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膣カンジダ症に効く市販薬によく含まれている成分

膣カンジダ症の原因となるのはカンジダという真菌で、カビの仲間になります。治療にはこのカンジダに効果のある成分を選ぶ事が大切です。基本は病院で処方されたものと同じお薬を選ぶと良いでしょう。以下に代表的な成分をご紹介します。
①:イソコナゾール硝酸塩
病院でアデスタン腟錠300mgや、イソコナゾール硝酸塩腟錠100mg「F」・300mg「F」錠を処方された場合はこちらが同じ成分です。100mgの場合は6日間連続で使用します。300mgの場合は1回2錠を1度のみ使用します。
膣カンジダ症の大多数の原因となるカンジダ・アルビカンスに効果を示します。
②:ミコナゾール硝酸塩
病院でフロリード腟坐剤100mgを処方された場合はこちらが同じ成分です。6日間連続で使用します。膣カンジダ症の大多数の原因となるカンジダ・アルビカンスに効果を示します。③:クロトリマゾール
病院でエンペシド腟錠100mg、クロトリマゾール腟錠100mg「F」を処方された場合はこちらが同じ成分です。6日間連続で使用します。膣カンジダ症の大多数の原因となるカンジダ・アルビカンスに効果を示します。④:オキシコナゾール硝酸塩
病院でオキナゾール腟錠100mg・600mg、オキシコナゾール硝酸塩腟錠100mg「F」・600mg「F」を処方された場合はこちらが同じ成分です。100mgの場合は6日間連続で使用します。600mgの場合は1度のみ使用しますが市販薬には今の所100mgしか販売はありません。
カンジダ・アルビカンスだけでなく、カンジダ・グラブラタにも効果を示します。難治性の膣カンジダ症の場合に使用すると良いでしょう。
膣カンジダ症の症状を緩和できる市販薬の選び方・ポイント

市販の膣カンジダ症の治療薬は、再発の場合にのみ使用できます。初めての場合、自分では膣カンジダ症なのか、他の原因なのかという判断ができないためです。
市販薬の選び方は、まず症状が出ている場所によって剤形を決めます。膣症状のみの場合は膣錠、外陰部のみの場合は塗り薬、どちらにも症状がある場合は膣剤と塗り薬を併用します。ただし膣症状がなくてもカンジダが中にいる場合も多いので、膣錠も併用したほうが効果が高いとされています。市販の膣カンジダ治療薬は成分によって効果に優劣があるわけではありません。まずは病院で処方されたのと同じ成分のおくすりを使用することをおすすめします。
一度使用したことがあれば効果も予測が付きやすいですし、その成分で副作用を起こす可能性も比較的低いと考えられます。
また、膣錠の場合はそれぞれに特徴がありますので、自分の悩みに合わせて選ぶのも良いでしょう。
ポイント①:膣錠の特徴を重視する
膣カンジダ症の再発でのセルフケアにおいての基本は膣坐剤の使用となります。いくつか種類がありますが、それぞれ特徴があります。6日間続けて薬を使用するのは嫌な方は、1回の使用で効果が続くおくすりを選ぶと良いでしょう。
挿入時に痛みがある場合は体温で溶けて摩擦が少なくなるおくすりがおすすめです。
挿入後の異物感が気になる方は早く溶けるおくすりを選ぶことでストレスを感じる時間を短くすることができます。
膣錠を使用することを少しためらう方も多いでしょう。自分にとってなにが一番ストレスかを考えておくすりを選ぶことで、ケアの期間を少しでも快適なものにしましょう。
ポイント②:膣錠と同じ成分の塗り薬から選ぶ
症状が外陰部のみの場合には、外用薬のみでケアすることもできます。ただし、症状がなくても膣内にカンジダがいる場合が多いですので、なるべく膣錠と塗り薬を一緒に使用することをおすすめします。その際には同じ成分が含まれている塗り薬を選ぶようにしましょう。ポイント③:原因となる菌を重視する
中にはおくすりを使ってもなかなか良くならない、という方もいるかも知れません。その場合は基本的に病院を受診していただくことが大切です。ただし、中には原因となる真菌が違うせいで薬の効果が十分に得られないという場合もあります。ほとんどの場合、カンジダ・アルビカンスが原因となっていますが、時々カンジダ・グラブラタという真菌が原因のことがあります。
多くの市販の膣カンジダ治療薬ではカンジダ・アルビカンスのみに効果を示しますので、おくすりを変える必要があります。市販のおくすりではオキシコナゾール硝酸塩という成分が含まれているおくすりに変更することが必要です。
【厳選】膣カンジダ症を緩和するのにおすすめの市販薬 7選
それでは、実際に市販されているおくすりにどのようなものがあるか見ていきたいと思います。上記の重視するポイントごとにご紹介していきます。
ポイント①:膣坐剤の特徴を重視した市販薬 3選
まずはケアの基本となる膣坐剤をご紹介します。いくつか種類がありますが、基本的には病院で処方された成分と同じものを選ぶと安心です。そのうえでなにかお悩みがある場合には、それに合わせて選ぶこともできます。

こんな方に
1回で済ませてしまいたい方に
1回の使用で効果が続く!
1回使用すると効果が6日間持続するため、1回の使用で終了します。さらにアプリケーターが付いており、手で挿入するのには抵抗のある方にもおすすめです。
2023年1月の時点では、インターネットからの購入はできません。公式ホームページから販売店が検索できますので、お近くの販売店を探してみてください。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | イソコナゾール硝酸塩(600mg) |
| 効果・効能 | 腟カンジダの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る) |
| 用法・用量 | 1日1回1錠(1回のみ。なるべく就寝前) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 膣坐剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可 ・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 3190円 |
| 使用してからの効果時間 | 使用後6日間 |

こんな方に
挿入時に痛みを感じたことがある方に
挿入時の痛みが少なく入れやすい!
膣錠には水分によって溶けるタイプと、油脂でできており体温で溶けるタイプがあります。水分で溶けるタイプのおくすりは潤いが少ないと入れる際の摩擦が大きくなり痛みを感じる方も。メディトリートの膣坐剤はハードファットと呼ばれる油脂でできており入れる際の摩擦が少なく、痛みを感じにくくなっています。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ミコナゾール硝酸塩(100mg) |
| 効果・効能 | 腟カンジダの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る) |
| 用法・用量 | 1日1回1錠(6日間) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 膣坐剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可 ・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 3123円(6日間使用) |
| 使用してからの効果時間 | 1個につき1日(6日間使用が必要) |

こんな方に
異物感が気になる方に
発泡錠ですぐ溶けるから異物感が少ない!
エンペシドLは発泡錠といって、膣内の水分で泡を出しながら速やかに溶けて崩壊します。そのため異物感がなくなるまでの時間が短くなります。膣カンジダ症で痒くてつらい中、さらに異物感を感じて過ごすのは憂鬱なもの。少しでもストレスを減らしたいという方におすすめです。
また、体温でなく水分で溶ける水溶性基材のため、夏場でも保管しやすいおくすりとなっています。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | クロトリマゾール(100mg) |
| 効果・効能 | 腟カンジダの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る) |
| 用法・用量 | 1日1回1錠(6日間) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 膣坐剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 3080円(6日間使用) |
| 使用してからの効果時間 | 1個につき1日(6日間使用が必要) |
ポイント②:膣坐剤と同じ成分の塗り薬から選んだ市販薬 3選
ほとんどのメーカーでは、膣坐剤と同シリーズで塗り薬も発売されています。同じ会社のものであれば成分も同じになりますので、セットで購入すると良いでしょう。膣錠と同じ順番になるようにご紹介していきます。

こんな方に
症状が外陰部のみの方に
メンソレータムフレディCC1Aと合わせて使いたい方に
メンソレータムフレディCC1Aと合わせて使うならこのクリーム!
刺激性も比較的少なく、使いやすいクリーム剤の塗り薬です。
メンソレータムフレディCC1A膣錠などを使用する際は、同じメーカーのこちらの薬剤を使用したほうが良いでしょう。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | イソコナゾール硝酸塩(1g中10mg) |
| 効果・効能 | 膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみ |
| 用法・用量 | 1日2〜3回患部に塗布 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 67円 |
| 使用してからの効果時間 |

こんな方に
症状が外陰部のみの方に
メディトリートと合わせて使いたい方に
メディトリートと同じ成分のクリーム剤!
ベタつきの少ないクリーム剤で塗りやすいです。
メディトリートの膣錠と合わせて使用する際は、同シリーズのこちらを選ぶのが良いでしょう。外陰部症状のみでも、膣内にも菌がいる場合が多いですので、合わせて使用することで効果アップが期待できます。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ミコナゾール硝酸塩(1g中10mg) |
| 効果・効能 | 膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみ |
| 用法・用量 | 1日2〜3回患部に塗布 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 67円 |
| 使用してからの効果時間 |

こんな方に
症状が外陰部のみの方に
エンペシドLと合わせて使いたい方に
エンペシドLと一緒に使うならコレ!
無着色のクリーム剤で着色汚れの心配も少なく、匂いもあまりないので使いやすいです。
エンペシドLと一緒に塗り薬を使う際は同じメーカーのこちらを選ぶと良いでしょう。合わせて使用することで効果アップが期待できます。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | クロトリマゾール(1g中10mg) |
| 効果・効能 | 膣カンジダの再発による、発疹を伴う外陰部のかゆみ |
| 用法・用量 | 1日2〜3回患部に塗布 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 98円 |
| 使用してからの効果時間 |
ポイント③:原因となる菌を重視した市販薬 1選
なかなか治らない場合に考えたいのが原因となる真菌の種類。オキシコナゾール硝酸塩が含まれているおくすりを選べば、カンジダ・アルビカンスとカンジダ・グラブラタの両方に効果を示します。

こんな方に
薬を使ってもなかなか改善しない方に
他の薬でなかなか治らないときはコレ!
膣カンジダ症の原因のほとんどがカンジダ・アルビカンスという真菌ですが、中にはカンジダ・グラブラタという真菌が原因になっている場合も。
オキナゾールL100はこの両方に効果があります。他のおくすりを使用しても、何度も繰り返すなどなかなか治らない場合は、こちらのおくすりを試してみるのも良いでしょう。
アーモンド型で入れやすく出てきにくい形状になっています。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | オキシコナゾール硝酸塩(100mg) |
| 効果・効能 | 腟カンジダの再発(過去に医師の診断・治療を受けた方に限る) |
| 用法・用量 | 1日1回1錠(6日間) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 膣坐剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | ・妊娠中は使用不可・授乳中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上、60歳未満 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 2800円(6日間使用) |
| 使用してからの効果時間 | 1個につき1日(6日間使用が必要) |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
市販薬を使用するときのポイントや注意点について

治療のためとはいえ、デリケートゾーンのことで受診するのは憂鬱なもの。再発の場合のみですが、市販薬で膣カンジダ症が治療できるのはとても嬉しいですね。
ただ市販薬の場合、自己判断で使用することになりますので注意しないといけないことも。ここではそのポイントについてご説明します。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
・膣坐剤を使用する際は、なるべく夜入浴後など清潔にした状態で行いましょう。また、使用前には手をしっかり洗いましょう。・膣剤の使用は夜寝る前が一番望ましいとされています。膣内に挿入したおくすりが出てきてしまうのを防ぐことができるためです。
・6日間使用するおくすりの場合は、途中で症状が良くなっても必ず6日間続けるようにしましょう。症状がなくなっても膣内にまだ真菌が残っている可能性があります。途中でやめてしまうとまた増殖してぶり返すおそれがあります。
・塗り薬の場合は膣内への使用はできません。
・生理中は膣錠は使用できません。経血と一緒に薬が流れ出てしまうため、十分な効果を得られません。途中で生理になってしまった場合は、医師に相談しましょう。
・副作用は多くはありませんが、かゆみ、発赤、痛み、熱感、刺激感などの報告があります。とくにかゆみは膣カンジダ症のかゆみと判断がつきにくいこともあるかと思いますが、かゆみが強くなったりおかしいと思ったら、使用を中止して医師の診察を受けましょう。
こんなときは病院へ
・膣カンジダ症と病院で診断されたことがない方(初発の方)。・3日間使用しても改善が見られない場合、または6日間使用しても症状がなくならない場合。
・1回製剤は3日間たっても症状が改善しないまたは6日間経過しても症状がなくならない場合。
・途中で生理になってしまった場合。
・副作用または副作用の可能性がある場合。
・1~2ヵ月に 1回又は 6ヵ月以内に2回以上など頻回に症状が現れる場合。
上記の場合には必ず病院へ行くようにしましょう。
また、おりもののにおいが強かったり、痛みがあったりする場合は他の病気の可能性もありますので、自己判断せずに受診するようにしましょう。
妊娠中なども、腟カンジダ症を発症しやすいです。今回ご紹介したおくすりは、成分自体が使えないわけではありません。ただし妊娠中は思わぬ反応が出る場合もありますので、医師の判断のもと治療するほうがよいでしょう。そのため市販薬の添付文書では妊娠中の使用はできないこととなっています。
『膣カンジダ症』に関するQ&A

膣カンジダ症は性感染症とは異なり、正常な時も膣に存在しているカンジダ菌によって起こります。そのため疲れなどによって免疫力が下がると、女性であれば誰でも症状が出る可能性があります。
しかし場所がデリケートゾーンということもあり、なかなか人には相談しにくいですよね。ここでは気になる内容についてQ&Aとしてご紹介したいと思います。

ただし薬剤師がいればどこでも購入できるわけではなく、届け出を行った薬局でのみ販売できることになっています。あらかじめ取り扱いがあるかを確認してからお店に向かうほことをおすすめします。
また、インターネット上で販売店を検索できる場合もありますので、ホームページを確認してみましょう。
今回ご紹介した中では、2023年1月現在、メンソレータムフレディCC1A以外はインターネットからも購入することができます。その際はメールなどによって確認や情報提供を受けることが必要になります。




膣カンジダ症を発症しやすいのは、疲れやストレス、妊娠、免疫抑制剤などの服薬、糖尿病等によって体の抵抗力が落ちている場合、また抗菌薬の服薬で膣内の細菌叢(フローラ)のバランスが崩れたりすることでカンジダが増殖してしまうことです。まずは体調を整えて疲れなどを溜めないように気をつけましょう。
また、カビの仲間であるカンジダは湿った環境を好みます。ナプキンやおりものシートをつけっぱなしにするのはやめましょう。使用する際はこまめにとりかえて清潔な状態を保ちましょう。

まとめ

・膣カンジダ症の市販薬の選び方は、病院で使用したのと同じ成分のものから選ぶ、もしくはお悩みから選ぶの2通りあります。
・膣症状のみの場合は膣剤、外陰部のみの場合には塗り薬、両方の場合は併用が基本ですが、外陰部のみに症状がある場合でも膣の中にカンジダがいる可能性が高いので併用がおすすめです。
・おくすりの使用の際は決められた期間しっかり使用しましょう。改善がなければ受診することが大切です。
いかがだったでしょうか。デリケートゾーンの悩みの代表的な存在の膣カンジダ症。なかなか相談しにくいけれど、がまんできないかゆみは早く治したい!そんなときに今回おすすめした内容がお役に立てばと思います。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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岡田沙希 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら2012年大学卒業と同時に薬剤師免許を取得し、大学病院に就職。その後保険薬局に転職。現在は精神科などを中心とした処方を取り扱っています。薬以外にアロマテラピーなども勉強中です。























