目次
首のぶつぶつに効く市販薬によく含まれている成分
①:抗炎症成分
赤みがあり、ぶつぶつと腫れている場合は、炎症が原因の可能性があります。そのような場合には、ステロイド成分を含んだ市販薬がおすすめです。ステロイドには炎症を抑える働きがあります。ただ、ステロイドは成分によって強さがあります。市販薬ではstrong(強い)、medium(普通)、weak(弱い)の3つのランクが発売されており、年齢・使用する部位によって使い分けが必要になります。
②:殺菌成分
生活習慣の乱れ・ストレスなどにより、健全な皮膚の機能が働かなくなったり、かゆみなどで物理的な刺激が加わることで、皮膚表面の常在菌(細菌・真菌)が毛穴の奥に入り込んで繁殖し、炎症が起きてしまうこともあります。そのような場合には、抗生物質や抗真菌薬の塗り薬を使用することで、首にできた赤いぶつぶつ(毛のう炎など)の症状を抑えることが期待できます。
首のぶつぶつを緩和できる市販薬の選び方・ポイント

「ぶつぶつ」といっても、人によって状態や困っている症状が違うため、ご自身の状況にあった市販薬を選択することが重要なポイントになります。今回は炎症・細菌・かゆみの3つのポイントで選びました。
ポイント①:炎症を抑えることを重視する
炎症により赤いぶつぶつができている場合には、抗炎症作用が強いステロイド成分が配合されている塗り薬がおすすめです。ただし、ステロイド成分を含んでいれば、どれを選んでも大丈夫という訳ではありません。特に首は皮膚が薄く、ステロイドを吸収しやすい部位になるため、市販薬を選ぶ際はmedium(普通)ランクの成分が入っている薬剤を選択しましょう。
また、長期での使用を避けて、5日ほど使用していても効果が認められない場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
ポイント②:細菌を抑えることを重視する
炎症が起きる原因に、皮膚に常在している菌が原因の場合があります。その際は、抗生物質を複数含んだ薬剤・抗真菌成分が配合された薬剤を選択することで、幅広い対象の原因菌を抑えて、ぶつぶつの症状(毛のう炎など)を改善することが期待できます。また、掻きむしったりして、化膿した際にも同様に抗生物質・抗真菌成分を含んだ市販薬を使用することで、化膿した患部の改善効果が期待できます。
ポイント③:かゆみを抑えることを重視する
かゆみを伴う症状がある場合には、炎症や化膿を抑える成分に加えて、かゆみを抑える成分が入った市販薬がおすすめです。外用剤では「クロタミトン」などのかゆみを抑える成分が配合されている塗り薬があります。飲み薬では「アゼラスチン」「ジフェンヒドラミン」などの抗ヒスタミン成分により、かゆみを抑えることが期待できます。無意識にかいてしまうと症状がよりひどくなることや、治りが遅くなってしまうことがありますので、かゆみを抑えることは大切です。
【厳選】首のぶつぶつを緩和するのにおすすめの市販薬 9選
ポイント①:炎症を抑えることを重視した市販薬 3選
また、塗った際に人目が気になる方、べたつきが気になる方に向けて、あえて軟膏ではなくクリームタイプの塗り薬を選んでいます。

こんな方に
子どもにも使用したい方に
かゆみも抑えたい方に
炎症の悪化サイクルをしっかり止める
ステロイド成分の「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」が炎症を抑えると共に、かゆみと痛みを抑える「リドカイン」が配合されているため、掻いてしまうことによる悪循環をしっかり防ぎます。※軟膏タイプもあります。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、リドカイン(10mg)、イソプロピルメチルフェノール(1mg)、トコフェロール酢酸エステル(5mg) |
| 効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日数回 |
| タイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | リドカイン |
| 色 | 白色~微黄色 |
| ステロイドの強さ | medium(普通) |
| 薬の匂い | × |

こんな方に
気になる炎症を抑えたい方に
患部でよく効くアンテドッラグステロイド
主成分「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」はアンテドラッグと呼ばれるステロイドで、塗った幹部の皮膚で炎症によく効き、吸収された体内では作用が弱くなるタイプの薬剤です。※軟膏タイプもあります。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg) |
| 効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かぶれ、虫さされ、かゆみ、あせも、じんましん |
| 用法・用量 | 1日数回 |
| タイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| 色 | 記載なし |
| ステロイドの強さ | medium(普通) |
| 薬の匂い | 記載なし |

こんな方に
炎症を抑えながら価格を抑えたい方に
主成分がステロイドのみで低価格
有効成分「ヒドロコルチゾン酪酸エステル」は強さがmidium(普通)タイプなので、他に紹介した外用薬同様に、炎症に対して十分な効果が期待できます。※軟膏タイプもあります。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 ヒドロコルチゾン酪酸エステル(0.5mg) |
| 効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かぶれ、かゆみ、虫さされ、じんましん、あせも |
| 用法・用量 | 1日数回 |
| タイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 白色 |
| ステロイドの強さ | medium(普通) |
| 薬の匂い | × |
ポイント②:細菌を抑えることを重視した市販薬 3選
また、ステロイド成分を配合することで、すばやく炎症を抑える薬剤もあります。症状に合わせて選んでみてください。

こんな方に
炎症を早く抑えたい方に
化膿を伴う湿疹に
幅広い細菌に対する抗菌力を示すオキシテトラサイクリン塩酸塩と、抗炎症作用を示すヒドロコルチゾン(副腎皮質ステロイド)が配合された市販薬です。炎症を早く抑えたい方におすすめです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 オキシテトラサイクリン塩酸塩(30mg)、ヒドロコルチゾン(10mg) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
| 用法・用量 | 1日1~数回 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 記載なし |
| ステロイドの強さ | weak(弱い) |
| 薬の匂い | 記載なし |

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こんな方に
原因の細菌・真菌をしっかり抑えたい方に
抗真菌成分を含んだ3種の抗菌成分配合
2種類の抗生物質(クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩)により、細菌の増殖を抑えます。また抗真菌成分のナイスタチンを含んでいるため、真菌に対しても殺菌作用を期待できる塗り薬になります。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 クロラムフェニコール(20mg)、フラジオマイシン(5mg)、ナイスタチン(10万単位) |
| 効果・効能 | 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
| 用法・用量 | 1日1~数回 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用可能 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし。小児に使用する場合は、保護者の指導監督のもと、使用してください。 |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| 色 | 淡黄色~黄褐色 |
| ステロイドの強さ | × |
| 薬の匂い | 基材のわずかなにおいを感じる |

こんな方に
低価格の市販薬を求めている方に
抗生物質+ステロイド配合剤で殺菌・抗炎症の両効果あり
2種類の抗生物質(パシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩)と炎症・かゆみを抑えるヒドロコルチゾン酢酸エステルが配合されており、殺菌作用・抗炎症作用の両方に効果が期待できる上に、低価格な市販薬になります。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 バシトラシン(250単位)、フラジオマイシン硫酸塩(3.5mg)、ヒドロコルチゾン酢酸エステル(2.5mg) |
| 効果・効能 | ・化膿に伴う湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん ・化膿性皮膚疾患(毛のう炎、とびひ、めんちょう) |
| 用法・用量 | 1日1~数回 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| ステロイドの強さ | weak(弱い) |
| 薬の匂い | × |
ポイント③:かゆみを重視した市販薬 3選

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こんな方に
辛いかゆみを早く和らげたい方に
6種類の成分でぶつぶつ・痒みに効く
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステルにより、皮膚の炎症をしずめながら、掻痒成分「クロタミトン」が、湿疹やかぶれ等に伴うかゆみを抑えます。また、皮膚組織の修復を助ける「アラントイン」も含まれており、強い痒みを早く治したい方にお勧めです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(1.5mg)、グリチルレチン酸(5mg)、クロタミトン(50mg)、アラントイン(2mg)、トコフェロール酢酸エステル(5mg)、イソプロピルメチルフェノール(1mg) |
| 効果・効能 | しっしん、かぶれ、皮膚炎、じんましん、あせも、かゆみ、虫さされ |
| 用法・用量 | 1日数回 |
| タイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 年齢制限なし。小児に使用する場合は、保護者の指導監督のもと、使用してください。 |
| スーッとする成分 | × |
| 染みるタイプ | × |
| ステロイドの強さ | medium(普通) |
| 薬の匂い | 基材のわずかなにおいを感じる |

こんな方に
外出中・寝ている時にかゆくなる方に
12時間作用し、眠気の少ないかゆみ止め
有効成分「アゼラスチン塩酸塩」が抗ヒスタミン作用によるかゆみ・はれを鎮めるだけでなく、抗炎症作用・抗アレルギー作用により、かゆみ・はれを元から抑えて、悪化を防いでくれます。1回で12時間効くのも嬉しいポイントです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 2錠中 アゼラスチン塩酸塩(2mg) |
| 効果・効能 | ●じんましん、湿疹・かぶれによる次の症状の緩和:皮ふのはれ、かゆみ ●花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻水、鼻づまり |
| 用法・用量 | 1日2回・1回1錠 |
| タイプ | 素錠 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 不可 |
| 使用が可能な年齢 | 15才以上 |
| 薬の風味 | 苦い |
| 眠くなる成分 | アゼラスチン塩酸塩 |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |
| 染みるタイプ | --- |
| ステロイドの強さ | × |

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こんな方に
子どもにも使用できる飲み薬タイプが必要な方に
かゆみを抑え、ビタミンで皮膚疾患を改善。
抗ヒスタミン剤「ジフェンヒドラミン塩酸塩」と抗炎症剤「グリチルリチン酸二カリウム」により、かゆみ・炎症を抑える働きがあります。また、ビタミン類により、皮膚の働きを正常にして、皮膚疾患を改善する飲み薬です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 9錠中 ジフェンヒドラミン塩酸塩(90mg)、グリチルリチン酸二カリウム(90mg)、リボフラビン(6mg)、ピリドキシン塩酸塩(15mg)、オロチン酸(90mg) |
| 効果・効能 | じんましん、湿疹・かぶれによるかゆみ、鼻炎 |
| 用法・用量 | 15才以上:1日3回・1回3錠 11才以上15才未満:1日3回・1回2錠 5才以上11才未満:1日3回・1回1錠 |
| タイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:使用不可 |
| 使用が可能な年齢 | 5才以上 |
| 薬の風味 | 記載なし |
| 眠くなる成分 | ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
| 胃の粘膜を保護する成分 | × |
| スーッとする成分 | × |
| 水なしで使用できるタイプ | × |
| ステロイドの強さ | × |
【比較一覧】この記事で紹介している市販薬
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市販薬を使用するときのポイントや注意点について
また、市販の塗り薬・飲み薬を使用する際は、決められた用法用量や使用期間を守り、状態を確認しながら使用するようにしましょう。
使用するときのポイント・副作用はあるの?

塗り薬を使用するときの量ですが、大人の人差し指の先から第一関節までの長さ(約0.5g)を出した場合、大人の手のひら2枚分の広さを伸ばして塗ることが出来ます。首に使用する場合は多くても0.5gで十分です。
またステロイド成分が入った塗り薬を使用する際は、患部以外の場所には使用しないように気をつけましょう。使用前に手を洗って清潔な状態を保つことも大切なポイントです。
薬を使用していても、症状の改善が認められない場合や、持続的な刺激・かゆみなどの症状が現れる場合は副作用の可能性があります。そのような場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
こんなときは病院へ

・首だけではなく、全身に赤いぶつぶつやかゆみの症状がでてきた場合。
・市販薬を5~6日使用しても改善が認められない場合や、症状がどんどんひどくなる場合。
これらの場合には、見えている局所だけの原因ではなく、背景に他の疾患が隠れている可能性や、ストレスなどの外的要因によるホルモンバランスの影響なども考えられるため、病院を受診して医師に相談するのが良いでしょう。
『首のぶつぶつ』に関するQ&A

首にぶつぶつができた際に、よくある疑問にお答えします。
ぶつぶつができる背景には様々な原因が考えられるため、自身で対処方法が判断できない場合には皮膚科を受診することをおすすめします。

今回紹介した、かゆみに効く市販薬を使用しても改善されない場合や、症状が長引く・ひどくなる際は皮膚科もしくは心療内科を受診して、相談することを検討してみましょう。


イボを増やさないためにも紫外線対策や摩擦などの刺激を避けて、保湿することが大切です。すでにできたイボが気になる際は、自分で取らずに必ず皮膚科を受診するようにしてください。


受診が難しい場合には患部を清潔な状態に保ちながら、衣類や髪の毛などでなるべく刺激しないように気をつけてみましょう。状態がひどくなるようであれば、なるべく早めに病院への受診を検討してください。

まとめ

今回紹介した市販薬以外にも、たくさんの種類の塗り薬・飲み薬が販売されており、それぞれに特徴があります。今回紹介した薬以外にも、気になるお薬の情報や自分自身の症状に合う市販薬選びに迷う場合などは、お近くの薬剤師・登録販売者に相談してみてください。
ご自身に一番適した市販薬を使用することで、一日でも早く症状が良くなることを願っております。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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今井 翔太 調剤薬局 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら2014年大阪医科薬科大学薬学部を卒業。8年間、製薬会社で営業職(MR)として、医療従事者への医薬品の情報提供に携わる。現在は調剤薬局で薬剤師として勤務。























