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ステロイドの副作用とは?|種類別のリスクと注意点を薬剤師が解説!

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2025/4/9
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ステロイドは、炎症を抑える強力な効果を持つ一方で、副作用のリスクも伴います。特に、長期間の使用や高用量での服用は、免疫力の低下や皮膚の萎縮、骨粗しょう症などを引き起こす可能性があります。ステロイドの副作用を防ぐためには、適切な用法用量を守ることが重要です。本記事では、ステロイドの種類や副作用の症状、正しい使い方について詳しく解説します。適切に使用するためのポイントを理解し、副作用のリスクを最小限に抑えましょう。

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ステロイドってなに?

薬剤師

加藤 誠さんのコメント

ステロイドとは、体内で自然に作られるホルモンの一種で、炎症を抑えたり免疫の働きを調整したりする役割を持っています。
医薬品として使用されるステロイドには、合成された副腎皮質ホルモンが含まれており、特に皮膚の炎症やアレルギー疾患、喘息、関節リウマチなどの治療に用いられます。
この薬は強力な抗炎症作用を持つため、症状を素早く改善する効果があります。そのため、重症のアレルギー反応や自己免疫疾患など、他の治療法では対応が難しい場合に処方されることが多いです。
ただし、使用方法を誤ると副作用が発生する可能性があるため、医師の指示を守ることが重要です。外用薬や内服薬、注射薬など、さまざまな形で提供されており、治療目的によって適切なタイプが選ばれます。


ステロイドの副作用はどんな症状?


ステロイドの副作用はどんな症状?

ステロイドには優れた効果がありますが、副作用が生じる可能性もあります。

使用する量や期間、種類によって異なりますが、代表的な副作用として、長期間の使用による免疫力の低下、骨粗しょう症、糖尿病の悪化、皮膚の萎縮などが挙げられます。
内服薬の場合、高血圧や血糖値の上昇、胃腸障害、精神的な変化(不眠や気分の変動)などが現れることがあります。
特に、高用量を長期間使用すると、体が自分でホルモンを作る能力が低下し、突然の減量によって体調不良を引き起こすこともあります。
一方、外用薬では皮膚のかぶれや毛細血管の拡張、ニキビの悪化などが起こることがあります。こうした副作用を防ぐためには、適切な使用方法を守ることが重要です。


副作用を防ぐためのポイント


副作用を防ぐためには、まず医師の指示に従い、自己判断で使用量を増減しないことが大切です。
また、長期間の使用が必要な場合は、定期的な診察を受け、副作用の兆候がないか確認しましょう。さらに、外用薬は適量を守り、必要以上に塗りすぎないよう注意が必要です。

用法用量を守った適切な使用

ステロイドは適切に使用すれば高い効果を発揮する薬ですが、誤った使い方をすると副作用のリスクが高まります。
そのため、医師の指示に従い、決められた用法・用量を守ることが重要です。特に内服薬の場合、急に服用を中止するとホルモンバランスが崩れ、体調を崩す可能性があるため、徐々に減量する必要があります。
外用薬は広範囲に塗らず、必要な部位に適量を使うようにしましょう。使用期間が長引く場合は、医師と相談しながら適切に調整することが大切です。

医師・薬剤師の指示を守る

ステロイドの副作用を防ぐためには、医師や薬剤師の指示に従うことが不可欠です。
自己判断で使用量を増減したり、他人から勧められた使い方を試したりすると、副作用のリスクが高まります。特に内服薬は、急に中止するとホルモンバランスが崩れ、体調不良を引き起こす可能性があります。
また、外用薬でも長期間の使用や広範囲への塗布は、副作用を引き起こす原因になります。定期的に医師の診察を受け、必要に応じて使用方法を見直すことが大切です。

生活習慣の工夫

ステロイドの影響を最小限に抑えるためには、生活習慣の工夫も重要です。
例えば、食事では塩分や糖分を控えめにし、バランスの取れた栄養を摂取することが勧められます。特にカルシウムやビタミンDを積極的に摂ることで、骨粗しょう症のリスクを軽減できます。
また、適度な運動を取り入れることも大切です。過度な運動は控えつつ、無理のない範囲で体を動かすことで、体調管理がしやすくなります。さらに、十分な睡眠とストレスの軽減にも努めることが、健康を維持するポイントです。


こんなときは病院へ


ステロイドを使用している間に、異常を感じた場合は早めに医師に相談することが重要です。
例えば、発熱や喉の痛みが長引く場合、免疫力が低下し感染症にかかっている可能性があります。また、顔や手足のむくみ、急な体重増加、高血圧の症状が現れた場合も注意が必要です。
精神的な変化にも気を配ることが大切です。不眠や気分の落ち込み、イライラが続く場合、ステロイドの影響を受けている可能性があります。
さらに、皮膚に異常が見られたときや、傷の治りが遅いと感じる場合も医師に相談するとよいでしょう。自己判断で使用を続けるのではなく、異変があれば早めに受診し、適切な対処を受けることが大切です。


『ステロイド』に関するQ&A


『ステロイド』に関するQ&A

『ステロイド』に関してよくある質問に対して、Q&A形式で回答します。

ステロイドを使い続けると依存する?
ステロイドを長期間使用すると、依存のような状態になることがあります。特に内服ステロイドを長期間使用した場合、体が自ら作り出すステロイドホルモンの分泌が減少し、急に薬をやめると体調を崩すことがあります。これを「副腎不全」と呼び、強い倦怠感や血圧の低下などが起こることもあります。そのため、医師の指示なしに急に服用を中止するのは危険です。一方で、外用ステロイドでは、適切な使用を守れば依存することはほとんどありません。ただし、長期間にわたって広範囲に使用すると、皮膚が薄くなったり赤みが残ったりすることがあります。症状が落ち着いたら徐々に減らしていくのが一般的な方法です。ステロイドの使用は医師と相談しながら行い、必要に応じて減薬の計画を立てることが大切です。
子どもや高齢者の使用で注意すべき点は?
子どもや高齢者は、ステロイドの影響を受けやすいため、特に慎重な使用が求められます。子どもの場合、長期間の使用が成長に影響を及ぼす可能性があるため、医師の指示をしっかり守ることが重要です。また、皮膚が薄く吸収率が高いため、外用薬を過剰に使用すると副作用が出やすくなります。塗る量や回数を適切に守ることが大切です。高齢者では、骨粗しょう症のリスクが高まることが知られています。特に内服ステロイドを使用する場合は、カルシウムやビタミンDの摂取を心がけ、骨密度の低下を防ぐことが重要です。また、免疫機能の低下にも注意が必要で、感染症にかかりやすくなる可能性があるため、体調の変化をよく観察しながら使用することが求められます。
副作用が出たらどうすればいい?
ステロイドを使用中に副作用が現れた場合は、自己判断せずに医師に相談することが最も重要です。例えば、皮膚のかゆみや赤みがひどくなったり、ニキビが増えたりした場合は、外用薬の強さや使用量を調整する必要があるかもしれません。また、内服薬の場合は、むくみや体重増加、高血圧、気分の変化などが起こることがあり、これらの症状が見られたら速やかに医師に伝えましょう。ただし、急に薬をやめると症状が悪化したり、別の健康リスクが生じたりすることもあります。そのため、医師の指示を受けたうえで、徐々に減薬する方法が推奨されます。副作用を防ぐためにも、定期的な診察を受け、適切な使用を続けることが大切です。

まとめ


まとめ

ステロイドは、炎症を抑え症状を改善する効果が高い一方で、副作用のリスクも伴う薬です。
特に長期間の使用や高用量での服用は、免疫力の低下や骨粗しょう症、皮膚の萎縮などを引き起こす可能性があります。
副作用を防ぐためには、医師や薬剤師の指示を守り、適切な用法用量を守ることが重要です。また、生活習慣を工夫し、異変を感じたら早めに医師に相談しましょう。正しい知識を持ち、適切にステロイドを活用することが大切です。

※掲載内容は執筆時点での情報です。

 

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