商品画像 | 第一三共ヘルスケア |
興和 |
佐藤製薬 |
池田模範堂 |
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商品名 | プロペト ピュアベール | 新レスタミンコーワ軟膏 30g | ポリベビー(ラミネート) 30g | ムヒベビー 15g |
特徴 | スキンケア全般に使える万能保湿剤 | 痒み止め塗り薬の定番 | 痒みや炎症を抑えて皮膚を保護する | 2種類の抗炎症成分を配合 |
最安値 |
660円 送料:別 Yahoo! 詳細を見る |
458円 送料:別 Yahoo! 詳細を見る |
377円 送料:別 Yahoo! 詳細を見る |
538円 送料:別 Yahoo! 詳細を見る |
商品リンク |
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目次
【乳児の湿疹に】薬の選び方・ポイント
乳児の湿疹に対する薬の効果を検討した研究でも、薬の使用にかかわらず、湿疹は自然に改善することが報告されています【3】。そのため、湿疹が出ているだけであれば、適切なスキンケアで十分です【4】。
ただし、皮膚の乾燥が目立つ場合や、痒みがある場合などでは、市販の薬を使ってもよいでしょう。
ポイント①:顔に湿疹が出たときは白色ワセリンに注目
生まれたばかりの赤ちゃんは、表皮の発達が不十分で、薬の成分が皮膚から吸収されやすい傾向にあります【5】。また、顔の皮膚は、他の場所の皮膚と比べても薬の成分が吸収されやすく【6】、複数の薬剤成分を配合した塗り薬はおすすめしません。
薬を使わなくても自然に治癒することの多い乳児の湿疹には、皮膚の乾燥が目立つ場合にのみ白色ワセリンのような保湿剤を使うのが良いと考えられます。湿疹に対する保湿剤は、炎症や痒みを和らげる効果が期待できます【7】。
なお、アトピー性皮膚炎の子どもを対象とした研究【8】では、白色ワセリンの治療効果が、高価なセラミドを配合したクリームや、炎症を抑える成分を配合した軟膏薬とほぼ同等であったと報告されています。湿疹に伴う皮膚の炎症においても、白色ワセリンはコストパフォーマンスに優れた治療効果が期待できます。
ポイント②:お腹などの全身に湿疹がでたときはジフェンヒドラミンに注目
全身に湿疹が出ているときは、アレルギーによる影響なども考えられるため、医療機関の受診をおすすめします。
ただし、湿疹が体の一部に限定されている場合で、痒みや皮膚の赤みが目立つ場合には、ジフェンヒドラミンという成分が配合された塗り薬で様子を見ても良いでしょう。
ジフェンヒドラミンは、アレルギーの原因となるヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬です。アレルギー反応を抑えることで皮膚の痒みや炎症を緩和します。抗ヒスタミン薬は花粉症の治療薬として有名ですが、病院では小さな子どもにも処方されることが多い薬です。
【厳選】おすすめの市販薬 4選
顔にできた湿疹で皮膚の乾燥が目立つ場合、体にできた湿疹で痒みや皮膚の赤みが目立つ場合に、市販の塗り薬を使ってみるのは良いと思います。 乳児にも使用できる市販薬をご紹介します。
顔に湿疹が出たときにおすすめ 1選
白色ワセリンは黄色ワセリンを精製して不純物を取り除いたものです。肌がデリケートな乳児には、不純物がより少ない製品がおすすめです。プロペト ピュアベール
最安値 660円
こんな方に
スキンケア全般に使いたい方に
スキンケア全般に使える万能保湿剤
白色ワセリンをさらに精製することで不純物を少なくした純度の高いワセリンです。防腐剤などの添加物も配合されておらず、乳児にも使えます。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | 白色ワセリン |
効果・効能 | 手足のヒビ、アカギレ、皮膚のあれ、その他皮膚の保護 |
薬のタイプ | 軟膏 |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 2円程度 |
塗ったあとのべたつき | あり |
使用してからの効果時間 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | なし |
お腹などの全身に湿疹がでたときにおすすめ 3選
ジフェンヒドラミンを配合した塗り薬は数多く市販されていますが、ここではステロイドが配合されておらず、乳児にも使える塗り薬をご紹介します。新レスタミンコーワ軟膏 30g
最安値 458円
こんな方に
コストパフォーマンスに優れた痒み止めが欲しい方に
痒み止め塗り薬の定番
有効成分がジフェンヒドラミンのみと、シンプルな痒み止めの塗り薬です。湿疹によって生じた痒みや炎症に効果が期待できます。一般的な虫刺されなどにも効果が期待できます。乳剤性の軟膏で塗りやすいことも特徴です。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1g中> ジフェンヒドラミン塩酸塩20mg |
効果・効能 | 湿疹、皮膚炎、かゆみ、かぶれ、あせも、ただれ、しもやけ、虫さされ、じんましん |
薬のタイプ | 軟膏 |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 2円程度 |
塗ったあとのべたつき | あり |
使用してからの効果時間 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | なし |
ポリベビー(ラミネート) 30g
最安値 377円
こんな方に
オムツかぶれや汗疹などにも使いたい方に
痒みや炎症を抑えて皮膚を保護する
痒みや炎症を抑えるジフェンヒドラミンの他、皮膚症状の治りを助けるビタミンAやD、細菌の感染を防ぐ効果が期待できる殺菌剤のトリクロロカルバニリドを配合しています。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <10g中> ビタミンA油10mg(ビタミンAとして10,000I.U.) エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)0.01mg トリクロロカルバニリド(T.C.C)30mg ジフェンヒドラミン50mg 酸化亜鉛1,000mg |
効果・効能 | おむつかぶれ、あせも、湿疹、皮膚炎、ただれ、かぶれ、かゆみ、しもやけ、虫さされ、じんま疹。 |
薬のタイプ | 軟膏 |
使用が可能な年齢 | 制限なし |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 3円程度 |
塗ったあとのべたつき | あり |
使用してからの効果時間 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | なし |
ムヒベビー 15g
最安値 538円
こんな方に
痒みや炎症が強い方に
2種類の抗炎症成分を配合
痒みや炎症を抑える成分として、ジフェンヒドラミンとグリチルレチン酸の2種類を配合しています。またトコフェロール配合で皮膚の血流を改善し、症状の回復を早める効果も期待できます。
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <100g中> ジフェンヒドラミン 1g グリチルレチン酸 0.5g イソプロピルメチルフェノール1.5g トコフェロール酢酸エステル0.5g |
効果・効能 | かゆみ、虫さされ、あせも、かぶれ、湿疹、じんましん、皮膚炎、しもやけ、ただれ |
薬のタイプ | 軟膏 |
使用が可能な年齢 | 生後1か月以上を目安 |
1回の使用あたりのコスト(目安) | 4円程度 |
塗ったあとのべたつき | あり |
使用してからの効果時間 | 記載なし |
スーッとする成分の有無 | なし |
【比較一覧表】この記事で紹介している商品
使用するタイミング・ポイント
乳児では薬剤成分が吸収されやすいこと、乳児の湿疹に必ずしも薬が必要ではないことを考えると、症状に応じて1日2〜3回を目安に塗布すると良いように思います。
乾燥が目立つ場合では、お風呂上りに塗布すると良いでしょう。
使用するときの注意点
また、健康な乳幼児の場合、塗り薬を湿疹の予防薬として使っても効果はありません【11】【12】。症状が出た時のみに、必要に応じで塗布するようにしてください。
副作用について
ワセリンやジフェンヒドラミンの塗り薬は、副作用が起きることは極めて稀です。
ただし、薬を塗布した後に皮膚の炎症がひどくなったり、湿疹が広がる場合は、薬によるアレルギーの可能性もあります。そのような場合は直ちに使用を中止して、医療機関の受診をおすすめします。
使用に注意が必要な人・NGな人は?
湿疹が全身の広範囲に表れている場合、痒みや炎症がひどい場合、またアトピー性皮膚炎やその疑いのある方では、ステロイドによる治療など適切な処置が必要です。
市販の薬で対応するのではなく、医療機関を受診してください。
こんなときは病院へ
乳児の湿疹は、その後の喘息や鼻炎の発症と関連していることが知られています【13】【14】。
早期に適切な治療を受けるためにも、湿疹が長引いている場合、市販薬を使っても症状が改善しない場合、湿疹が体の広範囲に出ている場合、ご両親が喘息の治療を受けていた場合、アトピー性皮膚炎の診断を受けている場合には、湿疹の程度によらず、医療機関の受診をおすすめします。
また、湿疹ともに熱が出ている場合は感染症の可能性もあります。速やかに医療機関を受診しましょう。
『乳児 湿疹』に関するQ&A
乳児の湿疹について、よくある質問をご紹介します。
石鹸の種類はあまり重要ではなく、皮膚を清潔に保つことが重要だと考えられます【15】【16】。 どのような石鹸でも構わないので、よく泡立ててから、手でこすらずにやさしく洗ってください。
また、一般的な塗り薬は「顔用」、「体用」という明確な使い分けが決められているものでもありません。
ただし、アトピー性皮膚炎と見分けのつかないことも多く、湿疹が長引く場合や、症状がひどい場合では医療機関の受診をおすすめします。
まとめ
乳児の湿疹の多くは、薬を使わなくても自然に治癒します。皮膚の乾燥が目立つ場合や、痒みや炎症が目立つ場合にのみ市販の塗り薬を使うと良いでしょう。その場合でも白色ワセリンなどの保湿剤で十分な効果を期待することができます。
ただし、乳児の湿疹はアトピー性皮膚炎と見分けがつかないことが多く、症状が長引いていたり、体の広範囲に湿疹が出ている場合では医療機関を受診しましょう。
参考文献
・【1】J Pediatr. 2010 Nov;157(5):704-14
・【2】Cradle Cap.StatPearls [Internet].Last Update: August 11, 2021.
・【3】Cochrane Database Syst Rev. 2019 Mar 4;3(3):CD011380.
・【4】Am Fam Physician. 2007 Mar 15;75(6):807.
・【5】Clin Perinatol. 1987 Dec;14(4):911-30.
・【6】J Invest Dermatol. 1967 Feb;48(2):181-3.
・【7】Cochrane Database Syst Rev. 2017 Feb 6;2(2):CD012119
・【8】J Drugs Dermatol. 2011 May;10(5):531-7.
・【9】Clin Med Res. 2017 Dec;15(3-4):75-87
・【10】Indian J Dermatol. May-Jun 2016;61(3):279-87.
・【11】Lancet. 2020 Mar 21;395(10228):962-972.
・【12】Cochrane Database Syst Rev. 2021 Feb 5;2(2):CD013534.
・【13】Int J Environ Res Public Health. 2018 Jul 5;15(7):1415
・【14】BMC Dermatol. 2012 Jul 27;12:11. doi: 10.1186/1471-5945-12-11.
・【15】J Obstet Gynecol Neonatal Nurs. Mar-Apr 2013;42(2):203-14
・【16】Pediatr Int. 2020 Jun;62(6):663-668. doi: 10.1111/ped.14216.
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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青島 周一 薬剤師
執筆・監修者2004年城西大学薬学部卒。 保険薬局勤務を経て2012年より病院勤務。 NPO法人アヘッドマップ(http://aheadmap.or.jp/)共同代表。