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センノシドは市販で買える?薬局やドラッグストアで購入する方法
商品名は異なるが、同じ有効成分を含む商品は市販されている
「センノシド」という名称で販売されている商品はありませんが、同じ有効成分を含む市販薬であれば販売されています。たとえば、大正製薬が販売している「コーラックハーブ」にはセンナ由来のセンノシドが配合されており、一晩で便の排泄を促します。その他にも、センナ末やセンノシドを配合する市販薬はさまざまなメーカーから販売されているため、手軽に購入できます。センノシドと類似した市販薬はある?
センノシドと類似した市販薬を選ぶのであれば、「ビサコジル」や「酸化マグネシウム」を配合する便秘薬が候補となります。これらの成分は、腸を刺激して腸の動きを促進したり、便を柔らかくして便の排泄をを促したりすることで、下剤としての効果を発揮します。センノシドはどんな成分?どんな効果がある?
センノシドは、主にセンナや大黄(ダイオウ)などの天然植物に含有されている薬効成分で、便秘を解消します。体内に吸収されて作用するのではなく、大腸に存在する腸内細菌による代謝を受けて、 「レインアンスロン」という物質が生成されます。このレインアンスロンが大腸の筋肉を刺激し、腸の蠕動運動を促進する結果、便の排泄を促すのです。また、大腸内の水分を調整して便の排出をスムーズにする作用もあり、便が硬くなってしまった場合の便秘にも効果的です。
センノシドと名前が似ているプルゼニドに違いはある?
センノシドとプルゼニドは、同一の医薬品のことを指しています。プルゼニドは商品名であり、有効成分にセンノシドを配合しています。また、「センノシド」という名称はジェネリック医薬品の商品名としても使用されています。いずれの商品も、有効成分は同じであるため、同等の効果が現れるものと考えて差し支えないでしょう。センノシドと類似した市販薬の選び方
センノシドと類似した市販薬を探すときに、どのような成分を選べばよいか分からない場合もあるでしょう。ここからは類似した市販薬に含まれる成分を解説します。
センノシドと同じ有効成分を選びたい方は【センノシド、センナ】が主成分の市販薬
医療用医薬品のセンノシドと同じ有効成分の市販薬を購入したい場合は、センノシドやセンナを配合する市販薬を購入しましょう。市販薬のパッケージには配合されている有効成分の種類や量が記載されているため、購入する際に確認してみるとよいでしょう。商品の有効成分を確認する方法が分からない場合には、ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に相談しましょう。センノシドと同じ刺激性下剤を選びたい方は【ビサコジル】が主成分の市販薬
センノシドのように便の排泄を促進する薬効成分に、ビサコジルがあげられます。大腸を刺激することで便通を改善する下剤成分で、主に急性の便秘や一時的な排便困難の治療に使用されます。特に、腸の運動(蠕動運動)が低下している場合に効果的です。また、便に含まれる水分を維持する作用もあり、便が硬くなるのを防ぎます。服用すると6~12時間ほどたってから効果が現れるため、就寝前に飲んで翌朝に排便するのが一般的です。
センノシドと同じ便秘薬の中でも、非刺激性下剤を選びたい方は【酸化マグネシウム】が主成分の市販薬
酸化マグネシウムは、「塩類下剤」と呼ばれる薬効成分の一つです。浸透圧の働きにより、腸内に水分を引き寄せる効果が期待できます。十分な水分を保持でき便が柔らかくなることで腸がゆるやかに刺激され、自然な排便に近い形で便を排泄します。センノシドやビサコジルなど腸管を刺激する薬剤とは異なり、腹痛や下痢が起こりにくいのが特徴です。また、腸が緊張してけいれんしてしまう「けいれん性便秘」の人にも適した成分です。"
【厳選】センノシド成分と類似する成分を含む市販薬 9選
薬剤師 篠原 奨規さん厳選
ここからは、センノシドやそれと類似する成分を配合する市販薬をご紹介します。
こんな方に
薬を飲むのが苦手な方に
食物繊維と生薬成分で排便を促す
食物繊維プランタゴオバタ種皮末と、腸の働きをサポートするセンノシドやカスカラサグラダなどの生薬成分を配合した便秘薬です。便秘による肌荒れや痔などの症状も改善が期待できます。チョコレート風味となっており、薬の服用が苦手な方にもピッタリです。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 顆粒 |
1回服用量 | 成人(15才以上) 3/4~1包 11才以上15才未満 1/2~2/3包 3才以上11才未満・・・1/4~1/3包 |
用法・用量 | 1日1~3回食後に服用してください。 ただし,初回は最小量を用い,便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 成人(15才以上) 3/4~1包 11才以上15才未満 1/2~2/3包 3才以上11才未満・・・1/4~1/3包 |
1日の服用回数 | 1日1~3回 |
服用対象年齢 | 3歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:肌あれ、吹出物、頭重、のぼせ、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔 |
内容量 | 48包 |
こんな方に
数日間排便がない方に
植物の力で、自然なお通じをサポート
有効成分のセンナ末が動きの悪くなっている大腸を刺激して、排便を促します。天然由来の生薬を配合しており、自然なお通じをサポートします。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 15歳以上/1回量:3~6錠 11歳以上15歳未満/1回量:2~4錠 |
用法・用量 | 1日1回就寝前又は空腹時に服用してください。ただし、初回は最少量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 15歳以上/1回量:3~6錠 11歳以上15歳未満/1回量:2~4錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 11歳以上 |
効能効果 | 便秘。便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔。 |
内容量 | 450錠 |
こんな方に
薬による胃への刺激が気になる方に
胃への刺激が少ないコーティング錠
腸の動きをサポートし、スムーズな排便を刺激する薬です。 コーティング錠であり胃ではなく腸で溶解するため、胃への刺激が少ないのが特徴です。排便状況によって、服用量を1回1〜3錠まで調整できます。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15才以上):1〜3錠 |
用法・用量 | 次の1回量を1日1回、就寝前(又は空腹時)に水又はぬるま湯で服用してください。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 成人(15才以上):1〜3錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:腹部膨満、食欲不振(食欲減退)、痔、肌あれ、吹出物、腸内異常醗酵、頭重、のぼせ |
内容量 | 40錠 |
こんな方に
便秘薬の使用が初めての方に
量調整がしやすい便秘薬
コーラックファーストは、ビサコジルが腸の動きを活発にして、DSS成分が便を柔らかくして排便を促す便秘薬です。少量から始められるため服用量を調整しやすいのが特徴です。、効果は6~11時間後に現れます。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 15才以上 1回1~4錠 11〜14才 1回1~3錠 |
用法・用量 | 次の量を就寝前(又は空腹時)に水又はぬるま湯で服用してください。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 15才以上 1回1~4錠 1日1回 11〜14才 1回1~3錠 1日1回 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 11歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和: 頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常発酵、痔 |
内容量 | 20錠 |
こんな方に
なかなか排便がなく悩んでいる方に
頑固な便秘に、この1錠
有効成分であるビサコジルが大腸の粘膜を刺激し腸の動きを改善します。生薬系の便秘薬に比べて、作用が強く、効果が早く現れるのが特徴です。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上) 1回 2~3錠 11歳以上15歳未満 1回 1~2錠 |
用法・用量 | 1日1回、就寝前に水またはお湯でかまずに服用してください。ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量または減量してください。 成人(15歳以上) 1回 2~3錠 11歳以上15歳未満 1回 1~2錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 11歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、腹部膨満、腸内異常醗酵、痔 |
内容量 | 400錠 |
こんな方に
即効性を求める方に
直腸で直接作用する座薬タイプ
有効成分ビサコジルが直腸内で直接作用する、座薬タイプの便秘薬です。 小型で挿入時の違和感が少なく、挿入後3〜5分程度すれば穏やかな便意が現れるでしょう。
分類 | 第2類医薬品 |
形状 | 座薬 |
1回服用量 | 1回1個 |
用法・用量 | 12歳以上、1回1個を直腸内に挿入し、それで効果のみられない場合は、さらにもう1個挿入してください。 ただし、1日2個限度としてください。 |
1日の服用回数 | 1日2回まで |
服用対象年齢 | 12歳以上 |
効能効果 | 便秘 |
内容量 | 10個 |
こんな方に
繰り返す便秘に悩んでいる方に
酸化マグネシウムと乳酸菌のWの効果
便に水分を集めて排便を促す酸化マグネシウムと腸内細菌を整える乳酸菌の働きによって便秘を解消します。便秘を繰り返している方や便が固くなっている方におすすめです。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 15才以上:1回3~6錠 11~14才:1回2~4錠 7~10才:1回2~3錠 5~6才:1回1~2錠 |
用法・用量 | 次の量を1日1回、就寝前(又は空腹時)に水又はぬるま湯で服用してください。 ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 15才以上:1回3~6錠 1日1回 11~14才:1回2~4錠 1日1回 7~10才:1回2~3錠 1日1回 5~6才:1回1~2錠 1日1回 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 5歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:肌あれ、吹出物、頭重、のぼせ、食欲不振(食欲減退)、痔、腸内異常醗酵、腹部膨満 |
内容量 | 90錠 |
こんな方に
腹痛や下痢などの副作用が気になる方に
非刺激性でマイルドに作用
ミネラル成分である酸化マグネシウムを配合し、腸内に水分を引き寄せることで便を柔らかくし、自然に近い排便を促します。センノシドなど刺激性下剤で起きやすい腹痛や下痢のリスクが少なく、副作用が気になる方におすすめの商品です。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 年齢:成人(15才以上) 1回量:3~6錠 年齢:11才~14才 1回量:2~4錠 年齢:7才~10才 1回量:2~3錠 年齢:5才~6才 1回量:1~2錠 |
用法・用量 | 次の1回量を1日1回、就寝前(又は空腹時)に水又はぬるま湯で服用してください。 ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 年齢:成人(15才以上) 1回量:3~6錠 年齢:11才~14才 1回量:2~4錠 年齢:7才~10才 1回量:2~3錠 年齢:5才~6才 1回量:1~2錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 5歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:腹部膨満、肌あれ、吹出物、腸内異常醗酵、食欲不振(食欲減退)、痔、頭重、のぼせ |
内容量 | 100錠 |
こんな方に
コロコロ便でスッキリしない方に
コロコロした便にもやさしく対処
水酸化マグネシウムを配合した非刺激性の便秘薬です。便を柔らかくして自然な排便を促すため、初めての便秘薬としても安心して使用できるでしょう。5歳以上の子どもから使用でき、用量は便通の状態に合わせて調整できます。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15才以上) 1回2~6錠 11~14才 1回1~4錠 7~10才 1回1~3錠 5~6才 1回1~2錠 |
用法・用量 | 次の量を1日1回就寝前(又は空腹時)に服用してください。 ただし、初回は最小量を用い、便通の具合や状態をみながら少しずつ増量又は減量してください。 成人(15才以上) 1回2~6錠 11~14才 1回1~4錠 7~10才 1回1~3錠 5~6才 1回1~2錠 |
1日の服用回数 | 1日1回 |
服用対象年齢 | 5歳以上 |
効能効果 | 便秘 便秘に伴う次の症状の緩和:頭重、のぼせ、肌あれ、吹出物、食欲不振(食欲減退)、 腹部膨満、腸内異常発酵、痔 |
内容量 | 90錠 |
商品比較表
センノシドを使用するときのポイントや注意点について
使用するときのポイント・副作用はあるの?
センノシドを使用する際のポイントとして、指示された用法・用量を守ることが大切です。効果を実感できない場合でも、自己判断で量を増やさないようにしましょう。副作用としては、腹痛や下痢、吐き気などがあげられます。センノシドを服用したあとに、これらの症状が現れた場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談する必要があります。
センノシド成分と飲み合わせが悪い薬・併用禁忌はある?
基本的にセンノシドと飲み合わせが悪い薬や併用禁忌はありません。ただし、他の便秘薬と併用することで、腹痛や下痢などの副作用が現れやすくなります。医師から指示されている場合を除き、便秘薬を複数組み合わせて服用することは控えたほうがよいでしょう。こんなときは病院へ
センノシドを使っても効果が見られない場合や、腹痛や吐き気、下痢が生じる場合には、すぐに服用を中止し、病院を受診しましょう。また、便秘に加えて発熱や血便がある場合や腹部が異常に張って痛みを伴う場合は、緊急の症状である可能性があるため、早めに医療機関で診察を受けることが大切です。「センノシド」に関するQ&A
センノシドを服用する際、いくつかの疑問を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
最後にセンノシドに関する質問に回答していきます。
ただし、効果の現れ方には個人差があるため、自分の生活リズムに合った服用タイミングを見つけることが重要です。 なかなか便秘が解消されない場合には、医師や薬剤師の指導を受けることをおすすめします。
便秘時にのみ服用するようにして、一時的な使用に留めることをおすすめします。
また一般的にセンノシドは成人にのみ使用される薬剤であるため、医師から指示がない限り子どもへの使用は避けたほうがよいでしょう。
まとめ
医療用医薬品としてのセンノシドと同じ有効成分を含む市販薬は販売されています。センノシドは、大腸を刺激して腸の蠕動運動を促す、刺激性下剤に分類される薬剤です。センノシドと同じ有効成分の市販薬を選ぶときは、商品パッケージに「センノシド」や「センナ」を配合するものを購入するとよいでしょう。また、センノシドと類似する成分として、「ビサコジル」や「酸化マグネシウム」などがあげられます。
薬局やドラッグストアでどの便秘薬を購入するか迷った場合には、薬剤師や登録販売者に相談してみましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。