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ストレス性の不眠におすすめの市販薬の選び方・ポイント
睡眠改善薬で対応できる不眠は、症状が一時的(持続期間が数日)なものに限ります。数週間に及ぶような不眠や、日常生活に支障をきたす不眠では医療機関の受診が勧められます。
ストレス性の不眠は、人によって寝つきの悪さが異なります【3】。ストレスに強い人では、不眠の症状も軽く、夜にコーヒーなどカフェインの入った飲食物を摂取しないなど、生活習慣の改善で寝つきが良くなることも多いでしょう。
しかし、ストレスに弱い人では、不眠の症状が強く出ることもあります。そのため、不眠症状の緩和を期待して市販薬を選ぶ際には、人それぞれの体質に合った薬を選ぶと良いでしょう。
具体的には、イライラしやすい体質、不安を感じやすい体質、そして体質に関係なく使える薬です。
ポイント①:イライラしやすい体質

ストレス性の不眠を感じている人の中でも、イライラを感じやすい方では、抑肝散(よくかんさん)や加味帰脾湯(かみきひとう)という漢方薬が良いでしょう。
これらの漢方薬は、ストレスによる感情の高ぶりやイライラを抑え、心を落ち着かせる働きがあると考えられています。
実際、抑肝散はストレスに関連している体内物質(オレキシン)を調節して、抗ストレス作用をもたらす可能性が報告されています【4】。加味帰脾湯も同様に、ストレス反応を抑える体内物質(オキシトシン)の分泌を促すことが報告されています【5】
ポイント②:不安を感じやすい体質

心身の疲労で寝つきが悪い方、寝ている途中で目が覚めてしまう方では、酸棗仁湯(さんそうにんとう)や柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)という漢方薬が良いでしょう。
酸棗仁湯は心身が疲労している人の不眠に対して用いられることの多い漢方薬です。マウスを用いた実験的な研究によれば、酸棗仁湯はうつ症状の改善に効果的である可能性が示されています【6】。そのため、酸棗仁湯は神経症や自律神経失調症による不眠の治療にも用いられることがあります。
柴胡加竜骨牡蛎湯は、仕事や人付き合いなどでストレスを感じて思い悩んでしまう方、テストや試合の前日などに緊張して眠れない方に効果的な漢方薬です。マウスを用いた実験的研究によれば、柴胡加竜骨牡蛎湯は慢性的なストレスによる不安症状の改善に効果的である可能性が示されています【7】。
ポイント③:体質に関係なく使える睡眠改善薬

体質に関係なく使用できる睡眠改善薬として、ジフェンヒドラミンを配合した市販薬を挙げることができます。
ジフェンヒドラミンは、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きを抑える薬で、一般的には花粉症や蕁麻疹の症状に用いる薬です。
しかし、副作用として眠気が出ることも多く、この副作用を転用して開発された薬が、睡眠改善薬として市販されています。口が渇くなどの副作用も少なくありませんが、寝つきの悪さを改善し、朝の目覚めにも影響が少ないことが報告されています【8】
【厳選】ストレス性の不眠におすすめの市販薬 9選
ポイント①:イライラしやすい体質の方におすすめの市販薬 3選
イライラしやすい方では、感情の高ぶりを抑え、心を落ち着かせる効果が期待できる、抑肝散や加味帰脾湯を配合した市販薬を選ぶと良いでしょう。

こんな方に
イライラしやすい方の不眠症状がある方に
怒りやすい方に
神経の高ぶりを抑えて不眠症状を緩和
ストレスなどで神経がたかぶり、イライラしやすい方の不眠に効果が期待できる、抑肝散を配合した製品です。抑肝散は、もともと子どもの夜泣き、疳(かん)の虫に使われていた漢方薬でしたが、現在は大人の神経症状にも使われています。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <2包(3.75g)中> 抑肝散エキス(1/2量) 1.625g(ソウジュツ・ブクリョウ各2g、センキュウ・チョウトウコウ・トウキ各1.5g、サイコ1g、カンゾウ0.75g) |
| 効果・効能 | 体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳症(神経過敏)、歯ぎしり、更年期障害、血の道症(月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状) |
| 薬のタイプ | 顆粒 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 生後3か月以上(1歳未満は受診優先) |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 120円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
疲れやすい方に
疲れているのに眠れない症状を改善
心身の過労によって、気分がイライラしがちな方の不眠に効果が期待できる、加味帰脾湯を配合した製品です。不眠症の他、貧血、精神不安、神経症などの治療に用いられることもあります。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <3包(4.5g)中> 加味帰脾湯エキス(1/2量)2,800mg (ニンジン・ビュクジュツ・ブクリョウ・サイコ・サンソウニン・リュウガンニク各1.5g、オウギ・トウキ・サンシシ各1.0g、オンジ・タイソウ各0.75g、カンゾウ・モッコウ各0.5g、ショウキョウ0.25gより抽出) |
| 効果・効能 | 体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの次の諸症:貧血、不眠症、精神不安、神経症 |
| 薬のタイプ | 顆粒 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 2歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 87円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
顆粒の漢方薬が苦手な方に
不眠に効果的な「飲む」抑肝散
不眠症状の改善に効果的な抑肝散を配合した製品です。漢方薬は苦味が強く飲みにくい薬の一つですが、本製品はドリンクタイプとなっており、服用しやすいこともポイントです。1回1本のみきりタイプとなっています。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1日量3瓶90mL中> 抑肝散濃縮液 81mL [チョウトウコウ 3.0g、サイコ 2.0g、カンゾウ(甘草)1.5g、トウキ 3.0g、センキュウ 3.0g、ブクリョウ 4.0g、ビャクジュツ 4.0g より抽出] |
| 効果・効能 | 体力中等度をめやすとして、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの次の諸症:神経症、不眠症、歯ぎしり、更年期障害、血の道症(月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状) |
| 薬のタイプ | ドリンク |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 400円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |
ポイント②:不安を感じやすい体質の方におすすめの市販薬 3選
不安を感じやすい方では、抑うつ作用が期待できる酸棗仁湯や、不安を抑える効果が期待できる柴胡加竜骨牡蛎湯を配合した市販薬を選ぶとよいでしょう。

こんな方に
心身が疲れているのに眠れない方に
眠りが浅い方に
不安や緊張を和らげ不眠症状を緩和
心身が疲労している方の不眠症状に効果が期待できる、酸棗仁湯を配合した製品です。睡眠のリズムが乱れて、目が冴えて眠れない、夢見が多い、熟睡感がないといった症状に適しています。不安を和らげる働きがあることから、神経症や自律神経失調症による不眠治療にも用いられます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <3包(6g)中> 生薬抽出乾燥エキス4g(サンソウニン15g、ブクリョウ5g、チモ・センキュウ各3g,カンゾウ1g) |
| 効果・効能 | 体力中等度以下で、心身が疲れ、精神不安、不眠などがあるものの次の諸症:不眠症、神経症 |
| 薬のタイプ | 散剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 142円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
人付き合いなどで思い悩んでしまう方に
テストや試合の前などに緊張して眠れない方に
気のめぐりを改善して不眠を緩和
精神的に不安な方の不眠症状に効果が期待できる、柴胡加竜骨牡蛎湯を配合した製品です。疲労やストレスによって乱された「気のめぐり」を改善し、不眠症状を緩和すると考えられています。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成人1日の服用量3包(1包1.2g)中> 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス粉末M 1,950mg(サイコ2.5g、ハンゲ2.0g、ブクリョウ・ケイヒ各1.5g、オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各1.25g、ダイオウ0.5g、ショウキョウ0.4) |
| 効果・効能 | <成人1日の服用量3包(1包1.2g)中> 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス粉末M 1,950mg(サイコ2.5g、ハンゲ2.0g、ブクリョウ・ケイヒ各1.5g、オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各1.25g、ダイオウ0.5g、ショウキョウ0.4) |
| 薬のタイプ | 顆粒 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談 |
| 使用が可能な年齢 | 生後3か月以上(1歳未満は受診優先) |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 87円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
漢方の粉薬(顆粒)が苦手な方に
飲みやすい錠剤タイプの柴胡加竜骨牡蛎湯
錠剤タイプの柴胡加竜骨牡蛎湯です。顆粒タイプの製品と同様に、精神的に不安な方の不眠症状に効果が期待できます。なお、柴胡加竜骨牡蛎湯は不眠症の他、便秘や神経症、高血圧に伴う動悸や不安などの症状にも用いられます。
| 分類 | 第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <成人1日の服用量9錠(1錠400mg)中> 柴胡加竜骨牡蛎湯エキス 1,950mg〔サイコ2.5g、ハンゲ2.0g、ブクリョウ・ケイヒ各1.5g、オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各1.25g、ショウキョウ0.4g、ダイオウ0.5g〕 |
| 効果・効能 | 体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘 |
| 薬のタイプ | 錠剤 |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦または妊娠していると思われる人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談。授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
| 使用が可能な年齢 | 5歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 72円 |
| 使用してからの効果時間 | 記載なし |
| 薬の風味 | 苦味あり |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |
ポイント③:体質に関係なく使える市販薬 3選
体質に関係なく使える睡眠改善薬として、ジフェンヒドラミンが配合された市販薬をご紹介します。

こんな方に
香りでリラックスしたい方に
ラベンダーアロマ配合の睡眠改善薬
有効成分であるジフェンヒドラミンに加え、ラベンダーアロマを配合したカプセルタイプの薬です。睡眠改善作用は他の睡眠改善薬とほぼ同等ですが、ラベンダーの香りでリラックスをしたい方におすすめです。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1カプセル中> ジフェンヒドラミン塩酸塩 50mg |
| 効果・効能 | 一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い |
| 薬のタイプ | カプセル |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は服用しないこと。授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 330円 |
| 使用してからの効果時間 | 30分〜1時間 |
| 薬の風味 | ラベンダーアロマの香り |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
カプセルや錠剤が苦手な方に
ドリンクタイプで飲みやすい睡眠改善薬
ジフェンヒドラミンを配合したドリンクタイプの睡眠改善薬です。場所を選ばず服用できるため、旅先などでも使い勝手が良いでしょう。服用しやすいアセロラ風味の本剤は、ノンシュガーで2kcalです。おやすみ前でも服用できます。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1日量(1瓶30mL)中> ジフェンヒドラミン塩酸塩 50mg |
| 効果・効能 | 一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い |
| 薬のタイプ | ドリンク |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は服用しないこと。授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | 400円 |
| 使用してからの効果時間 | 30分〜1時間 |
| 薬の風味 | アセロラ風味 |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |

こんな方に
少しでも価格の安い薬をお求めの方に
ソフトカプセルタイプの睡眠改善薬
ドリエルEXと同じく、ジフェンヒドラミンを配合した睡眠改善薬で、脳におけるヒスタミンの働きをおさえることで、眠くなる作用をあらわします。コストパフォーマンスに優れた睡眠改善薬です。
| 分類 | 指定第2類医薬品 |
| 有効成分(含有量)/主成分(含有量) | <1カプセル中> ジフェンヒドラミン塩酸塩 50mg |
| 効果・効能 | 一時的な不眠の次の症状の緩和:寝つきが悪い、眠りが浅い |
| 薬のタイプ | カプセル |
| 妊娠中・授乳中の使用 | 妊婦又は妊娠していると思われる人は服用しないこと。授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避ける。 |
| 使用が可能な年齢 | 15歳以上 |
| 1回の使用あたりのコスト(目安) | オープン価格 |
| 使用してからの効果時間 | 30分〜1時間 |
| 薬の風味 | なし |
| スーッとする成分の有無 | なし |
| 男性向けor女性向け | 指定なし |
【比較一覧表】この記事で紹介している市販薬
紹介している市販薬を使用するときのポイントや注意点について
服用するときに気をつけることは?

ジフェンヒドラミンを配合した睡眠改善薬は、就寝30分前を目安に服用します。一方で、漢方薬は就寝前だけに服用するのではなく、定められた用法用量で服用します(例えば1日3回 食前)。
ジフェンヒドラミンを配合した市販薬は、妊婦又は妊娠していると思われる人には使用してはいけないこととされています。また、授乳中の人ではジフェンヒドラミンを配合した製品を服用できません。どうしても服用したい場合には、授乳を避けることとされています。
なお、ジフェンヒドラミンは長期間にわたり服用することで、睡眠改善効果が得られにくくなることもあります【9】。2~3回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、かかりつけの医師や薬剤師、登録販売者に相談してください。
妊娠中や子どもに対する漢方薬に関しては、質の高い研究データが報告されていません。子どもが服用できる漢方薬は多いものの、製品によって服用可能な年齢が異なります。添付文書の注意事項を厳守してください。
妊娠中は、可能な限り服用を避けることが一般的な対応です。 授乳中の漢方薬についても、質の高い研究データは限られています。
ただし、母乳中に移行する生薬成分量がわずかであることを考えれば、漢方薬を授乳中に飲むことは問題が少ないでしょう(便秘に効果的な商品に含まれるダイオウは母乳へ移行するといわれているため注意が必要です)。
副作用はある?

一般的に漢方薬は副作用が少ない薬だと考えられています。
ただし、抑肝散(アロパノールも含む)、加味帰脾湯、酸棗仁湯(ホスロールS)には、甘草(かんぞう)と呼ばれる生薬が配合されており、まれに手足の脱力感や痙攣が起こることもあります。このような症状が現れた場合は、直ちに漢方薬の服用を中止して、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
また、加味帰脾湯には山梔子(サンシシ)と呼ばれる生薬が含まれており、長きにわたって(一般的には5年以上と言われています)飲み続けると、大腸の粘膜に異常を起こすこともあります。
漢方の副作用として、ごくまれに起こる間質性肺炎や肝機能障害にも注意が必要です。漢方薬を服用中に、息切れや咳、かゆみ、発疹、黄疸、倦怠感などの症状が現れた場合は、直ちに漢方薬の服用を中止して、かかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。
ジフェンヒドラミンを配合した睡眠改善薬では、日中の眠気、口の渇き、動悸、倦怠感、かすみ目、便秘、おしっこが出にくいなどの副作用が出ることもあります。特にご高齢の方では副作用が出やすく、稀に神経が高ぶってしまうなど、本来の作用とは真逆の症状が出てしまうこともあります【10】。
また、抗ヒスタミン薬を含む他の風邪薬やアレルギー薬と併用すると、副作用が強く出ることもありますので、併用しないでください。
こんなときは病院へ

市販薬で対応可能な症状は、1週間を超えない範囲の一時的な不眠です。
そのため、1週間を超えるような不眠が続いている方、ジフェンヒドラミンを配合した睡眠改善薬を2~3回服用しても症状がよくならない方は医療機関の受診がすすめられます。
『ストレス』『不眠』に関するQ&A

ストレスや不眠に関するよくある質問をご紹介します。

漢方薬については、服用後すぐに効果が出るというわけではなく、定期的に服用を続けることで、少しずつ症状の改善が期待できるものです。


一方で、倦怠感やふらつきなどの副作用も出やすく、常用量でも依存を起こしてしまう可能性があることから、その取扱いに関して厳しい規制があります。




また、ストレスの軽減にアロマセラピーや音楽鑑賞が効果的である可能性も報告されています【12】【13】

まとめ

ストレスの多い現代社会では、疲れているはずなのに寝付けない、眠りが浅いなど、一時的な不眠症状を経験することも多いでしょう。睡眠がしっかりとれないことは、日常生活にも大きな影響を及ぼします。
市販の睡眠改善薬を試してみると同時に、音楽鑑賞やアロマテラピーなど、リラックスできる時間を持てると良いでしょう。
不眠に関する記事はこちら
参考文献
・【1】厚生労働省 みんなのメンタルヘルス ストレスって何?
・【2】Exp Neurobiol. 2012 Dec;21(4):141-50
・【3】J Sleep Res. 2018 Dec;27(6):e12710
・【4】Neuropsychiatr Dis Treat. 2017 Mar 20;13:863-872
・【5】J Ethnopharmacol. 2021 Aug 10;276:114218
・【6】J Nat Med. 2018 Jan;72(1):118-126. PMID: 28825180
・【7】J Nat Med . 2009 Jan;63(1):69-74.
・【8】J Clin Pharmacol. 1983 May-Jun;23(5-6):234-42
・【9】J Clin Psychopharmacol. 2002 Oct;22(5):511-5.
・【10】Gerontologist. 2017 Apr 1;57(2):163-170
・【11】J Am Heart Assoc. 2017 Sep 9;6(9):e005947.
・【12】Maturitas. 2014 Dec;79(4):362-9
※掲載内容は執筆時点での情報です。
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青島 周一 薬剤師
執筆・監修者プロフィールはこちら2004年城西大学薬学部卒。 保険薬局勤務を経て2012年より病院勤務。 NPO法人アヘッドマップ(http://aheadmap.or.jp/)共同代表。






















