目次
コカールとは?

コカールの作用と効果
アセトアミノフェンは解熱鎮痛薬として広く用いられています。脳の体温調節中枢に働きかけ発汗をともなう解熱作用により体温を下げるとともに、痛みを感知できる刺激レベルを上げることで弱い痛みを感じにくくする鎮痛作用があります。
アセトアミノフェンを主成分とする医療用医薬品は多く開発されてきましたが、コカールはアセトアミノフェンの苦味を抑えて服用しやすいようにしたジェネリック医薬品です。
コカールは頭痛、耳痛、神経痛、腰痛、筋肉痛、打撲や捻挫の痛み、月経痛、分娩後痛、がんによる痛み、歯痛、歯の治療後の痛み、変形関節症など、これらの痛みを鎮める効果があります。
また急性気管支炎や風邪に対して、さらに小児科領域においても解熱鎮痛効果が認められています。
コカールの使い方
成人の鎮痛を目的とした場合は、1回300~1000mgのアセトアミノフェンを服用し、1日総量は最大で4000mgを超えてはいけません。成人の風邪には1回300~500mgで1日総量は最大1500mgです。
小児(15歳未満)の場合は体重1kgあたり10~15mgで服用し、1日の総量は60mg/kgを超えないようにしてください。小児科領域の解熱鎮痛を目的とした1回の最大用量として500mgのアセトアミノフェンが処方される場合があります。
コカールの副作用と注意点
病院で処方される医療用医薬品以外にも市販薬の風邪薬や痛み止めにアセトアミノフェンが含まれていることが多いため、薬の包装箱や説明書に書かれているアセトアミノフェンの量を確認しておきましょう。
肝障害が起こると吐き気や腹痛、酷くなると目や皮膚が黄色くなる黄疸を発症します。過剰な、あるいは長期間のアセトアミノフェンの服用に心当たりのある方は血液検査によって肝機能を調べることが出来ますので受診をお勧めします。
特定の主成分を薬とする医薬品を最初に開発した製薬会社は、長期間の研究や臨床試験に多大な費用や労力を費やしています。その代わり特許期間中は独占的に薬を販売して利益を得ることが出来ます。特許期間が満了した後で販売できるジェネリック医薬品(後発品)は、省略化された臨床試験のみで薬として承認販売できるため安価に薬を提供できるのです。
ロキソニンとは?
ロキソニンの作用と効果
主成分であるロキソプロフェンは体に物理的なダメージ(打ち身、捻挫)や細菌、ウイルスに感染された際に体内で作られる痛みと発熱を引き起こすプロスタグランジン(PG)という物質の生成を抑えて解熱鎮痛作用を発揮します。
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛や肩の痛み、頸肩腕のこり、歯の炎症や痛みを抑えます。抜歯、手術、外傷における炎症や痛みを和らげもします。
また、急性気管支炎や風邪に罹った際の解熱鎮痛剤としても用いられます。
ロキソニンの使い方
炎症や痛みを抑える場合は、ロキソニンを成人では1回60mg、1日3回で服用して下さい。炎症や痛みの激しい時だけ服用する場合(頓用)は、1回60~120mgを服用します。
風邪で解熱鎮痛剤として用いる場合は、1回60mgで1日総量180mgを限度としてください。
ロキソニンの副作用と注意点
PGは組織の血流を促進する作用があり、プロスタグランジンE(PGE)は胃などの消化管の血流に関係しています。ロキソニンのPG生成阻害作用によって胃の血流が減少し消化性潰瘍を引き起こすため、すでに消化性潰瘍を患っている方はロキソニンを服用してはいけません。
他にも重篤な血液障害、肝障害、腎障害、心臓機能不全患者では多様なPGの作用を抑えることで病気が悪化するおそれがあり服用が禁じられています。
動物を用いた安全性試験の結果では、主成分ロキソプロフェンは胎児の動脈管を収縮させることで血液が肺に逆流した肺高血圧症を発症することが知られています。その理由からロキソニンは妊娠末期の女性が服用してはいけません。
炎症が起こる際にアラキドン酸からPGとロイコトリエン(LT)の両方が生成しますが、ロキソニンによりPGの生成のみが抑えられることで、LTが過剰に生成されてしまいます。過剰なLTは喘息症状を引き起こします。このような症状をアスピリン喘息と呼びますが、ロキソニンはアスピリン喘息患者や既往歴のある人には投与してはいけません。
過去にロキソニンを服用して有害な症状を経験した方も服用は止めてください。 ロキソニンには病院で診察を受けて処方される医療用医薬品のロキソニンと、処方箋が無くてもドラッグストアや薬店で購入できる一般用医薬品ロキソニンSがあります。
ロキソニンもロキソニンSも主成分は同じです。ロキソニンSは病院に行かなくても購入できますが安全性に注意が必要なため、購入する際には薬剤師から薬について説明されますので注意点などを知っておいてください。
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コカールとロキソニンの違い

効果の強さ
鎮痛薬は痛みの強さによって使い分けられています。ロキソニンは非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs)に分類される薬で、他にインドメタシンやケトプロフェンなどがあります。これらNSAIDsを経皮的に吸収させて効果を発揮する軟膏、クリーム、ローション、テープやパップなどの外用剤は最も軽度な痛みに使用します。
次に強い痛みではコカールなどのアセトアミノフェン製剤を口から服用します。中等度の痛みにはロキソニンなどNSAIDsを口から服用し、さらに強い痛みには麻薬などを用います。コカールに比べてロキソニンは、より強い痛みに服用する薬です。
使われ方の違い
ロキソニンの方がコカールより効果は強いのですが、ロキソニンなどNSAIDsの服用は安全性の面から妊娠末期の女性、インフルエンザや水痘に罹った小児には処方されません。動物実験の結果から胎児に肺高血圧症を引き起こすリスクがあるため、妊娠末期の女性は服用が禁じられています。インフルエンザや水痘に罹った小児にロキソニンなどのNSAIDsを服用させると意識障害や痙攣などのライ脳症と言う副作用が生じるため服用してはいけません。
終わりに

今回は薬の添付文書とインタビューフォーム、今日の治療薬2019を参考にコカールとロキソニンについて、まとめてみました。
解熱鎮痛剤として有用性の高いコカールやロキソニンですが、痛みの程度と使用してはいけない場合など知っておかなければ大変なことになります。一度は病院で診察を受けて適切な治療を受けることをお勧めします。
※掲載内容は執筆時点での情報です。























