目次
微熱とは?

微熱は明確に定義されていませんが、私たちの体温は35-36度台が正常(平熱)とされています。
医学的に発熱は37.5度以上、38度以上を高熱と表現するため、37-37.4度程度が微熱といわれることが多いです。ただし体温は個人差も大きいため、もともと体温が高めの方であれば37度後半でも微熱と判断することはあり、総合的に判断されます。
微熱が続くのはなぜ?考えられる原因は?
発熱が起こる原因として頻度が多いのは感染症です。風邪、インフルエンザ、最近ではコロナウイルスが話題となる事も多く、身近でも多いです。麻疹、風疹、副鼻腔炎、扁桃炎、肺炎なども感染が原因で発熱します。さらに、膠原病などの炎症疾患、癌、薬剤性、ホルモンの乱れ、ストレスなど様々な原因で発熱する事があります。
どのくらい続くと「長い」微熱と考えるか?
比較的多い発熱の原因は感染症で、特に風邪の症状として出るものが大部分を占めます。通常は3-4日前後で改善する事が多いですが、本人の体力、抵抗力、病原菌の種類等によっては発熱が長引く事もあります。明確な定義はありませんが、症状が微熱のみであれば、5日以上続く場合には「長い」と判断する事が多いです。
どんな時に医療機関の受診を考えればよいか?
微熱以外に、何か症状がある場合、それが3-4日経っても改善しない場合には受診を考えるべきでしょう。また、微熱以外の症状の程度が強い場合(強い腹痛を伴う、ひどい咳や息苦しさ等)には早期受診が必要です。近くの病院を予約したい…そんな時に
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微熱に対して市販薬で対応しても良いのか?
基本的に、5日以上持続している発熱がある場合にはただの風邪でない可能性を一度は検討する事が望ましいため、市販薬のみで対処する事は勧められません。また、微熱が出てもだるさも強くない、頭痛や関節痛も全くない状態であれば、あえて薬剤で熱を下げる必要はありません。解熱剤は治療薬ではなく、あくまでつらい症状を緩和させるものです。かえって熱が分かりにくくなることで体調の変化に気が付きにくくなったり、周囲に感染を広める原因にもなるため、適切な使用を心がける必要があります。
微熱に効果のある市販薬の選び方
副作用が少ないものを選ぶ
解熱鎮痛剤にも種類がいくつかありますが、若干作用や注意点が異なります。ロキソプロフェンの成分は痛み止めの効果は強いですが、胃に負担をかけやすく、胃が弱い方は注意が必要です。一般的にはアセトアミノフェン製剤の方が効果はマイルドですが、副作用も少ないとされています。症状にあうものを選ぶ
熱だけでなく、頭痛や筋肉痛、関節痛が強い場合には、アセトアミノフェンよりもロキソプロフェンやイブプロフェンの方が鎮痛効果が強いため、効果が実感しやすいです。年齢にあうものを選ぶ
解熱鎮痛剤には小児用の製剤もラインナップされているため、子どもに使用する際には大人用を減量して使用したりせず、小児用の薬剤を使用して頂く必要があります。予期せぬ副作用の危険もあるため、用法用量をしっかり守る必要があります。【シーン別】おすすめの解熱剤 9選
ここでは、胃が弱い方向け、子どもに使用できる、強い痛みを伴う、といったシーン別に適切な市販薬をご紹介します。
胃が弱い方におすすめの解熱剤 3選
解熱鎮痛剤を使うと胃が痛くなる経験をしたことがある方、普段から胃が弱い方も多いと思います。そういう方では、解熱鎮痛剤のなかでも、胃の負担が少ないアセトアミノフェンを主成分とする市販薬や、漢方薬が使用しやすいですので、3つの市販薬を紹介します。

こんな方に
熱や痛みがつらい方
子どもや妊娠・授乳中の方
胃痛や眠気などの副作用が少ない解熱鎮痛剤
アセトアミノフェンは主に脳にある「体温調節中枢」に作用して体温をさげます。妊娠・授乳中も使用可能であり、胃の負担や眠気も出にくい解熱鎮痛剤です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アセトアミノフェン:300mg |
| 効果・効能 | 発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など |
| 用法・用量 | 1回1錠、1日3錠まで(4時間以上間を開けて使用) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上(15歳以下は小児用量の製剤を使用する) |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 約73円/1錠 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 無味 |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |
| 胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
寒気や熱がある風邪の引き始めの方に
さむけや熱、かぜの初期症状に有効な漢方薬
風邪の初期段階で、熱が上がりはじめる寒気が強い時期に、発汗を増やして熱を下げ、体を楽にしてくれる漢方薬です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | カッコン1.34g マオウ1gなど |
| 効果・効能 | 感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、 筋肉痛、手や肩の痛み |
| 用法・用量 | 15歳以上1包、7-14歳2/3包、4-6歳1/2包、2-3歳1/3包 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 顆粒 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 2歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 150円/1包 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 生薬独特の風味 |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |
| 胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
発熱や疼痛、頭痛、関節痛などの症状がつらい方に
熱や頭痛、関節痛などに使用できる解熱鎮痛剤。
アセトアミノフェンを主成分としており、胃に負担をかけにくく、眠気も起こさない薬です。水分で溶けやすい速溶錠のため使用しやすく、ミント味ですっきりした錠剤です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アセトアミノフェン:300mg |
| 効果・効能 | 発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など |
| 用法・用量 | 1回1錠、1日3錠まで(4時間以上間を開けて使用) |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 79円/錠 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | ミント味 |
| スーッとする成分の有無 | ○ |
| 眠くなる成分の有無 | × |
| 胃に優しい成分の有無 | × |
子どもにおすすめの解熱剤 3選
子どもでも微熱が出ることは多いので、調子が悪そうにしている、ぐずる、頭痛などを訴える場合には解熱鎮痛剤で症状を軽減させてあげると、しっかり休めるようになります。子どもでも使用しやすい薬剤を3つご紹介します。

こんな方に
熱が上がってつらそうな年少者の方に
薬が飲めないような子どもの、急な発熱に使用しやすい座薬
1歳から使用でき、気持ちが悪い、吐いてしまう場合や、粒や粉の薬が飲めないこどもでも使用できます。医療用と同量のアセトアミノフェン含有です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アセトアミノフェン100㎎ |
| 効果・効能 | 小児の発熱時の一時的な解熱 |
| 用法・用量 | 6-12歳:1-2個 3-5歳:1個 1-2歳:1~1/2個 1日1回 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 座薬 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 1-12歳 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 53円 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | × |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |
| 胃に優しい成分の有無 | × |

こんな方に
熱が上がってつらそうな年少者の方に
熱や痛みを和らげる、胃の負担も少ない解熱鎮痛剤
医療用と同量のアセトアミノフェン含有であり、優れた解熱鎮痛作用があります。水がなくても使用しやすいチュアブル錠のため、使い勝手が良いです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | アセトアミノフェン50㎎ |
| 効果・効能 | 悪寒・発熱時の解熱 |
| 用法・用量 | 11-15歳未満:4錠 7-11歳未満:3錠 3-7歳未満:2錠 1日3回まで。4時間以上間隔をあける。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 3歳以上15歳未満まで使用可 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 82円 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | オレンジ味 |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |

こんな方に
風邪症状がつらい年少者の方に
生後3ヶ月から使用できる、かぜ症状に効果的
シロップタイプの子ども用のかぜ薬です。
風邪症状に対する5種類の成分を含有しており、熱以外の風邪症状にも対応できます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 60ml中 アセトアミノフェン300mg dl-メチルエフェドリン塩酸塩20mg デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物16mg グアイフェネシン 80mg ジフェンヒドラミン塩酸塩 25mg |
| 効果・効能 | かぜの諸症状(鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、せき、たん、頭痛、のどの痛み、関節の痛み、筋肉の痛み、発熱、悪寒)の緩和 |
| 用法・用量 | 3才以上7才未満 10mL 1才以上3才未満 7.5mL 6ヵ月以上1才未満 6mL 3ヵ月以上6ヵ月未満 5mL 1日3回、場合により4時間以上の感覚で1日6回まで服用可 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | シロップ |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 授乳中は不可、妊娠中は要相談 |
| 使用が可能な年齢 | 3ヶ月以上7歳未満(2歳未満は受診優先) |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 539円/60ml |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | いちご、ピーチ |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | ○ |
頭痛や関節痛が強い方におすすめの解熱剤 3選
頭痛や関節痛などの症状が強い場合や、アセトアミノフェンが効きにくい場合には、解熱鎮痛作用が強い種類の痛み止めの方が効果が出ることがあります。ただ効果が強い分、胃や腎臓などの負担も強くなるため、胃・十二指腸潰瘍の病歴がある方、心臓、腎臓、肝臓疾患がある方では使用できません。

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こんな方に
頭痛や関節痛を伴う熱がある方に
アセトアミノフェンが効きにくい方に
医療用と同成分、同量のロキソプロフェン製剤です
痛みや熱をおさえるロキソプロフェンを医療用と同量含んでおり、解熱鎮痛作用が強い薬剤です。
胃や十二指腸潰瘍、肝・腎・心臓疾患がある方は使えません。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ロキソプロフェンナトリウム60㎎ |
| 効果・効能 | 頭痛、関節痛、発熱など |
| 用法・用量 | 15歳以上1回1錠、1日2回まで(ただし、再度症状が現れた際には3回目の服用可。4時間以上間隔を開けること。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 出産予定日12週以内の妊婦は不可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 54円/錠 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | × |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |

こんな方に
頭痛や関節痛を伴う熱がある方
アセトアミノフェンが効きにくい方
医療用と同成分のプロドラック製剤
熱だけでなく、痛みへの効果が高いロキソプロフェンを医療用と同量含み、胃の負担が少ないプロドラック製剤です。
眠くなる成分を含まず、飲みやすい小型錠です。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ロキソプロフェンナトリウム60㎎ |
| 効果・効能 | 頭痛、関節痛、発熱など |
| 用法・用量 | 15歳以上1回1錠、1日2回まで(ただし、再度症状が現れた際には3回目の服用可。4時間以上間隔を開けること。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 出産予定日12週以内の妊婦は不可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 54円/錠 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 記載なし |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | × |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |

こんな方に
頭痛や関節痛を伴う熱がある方に
アセトアミノフェンが効きにくい方に
液体タイプで1回1本、どこでも使用できる薬
熱や痛みを抑えるロキソプロフェンが、医療用と同量配合されている液体タイプの解熱鎮痛剤です。
外出先や仕事中でもすぐに使用でき、1回1本の飲み切りタイプで使い勝手が非常に良いです。
| 分類 | 第1類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | ロキソプロフェンナトリウム60㎎ |
| 効果・効能 | 頭痛、関節痛、発熱など |
| 用法・用量 | 15歳以上1回1本、1日2回まで(ただし、再度症状が現れた際には3回目の服用可。4時間以上間隔を開けること。 |
| 薬・サプリメント・食品のタイプ | 液体 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 医師・薬剤師に相談 出産予定日12週以内の妊婦は不可 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 166円/本 |
| 錠剤・タブレットの大きさ | 1本10ml |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | × |
| スーッとする成分の有無 | × |
| 眠くなる成分の有無 | × |
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こんな場合はかかりつけ医に相談を

微熱が5日以上持続する場合、熱以外の咳や腹痛などの症状が強い場合、ゼーゼー呼吸が苦しいなどの症状がある場合には医療機関の受診が必要です。また、持病がある方では予期せぬ影響が出ることもあるため、まずはかかりつけの医師へのご相談をお勧めします。
長引く微熱に関するQ&A

微熱が続く場合に、注意すべきこと、知っておくべきことについて、いくつかQ&A形式で解説を追加します。










まとめ

微熱といっても病気が原因の事も多いため、安易に放置をしたり、解熱剤だけで症状をごまかしてしまわない様、適切な対応がとれるように今回の記事の内容を、皆さんの生活に生かして頂ければと思います。
参考文献
・葛根湯
※掲載内容は執筆時点での情報です。






















