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【薬剤師が解説】黄連解毒湯の飲み合わせにNGはある?授乳中や妊娠中の服用も解説

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2024/8/22
83,601
二日酔いで胃もたれを感じる、イライラして落ち着かない、口内炎が治らない、皮膚の炎症やかゆみが気になる……。そんな症状に悩まされたことはないでしょうか。

これらの症状は、一見すると何も関連性が無いように思えますが、東洋医学的には「余分な熱(実熱)」によって生じる体調の変化と捉えることができます【1】【2】 。余分な熱による体調変化とは、炎症や充血、神経の高ぶりによってもたらされる症状と考えれば分かりやすいでしょう。

この記事では、「余分な熱」を冷ますことで、様々な症状に効果が期待できる漢方薬、黄連解毒湯について解説します。

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黄連解毒湯(おうれんげどくとう)とは?




黄連解毒湯(おうれんげどくとう)は、黄連(おうれん)、黄柏(おうばく)、黄芩(おうごん)、山梔子(さんしし)の4つの生薬からなる漢方薬です。

その名の通り、黄連を主薬として、余分な熱による毒症状を解毒する湯剤(煎じ薬)です【3】。日本で入手できる黄連解毒湯は、煎じる必要のない乾燥エキス剤となっていることが一般的です。

黄連解毒湯は8世紀の中国、唐の時代に書かれた「外台秘要方(げだいひようほう)」という書物にその処方内容が記載されているそうです。当時、唐の将軍であった劉車という人が、流行り病の治りかけにお酒を飲んでしまったところ、激しい苦しさで呻き声を上げ、錯乱状態となってしまいました。横になることもできなかった彼が黄連解毒湯を服用したところ、ほどなくして症状が治まったと言い伝えられています【3】【4】 。

成分と効果について

薬剤師

青島 周一さんのコメント

黄連解毒湯に配合されている4種類の生薬は、いずれも炎症を鎮める働きがあると考えられており、東洋医学では「余分な熱」によってもたらされる炎症症状や神経の高ぶりによる諸症状の緩和に効果が期待できるとされています。

具体的には体力があり、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらする傾向がある場合の鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、めまい、動悸、 更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎など症状に効果が期待できます【6】 

こんなとき・こんな方に

薬剤師

青島 周一さんのコメント

黄連解毒湯は「余分な熱」によって引き起こされる症状に効果が期待できる漢方薬です。

そのため、のぼせ気味で体力があり、イライラする傾向があるような方に向いています。落ち着かず不安が強い、寝つきが悪い、胃もたれがする、皮膚のかゆみが強いときなどに服用すると良いでしょう。

処方される黄連解毒湯と市販の黄連解毒湯の違いは?




医師が処方する医療用の黄連解毒湯と、市販薬で購入できる黄連解毒湯は、同じ生薬が配合されており、成分に違いはありません。

ただし、市販の黄連解毒湯の中には、生薬量(乾燥エキスの1日量)を、医療用よりも少なめ(半量、もしくは3/4量)に設定している製品もあります。また市販の黄連解毒湯は、製品によって4つの生薬の配合割合がわずかに異なっていることもあります。

ただし、生薬の配合割合が有効性にどれほど影響するのかについて検証した研究報告はありません。

飲み合わせ、他の薬との併用は?




一般的に漢方薬は、他の薬との併用に関して、問題となる飲み合わせが少ない薬です(もちろん例外もあり、小柴胡湯という漢方薬とインターフェロンという薬を一緒に服用すると副作用[間質性肺炎]の危険性が高まるため、両者は併用してはいけないことになっています)。

ただし、漢方薬同士を併用する場合は、配合生薬が重複していないかどうか注意する必要があります。特に山梔子が配合された漢方薬では、ごくまれに腸間膜静脈硬化症という副作用をおこすことがあります。

そのため、山梔子が配合されている加味逍遥散(カミショウヨウサン)、辛夷清肺湯(シンイセイハイトウ)、茵蔯蒿湯(インチンコウトウ)などの漢方薬と併用する際には、医師や薬剤師、登録販売者ご相談いただくことをおすすめします。

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服用回数が1日2回で飲みやすい!

のぼせぎみで顔色が赤っぽく、いらいらする傾向がある方の胃炎や二日酔、不眠症、神経症などに効果が期待できる漢方薬です。1日3回タイプの漢方薬が多い中で、本剤の用法は1日2回となっています。

分類 第2類医薬品
有効成分 2包(3.75g)中
黄連解毒湯エキス(1/2量) 0.75g
(オウゴン1.5g,サンシシ・オウレン各1g,オウバク0.75g)
服用回数 次の量を、食前に水またはお湯で服用。
成人(15歳以上):1包(1.875g):2回
7歳以上15歳未満:2/3包:2回
4歳以上7歳未満:1/2包:2回
2歳以上4歳未満:1/3包:2回
2歳未満:服用しないでください
妊娠中・授乳中の服用 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談
服用が可能な年齢 2歳以上
服用におすすめの症状 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:
鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎

※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

黄連解毒湯 24H

最安値 1,393円 (税込)

1日3回タイプで服用量の調節が容易!

のぼせぎみで顔色が赤っぽく,いらいらする傾向がある方の胃炎や二日酔、不眠症、神経症などに効果が期待できる漢方薬です。1日3回タイプの漢方薬なので、体格や症状に応じて用量も調節しやすい製品です。また生後3か月から服用できます

分類 第2類医薬品
有効成分 3包(3.0g)中
黄連解毒湯エキス(1/2量) 700mg
(オウゴン1.5g,サンシシ1.0g,オウレン・オウバク各0.75gより抽出。)
服用回数 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
[年齢:1回量:1日服用回数]
 成人(15才以上):1包:3回
 15才未満7才以上:2/3包:3回
 7才未満4才以上:1/2包:3回
 4才未満2才以上:1/3包:3回
 2才未満:1/4包:3回
妊娠中・授乳中の服用 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談
服用が可能な年齢 生後3ヵ月以上(1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させてください)
服用におすすめの症状 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:
鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎

※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒S

配合生薬量が多めの黄連解毒湯

のぼせぎみで顔色が赤っぽく,いらいらする傾向がある方の胃炎や二日酔、不眠症、神経症などに効果が期待できる漢方薬です。配合生薬量が3/4量と、一般的な半量処方よりも多めに含まれていることが特徴です。また生後3か月から服用できます。

分類 第2類医薬品
有効成分 3包(4.5g)中
黄連解毒湯エキス(3/4量) 1,050mg
(オウゴン2.25g,サンシシ1.5g,オウレン・オウバク各1.125gより抽出。)
服用回数 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
[年齢:1回量:1日服用回数]
 成人(15才以上):1包:3回
 15才未満7才以上:2/3包:3回
 7才未満4才以上:1/2包:3回
 4才未満2才以上:1/3包:3回
 2才未満:1/4包:3回
妊娠中・授乳中の服用 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談
服用が可能な年齢 生後3ヵ月以上(1才未満の乳児には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にのみ服用させてください。)
服用におすすめの症状 体力中等度以上で、のぼせ気味で顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:
鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎

※「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

薬剤師おすすめ
ツムラ

ツムラ漢方温清飲エキス顆粒  20包

最安値 1,305円 (税込)

黄連解毒湯に4つの生薬を加えた漢方薬

温清飲は、四物湯という漢方薬と黄連解毒湯を合わせたもので、黄連解毒湯に含まれている4つの生薬成分に加え、当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、芍薬(シャクヤク)、地黄(ジオウ)が配合されています。のぼせや手足のほてりを緩和し、湿疹、生理不順、神経症などに効果が期待できます。

分類 第2類医薬品
有効成分 2包(3.75g)中
混合生薬乾燥エキス 1.875g
(ジオウ・シャクヤク・センキュウ・トウキ各1.5g,オウゴン・オウバク・オウレン・サンシシ各0.75g)
服用回数 次の量を食前に水またはお湯で服用。
[年齢:1回量:1日服用回数]
成人(15歳以上):1包(1.875g):2回
7歳以上15歳未満:2/3包:2回
4歳以上7歳未満:1/2包:2回
2歳以上4歳未満:1/3包:2回
2歳未満:服用しないでください
妊娠中・授乳中の服用 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談
服用が可能な年齢 2歳以上
服用におすすめの症状 体力中等度で、皮膚はかさかさして色つやが悪く、のぼせるものの次の諸症:
月経不順、月経困難、血の道症、更年期障害、神経症、湿疹・皮膚炎

※「血の道症」とは月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

薬剤師おすすめ
クラシエ薬品

漢方セラピー 加味逍遙散料エキス錠 240錠

最安値 2,246円 (税込)

女性の不定愁訴に効果が期待できる漢方薬

加味逍遙散は当帰芍薬散、桂枝茯苓丸と並ぶ、産婦人科の三大漢方薬の一つで、経異常や更年期障害など、女性の不定愁訴に用いられます。体力があまりない人で、肩がこる、めまいや頭痛がするなどのほか、のぼせや発汗、イライラ、不安など、不定愁訴といわれる多様な心身の不調に広く用いられます。

分類 第2類医薬品
有効成分 12錠(1錠380mg)中
成分 分量 内訳
加味逍遙散エキス(3/5量) 2,460mg (トウキ・シャクヤク・ビャクジュツ・ブクリョウ・サイコ各1.8g,ボタンピ・サンシシ各1.2g,カンゾウ0.9g,ショウキョウ0.3g,ハッカ0.6gより抽出。)
服用回数 次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

[年齢:1回量:1日服用回数]
 成人(15才以上):4錠:3回
 15才未満7才以上:3錠:3回
 7才未満5才以上:2錠:3回
 5才未満:服用しないこと
妊娠中・授乳中の服用 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師,薬剤師または登録販売者に相談
服用が可能な年齢 5歳以上
服用におすすめの症状 体力中等度以下で、のぼせ感があり、肩がこり、疲れやすく、精神不安やいらだちなどの精神神経症状、ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症:冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症

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商品画像 ツムラ漢方黄連解毒湯エキス顆粒A 20包
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「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒 24包
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商品名 ツムラ漢方黄連解毒湯エキス顆粒A 20包 「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒 24包 「クラシエ」漢方黄連解毒湯エキス顆粒S ツムラ漢方温清飲エキス顆粒  20包 「クラシエ」漢方加味逍遙散料エキス錠 240錠
特徴 服用回数が1日2回で飲みやすい! 1日3回タイプで服用量の調節が容易! 配合生薬量が多めの黄連解毒湯 黄連解毒湯に4つの生薬を加えた漢方薬 女性の不定愁訴に効果が期待できる漢方薬
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黄連解毒湯の服用の注意点




黄連解毒湯を服用する際の注意点についてまとめます。

副作用は?

薬剤師

青島 周一さんのコメント

黄連解毒湯の注意すべき副作用として間質性肺炎、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を挙げることができます。

いずれも極めて稀な副作用ですが、発症すると重篤な病状につながることもあり、早期の発見が重要です。

間質性肺炎は肺の壁に炎症が起きてしまい、肺が固くなっていく病気です。咳や息切れ、発熱などの症状が現れた場合に注意が必要です。

肝機能障害では発熱、皮膚の発疹やかゆみ、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、倦怠感、食欲不振などの症状が現れることが一般的です。

腸間膜静脈硬化症は、山梔子を含んだ漢方薬で起こりやすいと考えられている副作用です【6】。主な症状として腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感などが知られています【7】 。

これらの症状が現れた場合、直ちに服用を中止し、医療機関を受診しましょう。

また、腸間膜静脈硬化症は、山梔子を含んだ漢方薬を長期にわたり服用した場合に起こりやすいことが知られています。黄連解毒湯を長期にわたり服用したいとお考えの方は医師、薬剤師もしくは登録販売者にご相談ください。

妊娠中・授乳中でも服用できる?

薬剤師

青島 周一さんのコメント

漢方薬は、一般的に妊娠中や授乳中の方でも服用することができます。

ただ、妊娠中や授乳中に服用した場合の影響について、質の高い研究データは報告されていないのが現状です。

妊娠期間や授乳回数、また乳児の年齢などによっても影響は変わると考えられますので、妊娠中・授乳中の方では、服薬の前に医師、薬剤師もしくは登録販売者にご相談ください。

服用に注意が必要な人・NGな人は?

薬剤師

青島 周一さんのコメント

ご高齢の方では思わぬ副作用が出る可能性が高まります。そのため症状に応じて、服用量を少な目にするなどの配慮が必要かもしれません。

 また、市販で購入できる黄連解毒湯の中には、2歳未満の子どもは服用できない製品もあるので注意が必要です。

こんなときは早めに病院へ




黄連解毒湯は副作用として、胃の不快感や皮膚の発疹などが起こり得ます。一方で、本剤は胃の不快感や皮膚の発疹などの緩和を期待して服薬する漢方薬でもあります。

そのため、しばらく服用しても症状が改善しない場合は、漢方薬では治癒が期待できない病状、あるいは副作用の可能性が考えられます。1ヵ月位(鼻出血、二日酔で服用する場合には5〜6回)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止して、早めに医療機関を受診してください。

また、黄連解毒湯を服用して息苦しさや持続する咳、発熱、強い倦怠感や横断症状、皮膚のかゆみや発疹が治らない、腹痛や便秘が頻回にあるなどの症状が現れた場合にも医療機関を受診しましょう。

『黄連解毒湯』に関するQ&A




黄連解毒湯について、よくある質問にお答えします。

黄連解毒湯は自律神経に関する症状にも効果があるのですか?
自律神経とは、自分の意思に関係なく刺激に反応して身体の機能を調整する神経のことです。例えば、暑い時に汗が出るのは自律神経の働きによるものです。 自律神経は交感神経と副交感神経という2つの神経がバランスをとることによって、正常に機能しています。

しかし、このバランスが崩れると、不眠、強い倦怠感、頭痛、動悸、息切れ、立ち眩みなど、様々な症状が出ることがあります。このような状態を自律神経失調症と呼びます【9】。

黄連解毒湯はイライラすることによる不眠や不安などを緩和すると考えられていますから、東洋医学的には自律神経に関する症状にも効果が期待できるかもしれません。ただ、西洋医学的には、その効果を裏付ける研究データは報告されていません。

もちろん、効果がないというわけではないので、ストレスを感じている方で不眠や不安に悩まされている方では、黄連解毒湯を試してみるのも良いでしょう。

黄連解毒湯はアトピーにも効果があるのですか?
黄連解毒湯は、「余分な熱を冷ます」という東洋医学的な考えに基づき、皮膚のかゆみや炎症を抑える効果が期待できると考えられています。したがって、アトピー性皮膚炎に伴う皮膚の炎症やかゆみにも効果が期待できるかもしれません。

アトピー性皮膚炎に対する黄連解毒湯の効果は、西洋医学的にもいくつかの研究報告があります。マウスを用いた実験的な研究では、黄連解毒湯にアレルギーを抑える作用が認められました【9】。また、アトピー性皮膚炎の患者さんに、標準的な治療に加えて補中益気湯という漢方薬と黄連解毒湯を併用したところ、皮膚炎症状の緩和が認められたとする症例が報告されています【10】 。

さらに、五苓散という漢方薬と黄連解毒湯を併用することで、皮膚炎症状の改善を認めたとする症例も報告されています【11】 。

ただし、アトピー性皮膚炎の治療は標準的なケア(ステロイド軟膏等による治療)が基本となります。漢方薬だけで治療することはすすめられません。必ず医師による診察を受けたうえで、どうしても漢方を試してみたい方は主治医に相談すると良いでしょう。

二日酔いには黄連解毒湯がよいと聞きました。本当ですか?
二日酔い症状に対する黄連解毒湯の有効性を検討した研究は報告されていませんでした。

ただ、漢方薬は東洋医学理論によって、その効果が裏付けられており、西洋医学的な科学的根拠がないからといって効果がないとも言い切れません。体力に自信があり、イライラしやすいと感じている人では、二日酔いに黄連解毒湯がよく効くかもしれません。

更年期障害の予防に黄連解毒湯を飲んでもよいですか?
体力に自信があり、イライラしやすいと感じている人では、更年期障害に関連した症状の緩和が期待できるかもしれません。

しかし、更年期障害の予防に対する効果は西洋医学的にも研究データがありません。本剤はあくまでも症状を緩和することに用いる薬であって、予防のための薬ではないことに注意が必要です。

病院で処方される黄連解毒湯の方が効果はありますか?
市販の黄連解毒湯の中には、病院で処方される黄連解毒湯よりも、生薬の配合量が少ない製品もあります。また、製品によって配合生薬の割合が若干異なりますが、これらの違いが有効性にどう影響するのかを検証した研究は報告されていません。

ただし、漢方薬は人それぞれの体質や体格を考慮して製品を選ぶことが肝要です。例えば、ご高齢の方では、副作用が出やすく、生薬量の少ない方が使用できるかもしれません。ご購入の際は、ぜひ、薬剤師や登録販売者に相談してみてください。

まとめ




黄連解毒湯は、のぼせ気味で体力があり、イライラする傾向があるような方に向いている漢方薬です。

落ち着かず不安が強い、寝つきが悪い、胃もたれがする、皮膚のかゆみが強いときなどに服用すると良いでしょう。 副作用も少ない薬と言えますが、息苦しさや持続する咳、発熱、強い倦怠感や黄疸症状、皮膚のかゆみや発疹が治らない、腹痛や便秘が頻回にあるなどの症状が現れた場合には、直ちに服用を中止し、医療機関を受診しましょう。

また、長期連用することはさけ、1ヵ月位(鼻出血、二日酔に服用する場合には5〜6回)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止して、早めに医療機関を受診してください。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 青島 周一 薬剤師

    執筆・監修者

    2004年城西大学薬学部卒。 保険薬局勤務を経て2012年より病院勤務。 NPO法人アヘッドマップ(http://aheadmap.or.jp/)共同代表。

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