1.セントジョーンズワートとは?

セントジョーンズワートは別名、セイヨウオトギリソウと呼ばれます。

日本では、不眠、更年期症状やうつ症状を改善するなどに効果があるとして、健康食品、サプリメント、又ハーブティー等の中に含まれていることがあります。

 

2.セントジョーンズワートとお薬の関係について

通常、お薬は体内に入ると「代謝酵素」で分解されて、しだいに効果を薄めていきます。その一部の「代謝酵素」の働きを促進する成分が、セントジョーンズワートに含まれています。

参考)セントジョーンズワートに含まれる成分が、薬物代謝酵素であるチトクロムP450、特にサブタイプであるCYP3A4及びCYP1A2を誘導します。

そのため、セントジョーンズワートの成分が「代謝酵素」の働きを促進すると、お薬の分解が早まり、お薬の効果を弱めてしまいます。

 

3.セントジョーンズワートと飲み合わせの悪い薬一覧

もちろん、すべてのお薬がセントジョーンズワートとの飲み合わせが悪いわけではありません。セントジョーンズワートとの飲み合わせが悪い薬の一例は下記をご覧ください。

 

1) 血液凝固剤 例:ワーファリン(ワルファリンカリウム)

2) 抗HIV薬 例:クリキシバン(インジナビル)

3) 気管支拡張剤 例:テオドール(テオフィリン)、ネオフィリン(アミノフィリン)

4) 抗てんかん薬 例:テグレトール(カルバマゼピン)、フェノバール(フェノバルビタール)

5) 強心薬 例:ジゴキシン(ジゴキシン)

6) 免疫抑制剤 例:ネオーラル(シクロスポリン)、プログラフ(タクロリムス水和物)

7) 抗不整脈薬 例:リスモダン(ジソピラミド)、アンカロン(アミオダロン)

8) 経口避妊薬(ピル)

 

また、その他に一部の抗うつ薬では、併用することによってお薬の作用が増強され、副作用症状が強く出る可能性があります。

例:パキシル(パロキセチン)、ジェイゾロフト(塩酸セルトラリン)、レメロン(ミルタザピン)等

 

上記に該当するようなお薬が処方された場合は、セントジョーンズワートを含む健康食品やサプリメント、ハーブティーなどの摂取は、必ず控えるようにしましょう。

 

飲み合わせによってお薬の効果が下がってしまうと、体に重大な影響を与えてしまうようなお薬もあります。

 

上記に該当しないお薬でもセントジョーンズワートにより影響を受ける可能性もありますので、必ず、主治医、薬剤師に確認するようにしましょう。