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トラネキサム酸は市販で買える?薬局やドラッグストアで購入する方法
この記事では、トラネキサム酸を市販で購入する際のポイントや注意点について詳しく解説します。
トラネキサム酸は市販で販売されている
多忙な現代社会において、薬局やドラッグストアでトラネキサム酸を手に入れたいと考える方も多いでしょう。トラネキサム酸を含む市販薬は、意外と身近なお店で手に入れることができます。
風邪の初期症状を緩和したり、口内炎のケア、しみ改善を目指すスキンケアアイテムなど、日常のさまざまな場面で活用されています。例えば、風邪のときに喉の腫れを抑えたり、口内炎で痛む口元をケアしたり、美白ケアに取り入れて肌の透明感をアップさせるなど、多彩な使い方が可能です。
忙しい毎日でも、自宅で簡単にケアできるのがトラネキサム酸を含有する商品の魅力です。
購入時には、製品ごとの成分量や適応症を確認することが重要です。同じトラネキサム酸を含む製品でも、目的や使用する場面によって適した製品が異なります。
また、初めて購入する際や効果に迷ったときには、薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。
市販薬トラネキサム酸と処方薬トラネキサム酸との違いは?
処方薬のトラネキサム酸は、市販薬に比べて幅広い適応症に対応し、特に全身性や局所の線溶亢進による出血傾向や、手術に伴う異常出血に使用されます。また、湿疹、蕁麻疹などの皮膚症状、扁桃炎、咽喉頭炎、口内炎などの症状緩和にも効果的です。医師の診断に基づくため、使用できる用量が多く(750~2,000mg/日)、重篤な症状に対応できるのが特徴です。一方、市販薬は軽度の症状緩和を目的として成分量が低く設定されており(最大750mg/日)、風邪の初期症状や軽度の口内炎、しみのケアなどに利用されます。手軽に購入できる一方で、重篤な症状には効果が限定的です。症状に応じて適切な薬を選ぶことが重要です。
トラネキサム酸はどんな成分?どんな効果がある?
トラネキサム酸は、アレルギーや炎症を鎮める成分であり、主に出血や炎症を抑える効果があります。具体的には、プラスミンという酵素の働きを抑えることで、血液の凝固(血が固まること)を促進し、出血を止めるために使われます。
また、抗炎症作用によって、口内炎や扁桃炎などの症状緩和にも効果的です。
さらに、しみ(肝斑を含む)やそばかすの原因となるメラニンの生成を抑える作用もあるため、美白ケア成分として美容分野で使用されています。
多彩な作用を示すトラネキサム酸は、幅広い症状に対して効果的な成分です。
トラネキサム酸と名前が似ているトランサミンⓇに違いはある?
結論から言いますと「同じ成分」です。
トランサミンⓇは、トラネキサム酸を主成分とする医薬品の「商品名」です。
違いがあるとすれば、主に成分量や適応症にあります。トランサミンⓇは医師の処方が必要であり、手術中や術後の異常出血、さまざまな出血傾向、湿疹や蕁麻疹、口内炎など、幅広い症状に使用されます。
一方、市販薬に含まれるトラネキサム酸は、軽度の症状緩和を目的として含有されている成分量が抑えられています。また適応症もことなりますので、症状や目的に合わせて、適切な製品を選ぶことが重要です。
また、最近では「一般名処方」として、処方医薬品であっても ""[般]トラネキサム酸"" として処方されることが増えてきました。
市販で購入できるトラネキサム酸が含まれる市販薬の選び方
市販で購入できるトラネキサム酸を含む薬を選ぶ際は、他の成分との組み合わせや成分量を確認することがポイントです。
市販薬にはトラネキサム酸だけが含まれている製品はなく、風邪薬や口内炎の薬、しみケアアイテムなど、それぞれの用途に合わせて他の成分と一緒に配合されています。
このため、症状や目的に応じて適切な製品を選ぶことが大切です。
例えば、風邪の初期症状の緩和には風邪薬を、肌のケアには美白成分が含まれた製品を選ぶと効果的です。
迷った場合は薬剤師や登録販売者に相談することをおすすめします。
口内炎の症状を和らげたい方は【抗炎症作用】を有する成分の市販薬
口内炎の治療薬を選ぶ際には、症状の緩和に役立つ成分が含まれているかがポイントです。まず、トラネキサム酸を含有する製品は、抗炎症作用で口内の腫れや痛みを抑える効果が期待できます。この他にも、アズレンスルホン酸ナトリウムが含まれる製品は、消炎・鎮痛効果があり、口内の傷の回復をサポートします。
口内炎に悩む方は、こうした市販薬で症状を和らげてみてはいかがでしょうか。
ご自身の症状に合う製品を選んで、つらい口内炎をしっかりケアしましょう。
風邪でつらい"のどの痛み"には【トラネキサム酸】が配合されている市販薬
風邪によるつらい"のどの痛み"には、トラネキサム酸が配合されている市販薬が効果的です。トラネキサム酸は、抗炎症作用を有し、のどの炎症を抑えて痛みを和らげるのに役立ちます。
市販薬では、風邪の症状を総合的にケアするために、トラネキサム酸を含む製品が数多くあります。
のどの腫れや痛みがひどいときに、こうした製品を利用すれば、症状の緩和が期待できます。
手軽に購入でき、自宅でのセルフケアにぴったりです。
しみ(肝斑)や美白ケアをしたい方は【トラネキサム酸】が主成分の市販薬
しみ(肝斑に限る)をケアしたい方には、トラネキサム酸が主成分の市販薬として、飲み薬の1種類が販売されています。トラネキサム酸は、メラニンの生成を抑制し、肝斑の改善をサポートします。
一方、美白ケアをしたい場合には、トラネキサム酸を含む塗り薬が効果的です。こちらは、肌に直接塗布することで、シミやくすみをピンポイントでケアできます。
用途に合わせて、飲み薬や塗り薬を選ぶことで、より効果的な美白ケアを実現しましょう。
【厳選】【厳選】トラネキサム酸成分を含む市販薬 9選
薬剤師 根本 真吾さん厳選
口内炎治療薬を選びたい人におすすめの市販薬 3選
口内炎のつらい症状を和らげたい方には、抗炎症作用を持つ成分を含む市販薬が効果的です。抗炎症作用を有するトラネキサム酸の他にも、炎症を抑え、口内炎の痛みや腫れを軽減するのに役立つ成分が配合されている市販薬があります。複数の成分が配合されていることで、症状に合わせた総合的なケアが可能になります。
ここでは、市販薬の中から口内炎に効果的な成分を含む3つのおすすめ薬をご紹介します。
こんな方に
口内炎を和らげたい方に
錠剤タイプをお求めの方に
2種の抗炎症成分が口内炎に効く
有効成分トラネキサム酸を1日750mg配合し、のどの痛みや腫れに効果的です。
トラネキサム酸とカンゾウ乾燥エキスが炎症を抑えます。
抗ヒスタミン剤を含まないため、眠くなりません。
風邪や乾燥などでのどの痛みを感じる方におすすめです。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回2錠 7歳以上15歳未満:1回1錠 |
用法・用量 | 水又はお湯で服用して下さい。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 7歳以上 |
効能効果 | 咽頭炎・扁桃炎(のどの痛み、のどのはれ)、口内炎 |
内容量 | 36錠 |
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こんな方に
水なしで飲める薬をお探しの方に
清涼感をお求めの方に
清涼感のある顆粒が口内炎を鎮める
有効成分トラネキサム酸とカンゾウエキスの2つの抗炎症成分が、患部のはれを鎮めます。
3種類のビタミン(B2、B6、C)も配合されており、患部の修復を助けます。
水なしでも飲めて、患部に気持ちいい冷感がとどきます。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 顆粒 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回1包 7歳以上15歳未満:1回1/2包 |
用法・用量 | 水又はお湯で服用して下さい。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 7歳以上 |
効能効果 | 扁桃炎(のどのはれ、のどの痛み)・咽頭炎、口内炎 |
内容量 | 1.3g/包 x 9包 |
こんな方に
小さな子どもにも使用したい方に
口内炎になりやすい方に
つらい口内炎に、飲んで治す口内炎治療薬
有効成分であるトラネキサム酸が、炎症の原因物質に作用し、痛みと腫れを効果的に鎮めます。
また、炎症を抑えるカンゾウ乾燥エキスと、皮膚や粘膜の機能をサポートするビタミンB2、B6、Cも含まれています。
7歳から服用可能なので、家族での使用にも適しています。
分類 | 第3類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回2錠 7歳以上15歳未満:1回1錠 |
用法・用量 | 水又はお湯で服用して下さい。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 7歳以上 |
効能効果 | 口内炎、咽頭炎・扁桃炎(のどのはれ、のどの痛み) |
内容量 | 24錠 |
のどの痛みを和らげたい人におすすめの市販薬 3選
風邪で、のどの痛みがつらい方には、トラネキサム酸を含む市販薬が効果的です。ここでは、おすすめの3つの市販薬をご紹介します。
トラネキサム酸の抗炎症作用でのどの腫れや痛みを和らげる製品を中心に紹介します。
症状に合わせて選び、のどの不快感を素早くケアしましょう。
こんな方に
のど風邪を引きやすい方に
のどの痛みを和らげたい方に
7つの有効成分が、のどからくる風邪に効く
有効成分であるトラネキサム酸とイブプロフェンを配合し、痛むのどかぜ・つらい熱かぜに効果的に作用します。
また、虚誕成分であるアンブロキソール塩酸塩をはじめとした、すぐれた効果をあらわす7つの有効成分が効果的に働いて、つらいかぜの
諸症状をやわらげます。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回3錠 |
用法・用量 | 食後なるべく30分以内に水又は温湯で服用してください。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、せき、たん、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和 |
内容量 | 45錠 |
こんな方に
風邪をひきやすい方に
様々な症状を和らげたい方に
9つの有効成分が、かぜの11症状に効果的
有効成分であるイブプロフェンとアセトアミノフェンに加え、トラネキサム酸が痛みや腫れを鎮めます。
9つの有効成分配合でかぜの11症状すべてに効果的に作用します。
かぜのひきはじめにおすすめです。
胃にやさしい成分グリシンを配合した錠剤タイプのかぜ薬です。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回3錠 |
用法・用量 | 食後なるべく30分以内に服用してください。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、せき、たん、鼻水、鼻づまり、頭痛、悪寒(発熱によるさむけ)、くしゃみ、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和 |
内容量 | 27錠 |
こんな方に
のどの痛みが強い方に
風邪の諸症状を和らげたい方に
つばを飲むのもつらいのどのカゼに速く効く
有効成分イブプロフェン600mgとトラネキサム酸750mgを配合し、のどの痛みや発熱を和らげるダブル処方ます。
独自の製剤技術でイブプロフェンが速く溶け出し効果を発揮します。
抗ヒスタミン成分が鼻水・鼻づまりを抑えます。また、せきを鎮める成分も含まれています。
分類 | 指定第2類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回3錠 |
用法・用量 | 水又はお湯で服用して下さい。 |
1日の服用回数 | 1日3回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | かぜの諸症状(のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和 |
内容量 | 18錠 |
しみや美白ケアをしたい人におすすめの市販薬 3選
しみや美白ケアをしたい方におすすめの市販薬を3つご紹介します。しみ(肝斑)のケアを目的とする場合と、美白ケアを目的とする場合とで製品がことなるため注意しましょう。
ご自身の肌の悩みに合わせて商品を選んでみましょう。
こんな方に
しみが気になる方に
肝斑と診断されたことがある方に
8週間の服用で肝斑を改善へ導く
有効成分トラネキサム酸を1日あたり750mg配合されており、肝斑の原因となるメラニンの生成を抑制します。
L-システイン、アスコルビン酸、ビタミンB6、パントテン酸カルシウム、ニコチン酸アミドが、肌の健康維持やターンオーバーの促進を通じて肝斑の改善に役立ちます。
分類 | 第1類医薬品 |
形状 | 錠剤 |
1回服用量 | 成人(15歳以上):1回2錠 |
用法・用量 | 水又はお湯で服用して下さい。 |
1日の服用回数 | 1日2回 |
服用対象年齢 | 15歳以上 |
効能効果 | しみ(肝斑に限る) |
内容量 | 240錠 |
こんな方に
耐水性の高いコンシーラーをお求めの方に
美白ケアもしたい方に
美白ケアもできるUVコンシーラー
有効成分であるトラネキサム酸を配合し、しみを改善します。
しみを隠しながら美白ケアが可能なコンシーラーです。
SPF50+、PA++++であり、高いUVカット効果を有しています。
汗や水に強い耐水性があります。
自然にカバーする境目ぼかしパウダーと、保湿成分のモモ葉エキスも配合し、シミにぴったりフィットします。
分類 | 医薬部外品 |
形状 | ムース(スティックタイプ) |
1回服用量 | 該当なし |
用法・用量 | 該当なし |
1日の服用回数 | 該当なし |
服用対象年齢 | 記載なし |
効能効果 | 該当なし |
内容量 | 2.5g/本 |
こんな方に
美白ケアをしたい方に
美容液をお求めの方に
しみを集中ケア!美白スティック状美容液
有効成分トラネキサム酸を配合し、しみなどの気になる肌部分を集中的にケアできます。
しみの根源にアプローチできるのが特徴的です。
ターンオーバーやくすみをケアする成分も含まれ、肌を整えます。
化粧水や美容液の後、気になる部分に直接塗るだけで、美白ケアが可能です。
分類 | 医薬部外品 |
形状 | クリーム(スティックタイプ) |
1回服用量 | 該当なし |
用法・用量 | 該当なし |
1日の服用回数 | 該当なし |
服用対象年齢 | 記載なし |
効能効果 | 該当なし |
内容量 | 5.3g/本 |
商品比較表
トラネキサム酸を使用するときのポイントや注意点について
このため持病をお持ちの方や、現在他の薬を服用している方は、トラネキサム酸を使用することについて、慎重に判断することが大切です。
ここでは、トラネキサム酸を使用する際のポイントや注意点、対処方法などについて詳しく解説します。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
トラネキサム酸の使用時には、過敏症(肌の発疹やかゆみ、吐き気、嘔吐、下痢など)の副作用が現れることがあります。また、非常にまれではありますが、重篤な副作用(血栓症や重篤な過敏症など)が現れることもあります。
血栓症の症状としては、突然の息切れ、胸痛の他、足の痛みや腫れなどが挙げられます。これらの症状が見られた場合は、すぐに使用を中止し、医師の診察を受けることが必要です。
適切な用法・用量を守り、自己判断で過剰に使用しないように注意しましょう。
トラネキサム酸成分と飲み合わせが悪い薬・併用禁忌はある?
トラネキサム酸は、トロンビン製剤(手術時の止血などに使用)とは併用禁忌となっており、併用することで血栓形成傾向が増大するおそれがあります。また、併用注意の薬剤として、ヘモコアグラーゼ、バトロキソビン、凝固因子製剤(エプタコグアルファなど)が挙げられます。これらの薬剤は、外科手術や出血コントロールが必要な急性期治療の際に使用されることが多く、主に入院患者に対して使用されます。いずれも市販薬を使用する際には併用しない可能性が高いものの、入院時に市販薬を持参する場合は注意しましょう。かならず医師や看護師、薬剤師に使用中の薬やサプリメントなどを使用していることを伝えましょう。
また低用量ピルなどのホルモン製剤(エストロゲン製剤)を使用している場合に、血栓リスクが増加することがあります。市販のトラネキサム酸を使用する前に、かかりつけの医師に相談するようにしましょう。
こんなときは病院へ
トラネキサム酸を含む市販薬は、多くの方が気軽に利用できるものですが、使用中にまれに体調の変化を感じることがあります。もし、足のむくみや息切れなどの症状が気になる場合や、肌にかゆみや発疹が出た場合には、念のため医師に相談してください。
また、軽い症状でも長引く場合には、専門家の意見を聞くとよいでしょう。
市販薬は手軽に症状のケアができる便利なアイテムですが、ご自身の身体のサインに耳を傾けることも大切です。
気になる症状があれば、無理をせず、早めに医療機関に受診することをおすすめします。
「トラネキサム酸」に関するQ&A
トラネキサム酸は、美容や健康のサポートに役立つ成分として注目されていますが、初めて購入する際には疑問も多いかもしれません。
飲み薬と塗り薬、どちらを選ぶのが自分に合っているのか、効果が現れるまでにどのくらいの時間がかかるのか、気になるポイントですよね。
また、妊娠中や授乳中でも安心して使えるのかも大切なポイントです。
そんな皆さんの疑問にお答えしながら、トラネキサム酸をより効果的に活用するための情報をお伝えします。
市販薬において、塗り薬はあまり一般的ではありません。ただし、市販の美白化粧品やクリームの中には、トラネキサム酸を配合したものもありますが、これらは医薬品ではなくスキンケアアイテムとして分類されます。また、「しみ(肝斑に限る)」の改善を目的とした飲み薬がありますが用途が異なります。
それぞれの特性が異なるため、目的に応じて適切に選ぶことが重要です。全身に作用するケアを求める場合には飲み薬、特定の部位に集中的にケアしたい場合には塗り薬を選択するのが適切でしょう。
どちらが優れているかというよりも、ご自身のニーズに合った使い方をすることで、トラネキサム酸の効果をより引き出せると考えられます。
例えば、口内炎や喉の炎症に対しては、数日から1週間程度で症状の改善が見られることが多いです。
一方、しみケアとして使用する場合、改善には少し時間がかかり、数週間から数か月の継続が必要です。効果を感じるまでの期間は個人差がありますので、焦らず続けることが大切です。
ただし、あまり長期間使用しても効果が見られない場合や、副作用を感じた場合は、使用を中止し医師に相談することをおすすめします。
基本的に、トラネキサム酸は妊娠中や授乳中でも使用できるとされていますが、体調や状況によっては避けた方がよい場合もあります。
特に、妊娠中は体がデリケートな状態であるため、自己判断での服用は控えましょう。かかりつけの医師に相談し、必要性やリスクを十分に理解した上で使用することが大切です。
また、授乳中の場合も、母乳への移行の可能性を考慮し、医師の指導に従って適切に使用するようにしましょう。
まとめ
トラネキサム酸は、市販薬として幅広く利用でき、しみや炎症のケアなど、多くの用途で活用されています。
市販薬の場合、成分量や配合成分によって効果が異なるため、ご自身のニーズにぴったりと合う製品を選ぶことがポイントです。
適切に使用すれば、健康のパートナーとして頼もしい存在になるでしょう。
トラネキサム酸を取り入れて、毎日のケアをより充実させてみてはいかがでしょうか。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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根本 真吾 医薬品情報(DI)業務
執筆・監修者薬剤師。開発業務受託機関に勤務後、保険薬局勤務を経て、2019年にDI業務に従事。国内外の医薬品情報を要約し、Webコンテンツを提供。病院や薬局、大学などを対象に営業も実施。また、オンライン服薬指導にも従事。2023年...