく)」の頭痛なのか、血液など「血(けつ)」の流れが滞った「瘀血(おけつ)」の頭痛なのか、もしくは体内に余分な「水(すい)」が溜まった「水毒・水滞(すいどく・すいたい)」の頭痛なのか、ということを見極めます。

体質、生活習慣、症状のあらわれ方などから証(しょう)を判断することが非常に重要です。例えば、気(き)逆(ぎゃく)には気を巡らす漢方薬などを、瘀(お)血(けつ)には「血(けつ)」の滞りを緩和させる漢方薬などを選びます。

このように、全身のバランスの崩れを見つけ出し、そのバランスを調えるための漢方薬を取り入れて疾患を改善しようとするのが、漢方の考え方です。

頭痛に効果がある漢方薬の選び方


薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

漢方は長年にわたる経験医学のため科学的根拠が乏しいものもありますが、下記5つは『慢性頭痛の診療ガイドライン2013』で頭痛に有効なエビデンスをもつ漢方薬として推奨されています。

【片頭痛に悩んでいる場合】は呉茱萸湯(ごしゅゆとう)



片頭痛に悩んでいる場合は、呉茱萸湯(ごしゅゆとう)がよいでしょう。理由は、呉茱萸湯はズキズキするような頭痛に効果を示すからです。

片頭痛のようなズキズキする頭痛は、漢方医学の考え方では「冷え」が原因ととらえられます。体が冷えていると、「気」や「血」が頭に巡らなくなって頭痛が起こります。頭痛とともに吐き気をともなうことも多いです。

呉茱萸湯は、体の中心であるお腹をあたためてめぐりを改善するはたらきや、胃腸の調子を整えるはたらきがあります。

【雨の日に頭が痛くなる場合】は五苓散(ごれいさん)



雨の日に頭が痛くなる場合は、五苓散(ごれいさん)がよいでしょう。理由は、五苓散は水のめぐりが悪くなったことによる頭痛に有効だからです。

雨の日に頭が痛くなる場合、体の中で水のめぐりが悪くなり、水が頭にたまってしまっていることが考えられます。五苓散は水のめぐりを改善する生薬が含まれていて、余分な水分を体の外に出すことで頭痛を改善します。

【のぼせ、胃下垂、動悸がある場合】は桂枝人参湯(けいしにんじんとう)



頭痛とともにのぼせや動悸がある場合は、桂枝人参湯(けいしにんじんとう)がよいでしょう。理由は、桂枝人参湯は胃腸障害をともなう頭痛や動悸に効果があるからです。

桂枝人参湯(けいしにんじんとう)はおなかを温めて、胃腸の働きを整える漢方薬です。体力に自信がなく、体が冷えたときに頭痛や動悸などの症状が出る方におすすめです。

胃もたれや食欲不振、下痢などにも有効です。胃腸障害が治まるにつれて、頭痛や動悸の症状も改善されます。

【高血圧傾向の中高年の方】は釣藤散(ちょうとうさん)



高血圧傾向の中高年の方には、釣藤散(ちょうとうさん)がよいでしょう。理由は、釣藤散は高血圧にともなう頭痛に効果があるからです。

漢方医学では、高血圧は「気」が頭に上昇している状態と考えられます。気が上昇すると熱に変わり、頭痛やめまいを引き起こします。

また「血」も同時に上昇するので、顔が赤くなる、目が血走るなどの症状が現れます。釣藤散は、気の上昇を抑えるとともに、気や血のめぐりを整えることで頭痛を改善します。

【肩こりや筋肉のこわばりがある方】は葛根湯(かっこんとう)



肩こりや筋肉のこわばりがある方は、葛根湯(かっこんとう)がよいでしょう。理由は、葛根湯は体をあたためて筋肉をほぐすはたらきがあるからです。

肩こりや筋肉のこわばりがあると、緊張が頭痛という鈍い痛みが現れることがあります。身体的、精神的な緊張が原因と考えられています。

葛根湯は比較的体力がある方に適した漢方薬で、体をあたためて発汗させる作用があります。体があたたまると筋肉もほぐれるので、頭痛の改善に有効です。

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【薬剤師が厳選】頭痛におすすめの漢方薬 10選




【片頭痛に悩んでいる方へ】おすすめの漢方薬1選

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

片頭痛に悩んでいる方におすすめの商品を紹介します。

片頭痛の方におすすめの呉茱萸湯は、市販でも手に入れることができます。忙しくてなかなか病院に行けない場合や、常備薬を切らしてしまった場合などに備えてチェックしてみてください。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

呉茱萸湯エキス顆粒 24H

最安値 1,940 (税込)

頭痛や嘔吐に悩む方に効果的な漢方薬

呉茱萸湯はお腹をあたためて気や血のめぐりを改善するはたらきや、胃腸の調子を整えるはたらきがあります。体力に自信がなく、体が冷えやすい方の片頭痛改善におすすめです。

分類 第2類医薬品
有効成分 ゴシュユ、ニンジン、タイソウ、ショウキョウ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 24包(8日分)
向いている体質 手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満する方
服用可能年齢 2歳以上

【雨の日に頭が痛くなる方へ】おすすめの漢方薬3選

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

雨の日に頭が痛くなる方へおすすめの商品を紹介します。五苓散は、顆粒タイプと錠剤タイプがあります。飲み方も1日2回タイプと3回タイプがあります。飲みやすいものを選んでください。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

五苓散 12H

最安値 980 (税込)

のどの渇きやむくみをともなう頭痛に

ツムラの五苓散と同じ顆粒タイプです。1日3回飲む必要がありますが、クラシエの方が1日あたりのコスパはよいです。効果は同程度と考えられるので、ライフスタイルや予算に応じて選びましょう。

分類 第2類医薬品
有効成分 タクシャ、ソウジュツ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 12包(8日分)
向いている体質 体力に関わらず、のどが渇いて尿量が少ない方
服用可能年齢 2歳以上

薬剤師おすすめ
クラシエ

五苓散錠 180錠

最安値 2,849 (税込)

めまいや吐き気、腹痛をともなう頭痛に

錠剤タイプの五苓散です。クラシエの顆粒タイプと比較すると割高ですが、顆粒が飲みづらい方に向いています。内容量も12日分と他製品より多いため、常備薬として置いておきたい方におすすめです。対象年齢は5歳以上なのでご注意ください。

分類 第2類医薬品
有効成分 タクシャ、ソウジュツ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 180錠(12日分)
向いている体質 体力に関わらず、のどが渇いて尿量が少ない方
服用可能年齢 2歳以上

薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方 五苓散料 エキス顆粒 10包

最安値 1,280 (税込)

吐き気や腹痛、下痢をともなう頭痛に

五苓散は水のめぐりを改善する生薬が含まれていて、余分な水分を体の外に出すはたらきがあります。頭の方にたまった水を外に出すことで、雨の日に生じる頭痛を改善します。

分類 第2類医薬品
有効成分 タクシャ、ソウジュツ、チョレイ、ブクリョウ、ケイヒ
服用/塗布回数 1日2回
サイズ/内容量 10包(5日分)
向いている体質 体力に関わらず、のどが渇いて尿量が少ない方
服用可能年齢 2歳以上

【のぼせ、胃下垂、動悸がある方へ】おすすめの漢方薬1選

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

のぼせ、胃下垂、動悸がある方の頭痛におすすめの商品を紹介します。

桂枝人参湯は、ドラッグストアなどでは市販されていません。薬局製剤で取り扱っている店舗があったので参考にしてください。

薬剤師おすすめ
赤尾漢方薬局

桂枝人参湯

胃腸が弱い方の頭痛や動悸に

煎じ薬タイプの漢方薬です。薬局で調合されている薬なので、一般のドラッグストアでは販売されていません。赤尾漢方薬局の店舗またはオンラインストアでお求めいただけます。

分類 薬局製剤
有効成分 桂枝、甘草、朮、人参、乾姜
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 10日分
向いている体質 体力にあまり自信がなく、胃腸が弱い方
服用可能年齢 生後3ヶ月以上

【高血圧傾向の中高年の方へ】おすすめの漢方薬2選

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

高血圧傾向の中高年の方におすすめの頭痛用漢方薬を紹介します。

顆粒タイプと錠剤タイプのものが市販されていたので、飲みやすい方を選んでください。漢方エキスはどちらも医療用の1/2なので、普段医療用を飲んでいる方は量の違いにご注意ください。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

釣藤散料エキス錠 96錠

最安値 1,114 (税込)

慢性頭痛、高血圧傾向の方に

錠剤タイプの釣藤散です。漢方エキスの量は医療用の1/2です。錠剤タイプなので、顆粒が苦手な方でも飲みやすいです。8日間のお試しタイプとは別に、20日間の大容量のものも販売されています。

分類 第2類医薬品
有効成分 チョウトウコウ、チンピ、ハンゲ、バクモンドウ、ブクリョウ、ニンジン、ボウフウ、キクカ、カンゾウ、ショウキョウ、セッコウ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 96錠(8日分)
向いている体質 体力中等度で高血圧傾向の方
服用可能年齢 5歳以上

薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方 釣藤散 エキス顆粒 20包

最安値 1,316 (税込)

イライラして頭が痛い方に

顆粒タイプの釣藤散です。医療用の1/2量の漢方エキスが含まれています。肩こりや高血圧をともなう頭痛に有効です。朝方頭痛が起こりやすい方に適しています。飲み方が1日2回なので、忘れやすい昼に飲む必要がありません。

分類 第2類医薬品
有効成分 チョウトウコウ、チンピ、ハンゲ、バクモンドウ、ブクリョウ、ニンジン、ボウフウ、キクカ、カンゾウ、ショウキョウ、セッコウ
服用/塗布回数 1日2回
サイズ/内容量 20包(10日分)
向いている体質 体力中等度で高血圧傾向の方
服用可能年齢 2歳以上

【肩こりや筋肉のこわばりがある方へ】おすすめの漢方薬3選

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

肩こりや筋肉のこわばりがある方の頭痛におすすめの商品を紹介します。

葛根湯はメジャーな漢方薬のためか、さまざまな製品がありました。顆粒、錠剤の他に液体タイプも紹介しているのでチェックしてみてください。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

クラシエ葛根湯エキス錠 60錠

最安値 558 (税込)

漢方薬の味が苦手な方に

錠剤タイプの葛根湯です。1日あたりのコスパがいいので、錠剤が飲める方にはおすすめです。錠剤なので、量の調節も簡単にできます。内容量は今回紹介した製品の中では一番多いので、一度飲んで効果を実感した方に適しています。

分類 第2類医薬品
有効成分 チョウトウコウ、チンピ、ハンゲ、バクモンドウ、ブクリョウ、ニンジン、ボウフウ、キクカ、カンゾウ、ショウキョウ、セッコウ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 60錠(5日分)
向いている体質 体力中等度以上の方
服用可能年齢 5歳以上

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

葛根湯エキス顆粒A 10包

最安値 634 (税込)

肩こりをともなう頭痛に

葛根湯は体をあたためることで筋肉をほぐします。体がこわばっているときの頭痛に有効です。顆粒タイプなので、子どもから大人まで服薬可能です。体力中等度以上の方に適しています。

分類 第2類医薬品
有効成分 カッコン、マオウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ、ショウキョウ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 10包
向いている体質 体力中等度以上の方
服用可能年齢 4歳以上

薬剤師おすすめ
matsukiyo

ツムラ漢方内服液葛根湯

最安値 1,628 (税込)

頭痛薬を飲んで眠くなりたくない方に

液体タイプの葛根湯です。甘みをつけているので、漢方の味が苦手な方、顆粒を飲むのが苦手な方に向いています。

分類 第2類医薬品
有効成分 カッコン、マオウ、タイソウ、ケイヒ、シャクヤク、カンゾウ、ショウキョウ
服用/塗布回数 1日3回
サイズ/内容量 6本
向いている体質 体力中等度以上の方
服用可能年齢 15歳以上

【比較一覧表】この記事で紹介している商品

商品画像 呉茱萸湯エキス顆粒 24包
クラシエ薬品
「クラシエ」漢方五苓散料エキス顆粒 12包
クラシエ薬品
「クラシエ」漢方五苓散錠 180錠
クラシエ薬品
ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒 10包
ツムラ

赤尾漢方薬局

クラシエ薬品
ツムラ漢方釣藤散エキス顆粒 20包
ツムラ

クラシエ薬品
葛根湯エキス顆粒Aクラシエ 10包
クラシエ薬品

matsukiyo
商品名 呉茱萸湯エキス顆粒 24包 「クラシエ」漢方五苓散料エキス顆粒 12包 「クラシエ」漢方五苓散錠 180錠 ツムラ漢方五苓散料エキス顆粒 10包 桂枝人参湯 JPS釣藤散料エキス錠N 96錠 ツムラ漢方釣藤散エキス顆粒 20包 葛根湯エキス錠クラシエ 60錠 葛根湯エキス顆粒Aクラシエ 10包 ツムラ漢方内服液葛根湯
特徴 頭痛や嘔吐に悩む方に効果的な漢方薬 のどの渇きやむくみをともなう頭痛に めまいや吐き気、腹痛をともなう頭痛に 吐き気や腹痛、下痢をともなう頭痛に 胃腸が弱い方の頭痛や動悸に 慢性頭痛、高血圧傾向の方に イライラして頭が痛い方に 漢方薬の味が苦手な方に 肩こりをともなう頭痛に 頭痛薬を飲んで眠くなりたくない方に
最安値

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980円(税込)

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こんな時は病院へ




今まで経験したことのない痛みのときや症状がだんだん強くなるとき、頭痛以外の症状も同時に現れているときは、市販薬ではなく医師の診察が必要です。

また、市販薬を飲んでも症状が改善されないときは、漫然と市販薬を続けずに受診してください。

頭痛は身近な症状なので市販薬で対処しがちですが、いつもと異なる痛みや頭痛以外の症状も同時に現れている場合は、自己判断で対応せずに専門家の指示をあおぎましょう。

市販薬で対処するか迷ったときは、購入前に薬局やドラッグストアの薬剤師にご相談ください。

頭痛に効果がある漢方薬のQ&A




最後は頭痛に効果がある漢方薬について、よくある質問にお答えします。

頭痛に有効な漢方薬についてさまざまな解説をしてきましたが、まだ疑問の残る方もいらっしゃることでしょう。不安や疑問はQ&Aで解決してください。

Q&A①:病院で処方してもらえる漢方と市販薬、漢方薬局の漢方は違う?

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

構成生薬は同じだとしても、成分量が違うケースが多いです。

漢方薬は「生薬」と呼ばれる薬効のある植物や鉱物を組み合わせて作られる薬で、煎じ薬、エキス製剤、丸剤、散剤といったものがあります。煎じ薬(湯液)は、細かく砕いた生薬を煮出した液のことです。

エキス製剤は、湯液から有効成分のエキスを抽出して細粒・顆粒・錠剤にしたものです。大抵は個包装で簡単に服用でき、同じ製品であればどこでもらったとしても成分量、品質は安定しています。

ただし、効果は煎じ薬の方が期待できることがあります。現在、病院で処方してもらえる医療用漢方薬と市販の漢方薬はエキス製剤がほとんどですが、その大きな違いは有効成分量です。(同じ場合もあります。)

医薬品製造販売指針によると、医療用では成書(古典など)で定められた全量を用いるとされているのに対し、市販用では医療用の処方の50%以上の量とされています。よって、市販薬は、医療用漢方薬より効果が低い可能性があるといえるでしょう。

一方、漢方薬局で購入する漢方薬はさまざまな種類がありますが、一般に多いのは煎じ薬です。漢方薬局によって扱う生薬の種類や価格は違うため、値段は統一されていません。

ちなみに、煎じ薬も保険適用で、病院で処方してもらえる場合があります。しかし、漢方薬の高度な知識を持った医師と煎じ薬が調剤可能な薬局のあるところとなりますと、対応している医療機関の数は限られます。

Q&A②:漢方薬って保険は利くの?

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

漢方薬は生薬の組み合わせ方次第で様々な処方が可能ではありますが、そのうち約150種の処方は健康保険が適用されるため、漢方を扱っている医療機関では保険適用で出してもらうことが可能です。

薬代の他に診察料や調剤料が別途かかりますが、長期服用の場合は保険適用の方が市販で購入するより安く済む場合が多いです。

しかし、保険適用外の自由診療として処方している医療機関もありますので、事前に病院等に確認をとってからの受診をおすすめします。

Q&A③:妊娠中・授乳中でも大丈夫?

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

漢方薬が妊娠中でも飲めるかについては、まだわかっていない点も多いです。

授乳中は、子どもに漢方薬の成分が摂取される可能性はあります。そういったリスクを心配するなら、漢方薬も薬なので飲まないにこしたことはありません。

妊娠早期(~15週まで)を除けば、妊娠中・授乳中の頭痛時でも比較的服用できる可能性がある漢方薬は「五苓散(ごれいさん)」と「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」です。妊婦さんのつわりやむくみ対策の時にも処方される薬です。

ただし、体質や症状に合わない場合もありますので、自己判断で服用する前に必ず産婦人科医や薬剤師に相談しましょう。

ちなみに、妊娠中に服用しない方がよい生薬として麻黄(まおう)・附子(ぶし)・桃(とう)仁(にん)・牡丹皮(ぼたんぴ)・大黄(だいおう)などがあげられます。子宮筋に何らかの影響を及ぼす可能性のある生薬は避けた方が無難です。また、授乳中に大黄(だいおう)を服用中に母乳を飲んだ乳児が下痢を起こしたという報告もあります。

しかし、上記の成分が配合された漢方薬の妊産婦への投与は専門家の間でも賛否両論あるのも事実です。

Q&A④:片頭痛は漢方薬で治る?

薬剤師

村岡 祐菜さんのコメント

適切なものを服用すれば、症状を緩和できます。実際に、漢方薬を内服することで片頭痛の発作薬のトリプタン製剤を服用回数が減った、という事例が報告されています。

ただし、体質に合わない漢方薬だと飲まない方が良い場合も多いので、専門家の指導のもとで漢方治療をしましょう。

まとめ




日々の生活に支障をきたしてしまう慢性頭痛は、本当につらいものです。

頭痛の改善をはかるには、まずはライフスタイルの見直しが大切。不規則な生活やストレスも頭痛の原因になりますので、もし思い当たる節があればご自身を労わってくださいね。痛みにすぐ対処できるという点では西洋薬も決して悪いものというわけではないので、場面によって薬の使い分けをするのが良いかと思います。

そして漢方治療では、自分の体質に合った漢方薬を見つけることが何よりも大切です。

吐き気のある片頭痛にはまずは「呉茱萸(ごしゅゆ)湯(とう)」をおすすめしますが、それ以外の頭痛で判断に迷う時には、お近くの医療機関か漢方薬局でご相談されると良いでしょう。体質にピタリとはまる漢方薬ならば、頭痛を緩和させる可能性がある有用なツールとなります。

最後までお読みいただきありがとうございました。この記事が少しでも頭痛治療のお役に立てば幸いです。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 村岡 祐菜 薬剤師

    執筆・監修者

    2018年3月 千葉大学 薬学部 薬学科卒業 2018年4月〜2022年5月 薬局薬剤師業務 (正社員:1年半、派遣社員:半年、パート社員:約2年) ※薬局薬剤師は今後も不定期で継続予定です 2021年1月〜現在 フリーライター(個...

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