目次
冬の全身のかゆみの改善におすすめの薬の選び方・ポイント
塗り薬から選ぶ
肌の症状といえば、まず塗り薬の使用を検討する方が多いようです。塗り薬を選択する大きなメリットとしては、副作用のリスクが比較的低いことがあげられます。デメリットとしては、手が汚れたり全身に塗るのは手間がかかったりして、錠剤と比較して使用が面倒なことや塗った後のベタベタなどがあげられます。
飲み薬から選ぶ
錠剤も重要な選択肢の1つです。塗り薬と比較して、使用するのに手間がかからないことや全身に効果が出ることがメリットです。しかし、副作用が比較的生じやすいので注意が必要です。特に、アレルギー治療薬に配合されることが多いる抗ヒスタミン剤は眠くなる成分が含まれるため、危険な作業や車の運転には注意が必要です。保湿剤から選ぶ
冬のかゆみの大きな原因が、肌の乾燥です。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が損なわれ、敏感肌になりやすくなります。肌の乾燥は、加齢とともに進行する傾向があるので、年齢が高くなると、かゆみを感じる人が増えます。ワセリンやヘパリン類似物質などの保湿効果の高い成分の力を借りて対策すれば、乾燥によるかゆみ対策になります。なかなか保湿剤だけでは、かゆみが取れない場合には、塗り薬や飲み薬を併用しましょう。【厳選】冬の全身のかゆみの改善におすすめの薬 9選
かゆみに効果がある塗り薬 3選
前述した通り、塗り薬は、比較的副作用のリスクを少ない対処法です。塗り薬を全身に塗る作業が、苦にならない方は、かゆみ対策には、まず塗り薬をおすすめします。

こんな方に
アレルギーによるかゆみにお悩みの方に
シンプルなステロイドの軟膏剤
ステロイドとしてシンプルな、ベタメタゾン吉草酸エステルのみを有効成分とする軟膏剤です。十分な量を使用することで、高い治療効果が期待できます。 ステロイドは様々な肌のトラブルの解決に役立ちます。常備しておくと役に立ちます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中ベタメタゾン吉草酸エステル1.2mg |
| 効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日数回、適量を塗布 |
| 薬のタイプ | 軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 保護者監督の下で使用 |
| べたつき | あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |

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こんな方に
アレルギーによるかゆみにお悩みの方に
ステロイドの使用を避けたい方に
高い抗ヒスタミン作用を持つ軟膏
第一世代抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンを有効成分とします。かゆみの原因となるヒスタミンの作用を抑え、症状の改善に働きます。 錠剤と異なり眠気を引き起こしにくいことが使い分けのポイントです。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中ジフェンヒドラミン塩酸塩20mg |
| 効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1日数回、適量を塗布 |
| 薬のタイプ | 乳性軟膏 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 保護者監督の下で使用 |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |

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こんな方に
とにかくかゆみを何とかしたい方に
ステロイドの使用を避けたい方に
これだけであっという間にかゆみを治療する
かゆみを抑えるクロタミトンと麻酔成分のリドカイン、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンがかゆみの症状と原因に素早く作用します。 トコフェロールとグリチルレチン酸も配合されているため、皮膚の回復を早くしたいときにもおすすめです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 1g中 クロタミトン 50mg リドカイン 20mg ジフェンヒドラミン 10mg トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体) 5mg グリチルレチン酸 2mg |
| 効果・効能 | かゆみ、皮フ炎、かぶれ、じんましん、虫さされ、しっしん、ただれ、あせも、しもやけ |
| 用法・用量 | 1日数回、適量を塗布 |
| 薬のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 記載なし |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |
かゆみに効果がある飲み薬 3選
錠剤は服用が簡単で、全身に効果をあらわします。ただし、抗ヒスタミン薬など、一部の薬は眠気を引き起こしたりするので、運転や高所作業など注意が必要な行為をする前は使用を控えてください。

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こんな方に
唇まわり以外にもアレルギーによるかゆみがある方に
全身への抗ヒスタミン作用でかゆみを治療
抗ヒスタミン薬であるクロルフェニラミンを有効成分とします。 塗り薬と異なり、塗る手間がなく、作用範囲も全身です。 ただし、眠気を引き起こすことがある点には注意してください。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 9錠中 クロルフェニラミンマレイン酸塩 13.5mg ピリドキシン塩酸塩(ビタミンB6) 22.5mg グリチルリチン酸カリウム 180mg グルコン酸カルシウム水和物 1350mg |
| 効果・効能 | しっしん、皮ふ炎、あせも、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
| 用法・用量 | 1回3錠、1日2-3回 |
| 薬のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊娠中:主治医と要相談 授乳中:使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 用量調整の上で使用 |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |

こんな方に
眠くなりにくい錠剤をお求めの方に
眠くなりにくい第2世代の抗ヒスタミン薬
有効成分のフェキソフェナジンは、眠くなりにくいという特徴があります。 かゆみ以外にも、花粉症やハウスダストなどの鼻炎症状にも有効です。常備薬として便利です。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 2錠中 フェキソフェナジン塩酸塩120mg |
| 効果・効能 | 花粉、ハウスダスト(室内塵)などによる次のような鼻のアレルギー症状の緩和:くしゃみ、鼻みず、鼻づまり |
| 用法・用量 | 1回1錠、1日2回 |
| 薬のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 授乳婦は使用しないか、服用するときは授乳を避ける。 妊婦は医師や薬剤師に相談すること。 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |

こんな方に
塗り薬では効果が不十分な方に
眠気注意の抗ヒスタミン薬の錠剤
ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン作用を示します。錠剤ゆえに、全身のかゆみを体の内側から改善することが期待できます。 眠気を引き起こすおそれが非常に強く、注意力を要する作業の前は使用しないでください。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 9錠中 ジフェンヒドラミン塩酸塩90mg |
| 効果・効能 | じん麻疹、湿疹、かぶれ、かゆみ、鼻炎 |
| 用法・用量 | 1日3回 15歳以上は1回3錠 11歳以上15歳未満は1回2錠 5歳以上11歳未満は1回1錠 |
| 薬のタイプ | 糖衣錠 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 授乳婦は使用しないか、服用するときは授乳を避ける。 妊婦は医師や薬剤師に相談すること。 |
| 使用が可能な年齢 | 5歳以上 |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |
乾燥に効果がある保湿剤 3選
乾燥肌は皮膚をまもる皮脂が少なくなって、肌のバリア性が低くなっています。防御力が弱っているので、刺激に弱く、かゆみを生じやすいのです。ここでは、特に保湿効果が高いとされるワセリンとヘパリン類似物質を有効成分とする保湿剤を3つ紹介します。

こんな方に
保湿効果をお求めの方に
皮膚の保湿&防御効果を持つ
固形の油脂であるワセリンが、皮膚を乾燥や異物への暴露から守ります。 保湿効果は高く、医薬品・化粧品の中でトップクラスに位置します。 ベタベタした使用感が気にならない方におすすめです。
| 分類 | 第3類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 白色ワセリン |
| 効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護 |
| 用法・用量 | 患部に塗布 |
| 薬のタイプ | 軟膏(基材) |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | なし |
| べたつき | あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |

こんな方に
べたべたしすぎない保湿剤をお求めの方に
保湿と血行改善作用で肌を守る
ヘパリン類似物質は保湿と血行改善の2つの作用を持つ、優秀な成分です。 ワセリンと比較しても劣らない保湿効果を持ち、一方でワセリンほどベタベタしません。 非常に使い勝手が良いため、普段使いの保湿剤としてもおすすめです。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 ヘパリン類似物質0.3g |
| 効果・効能 | 手指の荒れ、ひじ・ひざ・かかと・くるぶしの角化症、手足のひび・あかぎれ、乾皮症、小児の乾燥性皮ふ、しもやけ(ただれを除く)、きず・やけどのあとの皮ふのしこり・つっぱり(顔面を除く)、打身・ねんざ後のはれ・筋肉痛・関節痛 |
| 用法・用量 | 1日数回患部に塗布 |
| 薬のタイプ | 油性クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | 生後6か月~目安 |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |

こんな方に
かゆみ止めを配合した保湿剤をお求めの方に
ワセリンとヘパリン類似物質が合わなかった方に
保湿とかゆみ止めで冬のかゆみにアプローチ
保湿成分の尿素と局所麻酔薬のリドカイン、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンを含むクリームの薬です。 乾燥からくるかゆみに、さまざまな角度からアプローチします。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 100g中 尿素10.0g ジフェンヒドラミン塩酸塩1.0g d-カンフル1.0g リドカイン2.0g トコフェロール酢酸エステル0.3g |
| 効果・効能 | かゆみを伴う乾燥性皮膚 |
| 用法・用量 | 1日数回患部に塗布 |
| 薬のタイプ | クリーム |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 使用可能 |
| 使用が可能な年齢 | - |
| べたつき | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |
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紹介している薬を使用するときのポイントや注意点につい
かゆみに使う薬のうち錠剤と塗り薬では、体に吸収される仕組みが違います。ですから、成分が同じでも、副作用が違い、注意するポイントも違ってきます。この項では、薬の使い方のポイントや受診の目安などをまとめましたので、参考にしてください。
使用するポイント

塗り薬を使用するときは、使用上の注意をよく読んで、指示された量を1日に複数回かゆいところに使用します。入浴などによって洗い流してしまった後には塗り直しましょう。塗った部分を何かで保護したい場合はガーゼなど空気が通過する素材を使用し、こまめに清潔なものに交換してください。決してサランラップなど密閉する素材を使用しないようにしてください。
ジフェンヒドラミンやクロルフェニラミンが配合されている商品のうち、飲み薬として使う場合には、副作用として眠気を引き起こします。注意力が必要な作業などは使用を控えてください。
副作用について

紹介しているものの中で、副作用に特に注意が必要なものは、アレルギールとレスタミンです。繰り返しになりますが、この薬は眠気を引き起こすため、運転や高所作業は控えましょう。
他の薬であっても、使用後に体調に変化が現れた場合は、使用を中断し医師や薬剤師に相談してください。
こんなときは病院へ

以下の心当たりがあるときは、皮膚科の受診をおすすめします。市販薬で対応するのは難しかったり、医師による治療が必要となったりするケースがあります。
①アレルゲンとなり得る薬や食物を摂取した後のかゆみ
②ひざなどの関節痛を伴うかゆみ
③かゆいところに浸出液や紅斑を伴っている場合
しばらく塗っても症状がおさまらない場合など、市販薬でも解決しない場合も、皮膚科の受診をおすすめします。
「冬の全身のかゆみ」「薬」に関するQ&A

ここでは、冬のかゆみについてよく寄せられる質問とその答えを用意しました。薬以外の対策も解説しています。参考にしてください。





このことが、季節の変わり目に、かゆみに悩まされる原因となります。睡眠や食事に気をつけ、規則正しい生活をすると、自律神経のバランス調整を助けることができます。また秋から冬にかけては、保湿も大切になります。


皮膚の保湿をこころがけて、かきむしりを我慢すれば、ある程度かゆみに効果がでるでしょうが、それでもかきむしってしまう場合は、我慢せず薬を使いましょう。ストレスでかゆみが強くなる場合もありますし、薬を使って、早めになおしたほうが、結局は、強い薬を必要とせず、体の負担も少なくてすみます。


冬用の衣服は夏場にタンスの中で、カビが生えたり虫が付着したりします。また、よく洗わないまま保管していると、繊維に残った皮脂が酸化して、肌に刺激を与えてしまうこともあるのです。冬物を着る前には、念入りに洗浄してから着ることをおすすめします。

まとめ

冬の全身のかゆみには塗り薬や飲み薬、保湿剤を使い、かゆみを軽減することが期待できます。
塗り薬は副作用が少ないのですが、広範囲に塗るのは大変です。また錠剤を使用すれば、飲むだけで全身に効果が出ますが、眠気などの副作用を生じるおそれがあります。
保湿剤は乾燥肌には有効ですが、なかなか治らない場合には、塗り薬や飲み薬を併用した方が効果的です。
自分の症状や使い勝手を考慮して、紹介したおすすめの薬のなかから使いやすいものを選んでください。冬の全身のかゆみは嫌なものです。じょうずに市販薬ともつき合って、乗り越えましょう。
※掲載内容は執筆時点での情報です。























