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【2021年】ほてりは漢方薬で改善?薬剤師おすすめの市販薬とは

くすり

2021年4月15日更新
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「顔がほてって眠れない」「最近ほてりが気になる」この記事は、そんなあなたに向けて書いています。

ほてりがあると、なんとなく仕事に集中できなかったりしますよね。今回は薬剤師の視点から、ほてりにおすすめの漢方薬をご紹介します。

漢方薬で改善できるほてりを、何もしないままもやもやと悩んだままにしておくのはもったいないですよね。この記事を読んで、あなたに合った漢方薬を見つけましょう。

ほてりについて

まずは、ほてりについて基本的なことをお伝えします。

「体がほてる」とはどのような状態なのか、原因はなんなのか、予防はできるのか。一度セルフケアするにしても、受診の目安は知っておいた方が良いですね。では一緒に勉強していきましょう。

『ほてり』とは

まず、ほてりとは「異常な熱感」のことを指します。そして、異常な熱感が頭や顔に生じた場合を「のぼせ」とよびます。突然カーッと熱くなる、顔が赤くなる、ドキドキする、涼しいのに汗が止まらない、などの症状が見られます。

人によっては、冷えとほてりの両方を同時に感じる「冷えのぼせ」という状態になることもあります。

一般的に症状は数分で治まることが多いですが、時には長い時間続くこともあります。緊張したときや熱があるときなどに、ほてりの経験がある方は多いでしょう。このように原因が明らかな場合は、特に気にする必要はありません。

ただ、緊張や発熱がないのにほてりを感じるときは、何らかの病気が隠れていることもあります。

『ほてり』の原因と予防

ほてりの原因は、主に4つ考えられます。日焼け、女性ホルモンのバランスの乱れ、自律神経の乱れ、疾患の症状としてのほてりです。

日焼けは軽いやけどをした状態なので、肌の痛みとともにほてりを感じることがあります。

ホルモンバランスの乱れによるほてりは、「ホットフラッシュ」と呼ばれる更年期障害の症状が有名です。

ホルモンや自律神経の乱れは、血管の収縮や拡張を引き起こすと考えられています。血管が拡張して血流が一気に増えるとほてりが起こります。

その他発熱をともなう疾患や、甲状腺機能異常、高血圧や動脈硬化でほてりが出ることがあります。

ほてりを予防するためには、日焼けをしないこと、ホルモンや自律神経の乱れを引き起こさないことが大切です。外出時は日焼け止めを塗る、適度な運動と良質な睡眠でバランスを整えることを心がけましょう。

受診の目安

ほてりが長い期間続く場合や、ほてりに加えて別な症状をともなう場合は受診を考えましょう。

たとえば、皮膚のはれや赤み、痛み、発疹が見られる場合は、皮膚の炎症によりほてりを感じている場合があります。この場合、皮膚科が受診対象になります。

ちなみに、皮膚の症状が急激に悪化している場合、何らかのアレルギー反応などが起こっている可能性も考えられます。緊急で受診しましょう。

その他、発熱、めまい、吐き気などほてり以外の症状を併発している場合も注意が必要です。できる限り早めに病院を受診してください。症状からどの診療科に行けば良いか判断が難しい場合には、一度内科で診てもらいましょう。

【症状別】薬の選び方

続いては、症状別に薬の選び方をお伝えします。

今回は「ほてりで汗がでる方」「ほてりで眠れない方」「熱はないけどほてりが気になる方」向けの漢方薬を解説します。あなたの症状に近いものがあれば、参考にしてください。

【ほてりで汗がでる方】はこちら

体がほてって汗が出る方には、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)がおすすめです。

知柏地黄丸は、漢方医学で「腎」と呼ばれる臓器の衰えからくる症状に効果がある漢方薬です。腎とは、腎臓や膀胱などの泌尿器系、生殖器系、内分泌系の総称です。全身にエネルギーを送ったり、水分の代謝調節をする役割を持っています。

腎の機能が衰えると、エネルギーや水分のめぐりが悪くなります。よって体がほてったり、汗が出て口が渇くといった症状が出てきます。

知柏地黄丸には、腎のはたらきを補う成分、体を潤す成分、体の内側にある熱を鎮める成分が含まれています。知柏地黄丸を飲むことで、ホットフラッシュの症状を改善することができます。

【ほてりで眠れない方】はこちら

ほてりで眠れない方には、加味逍遙散(かみしょうようさん)、温経湯(うんけいとう)、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)がおすすめです。

加味逍遙散と温経湯は体力にあまり自信がない方向け、黄連解毒湯は比較的体力がある方向けの漢方薬です。ほてりと不眠に効果を示します。

加味逍遙散は、ほてりとともにイライラなどの精神症状がある場合、温経湯は、手足のほてりがあり唇が渇く方に特に適しています。

加味逍遙散は、漢方医学で「肝」とよばれる場所に異常があり、交感神経が興奮しているような症状に効果的です。体の上の方に上がった熱を下に下ろして冷やす作用があります。

温経湯は漢方医学の「血」が不足した状態に効果的です。栄養を補って全身に補充します。

黄連解毒湯は、体の上部にこもった熱を下に下ろす作用のある漢方薬です。加味逍遙散と似ていますが、体力の有無によって、どちらの漢方が適しているかが異なります。

【熱はないけどほてりが気になる方】はこちら

熱がないのに体がほてるという方には、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、温清飲(うんせいいん)、連珠飲(れんじゅいん)がおすすめです。

桂枝茯苓丸は比較的体力がある方向け、温清飲は体力が中等度の方向け、連珠飲は体力中等度〜やや自信がない方向けの漢方薬です。

そのほかの体質的な特徴として、桂枝茯苓丸は肩こりや腹痛、頭痛などの身体症状をともなう方、温清飲は肌の乾燥が気になる方、連珠飲はめまいなどの症状をともなう方に適しています。

桂枝茯苓丸と連珠飲は血のめぐりをよくする効果、温清飲は不足した血を補う効果があります。

ちなみに温清飲は、「ほてりで眠れない方」のところで紹介した黄連解毒湯に「四物湯(しもつとう)」という、肌を潤すような効果のある漢方薬を混ぜ合わせたものです。

【薬剤師が厳選】おすすめの市販薬ランキング

ここからは、具体的におすすめの市販薬をピックアップして紹介します。

こちらも症状別になっています。実際にどの商品を選べば良いのかよく分からない、という方はランキングを見て参考にしてください。

【比較一覧表】ほてりにおすすめの市販薬

商品画像 知柏地黄丸
クラシエ
加味逍遙散
クラシエ
温経湯
クラシエ
黄連解毒湯
クラシエ
桂枝茯苓丸
クラシエ
温清飲
ツムラ
ルビーナ
アリナミン製薬
商品名 知柏地黄丸(ちばくじおうがん) 加味逍遙散(かみしょうようさん) 温経湯(うんけいとう) 黄連解毒湯(おうれんげどくとう) 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 温清飲(うんせいいん) ルビーナ
特長 顔や手足が強くほてって汗ばむ方に 体力に自信がない方のほてり、イライラに 手足がほてり、肌の乾燥がある方の不眠に 体力がある方のほてり、イライラ、不眠に のぼせや体の痛みによるイライラがある方に のぼせとともに肌の乾燥が気になる方に のぼせやめまいなどの症状が気になる方に
コストパフォーマンス 7点|10点中 7点|10点中 6点|10点中 8点|10点中 8点|10点中 7点|10点中 9点|10点中
即効性 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中 7点|10点中
商品リンク

ほてりに関するQ&A


ここからは、ほてりに関してよくある質問にお答えします。

記事を読んでもまだ疑問が残る方はこちらをご参照ください。こちらのQ&Aが、少しでも疑問を解決するヒントになれば幸いです。

Q&A①:男ですが、ほてりに悩んでいます。女性用のほてりに効く薬を飲んでも大丈夫でしょうか?

使えます。ほてりは女性ホルモンバランスの乱れが原因となることも多いため、女性ホルモンの乱れによる症状が書かれていることも多いです。

ただ、女性専用の薬というわけではありません。体質や症状が合えば、男性も服用して構いません。

Q&A②:男性にも更年期はありますか?

あります。正式には『加齢男性性腺機能低下症候群』という名称です。男性ホルモンである「テストステロン」の分泌が低下することで起こります。

女性のように閉経などの急激なホルモンバランスの変化を起こすイベントがないため、症状の発現はゆるやかであることが多いです。症状が気になる場合は、男性更年期外来や泌尿器科を受診しましょう。

Q&A③:20代、30代でも更年期障害になることはありますか?

正確には更年期障害ではありませんが、似たような症状が出ることはあります。原因としてはストレスや無理なダイエット、不規則な生活などによる自律神経の乱れであることが多いです。

ほてりやイライラ、生理不順などの症状がある場合は婦人科を受診しましょう。

まとめ

今回は、ほてりにおすすめの漢方薬について紹介しました。

ほてりはホルモンバランスや自律神経の乱れで起こることがあります。乱れたバランスを整えるためには、漢方薬が効果的です。体質や症状によってさまざまな漢方薬があるので、自分に適したものを選びましょう。

市販薬で対処してもなかなか症状が改善されないときは、病院を受診してくださいね。今回の記事があなたの症状改善に少しでも役立てば幸いです。

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この記事を書いたアドバイザ

村岡 祐菜
薬局薬剤師としての仕事をしながら、Instagramにて一般の方や新人薬剤師に向けたお役立ち情報を発信しています。 ライターの仕事も合わせて、薬剤師の多様な活躍の仕方を実現したいと考えています。