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【鍼灸師解説】崩れた自律神経に効果的なツボを紹介!手・足・お腹・背中など

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2024/11/12
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調子が悪いなと思い病院に行って、「自律神経の問題ですね」と言われたことがある人は意外と多いのではないでしょうか。自律神経とは、心臓がドクドクと鼓動したり、暑いと汗が出たりする、私たちの身体が生きるために無意識的に行う機能を担っています。自律神経は視床下部というところにあり、身体が活動するときに主に活発になる交感神経と、リラックスして休む時に活発になる副交感神経の2つの神経からなります。この2つのバランスがストレスや不規則な生活によって乱れ、様々な不調や悩みが出てくることを自律神経失調症といいます。

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自律神経を整えるツボ 5選


自律神経の乱れによって現れる症状は様々です。例えば肩こり、腰痛、耳鳴り、動悸、めまい、胃痛、便秘、下痢、生理不順、不眠、ほてり、倦怠感、疲れやすいなど多岐にわたります。東洋医学的にも自律神経の乱れは、身体を構成する気血水のバランスが崩れることによって招かれると考えられます。今回は身体のバランスが乱れた時に整えるツボを5つご紹介します。

内関(ないかん)

内関(ないかん)

内関(ないかん)は、手の厥陰心包経という、心(しん・こころ)を包み守る膜の働きを持つ機能から出るライン上にあるツボです。精神を落ち着けたり、自律神経の調子を整えたりする働きがあるので、イライラや不安感、またストレスからくる消化器系の症状の軽減に効果があります。
内関の場所は、手のひら側の手首のシワから肘に向かって指の腹三本分で真ん中あたり、細い腱が二本並んでいるところの間にあります。

労宮(ろうきゅう)

労宮(ろうきゅう)
労宮(ろうきゅう)は内関と同じ心包経にあるツボです。労宮の労は疲労や過労の労です。心労や疲労が集まる場所という意味があるツボです。そのためストレスや心労による不眠、イライラ、不安感、緊張感の緩和に効果的です。
労宮の場所は、手を握ったときにちょうど中指と薬指の間にあります。手のひらの中央、シワが最も寄っている場所です。手のひらにあり、比較的見つけやすいツボなので、手軽に押せるので試しやすいツボです。

肝兪(かんゆ)

 肝兪(かんゆ)
肝兪(かんゆ)は背中にある五臓六腑のツボの1つです。

“肝”は東洋医学では疏泄作用といってめぐりに関わる働きや、血液の貯蔵や血流量の調節を行う蔵血作用をもちます。自律神経を整えるにあたって、からだのめぐりを良くしたり、血流量を調整して睡眠やリラックスが上手にできるようにバランスを整えることが大切です。逆にこの機能がうまくいっていないと、背中がゴリゴリ&パンパンに凝ってしまいます。
肝兪の場所は背中の肩甲骨の一番下の角のラインを結んだちょうど真ん中の背骨(第7胸椎)から、骨2本分下、そこから左右に指2本分外側で、背中の太い大きい筋肉の上にあります。

天枢(てんすう)

天枢(てんすう)
天枢(てんすう)は自律神経が乱れることによる消化吸収の働きをサポートします。天枢は上半身と下半身という身体の天と地の境目になる要になるツボです。手の陽明胃経にあり、大腸の募穴でもあるので、胃や腸の不調に深い関わりがあります。
天枢の場所はお臍から左右に親指の横幅2本分にあります。お腹には他にも自律神経の「不調である胃腸の調子を整えるツボがたくさんあります。お臍を中心としてみぞおちとの間にある中脘(ちゅうかん)や、お臍の下に人差し指と中指の幅2本下にある気海(きかい)、お臍から人差し指から小指の幅分下にある関元(かんげん)も一緒に刺激しましょう。

太衝(たいしょう)

太衝(たいしょう)
太衝(たいしょう)は足の厥陰肝経というライン上にあるツボです。肝(かん)は東洋医学では“怒”という感情と深い関わりにあります。怒りすぎると肝を傷め、また肝が弱ることによってイライラしやすくもなります。自律神経に乱れによって怒るイライラ感を解消する働きがあるツボです。
太衝は足の親指と人差し指の骨が交わるところの前のへこみにあります。親指と人差し指の骨の間をなで上げていくと、指が止まる場所です。


ツボを押すときのコツ


ツボを押す時の注意点

自律神経を整えるツボ押しのときに、いくつか意識をすると効果的になるコツがあります。ツボの場所が分からなかったり、背中で押しにくいツボでもこのコツを知っていれば、上手に刺激できるようになりますよ。

背中をゆるめる

自律神経は背中のコリととても深い関係があります。

交感神経が優位になりすぎると身体は緊張し、背中も張ります。また、自律神経自体が背骨一つひとつから出ているため、背中の強いコリはその働きを阻害する可能性があります。特に、背中の上半分には東洋医学的には心兪(しんゆ)といってメンタルに関わる心(しん)のツボや、先にご紹介した肝兪のツボがあります。ここを刺激するために例えばストレッチポールに乗ったり、ゴルフボールなどの上に乗ってゴリゴリと刺激しましょう。ストレッチやヨガで伸ばすことを意識するのも効果的です。

全身をめぐらせる

ツボを押すときは呼吸をゆっくりしながらリラックスして行いましょう。

また、一つのツボだけに一点集中するよりも、さまざまなところをまんべんなく押す方が効果的です。理由は、自律神経の乱れによって血流が悪くなり滞っていたり、目には見えませんがからだのエネルギーである気がめぐっていないことで現れている不調を改善する目的があります。東洋医学では、気のめぐりが悪くなることで自律神経の乱れのような不調が現れると考えます。一カ所だけを血流良くするのではなく、全身を巡らせるようにツボ押ししましょう。

五臓の働きを整える

東洋医学では自律神経の乱れは主に“肝”や“心”が大きく関わっています。肝の気血のめぐりに関り、血流量を調節する機能と、心のメンタルや自分の意志以外で行われる呼吸や心臓の拍動など生命活動に関わる機能を整えることによって現代医学でいう自律神経の乱れを整えることになります。

ただし、身体はすべてつながっているので、胃で消化吸収ができていないと活力もなくなってしまいますし、肺の呼吸や腎の水分調節の機能も大切です。からだの五臓のバランス全体を整えることが自律神経失調症のような症状の改善につながります。

お灸や道具を使ってみましょう

背中をゆるめる項目でも前述しましたが、自分の手が届かない場所は家にある道具で押しましょう。たとえば内関や労宮を押すときはボールペンのおしり側で押しても良いでしょう。道具を使うことによって手で押すよりも楽に、効果的に刺激することができます。健康グッズ売り場のツボ押しや、ドラッグストアで購入できるお灸もおすすめです。


ツボを押すときの注意点


ツボを押すときの注意点

ツボ押しは一朝一夕で効果があるものではありません。ですが、コツをつかんで注意事項に気を付けながら行えば、からだに良い変化をもたらしてくれます。ポイントはリラックスして行うこと。そして継続することにあります。

必ず深呼吸しながら

ツボ押しをがんばるあまり集中して息を止めてしまうと気のめぐりが悪くなってしまい、かえって逆効果になる可能性があります。ツボを押すときは息を吐きながら4秒ほどかけて押しましょう。
そして、その倍の8秒ほどかけてゆーっくり力を抜いて指を離します。急にパッと手を離したり、小刻みにグイグイ押すのはあまりおすすめしません。とくにお腹のツボはゆっくり刺激すると腸が動き出すのが分かりますよ。

イタ気持ち良いぐらいで

ツボ押しの力加減はイタ気持ち良いと感じるぐらいが適しています。

痛い方が効いている気がするかもしれませんが、過刺激になってしまうとかえって体調を崩す可能性があります。とくに自律神経が乱れているときは痛いとからだが緊張してしまい、かえって逆効果になります。また、ツボによって力の感じ方に差があったり、お肉がついているお腹と骨の際にあるような足のツボでは力の強弱は異なります。一つひとつのツボに合わせて調節してください。

毎日継続がポイント

ツボ押しは毎日少しずつ、続けることが大切です。

自律神経の乱れや、その他の不調を改善するためには体質改善を目指す必要があります。筋トレも毎日続けることで効果があるように、からだを変えたいときは継続していくことが大切です。そのためには生活習慣を見直したり、日々の食事の改善などを行いながら、ツボ押しも習慣化しましょう。数回ツボ押しして効かないからと諦めてしまうのはもったいないですよ。

関連:薬剤師がおすすめする自律神経を整える漢方

薬剤師 高見 学さん厳選

自律神経の不調による症状は人によって様々です。そこで今回は、自律神経の乱れでよく出る症状に注目して漢方を紹介致します。 

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5種類の生薬からなる漢方で、漢方の考え方には「気(き)・血(けつ)・水(すい)」というものがありますが、半夏厚朴湯は「気」のめぐりを良くします。のどの部分「気」のめぐりを改善して、つかえ感などに効果を表します。

分類 第2類医薬品
有効成分(含有量)/主成分(含有量) 半夏厚朴湯エキス750mg(ハンゲ3.0g、ブクリョウ2.5g、コウボク1.5g、ソヨウ1.0g、ショウキョウ0.65gより抽出。)
効果・効能 体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う次の諸症:不安神経症、神経性胃炎、つわり、せき、しわがれ声、のどのつかえ感
薬のタイプ 顆粒
妊娠中・授乳中の使用 使用可能
使用が可能な年齢 生後3か月以降(1歳未満は受診優先)
1回の使用あたりのコスト(目安) 約90円
使用してからの効果時間 記載なし
薬の風味 記載なし
スーッとする成分の有無 なし
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『自律神経を整えるツボ』に関するQ&A


Q&A

自律神経に効果的なツボやコツ、注意点をここまでご紹介してきましたが、他によくある疑問にお答えしていきます。自律神経のバランスを整えるのにツボはとても効果的なので、ぜひ参考になさってくださいね。

自律神経に効くお灸のツボは?
自律神経に効くお灸のツボは、今回ご紹介した5つのツボ以外にもあります。例えば胃腸の調子が悪い場合は足三里(あしさんり)や合谷(ごうこく)がおすすめです。冷えが強い場合は湧泉(ゆうせん)や命門(めいもん)、婦人科系の不調があるようであれば三陰交(さんいんこう)がおすすめです。お灸をする場合も気持ちが良い程度に毎日刺激すると効果的です。
自律神経を整えるツボは温めた方が良いの?
温めるよりも“冷やさないようにする”ことが大切です。たとえば首や背中側のツボにクーラーの風がガンガン当たっていると自律神経のバランスが崩れやすくなり体温調節が上手にできなくなったり、疲労感を感じてしまいます。もしそのような場所に座っていたら、席を変えるか必ずストールやカーディガンなどで身体を覆うように温めてください。また、冷たい飲み物やアイスの食べすぎも厳禁です。めぐりが悪くならないように意識してください。
更年期で乱れた自律神経を整える方法は?
更年期で乱れた自律神経には、今回ご紹介した太衝のツボがおすすめです。とくに冷えのぼせといわれるような症状に抜群です。冷えのぼせとは、ホットフラッシュのようなのぼせ感を感じていたり、上半身は暑いのにお腹や足をさわるとひんやり冷たい状態です。急に顔や胸元に汗をかいてしまうため、困っている方の多い症状です。太衝をしっかり刺激するとホットフラッシュにはとても効果があります。


まとめ


まとめ

緊張した時に手のひらに『人』の字を書いて飲むおまじないがありますが、ちょうど『人』の字を書いたときに一画目と二画目の交わるところに今回ご紹介した労宮のツボがあります。大人になるとなかなかしませんが、実はこの労宮を刺激していたと考えると、理に叶っているのかもしれませんね。ツボ押しはツボを知らなくても日常の中ですでに実践していることがあります。それは自然と手当をしていたり効果があるからだと思います。今回ご紹介したツボ押しもぜひ実践してみてくださいね。

↓鍼灸師解説の効果的なツボに関する記事はこちら


参考文献

総合南東北病因HP

※掲載内容は執筆時点での情報です。

  • 坂部 菜摘 鍼灸師

    執筆・監修者

    女優やモデルも数多く通う表参道の中医学に基づいた鍼灸院に13年勤務した経験を活かし、2023年にgem鍼灸サロン横浜元町を開業しました。 1万人以上施術した現場のリアルな女性たちの悩みの声と、中医学的な観点の治療と...

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