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溶連菌感染症とは?|大人も注意
感染経路は主に飛沫感染や接触感染で、感染者の咳やくしゃみを吸い込んだり、手を介して口や鼻に触れたりすることで広がります。
発症すると、のどの痛みや発熱、全身のだるさが現れ、悪化すると合併症を引き起こすこともあります。また、風邪と症状が似ているため、自己判断で放置すると長引く可能性があります。
適切な治療を受けることで早期回復が見込めるため、のどの痛みが強い場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
治療方法
溶連菌感染症の治療には、抗生物質の内服が基本となります。特にペニシリン系やセフェム系の抗生物質が効果的で、医師の指示に従い、処方された薬を最後まで飲み切ることが重要です。
途中で服薬をやめると、菌が完全に死滅せず、再発や合併症を引き起こすリスクがあります。治療中は、安静にしながら十分な水分と栄養を摂取することが大切です。
のどの痛みが強い場合は、のどに優しい温かい飲み物や消化の良い食事を選ぶとよいでしょう。
また、家庭内での感染拡大を防ぐために、患者が使用した食器やタオルは共有せず、手洗いを徹底することも必要です。早めに治療を開始すれば数日で症状は改善しますが、処方された薬を飲み切るまでは油断しないことが大切です。
家庭や職場での注意点
家庭や職場で溶連菌感染症が広がらないようにするためには、感染者本人の適切な対応と周囲の予防策が重要です。まず、手洗いを徹底し、アルコール消毒を活用することで感染リスクを減らせます。また、感染者が使ったタオルや食器を共用しないよう注意しましょう。
飛沫感染を防ぐため、患者はマスクを着用し、くしゃみや咳をするときはティッシュや腕で口元を覆う習慣をつけることが望ましいです。
特に職場では、不特定多数の人と接触する機会が多いため、感染が疑われる場合は無理に出勤せず、休養をとることが周囲への配慮となります。
また、感染拡大を防ぐため、症状が落ち着いた後でも医師の指示があるまで安静にすることが大切です。適切な対応を取ることで、家庭や職場での二次感染を防ぐことができます。
溶連菌感染症の主な症状

溶連菌感染症の主な症状には、のどの痛み、発熱、全身の倦怠感があります。特にのどの痛みは強く、飲み込むのが困難になることもあります。
その他に、発疹や舌の赤み(いちご舌)が現れる場合もあります。
こんなときは病院へ|診断と治療方法
溶連菌感染症は、のどの痛みや発熱を引き起こしますが、症状だけでは風邪と区別がつきにくいことがあります。
特に、38度以上の高熱が続く、のどの痛みが強く食事や水分摂取が難しい、首のリンパが腫れている場合は早めに病院を受診しましょう。
また、赤い発疹や舌の赤み(いちご舌)が見られる場合も、溶連菌の可能性が高いため、適切な診断を受けることが大切です。診断は、医師による喉の視診や迅速検査で行われます。陽性の場合、抗生物質が処方されるため、指示通りに服用することで症状が早く改善します。治療を怠ると合併症のリスクがあるため、症状が軽くなっても薬は最後まで飲み切ることが重要です。
『溶連菌感染症』に関するQ&A

『溶連菌感染症』に関してよくある質問に対して、Q&A形式で回答します。






まとめ

溶連菌感染症は、強い喉の痛みや発熱を引き起こし、大人でも感染する可能性があります。風邪と似た症状があるため自己判断せず、適切な診断と治療を受けることが大切です。
抗生物質を正しく服用すれば、症状は数日で改善しますが、途中でやめると再発や合併症のリスクが高まります。また、家庭内での感染を防ぐためには、手洗いや消毒の徹底が重要です。喉の違和感や高熱が続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。