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アレロックは市販で買える?薬局やドラッグストアで購入する方法
アレロックは市販で販売されていない
結論として、2024年9月現在アレロックは市販で購入できません。アレロックは医療用医薬品としてのみ販売されており、手に入れるためには処方せんが必要です。アレロックを購入したい場合は、医療機関に相談し、処方せんを発行してもらってください。アレロックと類似した市販薬はある?
アレロックは市販されていませんが、類似する市販薬はいくつかあります。たとえば、「クラリチンEX」は第二世代抗ヒスタミン成分であるロラタジンを配合している、第2類医薬品です。花粉症などによるくしゃみや鼻みず、鼻詰まりに対して効果を発揮します。また、池田模範堂から販売されている「ムヒAZ錠」は、飲むかゆみ止めとしてじんましんやしっしん、かぶれを緩和します。アレロックと同じく、第二世代抗ヒスタミン成分を配合しており、市販薬として購入できます。
アレロックはどんな成分?どんな効果がある?
アレロックの有効成分は「オロパタジン塩酸塩」です。第二世代抗ヒスタミン剤に分類される成分であり、主にアレルギー性鼻炎や皮膚疾患によるかゆみを抑える効果があります。抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代があり、第二世代は眠気などの副作用が少ないことが特徴です。
アレロック錠は、抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用の二つのメカニズムで効果を発揮します。抗アレルギー作用により、肥満細胞から放出されるアレルギー誘発物質(ヒスタミンやロイコトリエンなど)の放出を抑制し、くしゃみや鼻みず、鼻づまりなどのアレルギー症状を軽減します。また、ヒスタミン受容体にフタをすることで、かゆみの原因物質であるヒスタミンが受容体に結合するのを防ぎます。
アレロックと名前が似ているアレグラに違いはある?
アレロックとアレグラは、どちらも第二世代抗ヒスタミン剤に分類され、アレルギー症状を抑えるために使用されます。ただし、効き目の強さと副作用の出やすさに違いがあります。
効き目の強さに関しては、一般的にアレロックの方がアレグラよりも強力な抗アレルギー効果を持つとされています。そのため、アレルギー症状がひどい場合にはアレロックが適していることが多いでしょう。
その一方、副作用に関しては、アレグラの方が少ないと言われています。特に抗ヒスタミン剤で問題となりやすい副作用が眠気であり、アレグラは他の抗ヒスタミン剤と比べて眠気が出にくいのが特徴です。特に眠気を気にする人や日中に仕事や勉強で眠気が出ると困る方には、アレグラが推奨されます。また、アレグラは自動車の運転に関する注意書きがなく、日ごろ車の運転をする方が服用しやすいというメリットもあります。
アレロックと類似した市販薬の選び方
アレロック(オロパタジン)は市販薬として販売されていません。しかしアレロックと同じ、第二世代抗ヒスタミン薬に分類される有効成分を配合する商品であれば購入できます。
ここからは、アレロックと類似した市販薬の選び方について解説します。
アレロックと同じ第二世代抗ヒスタミン剤の中でも利便性を重視したい方は【エピナスチンやセチリジン】が主成分の市販薬
アレロックは、通常1日2回服用する必要のある薬剤です。しかし、市販されている第二世代抗ヒスタミン薬の中には、1日1回服用すれば効果が持続するものがあります。服用回数が少ない薬剤は、飲み忘れや時間の経過による効果減弱を心配しなくて済むというメリットがあるため、利便性に優れているのが特徴です。用法が1日1回である抗ヒスタミン剤として「エピナスチン」や「セチリジン」などがあげられます。アレロックと同じ第二世代抗ヒスタミン剤の中でも副作用の出にくさを重視したい方は【フェキソフェナジンやロラタジン】が主成分の市販薬
抗ヒスタミン剤の弱点として、服用すると眠気が出てしまうことがあげられます。脳には「血液脳関門」というバリアがあり、異物が脳に侵入するのを防ぐ働きをしますが、抗ヒスタミン剤はこの関門を通過し、脳内に入ることがあります。脳内に入った抗ヒスタミン剤は、ヒスタミン受容体に結合してヒスタミンの働きを抑え、その結果、覚醒作用や興奮作用が弱まり、眠気や集中力の低下が引き起こされるのです。血液脳関門を通過しにくい抗ヒスタミン剤として、「フェキソフェナジン」や「ロラタジン」があげられます。これらの成分は眠気を生じにくく、市販でも購入することができます。
アレロックと同じ抗ヒスタミン作用を選びたい方は【クロルフェニラミンマレイン酸塩やジフェンヒドラミン】が主成分の市販薬
アレロックと同じ抗ヒスタミン作用を示す市販薬を探しているときは、「クロルフェニラミンマレイン酸塩」や「ジフェンヒドラミン」を配合するものを選ぶのもよいでしょう。これらの成分は第一世代抗ヒスタミン剤に分類される薬効成分であり、アレロックなどの第二世代抗ヒスタミン薬よりも即効性に優れています。また、古くから使用されていることもあり、値段が安い商品が多いのもうれしいポイントです。ただし、眠気や口渇などの服用が生じやすい点には注意が必要です。【厳選】アレロックと類似した成分を含む市販薬 9選
薬剤師 篠原 奨規さん厳選
ここからはアレロックと類似した市販薬をご紹介します。
エピナスチンやセチリジンを選びたい人におすすめの市販薬 3選
1日1回の服用で済む抗ヒスタミン剤を探している方には、エピナスチンやセチリジンを配合する市販薬がおすすめです。こんな方に
季節性アレルギーに悩んでいる方に
1日1回で、快適なアレルギー対策
アレルギーによる鼻水やくしゃみ、かゆみを1日1回の服用でしっかり抑えます。眠くなりにくく、長時間作用が持続するため、日常生活の支障を最小限にしながら症状を緩和します。特に季節性のアレルギーにおすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上) 1日1回 1回1錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ |
内容量 | 12錠 |
こんな方に
服用しやすさを重視する方に
液状のソフトカプセルがアレルギーを緩和
セチリジン塩酸塩を配合した第2世代抗ヒスタミン剤で、アレルギーによるくしゃみ、鼻水、鼻づまりをしっかり抑えます。1日1回、就寝前の服用で長時間効果が持続します。液状のソフトカプセルで、飲みやすい形状が特徴です。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上) 1回1錠 1日1回就寝前 |
1日の服用回数 | 1日1回就寝前 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和: くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
内容量 | 24カプセル |
こんな方に
大きな錠剤の服用が苦手な方に
寝る前に1錠でアレルギーを徹底ケア
抗アレルギー成分のセチリジン塩酸塩を配合しており、1日1回の服用でアレルギー性鼻炎の症状を効果的に緩和します。眠くなりにくい非鎮静性で、寝る前に1錠飲むだけでしっかり効きます。約7ミリの小さな錠剤で飲みやすさにも配慮されています。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上) 1回1錠 1日1回就寝前 |
1日の服用回数 | 1日1回就寝前 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和: くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
内容量 | 32錠 |
フェキソフェナジンやロラタジンを選びたい人におすすめの市販薬 3選
抗ヒスタミン剤の副作用である眠気や口渇が気になる方は、フェキソフェナジンやロラタジンを配合する市販薬を選びましょう。こんな方に
副作用である眠気の出にくさを重視する方に
眠くならず、アレルギー症状をしっかりブロック
第2世代抗ヒスタミン成分フェキソフェナジン塩酸塩を配合し、花粉やハウスダストによる鼻水、鼻づまり、くしゃみなどのアレルギー症状を抑えます。眠くなりにくく、集中力や判断力の低下を起こしにくいため、日常生活に支障を与えません。1回1錠、1日2回の服用で、空腹時でも使用可能です。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15才以上)、1回1錠、1日2回 朝夕に服用してください。 |
1日の服用回数 | 1日2回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
内容量 | 28錠 |
こんな方に
子どものアレルギー性鼻炎に悩んでいる方に
子どものアレルギー性鼻炎をガード
先にご紹介した「アレグラFX」の子供向けの商品です。1錠あたりに配合されるフェキソフェナジンの成分量が調節されています。眠くなりにくく、集中力や判断力の低下も起こしにくいのが特徴です。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 7才~11才の小児:1回1錠 12才~14才の小児:1回2錠 |
用法・用量 | 7才~11才の小児:1回1錠、1日2回朝夕に服用してください。 12才~14才の小児:1回2錠、1日2回朝夕に服用してください。 |
1日の服用回数 | 1日2回 |
服用対象年齢 | 7歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
内容量 | 16錠 |
こんな方に
季節性のアレルギー予防に
早めに飲んで、アレルギーを予防
第2世代抗ヒスタミン成分である「ロラタジン」は脳に入りにくい成分で、集中力や判断力が低下しにくいのが特徴です。特に鼻づまりやモーニングアタックに悩む方におすすめ。症状が現れ始める前に服用することで、アレルギー症状を予防する効果も期待できます。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1回1錠 1日1回 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:鼻みず、鼻づまり、くしゃみ |
内容量 | 14錠 |
クロルフェニラミンマレイン酸塩やジフェンヒドラミンを選びたい人におすすめの市販薬 3選
アレロックと同じ抗ヒスタミン作用を持ち、即効性を期待できるクロルフェニラミンマレイン酸塩やジフェンヒドラミンもアレルギー症状に有効です。眠気を起こしやすい点に注意しましょう。こんな方に
水なしで服用できる鼻炎薬を探している方に
かさばらず持ち歩きに便利
3つの有効成分が、鼻水や鼻づまりなどの鼻炎症状を効果的に緩和します。フィルム剤を採用しているので、かさばらず携帯にも便利です。水なしで服用できるため、外出先でも安心して使えます。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | フィルム剤 |
1回服用量 | 1回1枚 |
用法・用量 | 成人(15歳以上) 1日3回 1回1枚 |
1日の服用回数 | フィルム剤 |
服用対象年齢 | 1日3回 |
効能効果 | 急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による次の諸症状の緩和:くしゃみ、鼻みず(鼻汁過多)、鼻づまり、なみだ目、のどの痛み、頭重(頭が重い) |
内容量 | 18枚 |
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こんな方に
鼻水・鼻詰まりが続いている方に
鼻水・鼻づまりを速やかに抑える
第一世代抗ヒスタミン薬「クロルフェニラミンマレイン酸塩」を配合し、鼻炎の鼻水や鼻づまり、皮膚のかゆみを効果的に緩和します。さらに、抗炎症成分「グリチルリチン酸カリウム」やビタミンB6も含まれており、皮膚や粘膜の健康をサポートします。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上) 1回3錠 7~14歳 1回2錠 4~6歳 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上) 1日2~3回 1回3錠 7~14歳 1日2回 1回2錠 4~6歳 1日2回 1回1錠 |
1日の服用回数 | 成人(15歳以上) 1日2~3回 7~14歳 1日2回 4~6歳 1日2回 |
服用対象年齢 | 4歳以上 |
効能効果 | 皮膚のかゆみ、湿疹、じんましん、皮膚炎、かぶれ 鼻炎 |
内容量 | 55錠 |
こんな方に
かゆみのせいで睡眠不足になっている方に
睡眠中のつらいかゆみを緩和
湿疹やかぶれによる眠れないほどのかゆみに対応し、アレルギー反応を抑えるジフェンヒドラミン塩酸塩を配合。1回1錠で広範囲のかゆみやじんましんにも効果を発揮します。「かゆくて眠れない」方に特におすすめです。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 1回1錠 |
用法・用量 | 成人(15歳以上)1回1錠 1日3回 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 湿疹・かぶれによるかゆみ、じんましん、鼻炎 |
内容量 | 27錠 |
商品比較表
アレロックを使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?
アレロック錠の添付文書によると、用法・用量は以下のように定められています。成人:通常、成人には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
小児:通常、7歳以上の小児には1回オロパタジン塩酸塩として5mgを朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
ただし、年齢や症状によって異なる場合もあるため、医師からの指示を守って服用するようにしてください。
また、アレロックの服用中は眠気が生じることがあり、自動車の運転や危険を伴う機械操作は禁止されています。大きな事故につながる可能性があるため、アレロック服用中は運転を控えてください。
アレロック成分と飲み合わせが悪い薬・併用禁忌はある?
アレロックに飲み合わせが悪い薬や併用禁忌はありません。ただし、市販の風邪薬や鼻炎薬に抗ヒスタミン剤が含まれている場合があるため、併用すると効果が重複する恐れがあります。市販薬を購入する際は、抗ヒスタミン剤が含まれていないか確認する必要があるでしょう。こんなときは病院へ
アレロックの服用中に、副作用と思われる症状が現れたら服用を中止して医療機関を受診しましょう。アレロックの副作用として報告されている症状の一例は以下のとおりです。
過敏症:紅斑等の発疹
精神神経系:眠気、倦怠感、口渇
消化器:腹部不快感、腹痛、下痢、嘔気
肝臓:肝機能異常
血液:白血球・好酸球増多、リンパ球減少
腎臓・泌尿器:尿潜血
その他:血清コレステロール上昇
「アレロック」に関するQ&A
最後にアレロック服用中の方からの質問にお答えします。
成人:アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、痒疹、皮膚そう痒症、尋常性乾癬、多形滲出性紅斑)
小児:アレルギー性鼻炎、じん麻疹、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症)に伴うそう痒
また子どもは、2歳以上であればアレロックを服用できます。ただし、年齢によって適する剤形が異なります。
アレロック錠:7歳以上から服用可能
アレロック顆粒:2歳以上から服用可能
まとめ
アレロックは2024年9月現在、市販では購入できず、医療機関から処方してもらわなければなりません。アレロックの有効成分であるオロパタジン塩酸塩は、抗アレルギー作用と抗ヒスタミン作用を持ち、アレルギー性鼻炎や皮膚疾患のかゆみを抑える効果があります。
アレロックに類似する市販薬として、クラリチンEXやムヒAZ錠があり、いずれも第二世代抗ヒスタミン成分を含み、アレルギー症状やかゆみを緩和します。市販されている抗ヒスタミン剤にはさまざまな成分があるため、ニーズに合った商品を選ぶことが大切です。
※掲載内容は執筆時点での情報です。