目次
レバミピドについて
近年では、レバミピドの粘膜修復作用が注目され、ドライアイの治療薬としても用いられています。
どんな効果・特徴がある?
胃の粘膜を保護している防御因子の一つにプロスタグランジンと呼ばれる体内物質があります。レバミピドは、プロスタグランジンの生成を促すことで防御因子を強める働きがあります【2】。実際、胃炎の患者さんを対象とした研究では、レバミピドの投与によって、胃の粘膜の炎症が改善したことが報告されています【3】また、レバミピドにはムチンと呼ばれる粘液成分を増加させる作用が知られています。
目が乾くといったドライアイの症状は、眼球表面のムチンが低下することで引き起こされると考えられており、レバミピドはドライアイの治療薬としても用いられます【4】。
副作用はあるの?
レバミピドは、正しく服用すれば高い効果が期待できますが、ごく稀に副作用が認められることもあります。例としては、発疹、下痢、便秘、お腹の張りなどの症状や、肝臓の機能異常などがあります。また、韓国の医薬品副作用データベースを解析した研究によると、レバミピドの副作用として口の渇き、皮膚炎、点状出血などとの関連性が報告されています【5】。
点状出血は毛細血管が破れることで皮膚に生じる赤色もしくは紫色の小さな斑点です。皮膚を強くこすったときにあらわれることもありますが、血液を固める成分の血小板が減少することでも生じます。
レバミピドの稀な副作用として、血小板の減少も知られていることから、点状出血にも注意が必要です。
市販薬として購入できる?
レバミピドを配合した医薬品は、医療機関を受診し、医師の診察を受けた後に処方される医薬品のみで、市販では購入することができません。ただし、レバミピドと同様の有効性が期待できる胃薬は、数多くの製品が市販されています。
レバミピドに似た効果のある市販薬の選び方・ポイント

胃の粘膜の保護作用を期待できる市販薬は数多くの製品がラインナップされています。市販薬を選ぶポイントとして飲みやすさ、即効性、有効性の3つに注目して解説します。
ポイント①:飲みやすさを重視する
レバミピドのように胃の粘膜を保護する薬は、生薬成分等を配合しているものも多く、粉薬には独特の匂いや味が強い傾向にあるといえます。そのため、粉薬よりも錠剤の方が一般的には飲みやすいとされています。特に、ドリンクタイプや水なしでも服用できるタイプの薬は、飲みやすさに優れています。
ポイント②:即効性を重視する
薬の効き目の早さには個人差も多く、また複数の薬で、効果が出るまでの時間を比較した質の高い研究データが報告されているわけではありません。ただ、一般的には、錠剤やカプセルと比べて粉薬の方が即効性に優れていると考えられており【6】、少しでも早い効き目を重視するのであれば、粉薬(散剤や顆粒剤)をおすすめします。
ポイント③:有効性を重視する
胃の不快な症状の緩和には、胃の粘膜を保護する薬よりも、胃酸の分泌を抑える薬(胃酸分泌抑制薬)の方が、優れた効果を期待できる場合も少なくありません。特に胸やけの症状があったり、胃酸が口の中に逆流することによって、苦みや酸味を感じる呑酸(どんさん)の症状がある場合には、より効果的だと考えられます。市販で購入できる代表的な胃酸分泌抑制薬がファモチジンが成分の薬です。
ただし、胸やけや呑酸の症状は胃潰瘍や逆流性食道炎などの病気が原因となっていることも多く、市販薬を服用しても症状が治まらない場合には、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。
【厳選】おすすめの市販薬 9選
ポイント①:飲みやすさを重視した市販薬 3選
液体タイプや水なしでも服用できる錠剤を中心に、レバミピドと似たような効果が期待でき、飲みやすい市販薬をご紹介します。
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こんな方に
粉薬が苦手な方に
外出先で服用したい方に
荒れた胃粘膜を修復する液体タイプの胃薬
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるスクラルファートを配合した胃薬です。水なしで飲める液体タイプで、外出先でも服用しやすいのがポイントです。また、グレープフルーツ味で、胃薬の独特な匂いや味が苦手な方でも飲みやすい製品です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1日服用量(3包・17.4g)中 スクラルファート水和物 1,500mg、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム 1,500mg、合成ヒドロタルサイト 750mg、コウボク流エキス 0.6mL、ソウジュツ流エキス 0.6mL |
効果・効能 | 胃痛,胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),もたれ(胃もたれ),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐 |
用法・用量 | 次の量を食前または食間・就寝前に服用。 成人(15才以上):1包:3回 15才未満:服用しない |
タイプ | ドリンク剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | グレープフルーツ味 |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | 〇 |
スーッとする成分 | l-メントール |
水なしで使用できるタイプ | 〇 |

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こんな方に
粉薬が苦手な方に
外出先で服用したい方に
水なしで服用できるチュアブル錠の胃薬
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるアルジオキサを配合した胃薬です。アルジオキサの他にも、抗炎症作用が期待できるアズレンスルホン酸ナトリウムや胃酸を中和する成分などが配合されています。水なしで服用できるチュアブル錠のため、胃薬の独特な匂いや味が苦手な方でも飲みやすい製品です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 3錠中 アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 6mg、アルジオキサ 150mg、水酸化マグネシウム 450mg、沈降炭酸カルシウム 900mg、合成ヒドロタルサイト 780mg、ロートエキス 30mg |
効果・効能 | 胃痛,胸やけ,吐き気(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,嘔気,悪心),胃部不快感,胃酸過多,嘔吐,飲み過ぎ(過飲),胃部膨満感,もたれ(胃もたれ),胃重,胸つかえ,げっぷ(おくび) |
用法・用量 | 次の量を食前または食間の空腹時にかみくだくか,または口中でとかして服用。 15才以上:1錠:3回 15才未満:服用しないこと *食間とは…食後2〜3時間。 |
タイプ | チュアブル錠 |
妊娠中・授乳中の使用 | 授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避ける。妊婦又は妊娠していると思われる人は、服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | メントール風味 |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | 〇 |
スーッとする成分 | l-メントール |
水なしで使用できるタイプ | 〇 |

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こんな方に
胃の不調が繰り返し起きる方に
胃が弱っていると感じている方に
胃の粘膜を保護し、弱った胃の調子を整える
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるテプレノンを配合した胃薬です。テプレノンの他にも、生薬成分が配合されており、弱った胃の回復を促す効果が期待できます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 3錠中 テプレノン 112.5mg、ソウジュツ乾燥エキス 150mg (蒼朮1.5g)、コウボク乾燥エキス 83.4mg (厚朴1.0g) |
効果・効能 | 胃もたれ、胸やけ、食べすぎ、飲みすぎ、胃部・腹部膨満感、食欲不振、はきけ(むかつき、嘔気、悪心)、嘔吐、胸つかえ |
用法・用量 | 次の量を食後に水またはお湯で服用してください。 成人(15歳以上):1錠:1日3回 小児(15歳未満):服用しないこと |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は、服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談。 授乳中:記載なし |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | × |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | 〇 |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント②:即効性を重視した市販薬 3選
即効性が期待できる散剤や顆粒剤タイプの胃薬をご紹介します。
こんな方に
少しでも早い効き目を期待する方に
生活が不規則になりがちな方に
胃の粘膜の修復を早める効果が期待できる
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるスクラルファートを配合した胃薬です。スクラルファートの他にも、抗炎症作用が期待できるアズレンスルホン酸ナトリウムや胃酸を中和する成分などが配合されています。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 3包(4.29g)中 スクラルファート水和物 1,500mg、ケイ酸アルミン酸マグネシウム 1,125mg、ロートエキス 30mg、アズレンスルホン酸ナトリウム 6mg、L-グルタミン 400mg、合成ヒドロタルサイト 270mg |
効果・効能 | 胃痛,もたれ(胃もたれ),胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,胸つかえ,飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐 |
用法・用量 | 次の量を食間、及び就寝前に水又はぬるま湯にて服用。 *食間とは,食後2〜3時間。 成人(15才以上):1包:3回 15才未満:服用しない |
タイプ | 顆粒剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避ける。妊婦又は妊娠していると思われる人は、服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談。また、母乳が出にくくなることがある。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 苦い |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
お腹に張りがある方に
食べ過ぎや飲み過ぎで胃腸が弱っていると感じている方に
消化を助ける成分も配合された総合胃腸薬
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるスクラルファートを配合した胃薬です。スクラルファートの他にも、生薬成分や胃酸を中和する成分、消化を助ける成分が配合されている総合胃腸薬です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 3包(3.9g)中 スクラルファート水和物 1,500mg、炭酸水素ナトリウム 600mg、合成ヒドロタルサイト 480mg、ビオヂアスターゼ2000 30mg、リパーゼAP12 30mg、健胃生薬末 702mg (ウイキョウ・ウコン各60mg,ケイヒ300mg,ゲンチアナ30mg,サンショウ12mg,ショウキョウ・チョウジ各120mg) |
効果・効能 | 胃痛,もたれ(胃もたれ),胃重,胃部膨満感,胃部不快感,消化不良,消化不良による胃部・腹部膨満感,消化促進,食欲不振(食欲減退),食べ過ぎ(過食),飲み過ぎ(過飲),吐き気(むかつき,二日酔・悪酔のむかつき,胃のむかつき,嘔気,悪心),胸つかえ,嘔吐,胸やけ,胃酸過多,げっぷ(おくび) |
用法・用量 | 次の量を食間・就寝前又は食後に水又はぬるま湯にて服用。 *食間とは,食後2〜3時間。 成人(15才以上):1包:3回 15才未満:服用しない |
タイプ | 散剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 苦い |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | l -メントール |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
胃の不調が繰り返し起きる方に
胃が弱っていると感じている方に
サッと溶けて飲みやすい細粒タイプの製品
レバミピドと同様、胃の粘膜の保護作用が期待できるテプレノンを配合した胃薬です。テプレノンの他にも、生薬成分が配合されており、弱った胃の回復を促す効果が期待できます。サッと溶けて飲みやすい細粒タイプの製品です。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 成人1日量3包(2.4g)中 テプレノン 150mg、ソウジュツ乾燥エキス(ソウジュツ) 150mg(1.5g)、コウボク乾燥エキス(原生薬としてコウボク) 83.4mg(1.0g)、リパーゼAP6 14.7mg |
効果・効能 | 胃もたれ,胸やけ,食べ過ぎ,飲み過ぎ,胃部・腹部膨満感,食欲不振,吐き気(むかつき,嘔気,悪心),嘔吐,胸つかえ |
用法・用量 | 次の量を食後に水またはお湯で服用してください。 成人(15歳以上):1包:1日3回 小児(15歳未満):服用しないこと |
タイプ | 細粒 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は、服用前に医師,薬剤師又は登録販売者に相談。 授乳中:記載なし |
使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | 苦い |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | l -メントール |
水なしで使用できるタイプ | × |
ポイント③:有効性を重視した市販薬 3選
高い有効性が期待できるファモチジンが配合された製品をご紹介します。
こんな方に
胃もたれが強い方に
胸やけや胃の痛みがある方に
胃酸の分泌を抑えて不快な胃の症状を緩和
レバミピドのように胃の粘膜を保護する薬ではなく、胃酸の分泌を抑えるファモチジンを配合した製品です。もたれや胸やけなどの胃の不快な症状に効果的です。直径7ミリの小さな錠剤なので、のみやすいのも特徴です。
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1錠中 ファモチジン 10mg |
効果・効能 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつき |
用法・用量 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつきの症状があらわれた時,次の量を,水又はお湯で服用して下さい。 成人(15歳以上,80歳未満):1日2回まで、1回1錠 小児(15歳未満):服用しないで下さい。 高齢者(80歳以上):服用しないで下さい。 ・服用後8時間以上たっても症状が治まらない場合は,もう1錠服用して下さい。 ・症状が治まった場合は,服用を止めて下さい。 ・3日間服用しても症状の改善がみられない場合は,服用を止めて,医師又は薬剤師に相談して下さい。 ・2週間を超えて続けて服用しないで下さい。 |
タイプ | 錠剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は使用不可。授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上,80歳未満 |
錠剤・タブレットの大きさ | 直径7ミリ |
薬の風味 | 無味 |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | × |
水なしで使用できるタイプ | × |

こんな方に
錠剤や粉薬が苦手な方に
外出先で服用したい方に
水なしでも服用できる口中速溶タイプ
ガスター10と同様、胃酸の分泌を抑えるファモチジンを配合した製品です。水なしでも服用できる口中速溶タイプの錠剤で、仕事や移動中など、症状が出たときに場所を選ばずすぐに服用できます。
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1錠中 ファモチジン 10mg |
効果・効能 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつき |
用法・用量 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつきの症状があらわれた時,次の量を,水又はお湯で服用して下さい。 成人(15歳以上,80歳未満):1日2回まで、1回1錠 小児(15歳未満):服用しないで下さい。 高齢者(80歳以上):服用しないで下さい。 ・服用後8時間以上たっても症状が治まらない場合は,もう1錠服用して下さい。 ・症状が治まった場合は,服用を止めて下さい。 ・3日間服用しても症状の改善がみられない場合は,服用を止めて,医師又は薬剤師に相談して下さい。 ・2週間を超えて続けて服用しないで下さい。 |
タイプ | 口中速溶タイプ |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は使用不可。授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上,80歳未満 |
錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
薬の風味 | メントール風味 |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | l-メントール |
水なしで使用できるタイプ | 〇 |

こんな方に
少しでも早い効き目を期待する方に
外出先で服用したい方に
サッと溶けるきめ細かい細粒がポイント
ガスター10と同様、胃酸の分泌を抑えるファモチジンを配合した製品です。サッと溶けるきめ細かい細粒で、過剰に分泌された胃酸をすばやく抑え、胃の不快な症状を緩和します。携帯に便利な分包タイプの製品です。
分類 | 第1類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1包(0.5g)中 ファモチジン 10mg |
効果・効能 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつき |
用法・用量 | 胃痛,もたれ,胸やけ,むかつきの症状があらわれた時,次の量を,水又はお湯で服用して下さい。 成人(15歳以上,80歳未満):1日2回まで、1回1包 小児(15歳未満):服用しないで下さい。 高齢者(80歳以上):服用しないで下さい。 ・服用後8時間以上たっても症状が治まらない場合は,もう1包服用して下さい。 ・症状が治まった場合は,服用を止めて下さい。 ・3日間服用しても症状の改善がみられない場合は,服用を止めて,医師又は薬剤師に相談して下さい。 ・2週間を超えて続けて服用しないで下さい。 |
タイプ | 散剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は使用不可。授乳中の人は本剤を服用しないか,本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
使用が可能な年齢 | 15歳以上,80歳未満 |
錠剤・タブレットの大きさ | --- |
薬の風味 | メントール風味 |
眠くなる成分する成分 | × |
胃の粘膜を保護する成分 | × |
スーッとする成分 | l-メントール |
水なしで使用できるタイプ | × |
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使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?

胃の粘膜を保護する薬は、正しく服用すれば高い効果が期待できますが稀に副作用の可能性もあります。これは、どの薬においても言えることですが、皮膚の発疹などのアレルギー症状には注意が必要です。
一方で、胃酸分泌抑制薬のファモチジンも、胸やけや胃酸の逆流症状に効果が期待できますが、こちらの副作用として、横紋筋融解症と呼ばれる筋肉に対する症状や、腎臓の機能低下、間質性肺炎などが認められることがあります。
特に高齢の方では、ファモチジンの副作用が出やすいと考えられており、腎臓病を治療中の方ではファモチジンによって認知機能の低下を招くこともあります【7】【8】。
こんなときは医療機関へ

胃の不快感は、食事や喫煙、ストレス以外にも様々な原因で起こります。特に胃炎や胃潰瘍などの病気が原因となっている場合では、市販薬で対応するのではなく、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが優先されます。
胃の症状以外に、下痢や便秘が続いていたり、吐き気、便に血が混じる、空腹時に胃の痛みがある、などの場合では速やかに医療機関を受診することをおすすめします。
また、胃の不快感は鎮痛薬など、薬の副作用によっても生じることがあります。持病を治療中の方では、市販薬を購入する前にかかりつけの医師に相談すると良いでしょう。
『レバミピド』に関するQ&A

レバミピドに関して、よくある質問にお答えします。

また、ムコスタには後発品(ジェネリック)が発売されており、その製品名は成分名と同じ、レバミピド錠の名称で流通しています。


このように、医療用医薬品として用いられてきた薬剤成分が、一般用医薬品として承認され、市販に転用(スイッチ)された薬を、スイッチOTC医薬品と呼びます。厚生労働省の資料によれば、レバミピドはスイッチOTCの候補薬剤に挙げられています【9】。
しかし、これまでのところ市販薬としての製品開発は行われていないようです。その理由については定かではありませんが、開発にかかるコストと比べて、収益性が低いと判断されているのかもしれません。


一方で、胃の粘膜を傷つける直接的な原因、すなわち胃酸の分泌を抑える薬ではありません。そのため、胃の痛みを緩和する効果は胃酸分泌抑制薬の方が優れていると考えられます。
ただし、レバミピドと胃酸分泌抑制薬を直接比較した研究データは限られており、どれほど効果に差があるのかについては明確ではありません。

まとめ

レバミピドは胃炎や胃潰瘍の治療に用いられる胃薬です。胃の粘膜を保護する防御因子の働きを強め、また胃の粘膜の修復作用によって、胃の不快な症状を緩和します。
レバミピドを市販で購入することはできませんが、似たような効果が期待できる薬は、数多くの製品がラインナップされています。飲みやすさ、即効性、有効性の観点のみならず、ご自身の症状や病状に合わせて薬を選ぶことが大切です。
購入をご検討の際には、ぜひ薬剤師や登録販売者にご相談されると良いでしょう。
参考文献
・【1】InformedHealth.org [Internet]. Gastritis: Overview.Last Update: June 28, 2018
・【2】Dig Dis Sci. 1998 Sep;43(9 Suppl):5S-13S
・【3】Dig Dis Sci. 2008 Nov;53(11):2886-95.
・【4】J Ocul Pharmacol Ther. 2012 Jun;28(3):259-63.
・【5】Sci Rep. 2022 May 12;12(1):7839.PMID: 35552457
・【6】一般社団法人 枚方市薬剤師会 お薬Q&A 薬の形状について
・【7】Psychosomatics. 1996 Jul-Aug;37(4):349-55.
・【8】J Clin Gastroenterol. 1998 Oct;27(3):253-4.
※掲載内容は執筆時点での情報です。