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西洋医学と東洋医学の違い

現在、医療の中心になっているのは西洋医学です。西洋医学では体の悪い部分を見つけ出し、手術で切除したり、薬で直接治したりします。病気の治療というと西洋医学のイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?
これに対して東洋医学は、悪い部分ができる原因を考え、体質を改善することで、体の内側から病気の原因に対して働きかけ、病気を治療したり未然に防いだりするという考え方になります。東洋医学では漢方薬の他に、鍼やお灸、あん摩による治療が行われます。
複数の生薬を組み合わせて作られる漢方薬

漢方薬は植物や動物、鉱物などを加工して作られた生薬を複数組み合わせて作られています。半夏厚朴湯の場合、以下の5つの生薬の組み合わせで作られています。
<半夏(ハンゲ)>
サトイモ科カラスビシャクの球根の外皮を除いて乾燥したもの
<茯苓(ブクリョウ)>
サルノコシカケ科マツホド菌の菌核(菌糸が集まって作る塊)を乾燥させて外皮を除いたもの
<生姜(ショウキョウ)>
ショウガ科ショウガの根茎
<厚朴(コウボク)>
モクレン科カラホオノキや凹葉ホオノキ、ホオノキの樹皮や根皮を乾燥したもの
<蘇葉(ソヨウ)>
シソ科シソの葉を乾燥したもの
一つ一つの生薬も様々な薬効を持っていますが、漢方薬では複数の生薬を組み合わせることで、お互いの欠点を補ったり、効果を強め合ったりできるように作られています。患者さんの状態(証)ごとに様々な漢方薬の組み合わせ(処方)が存在します。
半夏厚朴湯ってどんな薬?

半夏厚朴湯は、漢方の古典「金匱要略」(きんきようりゃく)に以下のように記載されています。
問ウテ曰ク、病者水ニ苦シミ、面目身体四肢皆腫レ、小便利サズ。之ヲ脈スニ、水ヲ言ワズ反テ胸中傷ミ、気咽ニ上衝シ、状ハ炙肉ノ如ク当ニ微カニ欬喘スベシト言ウ。
「炙肉ノ如ク」という言葉が出てきますが、昔、東洋医学では、喉が狭くなったような違和感のことを「炙った肉が咽喉にある」と表現していました。
また、梅干しの種が引っかかったように飲み込んだり吐き出したりするのが困難な状態を指す「梅核気」と表現されることもあります。半夏厚朴湯は、このようなのどに対する違和感が見られる際によく用いられる漢方薬です。
理気剤である半夏厚朴湯
ストレスが体の中に溜まっている状態を気の流れが滞っている「気滞」と言い、気が滞ることで血や水の流れが邪魔され、様々な臓器や組織の機能低下が引き起こされると考えられています。
半夏厚朴湯は「理気剤」の一種です。理気剤は「気滞」を解消する処方になります。
気滞体質の特徴
そのため、気が足りていないわけではないのに、気が足りていない時のような倦怠感やだるさが現れます。気の流れが偏ることによって、イライラしたりふさぎこんだり、冷えを感じたりのぼせたり、一見逆の症状が現れることがあります。
理気剤を用いることで、気の巡りを解消しこのような症状を改善していきます。
●半夏厚朴湯に含まれる各生薬の働き
各生薬の働きを簡単にまとめます。半夏厚朴湯を構成する生薬のうち、半夏、生姜、厚朴、蘇葉の4つには体を温める働きがあります。このことから半夏厚朴湯は冷えを解消する性質を持つ処方であることがわかります。
<半夏>
体を温め、上に登ろうとする気を下げる作用があり、鎮静、去痰の効果があります
<茯苓>
利尿作用を持っており、体に溜まった水分を抜くと同時に鎮静作用を持ちます
<生姜>
その名の通り、ショウガをそのまま利用したもので、体を温め、新陳代謝を改善します。胃の働きを良くし、吐き気を止める効果があります。
<厚朴>
体を温め、緊張を緩和さえる作用を持ち、鎮静と健胃の効果があります。
<蘇葉>
生姜と同様に身近な成分ですが、体を温め、その香りにより停滞している気を発散させる作用を持っており、鎮静、利尿の効果があります。
代表的な働きだけまとめましたが、実際にはもっと様々な多くの効果が合わさり、半夏厚朴湯は効果を発揮します。
医薬品として使用されている半夏厚朴湯
承認されている効能・効果は以下のような内容になります。
・気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症
・不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、神経性食道狭窄症、不眠症
記載されている内容はこれまでの説明に登場したものがほとんどですが、「つわり」や「不眠症」に対しても使用されることがあります。
医療用医薬品として承認されている半夏厚朴湯は13種類あり、メーカーや剤型(顆粒、細粒、錠剤)が異なり、中には生薬の配合量が異なりますが、効果に大きな差はありません。
半夏厚朴湯は一般用医薬品としても多く販売されています。ほとんどが「半夏厚朴湯」という名前を冠しているのでわかりやすいと思いますが。「ストレージ®︎タイプH」のように商品名に「半夏厚朴湯」を含まないものもあるので名前だけで判断しないように注意が必要です。
漢方薬と他の薬との飲み合わせ
もちろん、医薬品であるため、購入・使用に際しては様々な注意が必要になりますが、その1つに他の薬との飲み合わせがあります。
漢方薬には飲み合わせの心配がないというイメージがありますが決してそんなことはありません。代表的なものでは、ウィルス性肝炎やがんの治療に使用されるインターフェロンという薬を使用している際に小柴胡湯という漢方薬を使用することで間質性肺炎が引き起こされてしまうことが知られています。その他、作用が重複するものなど使用する薬の性質によっては飲み合わせの注意が必要となります
半夏厚朴湯の場合、医療用の添付文書にも相互作用(飲み合わせ)の記載はありません。他の薬との飲み合わせはそこまで気にしなくてもいいのですが、漢方薬を飲んでいる場合は別です。
漢方薬同士を組み合わせるケースも少なくないのですが、生薬の重複により、特定の効果が強く出すぎてしまったり、副作用が出やすくなってしまったりする可能性があります。ですので、半夏厚朴湯を服用する際、他にも漢方薬を服用しているのであれば薬剤師にしっかり相談してから服用を開始するようにしてください。
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まとめ

半夏厚朴湯はストレスからくる喉の違和感や吐き気、咳、声枯れなどへの効能を持つ、医療用・一般用で広く使用されている漢方薬です。気の巡りを改善することで、ストレスによる身体への影響を緩和する効果があります。
特別注意を必要とする飲み合わせはありませんが、他にも漢方薬を服用している場合は生薬成分の重複に注意が必要となる場合があるので、薬剤師に相談してから服用を開始するようにしてください。
参考文献
・ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用) 添付文書
・高山宏世 「腹証図解 漢方常用処方解説 改訂版」, 2019
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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ぺんぎん薬剤師 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら「薬剤師の脳みそ」というブログを運営しています。薬剤師は町の身近な研究者。健康や医療・薬に関する様々な情報を突き詰めて、使いこなしていきたいと思っています。薬や薬局での仕事に関する情報を通じて、薬や薬剤師...

























