目次
毛嚢炎に効く市販薬によく含まれている成分
配合された薬剤の組み合わせには、いくつか種類があり、ステロイドと抗生物質を配合した混合軟膏、抗生物質2種類が混合された化膿性皮膚疾患による炎症を抑える軟膏、また消毒作用をもつ薬剤を配合し毛嚢炎の悪化を防ごうとする処方もあります。
それぞれの市販薬に配合されている成分を紹介します。
①:ステロイド
ステロイドには、ベタメタゾン吉草酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、フルオシノロンアセトニドなどがあります。これらの成分は毛嚢炎による赤み、痒みの原因となる炎症を抑える働きをします。また、抗生物質を一緒に配合してジュクジュクした化膿性皮膚炎に有効に働く製品もあります。しかし、ステロイドには炎症を抑える効き目がありますが副作用のリスクもある薬です。だらだらと続けて塗布することはおすすめできません。
②:抗生物質:テトラサイクリン・オキシテトラサイクリン
毛嚢炎(化膿性皮膚炎)には抗生物質が効果的です。抗生物質の種類としてはテトラサイクリン、オキシテトラサイクリン,バシトラミン、フラジオマイシン硫酸塩、クロラムフェニコールなどがあり、皮膚細胞の炎症による赤み・かゆみを軽減していきます。毛嚢炎に効果的な抗生物質を配合した市販薬にはステロイドと抗生物質のような混合軟膏や抗生物質2種類の混合軟膏などがあります。これらの抗生物質もだらだら使用する軟膏ではありません。1週間塗布しても症状が軽減しないようであれば医療機関への受診をおすすめします。③:クロルヘキシジングルコン酸塩
クロルヘキシジングルコン酸塩含有の軟膏は毛嚢炎の軽い症状の時に有効です。特に皮膚刺激、虫刺されなどにより毛包がふさがるのを放置した場合におこる毛嚢炎の、皮膚の赤み・かゆみを軽減していきます。他にも、傷、あかぎれ、切り傷、擦り傷などの消毒になるので、毛嚢炎がひどくなるのも防止します。毛嚢炎を緩和できる市販薬の選び方・ポイント

毛嚢炎を緩和できる市販薬を選ぶ場合、重視するポイントによって選ぶ成分も違います。ここでは、重視するポイントに別の市販薬の選び方について解説します。
ポイント①:毛嚢炎の炎症を重視する
毛嚢炎の炎症を抑える成分には、まずステロイドがあげられます。市販薬では、ベタメタゾン吉草酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、フルオシノロンアセトニドなどが配合されていることが多いでしょう。また、化膿性皮膚炎の炎症を抑えるために、フラジオマイシン硫酸塩、バシトラシンの抗生物質を配合されている製品が発売されています。
ポイント②:抗生物質を重視する
毛嚢炎は化膿性皮膚炎なので抗生物質が有効です。市販薬に配合されている抗生物質は2種類の組み合わせのことが多く、クロラムフェニコール+フラジオマイシン硫酸塩、コリスチン硫酸塩+バシトラシン、オキシテトラサイクリン塩酸塩+ポリミキシンB硫酸塩などが販売されています。ポイント③:毛嚢炎への効き目を重視する
毛嚢炎への効き目を重視する場合は、抗生物質とステロイドの組み合わせや消毒剤が含まれた市販薬がおすすめです。オキシテトラサイクリンとヒドロコルチゾンや、クロルヘキシジングルコン酸塩、クロラムフェニコールなどが含まれた製品があります。
【厳選】毛嚢炎を緩和するのにおすすめの市販薬 9選
毛嚢炎(化膿性皮膚炎)を緩和するのにおすすめの市販薬のほとんどは塗り薬などの外用薬です。重視するポイントごとにおすすめの市販薬を厳選しましたので、参考にしてください。
ポイント①:毛嚢炎の炎症を重視した市販薬 3選
毛嚢炎で炎症がおきる原因には、細菌や皮膚刺激などがあります。炎症を重視した市販薬には、それぞれの原因に働きかける市販薬がおすすめです。
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こんな方に
毛嚢炎による痒みを抑えたい方に
赤み・痒みのある毛嚢炎の炎症を抑えていく
有効成分ベタメタゾン吉草酸エステル(ステロイド)により毛嚢炎による赤み・痒みなどの炎症を抑えていきます。ジュクジュクして化膿しているところには抗菌作用を持つフラジオマイシン硫酸塩が効果的です。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中ベタメタゾン吉草酸エステル0.12g、フラジオマイシン硫酸塩0.35g |
効果・効能 | 化膿を伴う湿疹、皮膚炎、あせも、虫刺され 花王製皮膚疾患(とびひ、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回、適量を塗布する |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | 記載なし |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 65円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
毛嚢炎をすぐに治したい方に
毛嚢炎による痒みからくる炎症を治療する
有効成分ヒドロコルチゾン酢酸エステルが毛嚢炎による痒み・炎症を抑えていきます。抗菌作用のあるバシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩が化膿による皮膚の炎症を抑えていきます。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中バシトラシン250単位、フラジオマイシン硫酸塩3.5mg、ヒドロコルチゾン酢酸エステル2.5mg |
効果・効能 | にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、 きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも |
用法・用量 | 1日1~数回 t液量塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 46円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
毛嚢炎による赤み、痒みを治したい方に
毛嚢炎による赤み・痒みの炎症を抑えていく
有効成分フルオシノロンアセトニドにより湿疹・皮膚炎の赤み、痒み、ぶつぶつなどの炎症を抑えていきます。掻き壊しにより化膿している皮膚炎にはフラジオマイシン硫酸塩の効き目があります。
分類 | 指定第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中フルオシノロンアセトニド(合成副腎皮質ホルモン)フラジオマイシン硫酸塩(抗生物質)3.5mg |
効果・効能 | 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) 化膿を伴う次の諸症:湿疹、皮膚炎、あせも、かぶれ、しもやけ、虫さされ、 じんましん |
用法・用量 | 1日1~数回 適量塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 71円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |
ポイント②:抗生物質を重視した市販薬 3選
毛嚢炎の原因となっているのが細菌感染です。細菌感染には抗生物質含有の薬がおすすめです。
こんな方に
毛嚢炎による赤み
痒みを軽減したい方に
毛嚢炎による赤みぶつぶつを治していく
有効成分クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩により細菌が増えることによる炎症を抑えていきます。ナイスチンは真菌の生育を抑えることで炎症・痒みを抑えていきます。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | クロラムフェニコール 20mg(力価) フラジオマイシン硫酸塩 5mg(力価) ナイスタチン 10万単位 |
効果・効能 | 化膿を伴う湿疹、皮膚炎、虫刺され、蕁麻疹、化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回 適量塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 71円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
毛嚢炎による赤み
炎症を抑えたい方に
毛嚢炎などの化膿性皮膚炎を治療する
有効成分コリスチン硫酸塩、バシトラシンの2種類の抗生物質により毛嚢炎、傷などの可能性皮膚疾患に効き目があります。深い傷、やけどなどの炎症がある場合は使用せずに病院を受診することをおすすめします。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | コリスチン硫酸塩 50000単位 バシトラシン 250単位 |
効果・効能 | 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛のう炎) |
用法・用量 | 1日1~数回 塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | × |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 101円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

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こんな方に
毛嚢炎による赤み
炎症を抑えたい方に
毛嚢炎による赤み・痒みなどの炎症を抑えていく
有効成分オキシテトラサイクリン塩酸塩、ポリミキシンB硫酸塩の2種類の抗生物質により毛嚢炎の赤み・痒みを抑えていきます。傷などの化膿性皮膚疾患の治療にも効き目があります。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中オキシテトラサイクリン塩酸塩30mg、ヒドロコルチゾン10mg |
効果・効能 | 化膿を伴う湿疹、皮膚炎 |
用法・用量 | 1日1~数回 塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | 要相談 |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 45円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |
ポイント③:毛嚢炎への効き目を重視した市販薬 3選
毛嚢炎への効き目を重視した市販薬を選択するときには、ステロイドや抗生物質、消毒剤が含まれた製品がおすすめです。
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こんな方に
毛嚢炎による炎症
痒みを治したい方に
毛嚢炎による炎症・痒み・赤みを軽減する
有効成分オキシテトラサイクリン塩酸塩30mgが化膿による炎症・皮膚炎を抑えていきます。ヒドロコルチゾンにより赤み・痒みを軽減します。深い傷・やけどにあるところや顔には使用しないでください。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | オキシテトラサイクリン塩酸塩 30mg(力価) ポリミキシンB硫酸塩 10000単位 |
効果・効能 | 傷(切り傷、擦り傷)などの化膿防止、皮膚疾患 |
用法・用量 | 患部の状態に応じて塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | × |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 30円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

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こんな方に
切り傷などによる傷口の消毒
化膿を防ぎたい方に
切り傷、擦り傷などによる化膿を防いでいきます
有効成分クロルヘキシジングルコン酸塩により、ふいに起こる傷、あかぎれ、切り傷、擦り傷などを消毒して化膿してしまうのを防止します。深い傷、湿疹によるかぶれなどがある方は炎症を広げることも考えられるので避けるようにしてください。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中クロルヘキシジングルコン酸塩10mg含有する親水性軟膏 |
効果・効能 | にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、 きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの)、たむし、いんきん、しらくも |
用法・用量 | 患部の状態に応じて塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 軟膏 |
妊娠中・授乳中の使用 | × |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 30円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |

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こんな方に
毛嚢炎による皮膚の赤み
炎症を抑えたい方に
毛嚢炎による化膿性の炎症を抑えていきます
有効成分クロラムフェニコールが毛嚢炎の化膿による赤み・痒みを治していきます。クロロマイセチン軟膏は白いクリーム剤なので塗布するときにベタつかずによく伸びて使いやすいので助かります。
分類 | 第2類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中クロラムフェニコール2g |
効果・効能 | 化膿性皮膚疾患(とびひ、めんちょう、毛嚢炎) |
用法・用量 | 1日1~数回 適量塗布 |
薬・サプリメント・食品のタイプ | 白色のクリーム剤 |
妊娠中・授乳中の使用 | × |
使用が可能な年齢 | × |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 36円 |
スーッとする成分の有無 | × |
眠くなる成分の有無 | × |
胃に優しい成分の有無 | × |
商品比較表
市販薬を使用するときのポイントや注意点について

毛嚢炎(化膿性皮膚炎)の薬には、ステロイド、抗生物質を含有している製品が多く、注意してほしい点があります。ここからは紹介した市販薬を使うときお伝えしたいポイントを紹介します。
使用するときのポイント・副作用はあるの?
適量以上の塗布は避けるようにしてください。包装に記載している用法用量を守ることが原則です。使いすぎは、かえって炎症をひどくする場合もあります。ちなみに用法に書かれている数回というのは、1日2~3回のことをさします。ですから、1日5~6回では塗り過ぎです。食事の前後など、わかりやすいタイミングで塗れば、塗り過ぎを防ぎやすいと思います。
塗り始めてから1週間たっても症状が改善しないなら、だらだらと使用せず医療機関を受診しましょう。
こんなときは病院へ
毛嚢炎は、化膿性皮膚疾患です。使い始めて1週間たっても症状が改善しない場合は、ひどくなっているかもしれませんから、だらだらと使い続けるのはおすすめできません。使用を中止し、皮膚科を受診してください。化膿が広がってくると放置していても改善することはありません。炎症が広がり、なかなか症状が軽減しないばかりか後遺症が残る場合もあるので、必ず医療機関を受診してください。『毛嚢炎』に関するQ&A

『毛嚢炎』に関するQ&Aについてみていきます。毛嚢炎についてわからないことがあれば参考にしてください。

毛穴の中にある毛根を包んでいる組織である毛包に、ブドウ球菌などが感染して炎症がおきています。




また、かみそりや毛抜きを使って自分で除毛や脱毛をするのも細菌感染をうけやすいので、おすすめできません。また、免疫力アップのために、規則正しい生活、バランスのいい食事、十分な睡眠時間などを心がけましょう。

まとめ

毛嚢炎に使える市販薬を紹介しました。毛嚢炎の原因の1つは細菌感染です。抗生物質を配合した市販薬やステロイド、消毒剤などが役に立ちます。
薬以外にも、皮膚を衛生的に保つ、免疫力アップを心がけるなどすれば、早めに落ち着くでしょう。わからないことや不安なことがあれば、薬剤師または登録販売者に相談してみてください。
※掲載内容は執筆時点での情報です。