1.長い養命酒の歴史

養命酒の起源がいつからなのか、気になったので調べてみました。

なんと、400年もの前から存在し、製造方法が一子相伝で伝わり、愛されてきたもののようです。1602年(慶長7年)長野県上伊那郡中川村大草(現在)で、塩沢宗閑翁さんが創製されたとのことです。助けた旅の老人が、薬酒の製法を伝授したことからはじまったという伝説があります。

体の弱い方や貧しい人々に養命酒を分け与えていくうちに、重宝され、次第に広く伝わっていき、1923年(大正12年)に株式会社を設立し、全国に紹介をはじめました。
とんでもなく長い歴史のあるお薬で驚きですよね。


2.養命酒の成分と作用

養命酒は正式には、「薬用養命酒」といい、第2類医薬品の一般用医薬品(市販薬)に分類されます。含まれている成分に、第2類医薬品に該当するものがあるためです。
養命酒は、一般的な健康食品やサプリメント等と違い、医薬品に分類されます。

2-1. 養命酒の成分

養命酒には、14種類もの生薬が含まれています。生薬というと漢方薬をイメージするかと思います。
漢方は、もともと中国で発達し、日本に渡ってきた伝統医学です。養命酒は、漢方の考え方を基本とし、日本人の体質などに合わせ、独自に開発されてきた「薬酒」です。

2-2. 生薬として含まれる成分

日局インヨウカク、日局ウコン、日局ケイヒ、日局コウカ、日局ジオウ、日局シャクヤク、日局チョウジ、日局トチュウ、日局ニンジン、日局ポウフウ、日局ヤクモソウ、ウショウ、ハンピ

このように複数の生薬を含んでおり、相乗効果により、滋養強壮において様々な効果を期待することができます。

また、養命酒は、お酒ですので、アルコール分が14%含まれています。日本酒やワイン等と同じぐらいのアルコールの強さです。ただ、薬酒ですので、嗜好的な酒類とは違う医薬品です。

2-3. 養命酒の効果

期待できる効果は、「滋養強壮」です。
胃腸虚弱 、食欲不振、血色不良、冷え症、肉体疲労、虚弱体質、病中病後などの症状や状態を改善する効果が期待できます。

病院でもらうようなお薬(医療用医薬品)は、対症療法が基本で、症状に対して効果がある成分が1つ含まれており、直接的に症状に効くのが一般的です。一方、養命酒は、対症療法のお薬ではなく、含まれている生薬の効果により、体本来の機能を高めて、体質を健康な状態へ改善するものです。症状をゆっくりと改善していきます。

原料が天然物なので、副作用はほとんどありませんが、必ずしも副作用が起こらないわけではないので注意は必要です。

2-4. 養命酒の飲み方

1回20mLを1日3回、食前又は就寝前に服用します。
もちろん、お酒なので、成人が対象です。計量容器がついていますので、飲む際には、それで20mLを測るようにします。
沢山飲んだからといってそれだけよく効くというわけではなく、副作用のリスクが高まりますので、服用方法は必ず守るようにしましょう。

3.養命酒服用の注意点

3-1. 飲んではいけない方

アルコールを含んでいるため、車の運転や機械類の運転操作などを行う場合には、服用しないようにしましょう。また、血行を促進する作用があるため、手術や出産直後など出血中の方は控えるようにしましょう。
また、アルコールに過敏症がある方の場合は、注意が必要です。

3-2. 他のお薬との併用に注意

一般的には、30分以上時間をおけば、併用をしても問題はありません。
しかし、お薬によっては、アルコールとの併用に注意なお薬があります。特に、睡眠剤、精神安定剤、抗生物質や糖尿病治療薬、抗血液凝固剤、心臓病治療薬などの併用は避けましょう。
また、よく服用されることも多い風邪薬や花粉などのアレルギー薬にも、眠気を起こすような副作用がある場合があり、アルコールとの併用で、副作用を助長してしまう恐れがあるため、注意が必要です。

他のお薬を服用の際には、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。

3-3. 副作用について

人によっては、発疹、発赤、かゆみ、胃部不快感などの副作用症状がでることがあります。症状が改善しないような場合には、服用をやめ、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

3-4. その他、服用に相談が必要な方

次に該当する方は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
主に、アルコールを服用する上で注意が必要な方が該当します。

・現在、治療中の疾患をお持ちの方
・妊婦又は妊娠していると思われる人
・授乳中の人
・薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人
・アルコールに過敏な人

3-5. 養命酒を愛好する方が多い理由

日本人の体質に合わせて配合された14種類の生薬が、本来の体の機能を整え、不調を改善していくなどの効果が期待できることに加え、長い歴史があり、祖父母の代、父・母の代など世代を超えて服用され、多くの方が信頼を持っていることが大きな理由かもしれません。
生薬の独特な香りはしますが、その独特な香りも、効果が出ているという気持ちを抱かせるのに一役買っているのかもしれませんね。

4.おわりに

日本では、おなじみの養命酒、よく知っているが実際にどんな効果があるのか知らなかった方もいたのではないでしょうか?

滋養強壮に効果が期待できますので、食欲がない、冷え性がひどい、体調をくずしている、ときなどに養命酒を飲んでみることをおすすめします。
ただ、薬酒でアルコールを14%含んでいますので、車の運転などは服用の際は必ず控えるようにしましょう。