目次
血液をサラサラにする食べ物の成分
血液中の糖質や脂質の割合が大きくなると、血液がドロドロになってしまいます。血液をサラサラにする食べ物を積極的に摂取しましょう。
血液をサラサラにする食べ物の成分について説明します。
①:ナットウキナーゼ
納豆のネバネバに含まれているナットウキナーゼ。ナットウキナーゼは、大豆に納豆菌を加えて発酵させる過程で生成されるタンパク質分解酵素です。納豆菌由来ナットウキナーゼは、血流(末梢)を改善することが報告されている成分です。
納豆を食べる際は、1日あたり1〜2パックを目安に摂るとよいでしょう。ただしナットウキナーゼは熱に弱い性質を持つので、効率よく食べたい場合は加熱せずにそのまま食べるのがおすすめです。
②:ポリフェノール
植物の色素や苦味成分として、5,000種類以上も存在するポリフェノール。ポリフェノールが多い食べ物は、いつまでも若々しくいたい方やキレイを求める方にも向いています。オリーブオイルポリフェノールには、抗酸化作用により、血中LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制する抗酸化作用が報告されており、機能性成分として配合されることもあります。
またウーロン茶重合ポリフェノール(ウーロンホモビスフラバンBとして)は、BMIが高めの方のおなかの脂肪を減らす機能があるとして、機能性表示食品に配合される物質です。
③:DHA・EPA
青魚に多く含まれているDHAやEPAは、脂っこい食事が多い方で血液をサラサラにする食べ物を選びたい方におすすめです。EPA・DHAは、血中中性脂肪の上昇を抑える機能性成分として配合されることもあります。
さんまやさば、あじやいわしなどの青魚を普段あまり食べないという方も、積極的に摂取しましょう。
④:アスタキサンチン
アスタキサンチンが豊富な食べ物を選ぶのもよいでしょう。アスタキサンチンは、揚げ物や脂身の多い肉などの脂っこい食事を好む方や、いつまでも若々しくいたい方におすすめです。アスタキサンチンは抗酸化作用が報告されており、機能性成分として配合されることもあります。
えびやかに、さけや桜えびなどに多く含まれています。手軽にアスタキサンチンを摂りたい場合は、さけフレークをごはんにかけて食べるのもいいですね。
コンビニでも手に入る!血液をサラサラにする食べ物・飲み物
コンビニでも血液をサラサラにする食べ物は手に入ります。
どんな商品を選べばいいか迷った方は、ぜひこの記事を参考にして探してみてください。
納豆
最近ではコンビニでも販売されている納豆は、血液をサラサラにする食べ物のひとつです。
そのまま食べたりサラダにかけたりして食べると、手軽にナットウキナーゼを補えます。
外出先で食べたい場合や匂いが気になる方、ボリュームがあるものを選びたい場合は、納豆巻きを選ぶのもいいですね。
さばの缶詰
DHAやEPAが豊富に含まれるさばの缶詰は、コンビニでも販売されています。わざわざ買ってきて、魚を焼くのが面倒だと感じる方におすすめです。
味付きのさばの缶詰はそのままおつまみにしたり、ごはんと一緒に楽しむのもよいでしょう。
塩分が気になる方は、減塩タイプを選ぶといいですね。
鮭の塩焼き
アスタキサンチンが豊富に含まれる鮭を家で手軽に摂りたい場合は、コンビニで販売されている鮭の塩焼きを選ぶのもよいでしょう。
また外出先でもアスタキサンチンを補いたい場合は、サラダフィッシュや鮭おにぎりなどがおすすめです。手を汚さずに食べられるため、作業をしながら食べたい時にも向いています。
子持ちししゃも
子持ちししゃもには、DHAやEPAなどの健康にいい成分が含まれています。低カロリーで高たんぱく質な食材なので、ダイエット中の方にもおすすめです。
コンビニで子持ちししゃもは、電子レンジで加熱して食べるお惣菜タイプや缶詰、おつまみにもよく合う燻製タイプなどが販売されています。
自分の好みに合わせて、子持ちししゃもの商品を選ぶとよいでしょう。
納豆入り即席みそ汁
納豆を手軽に摂りたいという方は、お湯を注ぐだけで食べられる納豆入りの即席みそ汁を利用するのもよいでしょう。
ごはんやパンなどの炭水化物に偏った食事を好む方や、健康にいいみそ汁を選びたいという方にもおすすめです。
コンビニで手に入る納豆入りの即席みそ汁には、個包装タイプやカップ容器タイプがあります。外出先で食べたい場合は、カップ容器入りの即席みそ汁を選ぶとよいでしょう。
コーヒー
ごはんや麺類などの炭水化物、甘いものを好む方にはコーヒーもおすすめです。
コーヒーに多く含まれている「コーヒー由来クロロゲン酸類」は、食後の血糖値上昇を緩やかにするという報告があり、機能性表示食品の機能成分として配合されることもある物質です。
血液中の糖質の割合が大きくなると、血液はドロドロになってしまいます。普段から糖質量の高い食事をしている方はコーヒーを取り入れるのもよいでしょう。
ただしコーヒーにはカフェインも多く含まれています。飲み過ぎるとからだに不調をもたらす恐れもあるので気をつけましょう。
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血液をサラサラにする食べ物を摂る際に気をつけたいこと
血液をサラサラにしたい方は、ナットウキナーゼやポリフェノール、DHAやEPA、アスタキサンチンなどの健康にうれしい成分が含まれている食べ物や飲み物がおすすめです。
しかしワーファリンなどの血液をサラサラにする薬を服用中の場合は、医師や薬剤師に相談してください。
サプリメントなどの健康食品から血液をサラサラにする成分を摂取する場合は、必ずかかりつけの医師に相談してから利用しましょう。
『血液をサラサラにする食べ物』に関するQ&A
「玉ねぎで血液はサラサラになる?」「血液をサラサラにするのにバナナがいいって本当?」「血液をサラサラにする飲み物は何?」など疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
血液をサラサラにする食べ物に関するよくある質問についてお答えしていきます。
ただし玉ねぎの辛味成分は熱に弱い性質があります。効率よく玉ねぎの栄養を補いたい場合は、薄くスライスしてポン酢に漬けるなどして生のまま食べるのがおすすめです。
また、全てのバナナとは限りませんが、商品によってはGABAを含む機能性表示食品のバナナが販売されています。
GABAを12.3mg/日摂取すると、血圧が高めの方の血圧を下げる機能があることが報告されているため、健常者で血圧が高めの方はGABAが含まれているバナナを選ぶのもよいでしょう。
ただしコーヒーやココアには、砂糖や牛乳が使われているものもあります。飲み過ぎると糖分や脂肪分の過剰摂取につながりやすく、逆効果なので気をつけましょう。
健康のために飲みたい場合はブラックコーヒーや、砂糖を加えない純ココアを選ぶのもいいですね。
ただし、果物には糖質も多く含まれています。食べ過ぎると糖質の過剰摂取によって太ってしまい、血液をドロドロにする恐れもあるので、食べ過ぎには気をつけましょう。
ごはんやパン、甘いお菓子、お酒などの糖質量が高いものは食べ過ぎに気をつけましょう。
また天ぷらや唐揚げなどの揚げ物や、脂身の多い肉類は脂質量が高いので注意が必要です。
まとめ
今回紹介した血液をサラサラにする食べ物には、ナットウキナーゼやポリフェノール、DHAやEPA、アスタキサンチンなどのなどの成分が含まれています。
血液をドロドロにしやすい糖質量や脂質量の多い食事は避けて、1日3食栄養バランスのいい食事を心がけましょう。
普段魚を食べることがあまりないという方は、コンビニで買える缶詰やサラダフィッシュ、フレークタイプなどの手軽に魚を食べられる商品もおすすめです。
参考文献
・ナットウキナーゼプラスフコイダン|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
・エキストラヴァージンオリーヴオイル プラチナラベル 小豆島産|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
・サントリー烏龍茶OTPP(オーティーピーピー)|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
・ネイチャーメイド フィッシュオイルパール|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
・飲むアスタキサンチンAX(エーエックス)|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
・UCC(ユーシーシー) &Healthy(アンドヘルシー) 血糖値が気になる方へ ワンドリップコーヒー|機能性表示食品の届出情報検索|消費者庁
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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谷岡 友梨 管理栄養士/離乳食アドバイザー
執筆・監修者管理栄養士として保育園で勤務後、クリニックにて栄養指導等にも携わる。現在は栄養相談や離乳食のレシピ開発、記事執筆などを行なっている。