1.原因別の肌荒れはこう治す!

(1)腸内環境 便秘に悩まされている方の腸内環境を改善する薬3選

便秘が肌荒れの原因になることはよく知られています。
そのような肌荒れに対しては、整腸剤が効きます。

下剤を使えば良いのではないかと、思われる方もいますが、ただ出せば良いというものではありません。

腸内細菌叢、プロバイオティクスが大事なのです。プロバイオティクスとは腸内細菌叢のバランスを改善することにより人に有益な作用をもたらす生きた微生物のことです。下痢をした後に、腸内細菌叢が乱れて、逆に便秘になることはよくあります。

また、食物繊維やオリゴ糖などのプレバイオティクスも必要です。プレバイオティクスとは腸内で消化されにくく、腸内細菌のうちの善玉菌だけの増殖を促して、腸内細菌叢を改善し、腸内環境を整える食品成分をさします。

 

①迷ったらコレ!ザ・ガードコーワ整腸錠(第3類医薬品)

ザ・ガードコーワ整腸錠は乳酸菌だけでなく、納豆菌、また善玉菌を増やすパントテン酸や消化機能を改善する生薬などの配合されたプロバイオティクス、プレバイオティクス両面から働く製品です。

整腸剤には色々な菌種の商品がありますが、どれが自分に合っているのかは飲んでみないとわかりません。初めに複数の菌種が入った商品を試してみるのがお勧めです。

 

②便秘のひどい人にはコレ!ビオフェルミン便秘薬(第2類医薬品)

薬局でよく見かける新ビオフェルミンS錠は乳酸菌だけが入っていますが、ビオフェルミン便秘薬には乳酸菌に加えてピコスルファートナトリウムという下剤が配合されています。下剤を使う際には、このような腸内環境にも配慮した製品が良いでしょう。

便秘のひどい人にお勧めの整腸剤です。

 

③お腹が張って苦しい人にはコレ!パンシロンビオリズム(第3類医薬品)

パンシロンビオリズムには乳酸菌に加え、消化を助ける消化酵素、腸のガスを取り除くジメチルポリシロキサンが配合されており、腸だけでなく胃からの消化、吸収、排出という消化機能を整える薬です。

不規則な食生活を送っていて、お腹が張るという人にお勧めです。

(2)栄養不足  肌に良い成分を含んだ栄養剤3選

人間の体は何で出来ているのでしょうか?
食べたものから出来ています。

ジャンクフードやコンビニ弁当ばかり食べている人の皮膚の状態は推して知るべし。
とはいっても、栄養を摂り過ぎても肌にはよくない。バランスが大事なのです。

偏った食生活を送っている方はこの機会に見直しましょう。
また、食事で不足した栄養をサプリメントや医薬品で補うのも一案です。

皮膚に良いと言われる栄養成分には、皮膚の材料になるアミノ酸や脂肪酸、皮膚の新陳代謝に必要なビタミンやミネラルなど、様々な成分があります。

 

①迷ったらコレ!チョコラBプラス(第3類医薬品)

肌に良いと言われる栄養成分はたくさんありますが、皮膚のビタミンとも言われるビタミンB群が中心になります。ビタミンB2、B6、B1などを配合したチョコラBBなどで栄養補給しましょう。

ビタミンB群は疲労回復にも効果があるので、お疲れ気味の方にもお勧めです。

 

②より広く栄養補給したい人にはコレ!パンビタンハイ(第2類医薬品)

パンビタンハイはチョコラBBに含まれているビタミンB群以外にも、ビタミンAやビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでおり、様々な成分の栄養不足に対応できます。

 

③偏食気味の人にはコレ!アニマリンL錠(第3類医薬品)

アニマリンL錠は、必須アミノ酸、ビタミンB、Eなどを配合した栄養剤です。
必須アミノ酸は体の中で作ることはできず、食品などから摂取しなければならないので、偏った食生活で肌荒れしているという人にはおすすめです。

(3)老化現象 抗酸化作用のある薬2選

お肌の曲がり角は25歳。

「寄る年波には勝てぬ」と言いますが、美魔女も多いこの世の中、自然現象にも抗う手段があります。

老化の原因として活性酸素が挙げられます。
活性酸素による細胞の酸化が、体のサビを発生させると言われているため、抗酸化作用を持つ薬がアンチエイジングに使われます。

抗酸化作用を持つ物質としては色素物質が挙げられます。サケやエビ、カニに含まれるアスタキサンチン、トマトに含まれるリコピン、ブルーベリーに含まれるアントシアニンなどです。

またワインに含まれるポリフェノールにも抗酸化作用があります。ウコンに含まれるクルクミン、大豆に含まれるイソフラボンもポリフェノールの仲間です。

ビタミン類としては、ビタミンCやビタミンEにも抗酸化作用があります。ビタミンは生体内でエネルギーを生み出す酵素の働きを助ける補酵素ですが、若返りのサプリメントとして有名な、コエンザイムQ10やアルファリポ酸、エルカルニチンにも同様の働きがあります。

 

①シミが気になる人にはコレ!ハイチオールCプラス(第3類医薬品)

抗酸化作用のあるアミノ酸、Lシステインを含む製品です。ビタミンCと協力して過剰なメラニンの発生を抑制する働きもあり、シミやそばかすに主に使われます。

美肌にはやはりビタミンCは欠かせません。

②冷えや肩こりにも悩んでいる人にはコレ!ユベラ-C ソフト(第3類医薬品)

医療用のユベラ錠はビタミンE単味の薬ですが、市販のユベラは抗酸化作用を持つビタミンEとCの配合剤です。

皮膚症状に対する効能効果として「しみ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着」があります。他にも「肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけ」といった効能効果もあるので、これらの血行障害にも悩まされている人にお勧めです。

(4)睡眠不足 睡眠薬3選

お肌のゴールデンタイムは夜の10時から深夜2時とも言われています。
成長ホルモンによる肌の新陳代謝がもっとも活発に行われる時間です。

どうしても眠れないという人は睡眠薬を使ってみるのも一案です。

 

①かゆみもある人にはコレ!ドリエル(第2類医薬品)

OTC睡眠薬ドリエルの成分は、ジフェンヒドラミン塩酸塩という成分です。

この成分は抗ヒスタミン薬という、花粉症使われるアレグラやクラリチンといった鼻炎薬と同じ分類の薬です。なぜ鼻炎薬が睡眠薬として使われるのか?というと、抗ヒスタミン薬には「眠気」という副作用があるからです。

また、抗ヒスタミン薬はかゆみ止めとして使われることもあるので、かゆみを伴う肌荒れには一石二鳥の働きを期待できます。

 

②安心の植物成分ならコレ!パンセダン(第2類医薬品)

パンセダンの成分は、パッシフローラエキス、セイヨウヤドリギエキス、カギカズラエキス、ホップ乾燥エキスです。植物性の静穏剤ということで、比較的安心して使うことができます。

パッシフローラエキスといえば、医療用の催眠鎮静剤でパシフラミンという薬が以前ありました。原料の調達が困難になり販売中止となりましたが、市販薬では同じ成分の薬が購入できます。

 

③安心の漢方薬ならコレ!クラシエ柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒(第2類医薬品)

クラシエの柴胡加竜骨牡蛎湯のパッケージには、「ストレスなどでイライラする不眠症の方に」と書かれています。竜骨(骨の化石)や牡蛎(カキ)にはカルシウムが多く含まれているので、イライラに効果があります。

市販の睡眠薬は種類が限られますが、漢方薬は医師も奥の手として使うくらい、効く人には効きます。お試しあれ。

2.おわりに

いかがでしたでしょうか?

肌荒れの原因として思い当たるものはありましたか?

これら肌荒れの原因は、一つではなく、二つ以上が併発していたり、関連していることもあります。

ストレスからの便秘→便秘からの肌荒れ
ストレスからの食欲不振→栄養不足からの肌荒れ
加齢からくる胃腸の衰えによる便秘→便秘からの肌荒れ
といった具合に。

食生活、年齢、生活習慣、運動など個々人の体質、環境にあわせた、医薬品、サプリメントなどを組み合わせ、対応していくのが良いでしょう。

しかし、複数の薬を併用する際には、飲み合わせにも注意が必要になります。

ビタミン剤によっては、ビタミンaやビタミンd、ビタミンeなどの脂溶性ビタミンが配合されているものもあるので過剰摂取に注意が必要です。ビタミンbやcなどの水溶性ビタミンとは違って、脂溶性ビタミンは尿中からは出ていかないので、過剰になりやすいのです。過剰摂取は腹痛、めまいなどを引き起こす可能性があります。

また便秘がちの人がドリエルなどの抗ヒスタミン薬を飲むと、副作用で便秘が悪化する可能性もあります。

たかが肌荒れ、されど肌荒れ。
皮膚は臓器の不調を表す鏡。
何事も原因があって結果があるもの。
原因から目を背けては、根本的な解決にはなりません。

長い間皮膚トラブルに悩まされているとしたら、その原因は内側にあり、と考え、体質改善を試みることも大事です。