目次
足のかゆみに効果のある市販薬の成分

足のかゆみにはさまざまな原因があるため、成分選びが重要となってきます。かゆみ止め成分以外の、かゆみの原因を改善するための成分にも着目してみましょう。
【乾燥からくるかゆみ】には尿素
足のかゆみは乾燥が原因の場合が多いです。とくに肌が乾燥しやすい秋〜冬では、すねがカサついて粉をふいてしまう方も多いのではないでしょうか。このような乾燥が原因で、カサつきとかゆみが同時にある場合には「尿素」を含むかゆみ止めを使って、保湿をしながらかゆみを改善しましょう。
【湿疹やかぶれ】にはステロイド
何らかの原因で湿疹やかぶれが出て、かゆみを伴う場合はステロイドで集中的にケアすると良いでしょう。掻きこわしてしまっている場合は、抗生物質も一緒に含まれているステロイドを選ぶことをおすすめします。長期間の使用や広範囲への使用はできないので注意しましょう。
【水虫】には抗真菌成分
指の間や足の裏のかゆみは、水虫の可能性が考えられます。指の間がジクジクしている、足の裏に水疱がある、水虫になったことがあり足の裏やかかとがカサついている場合は、かゆみが強くなくても水虫の可能性が高いです。「テルビナフィン塩酸塩」と「ブテナフィン塩酸塩」は病院でも使用されることが多く、抗真菌成分としておすすめです。
足のかゆみに効果のある市販薬の選び方

ここでは、成分以外に考えておきたい市販薬の選び方について解説します。
かゆみの箇所の状態で選ぶ
かゆみのある箇所がジクジクしているのか、乾燥しているのかなどの状態によって、適した成分や剤形が変わってきます。たとえば、ジクジクした箇所には軟膏が使いやすく、かかとのように乾燥している箇所は水分の多い乳液やローションが浸透しやすくおすすめです。また、傷があったり化膿したりするかゆみには、抗生物質や殺菌成分配合の塗り薬が良いでしょう。
塗りやすさで選ぶ
塗り薬を選ぶときは、成分と同時に塗りやすさも考えておく必要があります。すねのように広範囲のかゆみには、やわらかいクリームや乳液がおすすめです。軟膏は伸びが悪いですが、傷に塗ってもしみにくいという特徴があるので、掻きこわしてしまった箇所に塗るのが良いでしょう。
【状態別】足のかゆみにおすすめの市販薬 9選
カサつく足のかゆみにおすすめの市販薬 3選
カサついている箇所のかゆみには、尿素入りの塗り薬がおすすめです。

こんな方に
乾燥とかゆみでお困りの方に
赤み、かゆみがある方に
ステロイドを使用したくない方に
尿素配合で保湿しながらかゆみを抑える
「尿素」を20%配合しているので、カサついて粉をふいている足をしっかり保湿します。かゆみ止め「ジフェンヒドラミン塩酸塩」と抗炎症成分「グリチルレチン酸」により、かゆみや赤みをしっかり抑えます。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 尿素(20.0g)/ジフェンヒドラミン塩酸塩(1.0g)/グリチルレチン酸(0.3g) |
| 効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症) |
| 用法・用量 | 1日数回適量を患部に塗擦してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:記載なし 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| スーッとする成分の有無 | × |

こんな方に
足のかゆみがつらい方に
かゆみの範囲が広い方に
ステロイドを使用したくない方に
我慢できないしつこいかゆみに
「クロタミトン」「リドカイン」「ジフェンヒドラミン」の3つのかゆみ止めが、しつこいかゆみに作用します。メントール・アルコール・尿素無配合なので、荒れてしまった肌に使用してもしみにくいでしょう。ラベンダーの香りがついています。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 クロタミトン(50mg)/リドカイン(20mg)/ジフェンヒドラミン(10mg)/トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)(5mg)/グリチルレチン酸(2mg) |
| 効果・効能 | かゆみ、皮フ炎、かぶれ、じんましん、虫さされ、しっしん、ただれ、あせも、しもやけ |
| 用法・用量 | 1日数回、適量を患部にぬってください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:記載なし 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | × |

こんな方に
子どもの足のカサつき・かゆみでお困りの方に
広い範囲の保湿をしたい方に
ステロイドを使用したくない方に
子どもも使える尿素配合の塗り薬
保湿成分の「尿素」は、刺激性があるため高濃度タイプは子どもへの使用ができません。この商品は尿素10%のため、子どもにも使用できます。かゆみ止めと抗炎症成分を配合してかゆみにも作用。伸びの良い乳液で広範囲に塗るのに適しています。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 尿素(10.0g)/ジフェンヒドラミン塩酸塩(1.0g)/グリチルレチン酸(0.3g) |
| 効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮膚(成人・老人の乾皮症、小児の乾燥性皮膚 |
| 用法・用量 | 1日数回適量を患部に塗擦する。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 乳液 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:記載なし 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | × |
狭い範囲のかゆみや湿疹におすすめの市販薬 3選
太ももなどに小さな湿疹やかゆみがある方は、ステロイドがおすすめです。

こんな方に
かゆみの範囲が狭い方に
掻きこわしてしまった湿疹がある方に
掻きこわした湿疹にすばやく効く
市販薬では最も強いランクの、ストロングランクのステロイド「フルオシノロンアセトニド」と、抗生物質「フラジオマイシン硫酸塩」を配合。掻きこわしてしまってジクジクしている湿疹にもおすすめです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 フルオシノロンアセトニド(0.25㎎)/フラジオマイシン硫酸塩(3.5㎎(力価)) |
| 効果・効能 | 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、じんましん 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) ※ウイルスや真菌による感染部位には使用できません |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | × |

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こんな方に
かゆみの範囲が狭い方に
掻き壊す前の湿疹に
軟膏のベタつきが苦手な方に
ベタつきの少ないクリームタイプのステロイド
ストロングランクのステロイド「ベタメタゾン吉草酸エステル」を使用し、つらいかゆみをすばやく鎮めます。クリームタイプなのでベタつきが少ないのが特徴です。乾燥している箇所のかゆみへの使用がおすすめです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 ベタメタゾン吉草酸エステル(0.12g) |
| 効果・効能 | しっしん、皮膚炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日1~数回、適量を患部に塗布して下さい。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:使用不可 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | × |

こんな方に
かゆみがつらい方に
かゆみの範囲が狭い方に
清涼感のある薬が欲しい方に
9種の有効成分がつらいかゆみに作用
市販薬のステロイドでは2番目の強さであるミディアムランクの「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」を使用。さらにかゆみ止め成分「ジフェンヒドラミン」「リドカイン」を配合し、つらいかゆみを改善します。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル( 1.5mg)/ジフェンヒドラミン(10mg)/リドカイン (10mg)/グリチルレチン酸(5mg)/アラントイン(2mg)/イソプロピルメチルフェノール(1mg)/トコフェロール酢酸エステル(10mg)/dl-カンフル(1mg)/l-メントール (15mg) |
| 効果・効能 | 湿疹、あせも、かぶれ、虫さされ |
| 用法・用量 | 1日1~数回、塗布 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:不可 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | ○ |
足の水虫におすすめの市販薬 3選
指の間や足の裏がかゆい場合は、白癬菌による水虫が原因の可能性があります。

こんな方に
水虫によるかゆみが強い方に
水虫で、患部の傷が少ない方に
1日1回で水虫のかゆみを根本から改善
有効成分の「テルビナフィン塩酸塩」は、水虫の原因である白癬菌を殺す抗真菌成分です。水虫の初期段階は、ジクジクしてかゆみが強いのが特徴。かゆみ止め「クロタミトン」がしっかり作用します。「尿素」配合で、角質をやわらかくして薬の浸透を助けます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 テルビナフィン塩酸塩(1g)/クロタミトン(5g)/グリチルレチン酸(0.5g)/l-メントール(2g)/尿素(5g) |
| 効果・効能 | みずむし、いんきんたむし、ぜにたむし |
| 用法・用量 | 1日1回、適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | ○ |

こんな方に
水虫によるかゆみが強い方に
乾燥している箇所の水虫がある方に
液体タイプで、乾燥部分にもすばやく浸透
有効成分「ブテナフィン塩酸塩」が、白癬菌にすばやく作用。かかとなどの乾燥している箇所には液体タイプが浸透しやすくおすすめです。かゆみ止め成分はしっかり3種類配合されています。1日1回タイプです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1mL中 ブテナフィン塩酸塩 (10mg)/ジブカイン塩酸塩( 2mg)/クロルフェニラミンマレイン酸塩(5mg)/グリチルレチン酸( 2mg)/l-メントール( 20mg)/クロタミトン(10mg)/イソプロピルメチルフェノール(3mg) |
| 効果・効能 | みずむし、いんきんたむし、ぜにたむし |
| 用法・用量 | 1日1回、適量を患部に塗布してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | ローション |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | ○ |

こんな方に
水虫によるかゆみが強い方に
手を汚さずに薬をつけたい方に
手を汚さずに水虫ケアができる
「テルビナフィン塩酸塩」が角質に浸透し、白癬菌をしっかり殺菌します。かゆみ止め成分3種類が、つらいかゆみにも作用。さらに殺菌成分「イソプロピルメチルフェノール」が、足のニオイ菌も殺菌します。さわやかな石けんの香りが特徴です。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 テルビナフィン塩酸塩(1g)/イソプロピルメチルフェノール(1g)/クロルフェニラミンマレイン酸塩(0.5g)/クロタミトン(1g)/リドカイン(2g)/グリチルレチン酸(0.5g)/l−メントール(2g) |
| 効果・効能 | 水虫,いんきんたむし,ぜにたむし |
| 用法・用量 | 1日1回,適量を患部に噴霧してください。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | スプレー |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:要相談 授乳中:記載なし |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| スーッとする成分の有無 | ○ |
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使用するときの注意点

ご紹介した市販薬の「保管方法」「副作用」「使用上の注意」について解説します。受診の目安もぜひ参考にしてくださいね。
保管について
高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管してください。塗り薬は清潔な状態で保管することが大切です。容器の口が汚れてしまった場合はティッシュや乾いた布で汚れを拭き取りましょう。また、容器が直接患部に触れないように気をつけてくださいね。
副作用はある?
薬が肌に合わなくて、発疹やかゆみが出ることがあります。薬を使用してみて症状の改善が見られない、逆に悪化している場合は使用を中止してください。ステロイドの長期的な使用では、皮膚が薄くなってしまう副作用が出ることがあります。また、免疫力の低下によりニキビができてしまったり、感染のある箇所に使用すると症状の悪化を招いたりします。ステロイドの使用は長くても5〜6日にとどめ、化膿したり白っぽくなったりしている箇所には使用しないでください。
使用に注意が必要な人・NGな人は?
現在持病の治療を受けている方は、市販薬を使用する前にかかりつけ医に足のかゆみについて相談してください。理由としては、持病や薬の影響でかゆみや湿疹が出ている可能性もあるためです。とくに糖尿病の治療を受けている方は、神経障害や末梢血流障害によるしびれをかゆみと感じてしまっているかもしれません。糖尿病の方は傷口から感染するリスクも高いため、医師に皮膚の状態を診てもらってくださいね。
また、妊娠中・授乳中の方や子どもは肌がデリケートなので、市販薬を購入する前になるべく皮膚科で肌の状態を診てもらいましょう。
こんな場合はかかりつけ医に相談を

市販薬を使っても症状が改善されない場合や、症状の悪化が見られる場合はお近くの医師・薬剤師・登録販売者に相談しましょう。
目安としては、5〜6日薬を塗ってもかゆみが治らない場合は市販薬を中止してください。
足のかゆみに関するQ&A

足のかゆみについての疑問点をまとめてみました。










まとめ

足のかゆみには多くの原因が考えられるので、自分で薬を選ぶのが難しいと感じる方もいるかもしれません。今回の記事を参考にして、わからないことがあればお近くの医師・薬剤師・登録販売者に相談してみましょう。
また、症状がなかなか治らない場合は、早めに受診することをおすすめします。
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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松本 萌 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら2017年明治薬科大学卒業。ドラッグストアのOTC専門薬剤師として約4年勤務し、OTC医薬品(市販薬)・サプリメント・スキンケア商品の接客販売をおこなう。現在はフリーランスのライターとして活動中。化粧品成分検定1級も...






















